千鶴「シアワセ」

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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:28:16.02 ID:W9rR0Cbf0

「綾乃ちゃんのシアワセはウチのシアワセ」


歳納と杉浦さんのやり取りを見守りながら幸せそうに微笑む。

そんな姉さんの横顔はとても綺麗だった。
でも、私にはそこはかとなく寂しそうにもみえた。


多分気づいているのは私だけ。





姉さんの本当の気持ちは――





だから、

「姉さんのシアワセは私のシアワセ」


姉さんが押し殺していた願いが叶うことが私のシアワセ。

私は姉さんと杉浦さんが結ばれることをひたすら願った。


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:29:47.28 ID:W9rR0Cbf0

――そして、ついに姉さんの恋は実った。





杉浦さんに姉さんの気持ちが通じて、晴れて恋仲になったのだ。

姉さんはシアワセになった。
私もシアワセになったはずなのに……




でも、私のこのモヤモヤした気持ちは何故――


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:31:16.17 ID:W9rR0Cbf0

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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:35:20.60 ID:W9rR0Cbf0

それは昨日のことだった。いつものふわっとした笑顔が更に柔らかくて、とってもシアワセそうだった。





「ただいまー」

玄関の方から姉さんの声がした。

「おかえり」

晩御飯の準備を中断し、早足で玄関に向かう。

「ただいま、千鶴」

もう一度帰宅の挨拶。
生徒会の仕事を終えて帰ってきた姉さんは凄く嬉しそうな顔をしてた。

「お帰り、姉さん。何か良いことでもあった?」

「あ、バレてもうた?千鶴は鋭いなぁ」

姉さんはそう言って照れくさそうに笑った。

「実はな、千鶴」

急に姉さんは改まった顔つきになった。
でも隠しきれない嬉しさが顔に出ている。


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:37:26.47 ID:W9rR0Cbf0

「ウチ……綾乃ちゃんと付き合うことになってん」

色を正していた姉さんの表情はふにゃんと柔らかくなって、顔を赤らめてはにかんだ。

「……おめでとう、姉さん」

私は姉さんの手を握って喜んだ。



よかったな、姉さん。
姉さんがずっと見ないふりしてた想いが実ったんだ。
姉さんの本当の幸せが叶ったんだ。



心からそう思った。
この時は、素直に妹として、喜べたし、おめでとうも言えた。
今思えばこの時に「おめでとう」って言っておいて良かったと思う。


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:39:00.08 ID:W9rR0Cbf0

「ありがとうな、千鶴」

姉さんも手を握り返して、一緒に喜んだ。

「ううん、妹だから」

妹だから、姉さんのシアワセを喜ぶのは当たり前だよ。
あの時はそういうつもりで言った。
でも、あの言葉は嘘だったんだろうか……

「ゴメン、もうご飯炊き始めちゃった……」

「え?」

「赤飯じゃなくて、白いご飯でゴメン」

「気持ちだけで十分やで、千鶴。じゃあちょっと着替えてくるわ」

姉さんはふんわりと笑って自室に向かった。


よし、晩御飯は気合い入れよう。
そう意気込んで私も台所へ戻り、晩御飯の準備を再開した。


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:39:53.75 ID:W9rR0Cbf0

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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:42:56.56 ID:W9rR0Cbf0

予習を終え、本を読んでいたらいつの間にか12時前だった。

ふぅ、と一息ついて本を閉じた。
心地よい眠気と疲労感につつまれる。


姉さん、まだ起きてるかな。
そう思って、自室を出て姉さんの部屋に向かう。


自分の部屋にも布団はあるけど、寝るときは姉さんの一緒の布団で。

すっかりこれが習慣になっていた。


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:44:59.82 ID:W9rR0Cbf0

廊下に出ると、姉さんの話し声が聞こえた。


……電話かな?


盗み聞きするのも悪い気もするけど、ついつい聞き耳を立ててしまった。

「……んー、そうやなぁ日曜でええかな?」

日曜日?何かの約束だろうか。

「あはは、綾乃ちゃんの行きたいところでええよ」

どうやら杉浦さんと電話してるみたい。

日曜、行きたいところ……
つまり、デートの約束のようだった。

「おやすみ、姉さん」

邪魔しちゃ悪いと思い、そう呟いて私は自室に戻る。


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:49:36.16 ID:W9rR0Cbf0

長らく使ってない布団を敷いた。
何しろ、いつも姉さんと一緒だったから。


一人で寝るのって久しぶりだな。


そんなことを思いながら電気を消して、布団に潜り込んだ。


少し、寒い。


いつもなら姉さんの方に体を寄せれば暖かさは感じられたのに。

今夜はなんだか物寂しい。
こんな時は早く寝てしまえばいいや、と考えてそっと目を閉じた。


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:50:20.06 ID:W9rR0Cbf0

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18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:53:11.47 ID:W9rR0Cbf0

今日の私はどこかおかしい。

何度も妄想した、姉さんと杉浦さんの仲睦まじい姿。
それを思い浮かべてみると妙な気分になる。

うっとりと優しい悦楽に包まれるのも束の間、その温かな気持ちはすぐに曇り空のようなモヤモヤに変わってしまう。
そして胸が苦しくなって……



やっぱり今日の私は変だ。
その所為か、さっきの理科の授業は殆ど頭に入らなかった。
理科の授業を含め、午前の四時間の授業はこんな調子だった。


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:54:58.37 ID:W9rR0Cbf0

ご飯を食べたら気分でも変わるだろうか。
理科室を出て自分のクラスへと向かう。
昼休みに入ったばかりの廊下は生徒たちのお喋りの声で賑やかだ。


歩いていると生徒会室の前に姉さんの姿を見つけた。
声をかけようと足を早めようとした時、生徒会室から杉浦さんが出てきた。

私の足はピタリと硬直した。

どんなことを喋ってるか解らないが、二人は楽しそうに笑っている。
二人の後ろ姿がゆっくりと遠ざかって行く。


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:56:44.17 ID:W9rR0Cbf0

姉さんに声をかけようとしていたはずなのに、私の足は逆方向に走り出していた。



どうしてまた胸が苦しいの?
何で涙が出そうなの?



姉さんと杉浦さんが仲睦まじいのは嬉しいことなのに、何故――




モヤモヤとした気持ちを振り払うように脚に力を籠めようとした。

その刹那、曲がり角を曲がってこちらに歩いてきた子にぶつかりそうになって急ブレーキ。

「うわっ!」

足がもつれ、たたらを踏んでその子の方へ倒れこむ。

「わわっ!?」

その子も素っ頓狂な声を出し、私と共に倒れた。


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:59:13.26 ID:W9rR0Cbf0

「いてて……」

起き上がって下敷きにしてしまった子の様子を伺う。

「……って、歳納!?」

何でこんなときに鉢合わせてしまうんだろう。
私は反射的に歳納の上からどいた。

「あ、千鶴かー」

歳納は何処も打ってないのだろうか、呑気にへらへら笑っている。

「怪我は……?」

「……え?」

「怪我、してない?」

「う、うん」

歳納は目をぱちくりさせて硬直している。
どうしてそんな反応なのかは気にならなくもないが、ひとまず怪我をさせてなくて良かった。


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:00:16.44 ID:W9rR0Cbf0

「……そっか」

「…………本当に千鶴?」

「は?」

「千鶴が私の心配してくれるなんて……」

驚いている、というよりも歳納の表情は何だか嬉しそうだ。

「そ、そういえば……」

以前は歳納の顔を見ると無性にイライラして、ちょっかいを出される度に蹴ったり叩いたりしていた。

でも、今は不思議とそんな気は起きない。


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:01:49.56 ID:W9rR0Cbf0

私は姉さんのシアワセを祈るあまり、歳納に酷いことを沢山した。
そして、姉さんと杉浦さんのシアワセな姿を見て、私はシアワセな気分になれない



私って、イヤな奴だ……



「千鶴?」

「え?」

「急に黙りこんで、どこか具合でも悪いの?」

歳納は私の顔を覗きこんだ。
空色の瞳は憂慮を湛えて、真っ直ぐ私を見つめている。


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:02:36.54 ID:W9rR0Cbf0

「……っ何でもない!」

私は踵を返して逃げるように走り出していた。




どうしてアイツはこんな私を……
そんな風にされたら辛いだけだよ。


私は結局何がしたかったんだろう。
胸が苦しいよ、姉さん――――


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:03:36.19 ID:W9rR0Cbf0

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32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:06:44.42 ID:W9rR0Cbf0

一陣の冷たい風が悪戯のように髪を撫でる。
陽光は暖かく、春の訪れも近づいてるようだが、もうすぐのところで春は足踏みしているみたいだ。

放課後は図書室で過ごすことが多いのだが、今日は屋上に来ている。

あの日からずっと気持ちが晴れないままで、本を読んでも全然頭に入ってこない。
今日ここに来たのも、一人になってじっくり考えてみよう、と思ってのことだった。


あの日から私はどこかおかしい。

姉さんも私の異変には気づいているようで、「ウチでよかったらいつでも相談に乗るで」と優しい言葉をかけてくれた。
気持ちは嬉しいけど、姉さんには相談できない。
姉さんのシアワセを素直に喜べなくて、胸が苦しいんだけど……」なんて言えっこない。


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:08:11.22 ID:W9rR0Cbf0

私はイヤな妹だ。



「妹だから」って言って甘えてたのは、私自身のそういうところを見たくなかったからだろうか。
無意識にイヤな自分を避けようとしてたのだろうか。



だったら、私、最低だ。




姉さん、こんな妹でごめんね……


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:09:09.06 ID:W9rR0Cbf0

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37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:13:12.51 ID:W9rR0Cbf0

目の前には杉浦さんと姉さんの姿。
たった一メートルほど先にいるのに、私の目にはひどくぼんやりと映っている。

「サヨナラ、千鶴」

姉さんは抑揚のない声で呟くように言った。

「え……」

「私は千鶴のこと可愛い妹やと思ってたけど、千鶴はそうやなかったんやね」

「ち、違っ……」

違う、と断言できない自分がいる。
姉さんのシアワセは私のシアワセのはずなのに。
姉想いの妹だったはずなのに。


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:14:11.16 ID:W9rR0Cbf0

「千鶴がそんな酷いコやったなんて、ウチ悲しいわ」

「サヨナラ」

姉さんはそう言って、背を向けた。

杉浦さんと姉さんの背中が遠ざかっていく。
待って、と叫ぼうとしたが、声が出なかった。

代わりに膝から力が抜け、ぺたりと地面にへたりこんだ。


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:15:06.21 ID:W9rR0Cbf0

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41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:17:22.85 ID:W9rR0Cbf0

そっと目を開ける。
痛いくらいに澄んだ青空が虚ろな目に映った。



ここは屋上?
さっきまで寝てたのかな?
だったらさっきのは……夢?



あぁ、夢でよかった。


左の手が暖かい。
それになんだか甘くていい匂いがする。
なんか、安心する……

キュッと左手に力を入れて、空いている右手で目を擦る。


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:18:32.14 ID:W9rR0Cbf0

「っ………歳納!?」

今の私は歳納にもたれるように体を傾け、手をギュッとにぎりしめていた。

慌てて手を離し、歳納から離れる。

「な、何でお前がここに……」

「千鶴が辛そうだったから」

「は?なにバカなこと言って……」

「涙」

歳納はそっと私の目元を指でぬぐった。
歳納の指は陽光を浴びてキラキラ光ってた。
きっと、私の涙だ。


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:20:00.36 ID:W9rR0Cbf0

「なっ、何やってんだ!」

歳納から顔を背けて俯いた。
調子狂うというか、何ていうか……


「何かあった?」

「え?」

「千鶴がしおらしいの、なんからしくないじゃん」

「いつもなら『ウザい!すっこんでろ!』って」

確かに前はそうだった。
姉さんと杉浦さんの事を想うあまり、キツく当たっていた。

「……お前は、それでいいのか?」

「え?」

「私がそんな態度とっても、平気だったのか?違うだろ……」

確かにお前はやかましくてその上厚かましい奴だ。
でも、イライラするあまり蹴ったりして、悪かったと今は思ってる。


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:22:10.19 ID:W9rR0Cbf0

「少しヘコんだりしたけど、千鶴と仲良くなりたかったから」

ちらっと伺うように歳納の顔を覗く。
満面に屈託のない笑みを湛えていた。
何だかくすぐったい気持ちになって再び私は顔を背ける。

「……ごめん、今まで」

「いいよ、私も悪かったし」

ふわり、と抱き締められる。
サラサラの真っ直ぐな髪が頬にあたってこそばゆい。

「千鶴ちゅっちゅー」とか言いながら抱き締められるのとは違って、なんか恥ずかしい。

「や、やめろ、歳納……」

そっと歳納を引き離す。
このままだと何だか変な気分になりそうで……。


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:22:48.36 ID:W9rR0Cbf0

「えー、いいじゃーん」

歳納は駄々を捏ねている子供のようだった。

「何でそんなベタベタしてくるんだよ!」

「んー……千鶴がデレたから?」

「でっデレてねぇよ!」

「でもさ、千鶴に何があったのかよくわかんないけど、悩んでるなら遠慮なく言ってくれよなー」

歳納は意外に気が利いて、人のことをよく見てる。
何で私はちゃんと歳納のことを見てなかったんだろう。


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:23:52.32 ID:W9rR0Cbf0

「……ごめん」

気持ちは嬉しかったけど、これはちょっと相談出来ない。

「……そっか、私じゃ力になれないか。私こそゴメンね」

歳納は立ち上がると階段の方へ戻っていった。

「と、歳納!」

扉を開けようとしていた歳納に慌てて叫ぶ。

「何?」

歳納はくるりとこちらを振り返った。


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:24:22.10 ID:W9rR0Cbf0

「…………ありがとな」

私を許してくれて、ありがとな。
心配してくれて、ありがとな。

ずっと先入観だけで判断してたけど、歳納ってそこまでウザい奴じゃないのかも。

「おう!」

歳納は親指を立ててニカッと笑って、屋上を後にした。
くすぐったいような暖かさがまだ左手に残っているような気がした。


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:24:59.83 ID:W9rR0Cbf0

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53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:29:12.29 ID:W9rR0Cbf0

私はあの日から一人で寝るようにしている。
やっぱり一人の夜は寂しい。
寝てしまえば寂しさなんて感じないはずだけれど、うまく寝付けないから困ったもんだ。


これは私の問題だ。
早く解決しないと。


そうは思うものの、結局答えは見つからないまま。
私はどうすればいいんだろう?

「姉さん……」

天井を見つめながら呟いた。
困った時は決まって姉さんに相談してたけど、姉さんにこの事は相談できないし……。


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:30:34.55 ID:W9rR0Cbf0

それでも、何となく解ったことがある。
私は今まで姉さんに甘えすぎてた。
だから姉さんが傍に居てくれないと不安なんだと思う。

でも、姉さんのシアワセを私のシアワセとして喜べないことについては解らないまま。

「ごめん……」

この声が届くはずないのに呟いていた。
もちろん言葉なんて返ってこない。

そう思った矢先、カチャ、と小さくドアが開く音がした。

小さな足音が近づいてゆき、ベッドの前あたりで止まる。

私はおもむろに寝返りを打って横を向いた。


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:31:24.55 ID:W9rR0Cbf0

「…………姉さん」

姉さんは自分の枕を両手に抱えて立っていた。

「あ、千鶴起きてた?」

「うん」

「そっち行ってもええ?」

「うん」

「ありがとうなー」

ふんわりと笑うと姉さんはモソモソとベッドに入ってきた。

「千鶴はあったかいなぁー」

姉さんはそっと身体をこちらの方に寄せて笑った。

「……姉さんもあったかい」

パジャマ越しに伝わる姉さんの体温。
あったかくて心地いい。


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:32:40.86 ID:W9rR0Cbf0

「千鶴、最近ウチのベッドの中に入ってこなくなったやろ?」

「それは……」

その理由を言うわけにもいかず、口ごもってしまった。

「それに最近むつかしい顔してたり、辛そうな顔してるから、どうしたんかなー、思うて」

「……ごめん」

「なんで千鶴が謝るん?ウチは相談乗るのは全然迷惑じゃないんよ。よかったら話してくれんかな?」

姉さん、ごめん。
私はイヤな妹なんだ。
姉さんのシアワセを祝えないんだ。

そんなことを行ってしまったら姉さんはどんな顔するんだろうか……


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:33:59.38 ID:W9rR0Cbf0

「ち、千鶴?そんなに辛いことやった?」

目頭が熱くなって気づくと涙が零れていた。
それに気づいてうつ伏せになり、顔を枕に埋める。

姉さんはそんな私を優しく撫でてくれた。

「無理やったら話さんでもええよ。でも、ウチは千鶴の力になりたいんや」

そんな風に優しくされると余計に苦しいよ、姉さん……
嬉しいのに、苦しいよ。


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:35:24.73 ID:W9rR0Cbf0
 

「……千鶴はな、ウチにとって大切な妹なんや」





「え……」

枕から顔を上げて姉さんを見つめる。

いつもの柔らかな笑顔。
嘘のない眼差し。

「千鶴はたった一人の大切な妹やで」

心に灯火がともり、辺りがぼんやりと明るくなったような、そんな心地がした。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:36:08.80 ID:W9rR0Cbf0

「……姉さん」

ギュッと姉さんを抱き締める。
姉さんの体温は私を安心で包んでくれた。

「もぅ、甘えん坊やな、千鶴は」

私の頭を撫でながら姉さんは笑った。

ありがとう、姉さん。
こんな私を大切に思ってくれて。
やっと解ったよ、モヤモヤの正体。


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:37:36.53 ID:W9rR0Cbf0

「姉さん、ごめん。姉さんが杉浦さんと両想いになったことを喜べない自分がいたんだ……」

姉さんは何も応えない。
その代わりに優しく頭を撫でて、続きを促してるようだった。

「姉さんが杉浦さんの事ばっかり想って、私の事、どうでもよくなっちゃうんじゃないかって怖かったんだ」

妹だからお祝いすべきはずなのに、妹だからお祝い出来なかった。

でも、今は違う。

姉さんはちゃんと私の事も大切に思ってくれている。
だからもう、怖くない。


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:39:25.90 ID:W9rR0Cbf0

「アホやなぁ、千鶴は」

「アホ……?」

「綾乃ちゃんは大切な恋人やけど、千鶴は私の妹なんよ?大切に思わないわけないやん」

「姉さん……」

「ウチの方こそゴメンな。千鶴を不安にさせて」

姉さんは私を抱き返してくれた。
あったかくて、やわらかくて、気持ちいい。

「ううん、姉さんは悪くない……。そろそろ、寝よっか」

「そやな、おやすみ。千鶴」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:40:16.95 ID:W9rR0Cbf0

「おやすみ、姉さん。あと……このままでもいい?」

だって、一緒に寝るのは久しぶりだから。

「やっぱり甘えん坊やな、千鶴は」

姉さんはふにゃっと笑ってそっと目を閉じた。


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:41:31.10 ID:W9rR0Cbf0

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68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:44:50.70 ID:W9rR0Cbf0

遠くから聞こえる生徒たちのおしゃべりの声は時折揺れる木の葉の音のように、風にのって流れてゆく。
誰もいないこの空間を一人占めしていると思うと、ちょっとだけ優越感。
図書室も落ち着けるけど、屋上もなかなかいいもんだ。

本でも読もうと壁に持たれて座ると、何か落ちているのに気づいた。

「……ヘアピン?」

スミレの花の形の飾りがついたヘアピンだった。

………結構かわいいな。
でも、私ヘアピンとか殆どつけないし……

ポケットに手を突っ込んで中の手鏡をまさぐりながら思案する。

ちょっとくらい試してみるのも悪くないか……
でも、私にこういう可愛いのは似合わないかな……それに落とし物だし……


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:48:57.16 ID:W9rR0Cbf0

「あ、千鶴ー!」

突然の声に思考が中断する。またコイツか。
えっと、歳納……なんだっけ?

「なにそれ?ヘアピン?千鶴の?」

歳納は私の元に駆け寄るとヘアピンをしげしげと見つめた。

「いや、違うし……」

「そうなの?似合いそうなのにな…… ねえ、ちょっとつけてみてよー」

歳納はだだをこねる子供のような口調で言った。

あぁ、本当に騒がしい奴だ。
姉さんと杉浦さんが付き合うようになった今、前ほどはイライラしない。
それでも相変わらず、このやかましさはあんまり好きになれない。

ただ、今まで蹴ったり叩いたり酷いことをしたこともあって、歳納に対して悪いような気持ちもある。
だからコイツといると妙な気持ちになってくる。


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:49:58.61 ID:W9rR0Cbf0

「落とし物みたいだから、それじゃ……」

そう言って立ち去ろうとした時、腕を捕まれた。

「よし、ヘアピン見に行こーぜ!」

「はぁ?」

突拍子のない提案。
コイツ、私のセリフ聞いてたのか?

「今日は結衣もあかりもちなつちゃんも用事があるみたいでさ、暇だったんだよね」

「……そんなこと聞いてないし。……私は行かない」

「えー、一緒に行こうぜー」

そう言うとギュッと私の腕をガッチリとホールド。

「ちょっ、お前、離せっ!」

振りほどこうとしても、歳納は離れてくれない。


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:51:49.89 ID:W9rR0Cbf0

「やだ!千鶴がオッケーするまで離さない」

「子供かお前は!」

「私は子供だ!まだ14歳だし」

「やかましい!」

「ねぇ行こうよちづるーん!」

「ちづるん言うな!」

「そんな冷たい……。千鶴に似合いそうなヘアピン、一緒にさがそうぜー?」

う……私に似合うヘアピンか……。
興味ないこともないし……。

「ねぇ千鶴ー!」

「あぁうるさい!行けばいいんだろ!行けば!」

別に行きたい訳じゃない。
歳納があまりにもしつこいからオッケーしたんだ。
自分に言い聞かせるように心の中で呟く。


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:53:38.85 ID:W9rR0Cbf0

「やった!じゃあ早速行くぞー!」

歳納は私の手を握って走り出す。
私も手を引かれるままに歳納の背中を追いかける。

さらさらと歳納の長い髪が揺れている。
まっすぐで羨ましいな。
それに引き換え私は癖っ毛だし。


あ、なんかいい匂い……
シャンプー何使ってるのかな……

そこまで考えてぶんぶんと頭を振る。


何考えてるんだ、私……

でも、この感じ、新鮮だな……


私も歳納の手を握り返し、その背中を追いかけた。


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:54:24.59 ID:W9rR0Cbf0

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76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:59:09.79 ID:W9rR0Cbf0

歳納に連れられてやって来たのはとある雑貨屋さん。
アンティークな内装で、結構素敵な雰囲気。

歳納ってこういう店も行くんだな……。
意外とセンスがいいのかもしれない。

「ねえ千鶴、こんなのどう?」

歳納の右手には白いバラの飾りのヘアピン。

「私の髪の色に近いから、あんまし……」

「そだね、あんまり目立たないかも。じゃあこれは?」

歳納は色違いの赤色を手に取る。

「私に赤は似合わないかも……」

「そうかな?」

「ちょっと派手すぎる……」

「難しいなー」

歳納はぽりぽりと頭を掻いて、ヘアピンを元の場所に戻す。


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:00:27.30 ID:W9rR0Cbf0

「……そういえば」

「何?」

「歳納はそのリボン以外はつけないのか?」

せっかく髪がサラサラのロングヘアなのに、結んでみたりとか、いろいろいじったりはしようとは思わないんだろうか。

「んー……あんまり別のにしようと思ったことは無いかな。」

「そっか」

「うん。それに今日は千鶴の探しに来たんだし」

「う、うん」

自分のを探している訳じゃないのに、歳納は凄く楽しそう。
そう思う私も、なんだかんだで楽しんでるのかも。


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:01:51.48 ID:W9rR0Cbf0

「あ、これなんてどうかな」

歳納は黄色い花のヘアピンを手に取った。

あ、これ可愛いいかも……

「……いいかも」

何か歳納が選んだと思うと妙に照れくさかった。

「だろー?絶対似合うよ」

「……そうか?」

「おう!勿論!……ところで、これ、何て花?」

……知らずに勧めてたのかよ。


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:03:05.04 ID:W9rR0Cbf0

「福寿草」

「福寿草?」

「うん」

「へー、可愛らしい花だね」

「うん。本物はもっと綺麗」

「千鶴は見たことあるの?」

「ああ。おばあちゃんが育ててた」

「千鶴ん家行ったら見れる?」

「うん」

「そっかー、また今度見に行ってもいい?」

期待に満ちた目でこちらを見つめる。
あぁもう、そんな目をされたら断れないだろうが。


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:04:23.73 ID:W9rR0Cbf0

「…………好きにしろ」

「やったー!じゃあ、約束だな!」

「…………ん」

あれ?
何か私、歳納に押され気味?

歳納は厚かましく、ずけずけと付きまとってくる奴だ。
でも、もしかしたらその所為でこういう風に会話が弾んで、約束もしちゃったりするのかもしれない。


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:05:54.06 ID:W9rR0Cbf0

「……買ってくる」

「あ、ちょっと待って、私もついてく」

「お前は何も買わないのか?」

「うん。千鶴に似合うの見つけられたから、それでいいや」

「……そうか」





歳納って不思議な奴だ。
どちらかというと私とは正反対のタイプ。

コイツとは合わないって思ってたのに……
意外とそうでもないのかも。

呑気で、明るくて、気さくで。
だから杉浦さんは一時期想いを寄せていたのかな。


厚かましくて、なにも考えてないようで、実は相手の事もちゃんと考えてくれる。
本当にズルい奴だ、歳納って。


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:08:06.54 ID:W9rR0Cbf0

――――――――――
――――――――
―――――
―――



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:10:28.62 ID:W9rR0Cbf0

店を出たときは山の端に太陽が半分ほど沈んでいた。
ほんのりとオレンジに染まった空がとても綺麗だ。





「千鶴、さっき買ったやつつけてみない?」

「え?今?」

「うん、今」

「別に今すぐじゃなくても……」

「えー……。千鶴がつけてる所見たい」

「……しょうがないな」

ポケットから手鏡を取りだして、じっと考える。


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:12:08.15 ID:W9rR0Cbf0

「どの辺につけたらいいかな……?」

「つけてあげようか?」

「え?別に大丈……」

「いいからいいから」

そう言いながら歳納は私の手からヘアピンをそっと取った。

「じっとしててね……」

「お、おう……」

ちょっと歳納、顔が近い……
それに何だか恥ずかしいようなくすぐったいような……
私は無意識にきゅっと目を閉じていた。


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:13:04.45 ID:W9rR0Cbf0

「出来た!やっぱり似合ってるよ」

「そ、そうか……?」

「うん、可愛い。夕日で黄色がほんのりオレンジ色に染まってて、一層綺麗かも」

「そ、そうか……」

ほとんどべた褒めじゃないか……
可愛いなんて言われ慣れないから、なんかこそばゆい。



自分でも手鏡で確認してみる。

自画自賛になるけど、確かに結構いいかも。
……何か新鮮。


今日、このヘアピンをかって良かった。


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:14:16.44 ID:W9rR0Cbf0

「歳納……」

「ん?」

「……ありがとな」

さっき鏡で見たときもほんのり頬が紅かったけど、今はさっきよりも紅くなってる気がする。

「いいってことよ、ちづるぅーん!」

ギュッと正面からバグされる。

ふわりと頬を掠めた髪の匂いが鼻孔をくすぐる。


甘くていい匂い……


じゃなくて!
ああもう、お前は恥ずかしいとか思わないのかよ。
やられてるこっちは凄く恥ずかしいんだぞ。


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:15:32.16 ID:W9rR0Cbf0

「ちょ、やめろ、離せ!」

「お二人さん、仲ええなぁー」

「そうね、わ、私も千歳とあのくらい、は、ハグしたり……」

抱きつく力が緩んだので、慌てて歳納から離れる。
声のした方を振り向くと姉さんと杉浦さんが立っていた。
多分生徒会が終わって、その帰りなんだろう。
二人は手を繋いでいて、見ていてほっこりした気持ちになってくる。

「ね、姉さん……杉浦さん」

「あ、千鶴、そのヘアピンどうしたん?」

さすが姉さん、目敏い……

「……と、歳納と一緒に買った」

「そっか。いつの間にか、えらい仲良くなったんやなぁ」

「千鶴さんと歳納京子って、ちょっと意外な組み合わせかも……」

「そうかいなぁ?いつの間にそんな仲良くなったんやー?今夜はお赤飯せんといけんなぁ」

「ちょ……姉さん、誤解だから……」

あれは一方的に抱きつかれただけで……


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:17:32.23 ID:W9rR0Cbf0

「不束者ですが……」

「お前は何を言ってんだ」

歳納の頭にチョップ。

「いて!千鶴がぶった……。父さんにもぶたれた事無いのに……」

「あぁもう、うるせえ!」

「本当に仲いいわね」

クスリと杉浦さんが微笑む。

「そうやなー」

姉さんもニコニコと笑っている。


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:18:34.31 ID:W9rR0Cbf0

「そ、そろそろ帰ろう、姉さん」

照れくさいので、なんとかこの場を脱したかった。

「そやなー」

「あ、私と綾乃はこっちだから」

「そう?ほいなら、またなー」

「バイバイ」

「またね」

「また明日」

私も手を小さく振って二人と別れた。


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:19:36.49 ID:W9rR0Cbf0

「千鶴、歳納さんと何があったん?」

「そ、その話はもう……」

「ええやん、千鶴と歳納さんが仲良くなって、私も嬉しいんよ。姉として」

「姉さん……」

私、いい姉さんをもったな……
しみじみと感じる。

「当たり前よ。お姉ちゃんやもん」

「私も姉さんと杉浦さんが仲睦まじくて嬉しい」

「知っとるよ」

姉さんはいつものように柔らかく微笑んだ。


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:20:50.76 ID:W9rR0Cbf0

「……あ」

「何?」

姉さんは急に足を止めた私を不思議そうに見つめた。

「アレ」

小さい公園に植えられている桜の木の梢を指差す。

「わぁ、もう咲いとるね」

「うん」

一足早く、二輪の桜が隣り合って仲良く咲いている。

「なんか、姉さんと杉浦さんみたい」

ずっと想い続けてようやく叶った姉さんのシアワセ。
今は素直に嬉しい気持ちで一杯だ。


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:22:53.79 ID:W9rR0Cbf0

「あ、千鶴、あそこにも」

「え?どこ?」

「まだ咲いてはおらんけど、その隣の枝の蕾。だいぶ膨らんでるように思わん?」

「あ、本当だ……」

もうすぐ咲きそうな蕾が2つ。
これも仲良く隣合わせ。

「千鶴と歳納さんみたいやわー」

姉さんは蕾を見つめて目を細めた。

「ちょ、私と歳納はそういうのと違うから……」

姉さんと杉浦さんみたいになりたいわけではないと思う。
でも、もっと仲良くなってみたい。

「そうなん?でも、ウチは千鶴のシアワセを祈り続けるで」

姉さんは私を見つめて、ほわっと笑った。


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:24:56.35 ID:W9rR0Cbf0

姉さんのシアワセは私のシアワセ。






それとね、姉さん。
姉さんは気づいてるみたいだけど、私はもうひとつシアワセを見つけたみたい。



アイツは厚かましくて、やかましくて。
でも、ちゃんとこんな私を見てくれていて。





姉さん、歳納、シアワセをありがとう――――


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:25:43.41 ID:W9rR0Cbf0

―――――end―――――


103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 18:29:12.22 ID:W9rR0Cbf0

誰も京鶴を書いてくれないから自給自足してみた。
地の文って難しいですね……
拙い文章でごめんなさい。

ちなみにフクジュソウの花言葉は「幸福を招く」

二人がもっと幸せになれますように……


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■コメント

 [名無しさん]

真面目なシーンだけ「うち」じゃなくて「私」になってるのかな?
京鶴良かったー

 [名無しさん]

よかったよ、乙!!
でも、結京派としては素直に喜べなかった…
 俺のバカッ ww

 [名無しさん]

まあ、たまには京鶴も良いんじゃない?

 [名無しさん]

私も結京派だけど、京鶴だけはなぜか平気。
京鶴いいね~

 [名無しさん]

京鶴とかいういぶし銀

 [名無しさん]

池田姉妹の自己犠牲愛は切なくなる
gj

 [名無もり]

千鶴はアニメのせいで暴力キャラの設定が付いちゃったなぁ…
二期のファンブックの漫画はよかったけど
■コメント


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