2011年10月22日
綾乃「デジカメ?」 千歳「デジカメ!」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:36:23.41 ID:1hCrvna70
千歳「綾乃ちゃん綾乃ちゃん、今度の日曜日空いてへん?」
綾乃「特に用事はないけど……」
千歳「よかったら、一緒にお出かけとかせえへん?」
綾乃「ええ、いいわよ。どこか行きたいところでもあるの?」
千歳「ふふふ、実はうち、デジカメ買ってもらってん。それで、いろいろ撮ってみたいなー思て」
綾乃「へえー、いいわね。じゃあ、適当に散歩でもしながら撮って回るのがいいかしら」
千歳「そやなあ。綾乃ちゃんが付き合ってくれるなら、いい写真いっぱいとれそうやわー」
綾乃「いや、私も写真の知識とか全然ないし……。あんまり役立たないと思うわよ?」
千歳「そんなことあらへんよ~」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:37:17.47 ID:1hCrvna70
日曜
綾乃「おまたせ」
千歳「綾乃ちゃん、今日の私服もかわええなあ~」
綾乃「なっ何言ってるのよ!/// ……それで、デジカメはちゃんと持ってきた?」
千歳「持ってきとるよー。じゃーん! えへへ、カッコええやろ~。スイッチオンや!」カチッ
ウィィ~ン
綾乃「おお、レンズが伸びた!」
千歳「うちも使い方とか、まだよく分かってへんけどなー。とりあえず今日の1枚目撮らせてもらってええかな?」
綾乃「ええかなって……。え、私を撮るの?」
千歳「もちろん! 今日は綾乃ちゃんに被写体になってもらうために呼んだんやから! ほら、ポーズとって?」
綾乃「な、何だか恥ずかしいわね……」
千歳「それじゃ撮るで~」カチッ
ウィィ~ン
千歳「……あ、間違えた。これ電源ボタンや」
綾乃(千歳って機械に弱いのかしら……)
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:38:58.82 ID:1hCrvna70
カシャ!
千歳「うん、今度はバッチリ撮れたでー」
綾乃「どんな感じに撮れた?」
千歳「待ってな……。ええと、ここで撮ったのを……。あれ? 違うなあ、えっと……」
綾乃「ここ押すんじゃないかしら?」ピッ
千歳「あ、見れた! 綾乃ちゃんありがとうな~。うち、こういうのなかなか覚えられへんねん」
綾乃「どういたしまして。あら、綺麗に撮れてるじゃない」
千歳「この写真の撮り方な、三分割法言うんやで。千鶴に教えてもらったんや」
綾乃「へえ~」
千歳「まあ、それ以外に上手な撮り方って知らんのやけどな~。綾乃ちゃん美人さんやから、カメラの腕が悪くても見栄えしてええなあ」
綾乃「び、美人って! そんなことナイナイナイアガラよっ!///」
千歳「やっぱり綾乃ちゃん誘って正解やったわあ。次からも被写体お願いな?」
綾乃「まあ、しょうがないわね、千歳の頼みなら……」
千歳「ふふ、ありがとうな~」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:40:48.99 ID:1hCrvna70
綾乃「これからどこ行く?」
千歳「う~ん、じゃあ最初は公園でも行ってみーひん?」
綾乃「そうね。行きましょうか」
・・・
公園
綾乃「遊具の種類が結構あるから、いろんな写真撮れそうね」
千歳「せやなあ。あ、ブランコこいでる綾乃ちゃんとか撮ってみたいわあ~」
綾乃「でも動いてるのを撮るのは難しくない?」
千歳「あ~確かに……。じゃあ座ってるだけでええよー」
綾乃「よいしょ……。これでいいかしら?」
千歳「うーん、そうやな。こう、空を見上げてる感じで頼むわ」
綾乃「こうかしら」
千歳「ありがとう、ええ感じや」
千歳(休日の昼下がり、公園のブランコで歳納さんに想いを馳せる綾乃ちゃんの図)
綾乃「!? ち、千歳、鼻血鼻血!!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:43:04.46 ID:1hCrvna70
千歳「次はあのタイヤの上に乗ってるとこ撮ってみたいわ」
綾乃「でも乗ってるだけってちょっと地味じゃない?」
千歳「んー、こういうのは動きを出すのが大事って千鶴が言ってたなあ……」
綾乃「じゃあ、片足上げて……。こんなのはどう?」
千歳「おお、ぴょんって飛び乗った感じのポーズやな! 綾乃ちゃんナイスや!」
・・・
綾乃「パンダの乗り物とか懐かしいわねー」
千歳「子供の頃は丁度いいサイズやったけど、いま乗ったら壊しちゃいそうやなー」
綾乃「ちょっと腰掛ける感じなら大丈夫かしら」
千歳「あ、綾乃ちゃんその構図ええなあ。1枚撮るで、笑ってやー」
綾乃「♪」ニコッ
カシャ!
千歳(やっぱり、綾乃ちゃんは笑顔が一番かわええなあ)
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:44:13.04 ID:1hCrvna70
綾乃「公園だけで結構撮ったわね」
千歳「豊作やわー」
綾乃「次はどこ行こうかしら?」
千歳「学校とかどうや?」
綾乃「いいけど、日曜だから行っても閉まってるわよ?」
千歳「校門の前で一枚撮ってみたいんよ」
・・・
学校
千歳「それじゃ、そこに立ってくれる?」
綾乃「ええ」
千歳「学校が見えるように……」
カシャ!
綾乃「なんだか卒業式の気分ね」
千歳「確かになぁ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:44:54.88 ID:1hCrvna70
綾乃「……卒業しても、千歳と一緒がいいな」
千歳「……うん。うちも、綾乃ちゃんと一緒がええわ」
綾乃「まあ私たち2年だし、まだ先のことだけどね」
千歳「卒業なんて想像つかへんな~」
綾乃「……私、千歳と会えて良かったわ」
千歳「え? ど、どうしたん、突然」
綾乃「千歳が友達になってくれたおかげで、毎日の学校生活が楽しいから。ありがとう、千歳」
千歳「そ、そんな改まって、お礼なんてええよ」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:46:04.89 ID:1hCrvna70
綾乃「ふふふ、千歳もたまには照れたりするのねー」
千歳「うう、綾乃ちゃんいじわるやわぁ……」
綾乃「あら、何かいじわるだったかしら?」
千歳「……歳納さん相手にもそれくらい余裕ならええのになあ」
綾乃「と、歳納京子が何でそこで出てくるのよっ!」
カシャ!
綾乃「へ?」
千歳「綾乃ちゃんの怒り顔、ゲットやで~」
綾乃「んな……! こらあ、千歳ー!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:47:47.74 ID:1hCrvna70
・・・
千歳「見て綾乃ちゃん、綺麗な花咲いとる」
綾乃「ほんとね」
千歳「これも撮っとこう。接写のボタンは……。ええと」
綾乃「ほら、ここ」ピッ
千歳「あ、そやった、ありがとう」
カシャ!
千歳「えへへ、綺麗に撮れたわ。そや、綾乃ちゃんこっち来て、花と一緒に写ってくれへん?」
綾乃「ええ、いいわよ」
千歳「それじゃいくで~」
カシャ!
千歳「うん、ええで。綾乃ちゃんは女の子らしい構図が似合うなあ」
綾乃「そ、そうかしら」
千歳「モデルさんとか目指してみたらどうや?」
綾乃「も、もでるぅ!? むむむ無理無理ムリェト島よ!///」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:50:19.34 ID:1hCrvna70
・・・
綾乃「あ、海が見えるわ!」
千歳「ほんまや! シャッターチャンスやな!」
カシャ!
千歳「次は綾乃ちゃん~」
綾乃「はいはい。この辺でいい?」
千歳「バッチリや!」
カシャ!
綾乃「千歳もカメラマンが板についてきたんじゃない?」
千歳「まかしといてえな!」
綾乃(得意げになっちゃって、かわいい)クス
カシャ!
綾乃「あ……」
千歳「いい笑顔やったで~」
綾乃「もうっ、不意打ちは罰金バッキンガムよっ」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:52:26.24 ID:1hCrvna70
綾乃「ふうー、結構撮ったわね」
千歳「そろそろ帰らなあかん時間やなぁ。本当に今日はありがとうな、綾乃ちゃん」
綾乃「ううん、私も楽しかったし。また撮りたくなったら誘って」
千歳「お願いするわ~」
綾乃「じゃあ、今日撮った写真見ながら帰らない?」
千歳「ええなあ! そうしよか。じゃあカメラのスイッチ入れて……。あれ?」
綾乃「どうしたの?」
千歳「お、おかしいな……。カメラの電源が入らんねん」
綾乃「ひょっとして電池切れちゃったんじゃない? 今日一日中使ってたし」
千歳「ああ、そうかあ、残念やなぁ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:55:11.20 ID:1hCrvna70
綾乃「あ、そうだ、千歳」
千歳「うん?」
綾乃「今日の最後の一枚、二人一緒に写らない?」
千歳「……でもデジカメ使えんよ?」
綾乃「携帯のカメラがあるじゃない。デジカメよりは画質悪いけど」
千歳「あ、そうやね! すっかり忘れとったわ」
綾乃「今日はずっと私ばっかり撮られっぱなしだったから、最後は千歳と一緒に、ね」
千歳「うん、分かったわぁ」
綾乃「それじゃ……。ほら、もっとくっつかないと入らないわよ」ピト
千歳「こ、これでええかな」ギュ
綾乃「オッケー。じゃ、撮るわよ」
カシャ!
綾乃「後で千歳にも送るわね」
千歳「ありがとう、綾乃ちゃん」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:05:12.50 ID:1hCrvna70
千歳「次は歳納さんも一緒に呼んで、綾乃ちゃんと一緒に写ってもらいたいわあ♪」
綾乃「な!? ととと歳納京子となんておおおお断りよっ!///」
千歳「あはは」
綾乃「もう……。歳納京子より、次は千歳の番でしょ?」
千歳「へ? うち?」
綾乃「今日は私が被写体だったんだから、次は千歳が私に撮られる番よ」
千歳「ええ、な、なんか恥ずかしいなぁ」
綾乃「何言ってるのよ、千歳だって十分美人じゃない」
千歳「で、でもなあ」
綾乃「私だって千歳のこといろいろ撮ってみたいし。楽しみにしてるからね、千歳」
千歳「ううー、しゃあないなあ、綾乃ちゃんの頼みなら」
おわり
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心が洗われるわ~
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ほのぼのとしてるな
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だばだばだー
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だばー
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