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櫻子「向日葵はライバル!」

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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:26:10.12 ID:Iy6/V07N0

櫻子「のはずなのに……」

櫻子「……」



「おはよう櫻子」

「……櫻子?」

「櫻子、お菓子作ってきましたから」

「櫻子……っもう、しゃんとしなさいな」

「まったく、櫻子はしょうがないですわね」



櫻子「~~~~~~~~っ」バタバタ

櫻子「……」

櫻子「……っはぁ~」

櫻子「私、向日葵のこと大好きなんだなぁ……」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:32:19.70 ID:Iy6/V07N0

――翌日。

あかり「相談?」

櫻子「うん、ちょっと向日葵のことで……」

あかり「向日葵ちゃんの……うん、いいよ。あかりにできることなら何でも協力するよっ」

櫻子「あかりちゃん!」パアァッ

櫻子「そ、それじゃあ放課後、私の家で!」

あかり「うんっ」



ちなつ「向日葵ちゃーん」

向日葵「あら、吉川さん」

ちなつ「放課後ひまだったら一緒に遊ばない?」

向日葵「放課後ですか? ええと…………あ、ごめんなさい。今日は家に妹が一人なので……」

ちなつ「あっ、それじゃあ向日葵ちゃんちで遊ぶのは?」

向日葵「それなら大丈夫ですわ」

ちなつ「やった! 一度行ってみたかったんだよねっ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:38:25.18 ID:Iy6/V07N0

――帰り道。

ちなつ「向日葵ちゃんち楽しみ~♪」

向日葵「ふふ、私も楽しみですわ」

櫻子「……」

あかり「あ、ち、ちなつちゃん! 今日は向日葵ちゃんち行くの?」

ちなつ「うんっ! ていうかあかりちゃん、櫻子ちゃんと遊ぶって言ってなかったっけ?」

あかり「えっと、あかりは櫻子ちゃんちにお呼ばれしてて……」

ちなつ「え、そうだったの? それなら皆で遊ぼうよ。隣なんでしょ?」

櫻子「だめ!」

ちなつ「えっ」

櫻子「だめなの! き、今日はあかりちゃんと二人で遊ぶの! あかりちゃんと二人じゃなきゃだめなの!」

ちなつ「そ、そうなんだ」

向日葵「……櫻子?」

ちなつ(まさか櫻子ちゃん、あかりちゃんのこと……)


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:44:25.16 ID:Iy6/V07N0

あかり「えっと、それじゃあ二人ともまたねっ」

ちなつ「うん、櫻子ちゃん頑張ってね!」

櫻子「えっ」ドキッ

向日葵「?」



ガチャ

櫻子「っふー……危なかったぁ」

あかり「あはは、一緒に帰ってきたのに、なんか変な感じだね」

櫻子「……うん」

あかり「向日葵ちゃんいないの、寂しいね……?」

櫻子「…………うん」シュン

あかり「で、でも、向日葵ちゃんの前で相談はできないもんねっ。仕方ないよぉ」

櫻子「うん……分かってる」ショボン

あかり「櫻子ちゃん……」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:50:14.99 ID:Iy6/V07N0

あかり「それで、向日葵ちゃんのことって……?」

櫻子「えっとね……わ、笑わないで聞いてほしいんだけど……」

あかり「大丈夫だよ。あかり笑わないからっ!」

櫻子「うん……」

櫻子「あのね……私、向日葵のこと大好きなんだ……」

あかり「……へ?」

櫻子「だっ、だから、向日葵のこと大好きなのっ」

あかり「えっと……うん、知ってるよ?」

櫻子「え」

あかり「え?」

櫻子「え!?」

あかり「うん? だって櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、いつも一緒だしすっごく仲いいもんねっ」

櫻子「いやいやいや、いつも喧嘩ばっかしてるじゃん!」

あかり「でも一緒にいるでしょ? 喧嘩するのにそばにいるなんて、仲良しじゃなかったらできないよぉ」

櫻子「あ、あれ……?」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:56:21.33 ID:Iy6/V07N0

櫻子「私と向日葵って、仲いいの?」

あかり「あかりは最高のお友達だと思うなぁ」

櫻子「お友達……」

あかり「?」

櫻子「違う……違うよ」

あかり「櫻子ちゃん?」

櫻子「私の好きはね、あかりちゃん。友達とか幼馴染じゃなくて……もっともーっとおっきくて……」

櫻子「えっとね……そう! 私、向日葵といろんなことしたいの!」

櫻子「手繋いだり、デートしたり、抱き合ったり……キ、キスしたり……私の好きって、そういう好きなんだ……」

あかり「そ、それって恋人さん!? で、でも向日葵ちゃん、女の子だよね……?」

櫻子「うん……変、だよねやっぱり」

あかり「あっ……」

あかり(櫻子ちゃん、真剣なんだ……ちなつちゃんみたいに、ううん、もしかしたらもっと……)

あかり「あのね……あかり、そういうのまだ分かんないけど……」

あかり「好きって気持ちが変だなんて……思いたくない、かな」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/30(月) 23:59:41.56 ID:Iy6/V07N0

櫻子「あかりちゃん……」

あかり「櫻子ちゃんは、えっと、向日葵ちゃんと、つ、付き合いたいってことなんだよね?」

櫻子「……う、うん。そうなるかな。今の関係も好きなんだけど、もっと素直になって、もっと近くにいたい」

あかり「そっか……」

櫻子「でもね……怖いんだ。向日葵にそれを伝えて、それで、もしダメだったら……」

あかり「櫻子ちゃん……」

櫻子「そ、それにね、向日葵……もしかしたら本当に私のこと鬱陶しいと思ってるかもしれないし」

あかり「そんなことないよ!」

櫻子「分かんないよ……私いっつも迷惑かけてるし、ちょっと頑張ろうと思っても全然うまくいかないし」

あかり「でも、向日葵ちゃんはいつも櫻子ちゃんのそばにいてくれるでしょ?」

櫻子「そうだけど、それだって私が周りに迷惑かけないように見張ってるだけかもしれないもん……幼馴染だから仕方ないって」

櫻子「向日葵いつも言うんだ……櫻子はしょうがないですわねって」

櫻子「私、そのときの優しい顔が大好きなんだけど、でも本当にダメな子、しょうがない子って思われてたら……私、わたしっ」

あかり「櫻子ちゃん!」ガシッ

櫻子「っ!?」ビクッ


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:05:05.05 ID:Gj9UFVgR0

櫻子「あ、あかりちゃん……?」

あかり「櫻子ちゃん……大丈夫、大丈夫だよ」

櫻子「え……?」

あかり「あかり、恋愛とかよく分かんないけど、向日葵ちゃんが櫻子ちゃんのこと大切に想ってるのは分かるもん」

櫻子「向日葵が……私を……?」

あかり「うん」

櫻子「でも……」

あかり「向日葵ちゃんね、櫻子ちゃんのことを話すとき、すごく嬉しそうなの」

櫻子「向日葵が……?」

あかり「うん。それに櫻子ちゃんも。おんなじ顔ですっごく楽しそうに、嬉しそうにお互いのことを話すの」

あかり「言い争ってるときもそう……変だよね、喧嘩してるのに楽しいなんて。でもあかりにはそう見えるんだよ?」

あかり「それってきっと、二人がお互いを大切に想ってるからなんじゃないかなって、あかり思うんだぁ」

櫻子「……」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:12:05.45 ID:Gj9UFVgR0

櫻子「で、でも……断られたら……」

あかり「……ごめんね。あかりにもそれは分からないよ」

あかり「そればっかりは、向日葵ちゃんの気持ち次第だから……」

あかり「でもね……少なくとも、向日葵ちゃんは櫻子ちゃんのこと、嫌いだとか鬱陶しいとか思ってたりはしない」

あかり「それだけはあかりが保証するよっ」

櫻子「あかりちゃん……」

あかり「あかりにはちょっとだけ勇気を分けてあげることしかできないけど……」

あかり「あかり、櫻子ちゃんには頑張ってほしいって思うよ」

あかり「二人とも大切な友達だから、ね?」

櫻子「…………そっか」

あかり「うんっ」

櫻子「……あかりちゃん、ありがと。私、頑張ってみる!」

あかり「それでこそ櫻子ちゃんだよっ」

櫻子「だよねっ! よっしゃー! 待ってろよ向日葵!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:18:36.04 ID:Gj9UFVgR0

ガラ

向日葵「どうぞ、あがってください」

ちなつ「おじゃましまーす」

楓「お姉ちゃんおかえりなさぁい!」ダキッ

向日葵「ふふ、ただいま楓」

ちなつ「わっ、この子が妹さん? 向日葵ちゃんそっくり~」

楓「っ!」ビクッ

向日葵「楓、こちら吉川ちなつさん。私のお友達ですわ」

ちなつ「楓ちゃん? よろしくね~」

楓「えっと、えっと、お姉ちゃんがいつもお世話になってますっ」アセアセ

ちなつ「えっ!? あはは、すごいしっかりしてるー。ミニ向日葵ちゃんって感じだね」

楓「えへへっ、お姉ちゃんと一緒嬉しいのっ」ギュ

向日葵「ふふ、楓ったら」ヨシヨシ

ちなつ(なにこの癒し空間っ)ポワ~


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:24:11.91 ID:Gj9UFVgR0

ちなつ「へ~、ここが向日葵ちゃんの部屋かぁ……あっ、二段ベッド!」

向日葵「楓と一緒の部屋なんですの」

ちなつ「そっか、楓ちゃんまだ小さいもんね。って、楓ちゃんは?」

楓「お姉ちゃん、紅茶淹れてきたよっ」

向日葵「ありがとう楓。吉川さんもどうぞ」

ちなつ(な、なにこの子!? よくできたっていうか、できすぎじゃないの!?)

ちなつ「あ、ありがと。すごいね楓ちゃ……ん!?」ゴク

ちなつ(お、美味しい!? これティーパックじゃなくてちゃんとした茶葉の味だよ!? どうなってんのこの子……)

楓「えへへー」

向日葵「あ、そういえば昨日作ったクッキーがまだありましたわね。ちょっと取ってきますわ」ヨイショ

ちなつ「っ!」

ちなつ(まずいな……向日葵ちゃんがいれば平気だけど、子供ってちょっと苦手なんだよね……)チラ

楓「?」

ちなつ「え、えっと……何かする?」

楓「!」パアァッ


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:30:46.57 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「お待たせしましたわ」

ちなつ「あ、おかえり向日葵ちゃん」

楓「おかえりなさぁい」

向日葵「あら、ポニーテールですの?」

ちなつ「けっこう似合うでしょー」ドヤモフッ

楓「にっ、似合うでしょーっ」アセアセ

向日葵「ふふ、二人ともよく似合ってますわ」

ちなつ「やったね楓ちゃんっ」

楓「うんっ」

ちなつ「さーて、次は向日葵ちゃんの番だよ!」

向日葵「え、わ、私はいいですわっ……あんまり似合わないと思いますし」

ちなつ「楓ちゃんが似合ってるんだから絶対似合うよ! ほらほらっ」

楓「えへへ、お姉ちゃんとお揃いっ」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:37:10.50 ID:Gj9UFVgR0

楓「すー……」

ちなつ「楓ちゃん、寝ちゃったね」

向日葵「ええ……楓のお相手、ありがとうございますわ」

ちなつ「ううん……」

ちなつ「私ね、ほんとは子供ってちょっと苦手だったんだ」

ちなつ「自分のペース乱されるのってダメでさ」

向日葵「そうなんですか……」

ちなつ「でも楓ちゃんって、ペース乱すどころか気を使ってくれて……なんかすごいや。さすが向日葵ちゃんの妹って感じ」

向日葵「ふふ、ありがとうございます。自慢の妹ですわ」

ちなつ「……櫻子ちゃんとかさ、けっこうペース乱してくるじゃん?」

向日葵「そうですわね。いつも振り回されっぱなしですわ……」

ちなつ「ぶっちゃけそういうのって、疲れたりしないの?」

向日葵「疲れない……と言えば嘘になりますけど、昔からああでしたから、慣れてしまったのかしら」

ちなつ「慣れだけで何とかなるもんかなぁ……」

向日葵「……」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:43:56.60 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「私、こんな性格ですから、お友達が少ないんですの」

ちなつ「ん? あー……まぁちょっと奥手なとこあるもんね。もったいないと思うなー」

向日葵「ふふ、でもそれが性分ですから」

向日葵「それで、そんな私をいつも引っ張ってくれるのが、櫻子なんですの」

向日葵「だいたい迷惑ばかりかけるんですけど、沢山の友達と過ごしていても、隅にいる私をちゃんと見つけてくれる……」

向日葵「櫻子はそういう子なんです」

ちなつ「ほほー……なんか今日はずいぶん櫻子ちゃん褒めるね?」

向日葵「んなっ! ち、ちょっと今はそういう気分なだけですわっ」

ちなつ「ふーん……」

ちなつ「あ、そういえばさ、櫻子ちゃんはあかりちゃんのこと好きなんだよね?」

向日葵「え? ええ、まぁ好きなんじゃないでしょうか?」

ちなつ「やっぱり? 幼馴染的に見てもそうなんだ……」

向日葵「ええ、赤座さん優しいですから……でも好きだからって、お友達にあまり迷惑をかけるのは関心しませんわ」ハァ

ちなつ「……お友達?」

向日葵「……?」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:49:16.65 ID:Gj9UFVgR0

ちなつ「えーっと……好き、ラブ、恋、愛……おっけー?」

向日葵「…………え?」

ちなつ「いや、だからさ……見たでしょ? 今日の櫻子ちゃんの態度」

向日葵「ええ、まぁ……」

ちなつ「どうしてもあかりちゃんと二人っきりになりたいって……そういうことでしょ?」

向日葵「えっ」

向日葵「で、でも……えっ?」

ちなつ「今頃キスとかしてたりしてっ」キャッ

向日葵「き、キス……? 櫻子が、赤座さんと……え?」

ちなつ(あれ、なんだろ……あかりちゃんとキス……ん? …………うん)

向日葵「えっと……じ、冗談、ですわよね」

ちなつ「えっ? あ、いや、えっと……もしかしたらって話だけど……」

向日葵(櫻子が、赤座さんとキス……なんでしょうこのモヤモヤ。ずっと昔に感じていたような……)

ちなつ「んー、どうせ隣だし、楓ちゃんも寝てるから乗り込んでみよっか」

向日葵「えっ」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 00:55:44.70 ID:Gj9UFVgR0

ピンポーン

向日葵「結局来てしまいましたわ……」

ちなつ「まぁまぁ、お菓子のお裾分けってことで、ね?」

向日葵「ええ……」

ガチャ

櫻子「あれ? ひまわ、りっ!?」ドッキン

向日葵「な、なんですのよその顔は」

櫻子「えっ!? い、いやなんでもないよっ!」カアァッ

櫻子(向日葵っ! ポニテっ! 向日葵! ポニテ! ……ん? ポニテ? 珍しいな)

向日葵(あ、あからさまに怪しいですわ……まさか本当に赤座さんと?)

ちなつ「櫻子ちゃん、私たちお菓子のお裾分けにきたんだけど、入っていい?」

櫻子「えっ!? えっと………………うん。いいよ、入って」

ちなつ「おじゃましまーす」

向日葵「お邪魔しますわ……」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:00:35.22 ID:Gj9UFVgR0

あかり「あれ? ちなつちゃんに向日葵ちゃん、どうしたの?」

ちなつ「やっほーあかりちゃん」

ちなつ「ふーん……」キョロキョロ

ちなつ(特に何かあったって感じしないけど……邪魔しちゃったかな?)

向日葵「赤座さん、これお裾分けですわ」

あかり「わぁっ! 向日葵ちゃんの手作り?」

向日葵「ええ、昨日作ったものですけれど、少し手を加えてみましたの」

あかり「ありがとぉ~♪」

櫻子(う~~~~、なんで急にくるんだよぉー)ドキドキ

向日葵「……め、珍しいですわねっ! 櫻子が真っ先に手を出さないなんてっ」

櫻子「えっ! あ、えっと、い、いま食べようと思ってたんだし! ちょあー!」



ガシャーン



「あっ」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:05:29.81 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「ちょっと櫻子!」

櫻子(あ、あ……またやっちゃった……また迷惑かけちゃった……)

向日葵「櫻子……?」

櫻子(どうしよ……こんなつもりじゃなかったのに……頑張るって決めたのにっ)グス

向日葵「えっ、ち、ちょっと、何泣いてるんですのっ」

櫻子(ごめん、向日葵……ごめんっ、ごめんなさい……)ポタ

向日葵「櫻子……あの、そんなに怒ってませんから、落ち着いて」

櫻子(ひまわりぃ……)ポロポロ

向日葵「…………もう、しょうがない子ですわね」ギュ

櫻子(あっ…………)



あかり「(ちなつちゃん、いこっ)」クイクイ

ちなつ「(え? でもあかりちゃ……)」

あかり「(いいからっ)」グイッ

ちなつ「(あ、ちょっと)」オットット


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:11:43.12 ID:Gj9UFVgR0

櫻子「うっ……ぐす……」

向日葵「……落ち着きました?」

櫻子「…………ん」

向日葵「そう、よかったですわ」

櫻子「ごめん……せっかく向日葵が作ってくれたのに……」

向日葵「もういいから。それより櫻子らしくないですわよ? 何かあったんですの?」

櫻子「…………」

向日葵(赤座さんに告白して振られた……とか。でも赤座さんは何ともなさそうでしたし…………櫻子……)

向日葵「言えないなら無理に言わなくてもいいんですわよ」

櫻子「あっ……そうじゃ、なくて……」

向日葵「……?」

櫻子「えっと……ひ、ひまわり……あのね」

向日葵「なんですの?」

櫻子「私、向日葵にいっぱい謝らなきゃいけない……」

向日葵「…………そう。いいですわよ。全部聞いてあげますから、話して?」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:17:08.70 ID:Gj9UFVgR0

櫻子「えっと……いつも迷惑ばっかりかけてごめん」

向日葵「いいですわよ。もう慣れっこですわ」

櫻子「……宿題教えてもらってるのに、全然勉強できなくてごめん」

向日葵「まだまだ、これからですわよ」

櫻子「お菓子作ってくれたのに、台無しにしてごめん」

向日葵「また作ればいいだけですわ」

櫻子「夕食の当番、押し付けてばっかでごめん」

向日葵「お料理好きですから……でも、たまには手伝ってほしいですわね」

櫻子「うん…………」

櫻子「それとね……」

向日葵「?」



櫻子「好きなのに、喧嘩ばっかりしてごめんね」



向日葵「……っ」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:23:07.98 ID:Gj9UFVgR0

向日葵(好き……? 櫻子が、私を…………幼馴染として、ですわよね)

向日葵「……わ、私にも悪いところはありますわ」

向日葵「それに、私も櫻子のこと、嫌いなわけじゃないですから……」

櫻子「…………っ」

櫻子「あのね向日葵」

向日葵「……なぁに?」

櫻子「あのね……私、わたしね……」

櫻子「私、向日葵とね、手繋ぎたいの……」

向日葵「え……?」

櫻子「デートもしたい……」

櫻子「それで、ぎゅってしてね……」

櫻子「き、キス……したいって、思ってる」

向日葵「それって……」

櫻子「私の好きは……そういう好き。だから、ごめ――ん?」プニ


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:28:35.18 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「しー、ですわ」

櫻子「んん……?」

向日葵「謝らないで、櫻子」スッ

櫻子「なん……で?」

向日葵「私ね……櫻子のこと、小さな妹みたいって思ってましたの」

櫻子「……」

向日葵「楓よりも手のかかる子供だって……だからいつもそばで見守ろうって」

向日葵「でも、違ったんですのね」

櫻子「……え?」

向日葵「今日、赤座さんと二人きりになりたいって言ったでしょう?」

櫻子「そ、それはっ」

向日葵「大方、私のことを相談でもしてたんでしょう」

櫻子「……うん」

向日葵「ふふ、分かりやすい子」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:34:11.40 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「でもね櫻子……私、あなたが赤座さんのことを好きなんじゃないかって」

櫻子「そんなことっ!」

向日葵「ええ、でもそんな風に思って…………嫉妬したの」

櫻子「……」

向日葵「ずっと昔、あなたと出会った頃の私は、いつも嫉妬してたのよ?」

櫻子「え……?」

向日葵「大勢のお友達に囲まれて、いつも楽しそうにしているあなた……ずっと皆が羨ましかったの」

櫻子「向日葵……」

向日葵「でも、あなたは必ず私のところに来てくれた。喧嘩しても、ギスギスしても、絶対に私の手を離さないでいてくれた」

向日葵「だからでしょうね。櫻子は私から離れない。そう思って、それで満足していたの」

向日葵「それが今日、もしかしたら赤座さんに取られてしまうかもしれないって思ったとき、不安が込み上げてきて……」

向日葵「ああ……私って、とても嫌な子だなって思いましたわ……」

櫻子「そんなの、私だって……」

向日葵「ふふ、でもね……だからこそ、あなたの想いを受け止められるんですの」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:40:28.19 ID:Gj9UFVgR0

櫻子「それって……」

向日葵「ええ、私もやっと気付けましたわ……」



向日葵「櫻子……あなたが好き」

向日葵「あなたと同じ気持ちで、あなたのことが大好きですわ」



櫻子「…………っ」ブワッ

向日葵「さ、さくらこっ!?」

櫻子(嬉しいっ! 嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい!!)

櫻子(向日葵が私のこと好きって! 一緒の気持ちだって言ってくれた!)

櫻子(嬉しいよぉ……嬉しいのにっ、言葉が出てこない……)

櫻子(向日葵に伝えなきゃいけないのにっ、ありがとうって……大好きだって伝えたいのにっ)

櫻子(なみだ……止まんないよぉ……)

向日葵「櫻子……伝わってますわ。ちゃんと、私の胸に、あなたの気持ち……」ギュ

櫻子(向日葵っ! ひまわりぃっ!)ギュゥゥ


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:46:51.80 ID:Gj9UFVgR0

あかり「櫻子ちゃん……よかったね。よかったねぇ……」グスン

ちなつ「なんかこっちまで泣けてくるね……」ポロポロ

あかり「うん……ほんとによかったぁ」

ちなつ「……でも、まさかあかりちゃんに相談してたとはね」

ちなつ「私はてっきり、櫻子ちゃんがあかりちゃんのこと好きになったのかと……」

あかり「えぇっ!? そ、それはないよぉ」

あかり「あかりまだ恋愛とかよくわかんないし、櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、すっごくお似合いだもんっ」

ちなつ「そ……っか。そうだよね。あかりちゃんに恋愛は…………まだまだ早いよねっ!」ムギュウウウ

あかり「んぅーー! やーめーへーよーっ」

ちなつ「あっはは、あかりちゃんおっかしーっ」

あかり「ンモォー!」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 01:50:57.38 ID:Gj9UFVgR0

向日葵「ほら、吉川さんたちも待っていますから、ね?」

櫻子「……うん」

向日葵「しっかりなさい。私の、こっ、恋人なんでしょうっ?」

櫻子「う、うんっ! へへ、恋人っ」

向日葵「ええ、恋人……ですわ」

櫻子「うんっ!」






櫻子「っていうか向日葵、ポニテにあわねー!」

向日葵「ですわよねー」

櫻子「あはははははははははははははははっ」

向日葵「ふふふ……って笑いすぎですわっ!」ドゴォッ

櫻子「」




――おしまい。


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■コメント

 [名無しさん]

メインのひまさくも勿論良かったけど
ちなあか的にも良い感じだった

 [名無しさん]

やっぱ人気ある櫻子見てると嫉妬するのかなぁ

 [名無しさん]

たぶんここで重要なのは「皆が羨ましかった」ってとこ・・・だと思う

 [名無しさん]

しおらしい櫻子って珍しいね
ひまさくは百合百合するは、
ちなつはあかりの事好きそうだはで
余は満足じゃ

 [名無しさん]

たぎるじぇ~!!
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