2012年08月23日
あかり「ツンデレさんの練習をするよぉ」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:45:26.89 ID:VKzXykHWO
~赤座家~
カタカタ
あかり「『幼馴染の百合について、なもりの法則を基に考察せよ』なんて宿題が出たときはどうなるかと思ったけど、なもペディアを参考にしたら大分捗ったよぉ」
あかり「ん……? なもりの法則の派生……? なんだろこれ……?」カチッ
あかり「『ツンデレ』……?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:50:11.15 ID:VKzXykHWO
あかり「ええっと何々……? 『本当は好きな人に対してデレデレとした態度を見せずにツンツンした態度で接すること』……?」フムフム
あかり「本当に好きな人に対して……かぁ。あかりは京子ちゃんが大好きだけど、京子ちゃんはあかりの事をきっとそういう対象には見てないよね……。
だってこの間のすごろくの時も……」
~回想~
あかり『京子ちゃん、大好き!』
京子『うん……、何の面白みもない……』
~回想終わり~
あかり「だったもんねぇ……。あの時、あかりは本気だったのになぁ……」
あかり「でもこのままだと京子ちゃんは、あかりじゃない誰かとお付き合いすることになるのかな……。
京子ちゃんの周りにはあかりなんかより素敵な人がいっぱいいるし……」ジワッ
あかり「なもりの法則には『初恋は儚い』なんて書いてあるけど、京子ちゃんを諦めるなんてできないよ……」グスッ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:52:45.34 ID:VKzXykHWO
あかり「あれ……、この項目まだ続きがある……。『普段と違う表情を見せ、二面性をアピールすることでギャップにより好きな人の興味を惹きつける』……?」
あかり「……! そうだ! きっとあかりは、普段から京子ちゃんが大好きだってアピールをしているから、むしろ本当の気持ちに気付いてもらえないんだよぉ!」ピコーン
あかり「えへへ、待っててね! 京子ちゃん! あかり、頑張ってツンデレさんを練習するよぉ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:55:35.20 ID:VKzXykHWO
~一方その頃、歳納家~
京子「うおぉ……、駄目だ……。同人誌の制作が進まない……」
京子「大体な~、ツンデレのヒロインに対する幼馴染の反応の描き方がわからないんだよな~」
京子「うーん、幼馴染のモデルにはあかりを使わせてもらってるけど……、あかりだったら例えばこういう時どんな反応するんだろ……」
京子「……よーし! ここは一丁、自分でツンデレを演じてあかりの反応を観察してみるとしますか!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:58:31.47 ID:VKzXykHWO
京子「べっ、別に自分はあかりの事はただの幼馴染、妹みたいなもんだと思ってるだけだし!
あわよくば前みたいに『京子ちゃん大好きー!』なんて言ってもらいたいなんて思ってないからな! あれはあくまでもゲームのお題だし!///」アセアセ
京子「そ、それに私はあかりに何かと構いたがるからちょっとウザがられてるところもあるかもしれないし……、少し距離を置くのもアリだよな!」ウンウン
京子「よーし決まった! 明日一日はあかりの前ではツンデレで通してやるぜー!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:01:28.81 ID:pDW3I7qqO
~翌日、2年生教室~
キーンコーンカーンコーン
京子「よっしゃ授業終わりー! 結衣ー! 部室行こうぜー!」
結衣「お前、今日は妙に張り切ってるなぁ……。また何かロクでもないこと考えてるのか?」
京子「へっへー、わかるー? 流石結衣にゃん!」
結衣「結衣にゃん言うな。…………、あまりあかりをいじめるなよ?」
京子「なっ、なんでそこであかりの名前が出てくるんだよ! 私はあかりの事なんてべっ、別に何とも思ってないし!」
結衣「(あ、これは図星だな……) だってお前がそうやって張り切る時はいつも、あかりに思いついたことをしたがるじゃないか」
京子「そっ、そんなことないってば! あかりはただの幼馴染だってば!///」アセアセ
結衣「(駄目だこいつ……、全く話が噛み合わない……) あーはいはい。そういうことにしておくよ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:04:52.67 ID:pDW3I7qqO
~その頃、1年生教室~
あかり「ふあぁ……。あっ授業終わっちゃったねぇ。部室に行こっか、ちなつちゃん」
ちなつ「どうしたの? 今日はずっと眠そうだったけど……。何だかあかりちゃんらしくないよ?」
あかり「えへへ、昨日はちょっと宿題が長引いて夜更かししちゃったの……。 (えへへ、これで京子ちゃんのハートは頂きだよぉ)」
ちなつ「そっか……。ちゃんと寝ないと駄目だよ? いつも元気いっぱいなのがあかりちゃんのいいところなんだから」
あかり「えへへ……、ありがと、ちなつちゃん。さっ部室に行こっ」ニコニコ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:07:22.71 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「…………。もしかして今あかりちゃん、京子先輩の事考えてる?」
あかり「へえぇっ!? そっそんなことないよぉ!」アタフタ
ちなつ「だってあかりちゃん……、早く部室に行きたくてしょうがないって顔してるよ?」
ちなつ「あかりちゃんって何だかんだで京子先輩と一緒だと凄く嬉しそうだし……、
真っ先に部室には京子先輩の名前を呼んで飛び込んでいくし……」
あかり「そっ、そんなことないもん! べっ、別にあかりは京子ちゃんの事なんて何とも思ってないもん!///」プンプン
ちなつ「(何ともまぁわかりやすい……流石あかりちゃん……) はいはい。それじゃ部室に行こっか」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:10:19.00 ID:pDW3I7qqO
~ごらく部~
ガラッ
あかり「こんにちは! きょ……、結衣ちゃん! 今日は何するの?」アセアセ
ちなつ(ムキになって京子先輩の名前を呼ばないようにしてる……。ほんとにわかりやすいんだから)クスッ
結衣「こんにちはあかり、ちなつちゃん。今日は京子が思いついた話題BOXで遊ぶらしいよ。
今、京子がお題を作ってる最中だから……、もうちょっと待っててね」
ちなつ「またアレですか……。アレいつもロクなお題がないんですよね……。
(さて、あかりちゃんは何だかんだでいつもこういう時凄くニコニコするけど……)」
あかり「ふ、ふーん? あの遊び? ま、まぁ京子ちゃんがどうしてもやりたいって言うなら付き合ってあげてもいいよ!?
べっ、別に京子ちゃんと遊べるのが嬉しいなんてあかり、思ってないからね!」ニコニコ
結衣・ちなつ「「!?」」
結衣(あ……、あかりのやつ何言ってるんだ?)
ちなつ(口調は変えても表情はいつもと変わってないよ……あかりちゃん……)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:13:17.33 ID:pDW3I7qqO
京子「よーしそれでは……! 話題BOX始めるぜー! お、おいあかり! 今日は目立たないあかりをとっくべつに目立たせてやるんだから! かっ、感謝しろよ!」
結衣(京子、それ普段とあまり変わってないってば……)
あかり「そ、そう? 余計なお世話だよぉ? 京子ちゃんがそんな心配しなくてもあかり、今日はいっぱいいっぱい目立っちゃうもんね!
し、仕方なく京子ちゃんの遊びに付き合ってあげるんだから! か、勘違いしないでよぉ!」ニコニコ
ちなつ(口ではそう言っても、満面の笑みだよ、あかりちゃん……)
京子(あかりのやつ、何かいつもと違うな……。これじゃ資料にならない……)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:15:50.82 ID:pDW3I7qqO
席の配置(反時計回りにあかり→ちなつ→結衣→京子)
あかり「それでは引くよー! えいっ! ええっと何々……『左隣りの人に膝枕をしてもらう』かぁ……
って京子ちゃんに!? べっ、別に嬉しくなんかないんだから! これはお題なんだから仕方ないもん!」ニコニコ ピコピコ
ちなつ(顔も嬉しそうだけどお団子もピコピコ動いてる……)
京子「お、おう! お題だから仕方ないもんな! ほ、ほんとはあかりなんかに京子ちゃんのツヤツヤプニプニな膝を貸したくなんかないけど、
し、仕方ないよな! ほれ!」 ポンポン ピコピコ
結衣(えらく嬉しそうだな……、おい。あのリボンって嬉しい時ピコピコ動くんだな……)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:19:12.40 ID:pDW3I7qqO
あかり「ふ、ふーんだ! 京子ちゃんのお膝なんてちっとも気持ちよくなんてないもん! 自惚れないでよぉ///」スリスリ
京子「(うおっめっちゃ頬擦り寄せてる……) あ、あかり! さっさと離れろよ! 私はあかりに膝枕なんて嫌で嫌でしょうがないんだからな!///」ニコニコ
あかり「お、お題だからしょうがないもん! 最低でも3分は続けるルールだよぉ!
ルールに則って膝枕されてあげてるんだから、かっ、勘違いしないでよぉ!///」スリスリ ニコニコ
結衣・ちなつ((今日は二人ともおかしい……))
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:22:21.26 ID:pDW3I7qqO
~3分後~
あかり「あー、やっと終わったよぉ。最悪の3分だったなぁ。べっ、別にもう終わりかぁなんて思ってないもん!」ショボン
京子「そ、それはこっちのセリフだよ! な、なんであかりなんかを3分も膝枕してあげなきゃいけないんだよ! もう二度とやりたくないよ!」ショボン
結衣・ちなつ((いや、二人とも口ではそう言っても凄く名残惜しそう……))
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:25:11.35 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「そ……、それでは次は私が引きますね! えいっ! ええっと……
『左隣りの人と愛してるを言い合う』……、なーんだ、あかりちゃんとかぁ……」
あかり「ええっ!? その反応はひどいよねぇ!?」
京子・結衣・ちなつ(((んん!? いつもの感じに戻ってる!?)))ジーッ
あかり「あれ? みんなどうしたの? ……ってきょ、京子ちゃん! 何あかりのお顔をジロジロ見てるの? み、見つめられても嬉しくなんてないよぉ!///」テレテレ
京子「み、見つめてなんかいねーし! ただ視線の先にあかりがいただけだし!///」
ちなつ(完全に京子先輩の事しか見えてないよ……あかりちゃん……)
結衣(もう付き合っちゃえよこいつら)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:29:18.94 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「そ……、それではお題を消化しますね! あ……、あかりちゃん! 愛してるよ!」
あかり「うん! あかりもちなつちゃんが大好きだよ!」ニコッ
ちなつ「……!/// (あー、ドキドキする……。でもこれはあくまでも遊び……。私には結衣先輩が……)」
京子「……。 (そうだよなー。あかりは誰に同じお題を出されても平等にみんなのことが大好きって言うに決まってるよなー)」
京子(きっとこの間のすごろくの時だって、誰に対してでも同じように『大好き』を言ったんだろうな……)ボーッ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:32:21.49 ID:pDW3I7qqO
結衣「京子?」
京子「わっ!? な、何だよいきなり、驚かせるなよ!」アタフタ
結衣「いや……、なんかぼーっとしてたからさ (ははぁ……、これは……)」
京子「あ、あかりのことなんて何とも思ってないから! さ、さっさと次のお題を引けよ!」
結衣「はいはい。 (ちっともあかり大好き人間を隠せてないぞ……。これに気づかないあかりもあかりだよな……)」チラッ
あかり(あかり……、京子ちゃんに何とも思われてないんだ……)ドヨーン
結衣(うおっ! わかりやすっ!)
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:37:03.55 ID:pDW3I7qqO
結衣「では……、次のお題を引くぞ……、それっ! ええっと何々……、
『向かいの人とハグ』か……。 (ほう……、これはなんとタイミングのいい……)」
あかり「えへへ、結衣ちゃんとハグかぁ……、何だか恥ずかしいよぉ///」テレテレ
結衣「(やっぱり私にはいつものあかりだ) それではあかり……、後ろから抱きしめるよ」ギュッ
ちなつ「ぐぬぬぬぬ……。さっきからあかりちゃんばかり目立ってずるいです! (これはあくまでも遊び! 落ち着くのよチーナ!)」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:41:19.93 ID:pDW3I7qqO
結衣「ふふっ、あかりは小さいから抱きしめやすいね」ギューッ
あかり「えへへ……、結衣ちゃん……。抱きしめる力が強いよぉ///」テレテレ
結衣「いいの。あかりは私にとって可愛い妹みたいなもんなんだから。普段からもっと甘えてもいいんだよ?」ギューッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん///」カアァ
ちなつ「これは遊び……、これは遊び……」ブツブツ
京子「……」ムスッ
結衣(うん……京子のやつもこれまたわかりやすい……)
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:45:18.95 ID:pDW3I7qqO
京子(結衣のやつ……、迷わずあかりを抱きしめたな……。この間あかりがデジカメを持ってきた時もそうだったけど……。
結衣ってあかりのことが好きなのかな……)
京子(何だか前に結衣ん家に泊まって同人誌の手伝いをした日から前以上に仲良しみたいだし……)
京子(ちなつちゃんともよく一緒に遊びに行ってるみたいだし、結衣とも仲良しで、教室でもちっぱいちゃん、ひまっちゃんに頼りにされてるらしいし……)
京子(あれ……? もしかして私だけが……、あかりから遠い?)
京子(というか……、私があかりを遠ざけてる……?)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:50:19.16 ID:pDW3I7qqO
京子(そうだよなぁ……。 普段から一番私があかりを空気扱いして弄るし……。全然そんなことはないって頭の中ではわかってるはずなのに……)
結衣「おい京子。私のお題終わったぞ。次はお前の番だぞ」
京子「う……、うん。わかったよ……」ボーッ
結衣(京子のやつ……、少しは素直になる気になったか?)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:54:21.38 ID:pDW3I7qqO
京子(嫌だよ……、ずっと昔から一緒にいたあかりが自分だけから遠いなんて……。
私が泣き虫だった時も……、周りを振り回すようになってからも……、ずっとあかりは隣で笑っていてくれたのに……)
京子(私、もうちょっと……いや、絶対に素直になるから……! あかりと何かをするお題を引かせて……!)スッ
京子「よーし……引いたぞ! (お願い、あかりと何か! あかりと何か!)」ドキドキドキドキ
京子「………………『任意の人に告白する』………………。」
結衣(キマシタワー!)グッ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:58:26.36 ID:pDW3I7qqO
京子「……」
あかり「……」
京子「あかり……」
あかり「!」
京子「あかり、大好きだよ」
あかり「あっ、あかりはべっ、別に京子ちゃんの事なんか……」
京子「……」
あかり「……」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:02:22.85 ID:pDW3I7qqO
あかり「………………京子ちゃんの今言った『大好き』はゲームのお題の『大好き』なの? それとも……」
京子「私は今、心の底から、世界で一番あかりのことが『大好き』だって言ったよ。
これからは絶対に素直になるから、あかりにはずっと私の隣で笑っていてほしいって思ってるよ」
あかり「あかりも…………。さっきはあんな風に京子ちゃんをけなしちゃったけど……、あかりも京子ちゃんのことが世界で一番『大好き』だよ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:06:01.46 ID:pDW3I7qqO
あかり「だから……、ごめんね……。あんなこと言っちゃって……。あかり怖かったの。
あかりはただ幼馴染というだけで京子ちゃんに付きまとってるんじゃないか、って思って」ポロポロ
あかり「いつも元気いっぱいで、周りを楽しませる人気者の京子ちゃんの中にあかりはいないんじゃないかって思って……」グスッ
あかり「だから……、京子ちゃんの気を引きたくって……」グスッ
京子「ごめんね……。辛かったよね……。でも大丈夫。これからはずっと一緒だよ。あかりはやっぱり素直が一番だよ。ほらっ、笑って笑って!」ナデナデ
あかり「京子ちゃん……、えへへ……」ニコッ
京子「よーしいい顔だ!」
結衣(やれやれ……、ようやく二人とも素直になったか……。全く世話が焼けるんだから)
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:09:53.78 ID:pDW3I7qqO
~帰り道~
あかり「えへへ……、京子ちゃ~ん」ギューッ
京子「おいあかり……。さっきから抱きつく力が強いぞ~」
あかり「だって……、だってあかりずっと待たされてたんだもん……。えへへ、初恋もちゃんと実るものなんだね。なもペディアには書いてなかったよぉ」ギューッ
京子「あっ!」
あかり「ど、どうしたの? 京子ちゃん?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:13:42.24 ID:pDW3I7qqO
京子「こ、これはもしかしたら場の勢いに流されてあかりを大好きだと言っただけかもしれない! た、大変だ!
それだと家に帰るまでがゲームのお題だということに……!」
あかり「え、ええーっ! ひ、ひどいよぉ!」
京子「ははは、冗談だってば」
あかり「もーっ! 京子ちゃんってば! 素直になるって言ったのに!」プンプン
京子「へっへー。しかし今日のあかりは傑作だったな~。言葉の最初に『別に』を付けて、
最後に『勘違いしないで』を付ければツンデレだと思ってたなんて」ニヤニヤ
あかり「そっ、それは京子ちゃんだって同じだったもん!///」カアァ
京子「私は私。あかりはあかり」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:17:46.40 ID:pDW3I7qqO
あかり「京子ちゃんの意地悪! 大っ嫌い!」プンプン
京子「おおっと! あかりに嫌われてしまった! さて、私はあかりに何をしたら許してもらえるのかな~?」ニヤニヤ
あかり「うぅ、……………………………してほしいな///」カアァ
京子「ん~? 何々? もっと大きな声じゃないと聞こえませんなぁ」ニヤニヤ
あかり「…………。あかりのことが大好きで大好きでしょうがなくて素直になれないヘタレな京子ちゃんに、ちゅーして欲しいの!!///」プシュー
京子「おお~……。 はい、よく言えました! それでは、京子ちゃんのとびっきりの熱いちゅーをプレゼントしちゃうぞ~!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:21:33.25 ID:pDW3I7qqO
あかり「うん……///」スッ
京子「(うっ、目を閉じたあかり可愛すぎるだろ……) そ、それでは!」スーッ
チュッ
あかり「えへへ……///」
京子「へへっ///」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:24:36.99 ID:pDW3I7qqO
京子「……」
あかり「なぁに? どうしたの? 京子ちゃん」
京子「いや……、私もここまで長かったな……って。自分のせいであかりに辛い思いをさせてきちゃったし……」
あかり「でも……、お互い遠回りはしちゃったけど……!」
京子「うん……、これからは……!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:26:53.05 ID:pDW3I7qqO
京あか「「ずっとずっと一緒だよ!!」」
もう少し続く
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:29:46.25 ID:pDW3I7qqO
結衣「凄いな……。あの二人デレデレじゃないか……。さっきはあんなにツンツンしてたのに……。 (全然隠せてなかったけど)」
結衣「まっ、お互いに長い初恋がようやく実ったんだ。二人の幼馴染としてちゃんと応援してあげなきゃね」
結衣「しかし……、あの話題BOXの引きは凄かったな……。タイミングが良すぎるだろ……。」
ちなつ「その答え、知りたいですか? 結衣先輩」ヒョイッ
結衣「あっ、ちなつちゃん…… (途中からあかりと京子のことばかりで忘れてた……)
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:33:26.61 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「ふっふっふ、実はですね。結衣先輩があかりちゃんをハグして二人の世界に入って、京子先輩がぼーっとしてた時に……」
ちなつ「私があれ以外のお題を全部抜いちゃいました!」
結衣「ええーっ!?」
ちなつ「キャーッ! チーナってばホントに愛の天使!」
おしまい!
~赤座家~
カタカタ
あかり「『幼馴染の百合について、なもりの法則を基に考察せよ』なんて宿題が出たときはどうなるかと思ったけど、なもペディアを参考にしたら大分捗ったよぉ」
あかり「ん……? なもりの法則の派生……? なんだろこれ……?」カチッ
あかり「『ツンデレ』……?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:50:11.15 ID:VKzXykHWO
あかり「ええっと何々……? 『本当は好きな人に対してデレデレとした態度を見せずにツンツンした態度で接すること』……?」フムフム
あかり「本当に好きな人に対して……かぁ。あかりは京子ちゃんが大好きだけど、京子ちゃんはあかりの事をきっとそういう対象には見てないよね……。
だってこの間のすごろくの時も……」
~回想~
あかり『京子ちゃん、大好き!』
京子『うん……、何の面白みもない……』
~回想終わり~
あかり「だったもんねぇ……。あの時、あかりは本気だったのになぁ……」
あかり「でもこのままだと京子ちゃんは、あかりじゃない誰かとお付き合いすることになるのかな……。
京子ちゃんの周りにはあかりなんかより素敵な人がいっぱいいるし……」ジワッ
あかり「なもりの法則には『初恋は儚い』なんて書いてあるけど、京子ちゃんを諦めるなんてできないよ……」グスッ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:52:45.34 ID:VKzXykHWO
あかり「あれ……、この項目まだ続きがある……。『普段と違う表情を見せ、二面性をアピールすることでギャップにより好きな人の興味を惹きつける』……?」
あかり「……! そうだ! きっとあかりは、普段から京子ちゃんが大好きだってアピールをしているから、むしろ本当の気持ちに気付いてもらえないんだよぉ!」ピコーン
あかり「えへへ、待っててね! 京子ちゃん! あかり、頑張ってツンデレさんを練習するよぉ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:55:35.20 ID:VKzXykHWO
~一方その頃、歳納家~
京子「うおぉ……、駄目だ……。同人誌の制作が進まない……」
京子「大体な~、ツンデレのヒロインに対する幼馴染の反応の描き方がわからないんだよな~」
京子「うーん、幼馴染のモデルにはあかりを使わせてもらってるけど……、あかりだったら例えばこういう時どんな反応するんだろ……」
京子「……よーし! ここは一丁、自分でツンデレを演じてあかりの反応を観察してみるとしますか!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:58:31.47 ID:VKzXykHWO
京子「べっ、別に自分はあかりの事はただの幼馴染、妹みたいなもんだと思ってるだけだし!
あわよくば前みたいに『京子ちゃん大好きー!』なんて言ってもらいたいなんて思ってないからな! あれはあくまでもゲームのお題だし!///」アセアセ
京子「そ、それに私はあかりに何かと構いたがるからちょっとウザがられてるところもあるかもしれないし……、少し距離を置くのもアリだよな!」ウンウン
京子「よーし決まった! 明日一日はあかりの前ではツンデレで通してやるぜー!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:01:28.81 ID:pDW3I7qqO
~翌日、2年生教室~
キーンコーンカーンコーン
京子「よっしゃ授業終わりー! 結衣ー! 部室行こうぜー!」
結衣「お前、今日は妙に張り切ってるなぁ……。また何かロクでもないこと考えてるのか?」
京子「へっへー、わかるー? 流石結衣にゃん!」
結衣「結衣にゃん言うな。…………、あまりあかりをいじめるなよ?」
京子「なっ、なんでそこであかりの名前が出てくるんだよ! 私はあかりの事なんてべっ、別に何とも思ってないし!」
結衣「(あ、これは図星だな……) だってお前がそうやって張り切る時はいつも、あかりに思いついたことをしたがるじゃないか」
京子「そっ、そんなことないってば! あかりはただの幼馴染だってば!///」アセアセ
結衣「(駄目だこいつ……、全く話が噛み合わない……) あーはいはい。そういうことにしておくよ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:04:52.67 ID:pDW3I7qqO
~その頃、1年生教室~
あかり「ふあぁ……。あっ授業終わっちゃったねぇ。部室に行こっか、ちなつちゃん」
ちなつ「どうしたの? 今日はずっと眠そうだったけど……。何だかあかりちゃんらしくないよ?」
あかり「えへへ、昨日はちょっと宿題が長引いて夜更かししちゃったの……。 (えへへ、これで京子ちゃんのハートは頂きだよぉ)」
ちなつ「そっか……。ちゃんと寝ないと駄目だよ? いつも元気いっぱいなのがあかりちゃんのいいところなんだから」
あかり「えへへ……、ありがと、ちなつちゃん。さっ部室に行こっ」ニコニコ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:07:22.71 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「…………。もしかして今あかりちゃん、京子先輩の事考えてる?」
あかり「へえぇっ!? そっそんなことないよぉ!」アタフタ
ちなつ「だってあかりちゃん……、早く部室に行きたくてしょうがないって顔してるよ?」
ちなつ「あかりちゃんって何だかんだで京子先輩と一緒だと凄く嬉しそうだし……、
真っ先に部室には京子先輩の名前を呼んで飛び込んでいくし……」
あかり「そっ、そんなことないもん! べっ、別にあかりは京子ちゃんの事なんて何とも思ってないもん!///」プンプン
ちなつ「(何ともまぁわかりやすい……流石あかりちゃん……) はいはい。それじゃ部室に行こっか」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:10:19.00 ID:pDW3I7qqO
~ごらく部~
ガラッ
あかり「こんにちは! きょ……、結衣ちゃん! 今日は何するの?」アセアセ
ちなつ(ムキになって京子先輩の名前を呼ばないようにしてる……。ほんとにわかりやすいんだから)クスッ
結衣「こんにちはあかり、ちなつちゃん。今日は京子が思いついた話題BOXで遊ぶらしいよ。
今、京子がお題を作ってる最中だから……、もうちょっと待っててね」
ちなつ「またアレですか……。アレいつもロクなお題がないんですよね……。
(さて、あかりちゃんは何だかんだでいつもこういう時凄くニコニコするけど……)」
あかり「ふ、ふーん? あの遊び? ま、まぁ京子ちゃんがどうしてもやりたいって言うなら付き合ってあげてもいいよ!?
べっ、別に京子ちゃんと遊べるのが嬉しいなんてあかり、思ってないからね!」ニコニコ
結衣・ちなつ「「!?」」
結衣(あ……、あかりのやつ何言ってるんだ?)
ちなつ(口調は変えても表情はいつもと変わってないよ……あかりちゃん……)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:13:17.33 ID:pDW3I7qqO
京子「よーしそれでは……! 話題BOX始めるぜー! お、おいあかり! 今日は目立たないあかりをとっくべつに目立たせてやるんだから! かっ、感謝しろよ!」
結衣(京子、それ普段とあまり変わってないってば……)
あかり「そ、そう? 余計なお世話だよぉ? 京子ちゃんがそんな心配しなくてもあかり、今日はいっぱいいっぱい目立っちゃうもんね!
し、仕方なく京子ちゃんの遊びに付き合ってあげるんだから! か、勘違いしないでよぉ!」ニコニコ
ちなつ(口ではそう言っても、満面の笑みだよ、あかりちゃん……)
京子(あかりのやつ、何かいつもと違うな……。これじゃ資料にならない……)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:15:50.82 ID:pDW3I7qqO
席の配置(反時計回りにあかり→ちなつ→結衣→京子)
あかり「それでは引くよー! えいっ! ええっと何々……『左隣りの人に膝枕をしてもらう』かぁ……
って京子ちゃんに!? べっ、別に嬉しくなんかないんだから! これはお題なんだから仕方ないもん!」ニコニコ ピコピコ
ちなつ(顔も嬉しそうだけどお団子もピコピコ動いてる……)
京子「お、おう! お題だから仕方ないもんな! ほ、ほんとはあかりなんかに京子ちゃんのツヤツヤプニプニな膝を貸したくなんかないけど、
し、仕方ないよな! ほれ!」 ポンポン ピコピコ
結衣(えらく嬉しそうだな……、おい。あのリボンって嬉しい時ピコピコ動くんだな……)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:19:12.40 ID:pDW3I7qqO
あかり「ふ、ふーんだ! 京子ちゃんのお膝なんてちっとも気持ちよくなんてないもん! 自惚れないでよぉ///」スリスリ
京子「(うおっめっちゃ頬擦り寄せてる……) あ、あかり! さっさと離れろよ! 私はあかりに膝枕なんて嫌で嫌でしょうがないんだからな!///」ニコニコ
あかり「お、お題だからしょうがないもん! 最低でも3分は続けるルールだよぉ!
ルールに則って膝枕されてあげてるんだから、かっ、勘違いしないでよぉ!///」スリスリ ニコニコ
結衣・ちなつ((今日は二人ともおかしい……))
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:22:21.26 ID:pDW3I7qqO
~3分後~
あかり「あー、やっと終わったよぉ。最悪の3分だったなぁ。べっ、別にもう終わりかぁなんて思ってないもん!」ショボン
京子「そ、それはこっちのセリフだよ! な、なんであかりなんかを3分も膝枕してあげなきゃいけないんだよ! もう二度とやりたくないよ!」ショボン
結衣・ちなつ((いや、二人とも口ではそう言っても凄く名残惜しそう……))
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:25:11.35 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「そ……、それでは次は私が引きますね! えいっ! ええっと……
『左隣りの人と愛してるを言い合う』……、なーんだ、あかりちゃんとかぁ……」
あかり「ええっ!? その反応はひどいよねぇ!?」
京子・結衣・ちなつ(((んん!? いつもの感じに戻ってる!?)))ジーッ
あかり「あれ? みんなどうしたの? ……ってきょ、京子ちゃん! 何あかりのお顔をジロジロ見てるの? み、見つめられても嬉しくなんてないよぉ!///」テレテレ
京子「み、見つめてなんかいねーし! ただ視線の先にあかりがいただけだし!///」
ちなつ(完全に京子先輩の事しか見えてないよ……あかりちゃん……)
結衣(もう付き合っちゃえよこいつら)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:29:18.94 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「そ……、それではお題を消化しますね! あ……、あかりちゃん! 愛してるよ!」
あかり「うん! あかりもちなつちゃんが大好きだよ!」ニコッ
ちなつ「……!/// (あー、ドキドキする……。でもこれはあくまでも遊び……。私には結衣先輩が……)」
京子「……。 (そうだよなー。あかりは誰に同じお題を出されても平等にみんなのことが大好きって言うに決まってるよなー)」
京子(きっとこの間のすごろくの時だって、誰に対してでも同じように『大好き』を言ったんだろうな……)ボーッ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:32:21.49 ID:pDW3I7qqO
結衣「京子?」
京子「わっ!? な、何だよいきなり、驚かせるなよ!」アタフタ
結衣「いや……、なんかぼーっとしてたからさ (ははぁ……、これは……)」
京子「あ、あかりのことなんて何とも思ってないから! さ、さっさと次のお題を引けよ!」
結衣「はいはい。 (ちっともあかり大好き人間を隠せてないぞ……。これに気づかないあかりもあかりだよな……)」チラッ
あかり(あかり……、京子ちゃんに何とも思われてないんだ……)ドヨーン
結衣(うおっ! わかりやすっ!)
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:37:03.55 ID:pDW3I7qqO
結衣「では……、次のお題を引くぞ……、それっ! ええっと何々……、
『向かいの人とハグ』か……。 (ほう……、これはなんとタイミングのいい……)」
あかり「えへへ、結衣ちゃんとハグかぁ……、何だか恥ずかしいよぉ///」テレテレ
結衣「(やっぱり私にはいつものあかりだ) それではあかり……、後ろから抱きしめるよ」ギュッ
ちなつ「ぐぬぬぬぬ……。さっきからあかりちゃんばかり目立ってずるいです! (これはあくまでも遊び! 落ち着くのよチーナ!)」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:41:19.93 ID:pDW3I7qqO
結衣「ふふっ、あかりは小さいから抱きしめやすいね」ギューッ
あかり「えへへ……、結衣ちゃん……。抱きしめる力が強いよぉ///」テレテレ
結衣「いいの。あかりは私にとって可愛い妹みたいなもんなんだから。普段からもっと甘えてもいいんだよ?」ギューッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん///」カアァ
ちなつ「これは遊び……、これは遊び……」ブツブツ
京子「……」ムスッ
結衣(うん……京子のやつもこれまたわかりやすい……)
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:45:18.95 ID:pDW3I7qqO
京子(結衣のやつ……、迷わずあかりを抱きしめたな……。この間あかりがデジカメを持ってきた時もそうだったけど……。
結衣ってあかりのことが好きなのかな……)
京子(何だか前に結衣ん家に泊まって同人誌の手伝いをした日から前以上に仲良しみたいだし……)
京子(ちなつちゃんともよく一緒に遊びに行ってるみたいだし、結衣とも仲良しで、教室でもちっぱいちゃん、ひまっちゃんに頼りにされてるらしいし……)
京子(あれ……? もしかして私だけが……、あかりから遠い?)
京子(というか……、私があかりを遠ざけてる……?)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:50:19.16 ID:pDW3I7qqO
京子(そうだよなぁ……。 普段から一番私があかりを空気扱いして弄るし……。全然そんなことはないって頭の中ではわかってるはずなのに……)
結衣「おい京子。私のお題終わったぞ。次はお前の番だぞ」
京子「う……、うん。わかったよ……」ボーッ
結衣(京子のやつ……、少しは素直になる気になったか?)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:54:21.38 ID:pDW3I7qqO
京子(嫌だよ……、ずっと昔から一緒にいたあかりが自分だけから遠いなんて……。
私が泣き虫だった時も……、周りを振り回すようになってからも……、ずっとあかりは隣で笑っていてくれたのに……)
京子(私、もうちょっと……いや、絶対に素直になるから……! あかりと何かをするお題を引かせて……!)スッ
京子「よーし……引いたぞ! (お願い、あかりと何か! あかりと何か!)」ドキドキドキドキ
京子「………………『任意の人に告白する』………………。」
結衣(キマシタワー!)グッ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:58:26.36 ID:pDW3I7qqO
京子「……」
あかり「……」
京子「あかり……」
あかり「!」
京子「あかり、大好きだよ」
あかり「あっ、あかりはべっ、別に京子ちゃんの事なんか……」
京子「……」
あかり「……」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:02:22.85 ID:pDW3I7qqO
あかり「………………京子ちゃんの今言った『大好き』はゲームのお題の『大好き』なの? それとも……」
京子「私は今、心の底から、世界で一番あかりのことが『大好き』だって言ったよ。
これからは絶対に素直になるから、あかりにはずっと私の隣で笑っていてほしいって思ってるよ」
あかり「あかりも…………。さっきはあんな風に京子ちゃんをけなしちゃったけど……、あかりも京子ちゃんのことが世界で一番『大好き』だよ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:06:01.46 ID:pDW3I7qqO
あかり「だから……、ごめんね……。あんなこと言っちゃって……。あかり怖かったの。
あかりはただ幼馴染というだけで京子ちゃんに付きまとってるんじゃないか、って思って」ポロポロ
あかり「いつも元気いっぱいで、周りを楽しませる人気者の京子ちゃんの中にあかりはいないんじゃないかって思って……」グスッ
あかり「だから……、京子ちゃんの気を引きたくって……」グスッ
京子「ごめんね……。辛かったよね……。でも大丈夫。これからはずっと一緒だよ。あかりはやっぱり素直が一番だよ。ほらっ、笑って笑って!」ナデナデ
あかり「京子ちゃん……、えへへ……」ニコッ
京子「よーしいい顔だ!」
結衣(やれやれ……、ようやく二人とも素直になったか……。全く世話が焼けるんだから)
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:09:53.78 ID:pDW3I7qqO
~帰り道~
あかり「えへへ……、京子ちゃ~ん」ギューッ
京子「おいあかり……。さっきから抱きつく力が強いぞ~」
あかり「だって……、だってあかりずっと待たされてたんだもん……。えへへ、初恋もちゃんと実るものなんだね。なもペディアには書いてなかったよぉ」ギューッ
京子「あっ!」
あかり「ど、どうしたの? 京子ちゃん?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:13:42.24 ID:pDW3I7qqO
京子「こ、これはもしかしたら場の勢いに流されてあかりを大好きだと言っただけかもしれない! た、大変だ!
それだと家に帰るまでがゲームのお題だということに……!」
あかり「え、ええーっ! ひ、ひどいよぉ!」
京子「ははは、冗談だってば」
あかり「もーっ! 京子ちゃんってば! 素直になるって言ったのに!」プンプン
京子「へっへー。しかし今日のあかりは傑作だったな~。言葉の最初に『別に』を付けて、
最後に『勘違いしないで』を付ければツンデレだと思ってたなんて」ニヤニヤ
あかり「そっ、それは京子ちゃんだって同じだったもん!///」カアァ
京子「私は私。あかりはあかり」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:17:46.40 ID:pDW3I7qqO
あかり「京子ちゃんの意地悪! 大っ嫌い!」プンプン
京子「おおっと! あかりに嫌われてしまった! さて、私はあかりに何をしたら許してもらえるのかな~?」ニヤニヤ
あかり「うぅ、……………………………してほしいな///」カアァ
京子「ん~? 何々? もっと大きな声じゃないと聞こえませんなぁ」ニヤニヤ
あかり「…………。あかりのことが大好きで大好きでしょうがなくて素直になれないヘタレな京子ちゃんに、ちゅーして欲しいの!!///」プシュー
京子「おお~……。 はい、よく言えました! それでは、京子ちゃんのとびっきりの熱いちゅーをプレゼントしちゃうぞ~!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:21:33.25 ID:pDW3I7qqO
あかり「うん……///」スッ
京子「(うっ、目を閉じたあかり可愛すぎるだろ……) そ、それでは!」スーッ
チュッ
あかり「えへへ……///」
京子「へへっ///」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:24:36.99 ID:pDW3I7qqO
京子「……」
あかり「なぁに? どうしたの? 京子ちゃん」
京子「いや……、私もここまで長かったな……って。自分のせいであかりに辛い思いをさせてきちゃったし……」
あかり「でも……、お互い遠回りはしちゃったけど……!」
京子「うん……、これからは……!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:26:53.05 ID:pDW3I7qqO
京あか「「ずっとずっと一緒だよ!!」」
もう少し続く
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:29:46.25 ID:pDW3I7qqO
結衣「凄いな……。あの二人デレデレじゃないか……。さっきはあんなにツンツンしてたのに……。 (全然隠せてなかったけど)」
結衣「まっ、お互いに長い初恋がようやく実ったんだ。二人の幼馴染としてちゃんと応援してあげなきゃね」
結衣「しかし……、あの話題BOXの引きは凄かったな……。タイミングが良すぎるだろ……。」
ちなつ「その答え、知りたいですか? 結衣先輩」ヒョイッ
結衣「あっ、ちなつちゃん…… (途中からあかりと京子のことばかりで忘れてた……)
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 01:33:26.61 ID:pDW3I7qqO
ちなつ「ふっふっふ、実はですね。結衣先輩があかりちゃんをハグして二人の世界に入って、京子先輩がぼーっとしてた時に……」
ちなつ「私があれ以外のお題を全部抜いちゃいました!」
結衣「ええーっ!?」
ちなつ「キャーッ! チーナってばホントに愛の天使!」
おしまい!
- 関連記事
-
- ちなつ「夏ももう終わりですね、結衣先輩」
- あかね「家庭教師の赤座あかねです」 結衣「……」
- 撫子「ちょっと、櫻子」
- あかり「ツンデレさんの練習をするよぉ」
- 花子「心霊?」
- 結衣「骨折してるから」
- 向日葵「さくらこに」
■コメント
[名無しさん]
>結衣(やれやれ……、ようやく二人とも素直になったか……。全く世話が焼けるんだから)
んん?結衣さん何かしましたっけ!?
んん?結衣さん何かしましたっけ!?
[名無しさん]
なかなかいいんじゃないでしょうか
[名無しさん]
なんか京あか久しぶりに見た気がする
やっぱいいね
やっぱいいね
[いつもの名無し]
あかりは誰とくっついてもお似合いだなぁ
[名無しさん]
あかりモテモテだなあ
■コメント
他ブログ様更新情報