スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大室家の短編集「時をかける櫻子」

このエントリーをはてなブックマークに追加  
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
392:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/03/31(日) 00:39:19.65 ID:ukyYRRNn0

第153話 時をかける櫻子 1

それは大室櫻子が下校中の公園で起こった

櫻子「んでさー、今日あかりちゃんの机からアリの飼育キッドが出てきたんだよね~」

向日葵「えっ?そうなんですの!?」

櫻子「あかり、アリさんだぁいすき!(裏声)っていってるんじゃない?」

向日葵「どちらかというと男の子の趣味ですわね」

櫻子「あれ?なんだろう、この機械?」

向日葵「なんでしょう、乗り物みたいですわね」

櫻子「なんかハンドルとかボタンとかついてる。おもしろそう!乗ってみよう!」

向日葵「ちょっと、誰のだかわからない乗り物に勝手にのっちゃいけないですわよ!」

櫻子「まぁ、いいじゃん、いいじゃん」

向日葵「それにしても見たことのない乗り物ですわね……バイクにしては車輪もついていないですし」

櫻子「このボタンはなんだろう……」

向日葵「ちょっと勝手に押しちゃダメですわよ!」

ポチ

ウィーン

櫻子「あれ!?なんか起動した!!」

向日葵「ちょっと、持ち主に断りもせずに!早く止めないと」

櫻子「これか!?これか!?」

ポチポチポチポチ

向日葵「ちょっと適当にいじっても!」

シュウィンシュウィン!

櫻子「なんかマズイ感じがしてきた」

キュィーーン

櫻子「えっ!?なんか光ってる!?」

向日葵「櫻子!とにかくもう離れないと!!」

キィィィイィイイイン!ぼんっ!!

向日葵「櫻子!?」

向日葵「あれ?櫻子!?どこに行ったんですの!?」


シューン

櫻子「あれ!?向日葵がいない!?」

櫻子「おーい!」

櫻子「いない……」

櫻子「というか、この公園こんなに遊具が少なかったっけ?」

櫻子「とりあえず、家に帰ろう……」

第153話 時をかける櫻子 1 終わり


393:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/03/31(日) 02:21:50.20 ID:ukyYRRNn0

第154話 時をかける櫻子 2

櫻子「んーなんか街の様子が少し変わったような。こんな家建ってたっけ?」

櫻子「ていうか、ひまわりのやつ本当にどこいっちゃったんだろう?」

櫻子「あっ、もうすぐ家だ」

櫻子「とりあえず、家にカバンおいてからひまわり探しに行くか」

大室家

櫻子「ただいまー」

櫻子「あれ?誰もいないのかな?」

櫻子「まぁいいや」

バスッ!

櫻子「んじゃ、いってきまーす」

古谷家

櫻子「あれ?ひまわりの家いつカメラ付きドアホンに変えたんだ?」

櫻子「まぁいいや」

ピーンポーン

櫻子「こんにちはー」 

??「はい、今行きまーす」

ガチャ

??「えーっと」

櫻子「あっ!ひまわり!もう家に帰ってきてたんだな」

??「えっ?櫻子……お姉ちゃん……?」

櫻子「ひまわり、なにいってんだ?」

??「ほ、本当に、櫻子……お姉ちゃんなの……?」

櫻子「えっ?私は櫻子だけど、ていうかどこいってたんだよ」

楓「私、お姉ちゃんじゃなくて楓だよ。櫻子お姉ちゃんこそ、六年間どこにいってたの!?」

楓「みんな、捜索願とか出して、犯罪に巻き込まれたんじゃないかって、いっぱいいっぱい大変だったんだよ!もう、帰ってこないと思ってた!」

楓「本当に櫻子お姉ちゃんなんだよね?」

櫻子「捜索願?犯罪?なにいってんの?私は櫻子に決まってんじゃん!6年間ってなに?ていうか、楓、いきなりおっきくなった!?」

櫻子「なんだこれ?なにが起こっているんだ……」

楓「櫻子お姉ちゃーん!!会いたかった!会いたかった!心配してたの!すごい心配してたの!!」ギュッ

櫻子「えっと、なんだこれ……とりあえず、撫でておこう」ナデナデ

楓「うぇーん!本当に櫻子お姉ちゃんだ!うぇーん!今までどこに行ってたの!?」

楓「ヒックヒック」


394:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/03/31(日) 02:48:18.31 ID:ukyYRRNn0

櫻子「……」ナデナデ

櫻子「(状況を整理しよう。これが本当に楓なんだとしたら私は6年間いなかったことになる)」

櫻子「(もちろん、ひまわりが変な演技をしている可能性もあるけれど、ひまわりがそんな馬鹿なことするわけがない。私ならまだしも)」

櫻子「(じゃあ6年間私はどうしていたのか?)」

櫻子「(私にわかるのは、6年間見つからなかったということと、変な乗り物を動かしたということだけ)」

櫻子「(だとすると……)」

櫻子「タイムスリップだ!」

楓「えっ!?」

櫻子「楓、私タイプスリップして6年前から来たんだよ!」

楓「た、確かに……櫻子お姉ちゃん、見た目が変わってないし、中学の制服着てるし」ジー

櫻子「なんで胸を見る!」

櫻子「楓は6年の間に成長しやがってー裏切り者ー!」モミモミ

楓「キャッ!ちょっと櫻子お姉ちゃん!揉まないで!」

櫻子「ひまわりみたいなおっぱいになりやがってーコノヤローちくしょー!」

楓「お姉ちゃんはもっと大きいよ」

櫻子「えっ!?あれ以上大きくなってんの!?なにそれ!!おっぱい魔神じゃん!」

楓「とりあえず、話を戻すと、櫻子お姉ちゃんは6年前からタイムスリップしてきたと?」

櫻子「たぶん、なんか変な乗り物に乗ってボタン押したら光ってひまわりが消えた」

楓「確かにお姉ちゃんも櫻子お姉ちゃんがいなくなったとき、乗り物ごと櫻子お姉ちゃんが消えたって言ってた。乗り物なんてその場になかったし、爆発したとしてもその痕跡なんてなかったから、警察の人たちはお姉ちゃんの妄言だって言ってたけれど」

楓「やっぱり、あの話本当だったんだ。ということは、乗り物ごと現在へ飛んできたっていうことになるね」

櫻子「うん、まだ公園にあると思うよ」

楓「じゃあ今からそれを見に行こう。タイムマシンだとしたらすごい発見だよ!」

櫻子「た、確かに……」

第154話 時をかける櫻子 2 終わり


396:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/01(月) 17:26:04.20 ID:C6il90iHo

第155話 時をかける櫻子 3

櫻子「そういえば、楓、語尾に”なの”つかなくなったなー」

楓「さすがに、もう小学6年生だからね」

櫻子「私と1歳しか変わらないじゃん!」

楓「そうだね!」

公園

楓「公園についたよ。どこにあったの?櫻子お姉ちゃん」

櫻子「う~ん、たしかこの辺に……あれ?ないぞ」

楓「本当にここにあったの?」

櫻子「うん、この公園だ」

楓「どのくらいの大きさ?」

櫻子「人が乗れるからなくなるようなものじゃないと思うんだけどなー」

楓「重さは?」

櫻子「わからない。持ってないから、でも、あの大きさで、結構重そうだから1人じゃ持ち運べないと思うよ」

楓「う~ん、どういうことだろう……」

prrrrrrrr

櫻子「ん?電話?ひまわりから!?」

楓「あっ、さっき、櫻子お姉ちゃんが帰ってきたっていう連絡をメールでしておいたから」

櫻子「なるほど、ていうかまだこの電話使えたんだ」

楓「花子ちゃんのお母さん、どうしても櫻子お姉ちゃんがいなくなったこと認められなくてずっと携帯解約してなかったんだね」

櫻子「母さん……」

楓「とりあえず、早く出てあげて、お姉ちゃん待ってるだろうから」


397:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/01(月) 17:26:31.46 ID:C6il90iHo

ピッ

向日葵『櫻子ですの!?』

櫻子「ひまわり!」

向日葵『本当に?本当に?櫻子なんですの!?』

櫻子「そうだよ!私だよ!」

向日葵『櫻子……もう!今までどこに行ってたんですの!?』

櫻子「どこって、私にとっては一瞬だったんだけどなー」

向日葵『とりあえず、そこ動くんじゃないですわよ!』

向日葵『すぐに帰りますわ!!』

ピッ

楓「お姉ちゃん、どんな感じだった?」

櫻子「怒ってた、すごく」

楓「そっかー(これは帰ってきたら号泣パターンだな)」

楓「お姉ちゃん、今、京都にいるから帰ってくるの時間かかるかも」

櫻子「京都に住んでるの!?」

楓「うん」

櫻子「いいなー」

楓「とりあえず、家に帰って考えなおそう」

櫻子「そうだなー」

第155話 時をかける櫻子 3 終わり


398:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/02(火) 20:01:16.09 ID:w4Pj3k16o

第156話 時をかける櫻子 4

大室家

櫻子「とりあえず、うちに帰ってきたぞ」

楓「6年ぶりの我が家はどう?」

櫻子「私にとっては、下校してきたばかりなんだけどな。ものの配置が変わったなー」

楓「まぁ6年もいなければそうなるよね」

櫻子「やったー!私の部屋があるー!!」

ガチャ

櫻子「おおぉー、見事にそのまんまだ」

楓「花子お姉ちゃんの両親がいつか帰ってくるからってそのまんまにしておいたんだよ」

櫻子「そして、私は帰ってきたと」

楓「本当に帰ってくるなんてね」

ピピピッ

楓「あっ、花子お姉ちゃんからだ!」

From 花子お姉ちゃん

本当に櫻子が帰って来たの?


櫻子「花子に電話かけよう」

楓「もうすぐ帰ってくるんじゃないかな?」

prrrrr、prrrrr、prrrrr……

櫻子「花子まだかなー?」

prrrrr

櫻子「あっ、もしもし花子?」

花子『本当に……櫻子?』

櫻子「花子ー元気かー?」

『ガチャン!!!』

櫻子「うおっ!!なんだこの音は!?」


399:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/02(火) 20:01:45.39 ID:w4Pj3k16o

花子「さ、櫻子……」

櫻子「花子、帰ってきてたのか!それにしても身長高くなったなー。まぁ6年ぶりだもんなー」ハハハ

花子「櫻子……櫻子」タッタッタ、ギュッ

花子「櫻子、さくらこぉぉぉおおお」

花子「うわぁああああああああん」

櫻子「……よしよし」ギュッ

花子「どこに行ってたの!!私、私、すごい探したんだよ!!!」

櫻子「ごめんな。心配かけたよな?」

花子「本当だよ!櫻子のバカー!!!」エーン

櫻子「ははは。私にとっては一瞬の出来事でもみんなに取ってみれば6年は長かったのか」

花子「もう?どこにも行かないよね?」グスッグス

櫻子「うん。もうどこにも行かないよ」

花子「うん、よかった!本当によかった!!」グスッグス

櫻子「もう。花子は大きくなっても泣き虫さんだなー」

花子「それにしても。七森中の制服……いなくなったときと同じ外見……一体どういうこと?」

楓「それはね……」


花子「えっ!?じゃあ、櫻子は6年前からタイムスリップしてきたの!?」

櫻子「う~ん、多分そうみたいだよ。」

花子「うーん、確かにそう考えると辻褄があるかも……」

櫻子「それにしても花子、”だし!”って口調直したんだな」

花子「さすがにもう子供じゃないから!」

楓「でも、花子お姉ちゃん、小6まで使って……」ニヤニヤ

花子「楓!」

楓「ごめんなさい……」

花子「それにしても、タイムマシンなんてにわかに信じられないけれど、櫻子がこうやって時空を超えて来たってことは、あるんだろう……」

花子「なくなったっていうのは、もしかしたら……」

楓「あっ!タイムマシンを使って時を超えた人がいるってこと?」

花子「そう、その可能性が高そう」

櫻子「(お、おぉ!なんか花子と楓がすごい頼りになる!)」

花子「その線で調査を進めてみよう」

第156話 時をかける櫻子 4 終わり


400:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/03(水) 02:35:38.36 ID:IyMoIGCdo

第157話 時をかける櫻子 5

花子「櫻子が来たのは、何時頃?」

櫻子「う~ん、こっちに来た時の時間がわからないからなんとも。でも、うちにすぐ帰ってきて、それからひまわりの家に行った」

楓「じゃあ、大体16時頃だね」

花子「そっか、それで公園に戻ったのは?」

楓「あのときは17時頃かな?」

花子「じゃあ、1時間のうちに誰かが乗ったことになりそうだね」

花子「誰かが持ち帰ったって可能性もあるけれど、そうなると最小で二人……」

櫻子「……」ジー

花子「ん?どうしたの?」

櫻子「なんか、花子、すっかり大人びて変わったなって、ねーちゃんみたいになった」

花子「まぁ櫻子よりも年上になったしね」

櫻子「確かに……まさか妹に年を越されるとは……そんな体験してるの世界中探しても私だけなんじゃないだろうか……」

櫻子「というか、すごい美人になったな!」

花子「!!///バカ……///」


401:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/03(水) 02:36:05.45 ID:IyMoIGCdo

櫻子「年上の妹かぁ……」

花子「花子お姉ちゃんって呼んでもいいんだよ?」

櫻子「それは断じて認めない!!」

楓「あはは」

花子「そういえば、母さんと父さんと撫子お姉ちゃんには連絡した?」

櫻子「そういえば、まだ」

花子「まぁ、私がしておくよ」

櫻子「おっ、サンキュー、ていうか自分のこと花子じゃなくて私っていうようになったんだな」

花子「それも子供っぽいからね」

櫻子「まだまだ子供の癖してなにを言う~」グリグリ

花子「うっさい!櫻子よりは大人だ!」

櫻子「年齢じゃないんだよ、姉の風格というものは」

花子「いや、年齢でしょ。年齢じゃなくても櫻子は昔から姉として見れなかったよ!!」

櫻子「なんだとー!!」

楓「ぷっ、あははは」

花子「なんで笑ってるの?楓?」

楓「いや、櫻子お姉ちゃんがいるとやっぱり面白いなって」

花子「ふふ、確かにそうだね」

櫻子「ふふん」

prrrr

櫻子「あっ、お母さんからだ!」

花子「早く出てあげなよ。母さんも父さんも撫子お姉ちゃんも心配してたんだから」

櫻子「そうだね」

楓「今日はもう暗いから、情報収集するにしても明日になりそうだね」

花子「うん、そうだね」

その後、帰って来た両親は、櫻子が帰ってきたことをすごく喜んだ

第157話 時をかける櫻子 5 終わり


404:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/04(木) 22:31:25.41 ID:zs/IjSPjo

第158話 時をかける櫻子 6

大室母「撫子にも連絡したら東京からすぐに帰ってくるって」

櫻子「ねーちゃん東京で何してんの?」

大室母「もう、働いてるのよ」

櫻子「ええ!?ああ、でもまあそっか、働いてなきゃおかしい歳だもんね」

櫻子「でも、東京からだと時間かからない?」

花子「北陸新幹線が富山駅まで開通したんだよ」

櫻子「北陸新幹線が……そっか、本当にここは未来なんだなぁ」

大室父「迎えにいくか?多分一刻も早く会いたがっているだろう」

櫻子「うん!そうしよう!」

大室父「わかった」

富山駅

櫻子「おぉお!本当に新幹線の改札がある!」

花子「6年で結構変わったかも」

櫻子「なんかすごい感激した……」

花子「(櫻子にとってはここはある意味異世界なのかもしれない。やっぱり元の場所に変えるべきだ)」

花子「あっ、あれ撫子お姉ちゃんだ……」

撫子「!!櫻子……」

櫻子「すっげぇ!ねーちゃんがすごい大人!!バリバリ働いてそうな格好してる!」

撫子「本当に……櫻子……なの……?」ポロポロ

櫻子「もう、みんな同じ反応なんだから、私は私だよ!櫻子に決まってんじゃん!」

撫子「さ、さくらこー」ダキッ


405:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/04(木) 22:31:57.61 ID:zs/IjSPjo

櫻子「ははは、痛いよねーちゃん……」

ガヤガヤ

櫻子「恥ずかしいって」

撫子「本当に!本当に心配したんだからね!!」スッ

櫻子「ごめんね」

撫子「本当に6年前のまま」

櫻子「うん、6年前のままだよ」

撫子「でも。帰ってきてくれてよかった……」

撫子「会いたかったよぉー」グスッグス

櫻子「ちょっと、ねーちゃん。泣かないで」

撫子「違うの、これはうれしくて」

花子「嬉しくて涙がでることもあるんだって」

櫻子「ほー、そうなのかー。じゃあ、どんどん泣いてくれ!」

撫子「うん」グスッグス



櫻子「落ち着いた?」

撫子「うん。ありがとう」

櫻子「もう、大の大人がメソメソするなよー」

第158話 時をかける櫻子 6 終わり


406:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/05(金) 16:02:52.60 ID:Bod7yTMyo

第159話 時をかける櫻子 7

櫻子「じゃあ、そろそろ帰ろっか?」

撫子「待って、まだ1人来てない」

櫻子「えっ?誰が来るんだよ」

花子「ひま姉がまだ」

櫻子「えっ!?ひまわりも来るの!?今日?」

撫子「うん、確認したら今日21時6分着の電車で来るみたい」

櫻子「じゃあ、そろそろじゃん」

向日葵「……」

櫻子「あれ?ひまわりかな?」

向日葵「櫻子……」

向日葵「櫻子!!もうどこに行ってたんですの!!」

櫻子「いやーちょっとタイムスリップしちゃって、ひまわり怒ってる?」

向日葵「もう!!本当に……本当に……どこに行ってたんですの!?」ポロポロ

櫻子「あれ!?今度は泣いてる!?」

向日葵「泣いてませんわ!!」ポロポロ

櫻子「泣いてんじゃん!」

向日葵「6年間ずっと探してたんですわよ!!」ポロポロ

向日葵「本当に……本当に……帰って来てくれてよかった……うぅ、うわぁぁぁぁぁぁん!!」ダキッ

櫻子「おっと」ガシッ

向日葵「うわぁぁぁぁぁぁん!!」グスッグス

櫻子「(おっぱいでけー!)」

………………

櫻子「落ち着いた?」

向日葵「もう大丈夫ですわ」

櫻子「ひまわり、いろいろと大きくなったな」

向日葵「櫻子は変わってませんのね」

櫻子「うぅ、私にも6年あれば!」

撫子「残念だけど」ズーン

花子「それはないと思う……」ズーン


向日葵「ふふ、懐かしい。この感じ」

櫻子「私にとってはみんなが一瞬で年とったようなもんだけどな」

向日葵「そうですわね。なんにせよ。おかえりなさい」

櫻子「うん!ただいま!」

撫子「じゃあ、帰ろっか?」

櫻子「うん!」

向日葵「はい、ですわ!」

第159話 時をかける櫻子 7 終わり


409:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/07(日) 03:04:54.29 ID:c2+tP2mKo

第160話 時をかける櫻子 8

向日葵「ただいまですわ」

楓「お帰りお姉ちゃん」

櫻子「おいおい、楓こんなに夜おそくまで起きてちゃダメだぞ」

楓「私もう12歳だから大丈夫」

櫻子「まだ私よりも年下じゃないか。早く寝なさい」

花子「じゃあ、櫻子ちゃんは私よりも年下だから寝ましょうねー」

櫻子「なに!?た、確かにそうだった……じゃあ寝るか」

向日葵「もう、寝てしまうんですの?」

櫻子「まだ、話し足りないかぁ~?」

向日葵「当たり前ですわ!櫻子のいない6年の間にいろいろ話したいことがあったんですわよ!まぁ、眠いなら無理にはと言いませんが」

櫻子「いいよ。付き合ってあげるよ」

向日葵「本当ですの!?」パァ

撫子「よしよし、お姉さんも付き合ってあげよう」グビグビ

櫻子「ねーちゃん、それ酒!?って、ああいいのか」

撫子「じゃあ、花子から話していこう。花子は今櫻子と同じ七森中に通ってる」

櫻子「3姉妹揃って七森中かぁ」

撫子「ちなみに”だし!”とか”花子”とかの呼称は小学校6年のときまで使い続けてたよ」

花子「ちょっ!撫子お姉ちゃん!それは言わないで!!」カァ

撫子「楓はまだ小学生だね」

楓「うん!来年卒業して七森中に行こうと思ってる!」

撫子「そして、私はN大を出て東京で働いてるね」

花子「そして、今も高校のときからの彼女さんとお熱い」

撫子「ちょっ!花子!それは言わない約束でしょ!」

櫻子「へっ!マジで!?ねーちゃん、付き合ってたの?それも女同士で?」

撫子「ほら、言わんこっちゃない」


410:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/07(日) 03:07:15.22 ID:c2+tP2mKo

撫子「私の話はこれで終わり。次はひま子の番」

向日葵「そうですわね。わたくしは櫻子がいなくなった後、警察の人にも何度も相談してみたんですけれど、人が消えるなんて想像もつかないって言われまして」

向日葵「櫻子が消えた理由を探すために、量子論、相対性理論などを勉強しましたわ」

向日葵「そうして、K大の物理学科に進んで量子力学を専攻していますわ」

櫻子「????」

撫子「要は、櫻子のためにめっちゃ頭良くなったってこと」

花子「尊敬します」

櫻子「そうなのかー」

向日葵「でも、タイムトラベルなんて理論上可能ですけれど、実現性はないですのに……わたくしの今までの学んできたことを考えなおす必要がありそうですわね……」

櫻子「というか、私が帰ってきたから、もうそんなの勉強する必要ないんじゃないの?」

向日葵「!!確かに言われてみれば……でも、これはもはやわたくしの知的好奇心を追求するものへと目的が変わりましたわ」

向日葵「とりあえず、明日はわたくしもあの公園へ行きますわ。今夜はもう寝ましょう」

櫻子「そうだなー」

大室母「お布団しいてあるからね。まさか、この言葉を櫻子にまたいう日が来るとは」

櫻子「ありがとう、母さん。もうどこにも行かないから」

櫻子の部屋

櫻子「本当に変わってないんだなー」

櫻子「私は、タイムマシンを見つけたら帰るべきなんだろうか、そうしたらこの6年はどうなるんだろう……。」

櫻子「まぁ、いっかよくわからないからとりあえず今日は寝よう」

モゾモゾ

櫻子「うわっ!?なんだ!?」

花子「櫻子……」

花子「櫻子……」スピー

櫻子「花子、寝てるのか?」

ガチャ

撫子「ああ、やっぱり、花子はここに居たか。櫻子がいなくなってからというもののよくベッドに入り込んで泣いてたのよ」

櫻子「そうなんだ。心配かけたな。もう大丈夫だぞ」ヨシヨシ

花子「櫻子……」

撫子「よかったね花子。お姉ちゃんが帰ってきて。じゃあ、私もおやすみ」

櫻子「おやすみ。」

櫻子「本当に、みんなに心配かけたんだな……」

第160話 時をかける櫻子 8 終わり


412:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/07(日) 14:04:04.14 ID:Iak0fRxho

第161話 時をかける櫻子 9

櫻子「ふーよく寝たー」

花子「……」スースー

向日葵「……」スースー

撫子「……」スースー

櫻子「なんだこれ……」



リビング

櫻子「なんでみんな私の部屋で寝てたの?」

撫子「夜中目が覚めて櫻子がいなくなっちゃうんじゃないかって思って心配で」

向日葵「朝見に行ったら櫻子が寝てたからつい……」

花子「目が覚めても櫻子が居てよかった。昨日のことは夢だったらどうしようって思ってた」

向日葵「……そうですわね」

向日葵「また会えてうれしいですわ!櫻子」

櫻子「ふむ」

撫子「今日は、櫻子の乗ってきたタイムマシンらしきものを探すんでしょ?」

櫻子「そうだね」

花子「ごめん。私は学校に行かないといけない」

櫻子「うん、帰ってきたらまた話そうね」

向日葵「わたくしと櫻子と撫子さんで調査しましょう」

向日葵「まず、もう一度あの公園へ行ってみましょう」

櫻子「そうだね。なにかわかるかも知れないし」

撫子「後は聞き込みとかかな?公園に乗り物みたいなものがあったかどうか」

向日葵「じゃあ、早速行きましょう」

公園

撫子「あのお伺いしたいことがあるのですが……昨日この公園にバイクのような乗り物はありませんでしたか?」

散歩してるおじいちゃん「毎日散歩しているけれど、そんなもの見たことないのう」

撫子「ありがとうございました」


413:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/07(日) 14:04:39.85 ID:Iak0fRxho

向日葵「昨日、この公園でバイクのような乗り物見ませんでしたか?」

公園の近所の家の人「さぁ、わかりません」

向日葵「ありがとうございました」



櫻子「午後4時頃なんですけどー」

近所の人「さぁ……ごめんなさい」


……………………………

向日葵「なかなか目撃者はいませんわね」

撫子「うん」

櫻子「私が来たときは誰も公園に居なかったしなー」

向日葵「となると、櫻子が来てから割りとすぐにタイムマシンがなくなったということになりますわね」

向日葵「おそらく、その消失方法はタイムトラベル……」

撫子「櫻子の他に乗った人がいるっていうこと?」

向日葵「もしくは、起動したか」

向日葵「問題はそれも事故なのか、意図的に起動したかですわね」

撫子「なんでそれが問題なの?」

向日葵「タイムマシンが6年前に存在しているということは、タイムマシンを使って時空を移動出来る人がいるということですわ」

撫子「なるほど、つまりこの時代にタイムマシンが来たことを発見してそれを回収しにきたってことか」

向日葵「問題はなぜ櫻子が来た瞬間に回収しなかったのかということです」

撫子「確かに、昨日の16時頃に着くってことがわかってたならその時間に合わせて飛べばいいんだものね」

向日葵「そういうことですね。」

向日葵「う~ん……」

櫻子「ねぇねぇ、そもそもなんでタイムマシン探してるの?」

向日葵「それは櫻子が元の時代に帰るためですわ」

櫻子「私が元の時代に帰ったら、この時代の向日葵達はどうなっちゃうの?」

向日葵「……タイムパラドックスが起きますわね」

撫子「タイムパラドックス?」

キューウィーン

櫻子・撫子・向日葵「!!!」

第161話 時をかける櫻子 9 終わり


414:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/08(月) 22:31:36.49 ID:gL4TlNjjo

第162話 時をかける櫻子 10

キューウィーン

撫子「なに!?」

櫻子「これは?」

向日葵「まさか……」

シューン

年配の女性「ふぅ……ついたか」

向日葵「あなたは!?まさか」

櫻子「西垣ちゃん!?」

西垣「大室と古谷か。ようやく見つけた」

撫子「一体、先生はいつから来たんですか?」

西垣「私は今から30年後の未来からだな」

櫻子「っていうことは60代!?」

西垣「いかにも」

櫻子「60に見えない」

西垣「ふっふ、爆発していれば心も体も若く保てるのだよ」

向日葵「30年後から来たということはやはりこの機械はタイムマシン?」

西垣「このタイムマシンを開発したのは私だ」

向日葵「まさか、西垣先生が……」

西垣「しかし、いや。こんなもの開発しなければよかった……」

西垣「この世界の古谷は量子力学を勉強していたな」

向日葵「はい」

西垣「エヴェレットの多世界解釈というのは知っているか」

向日葵「粒子の不確定性は一瞬一瞬の間に宇宙が多岐に渡って分岐しているという考え方ですよね」

西垣「そうだ。私が言いたいのはこの世界はそのようになっているということだ」

向日葵「なるほど、確かにそうすればタイムパラドックスも起きない」

撫子「どういうこと?」

西垣「例えば、今日大室撫子はこの時間にこの場所にいる。それは脳の活動によってそのような行動を取った」

西垣「その脳の活動というのは脳内を流れる物質が決めている。突き詰めて考えるとその物質の位置や運動量によって大室撫子が今日この場この時間にいることになるわけだ」

西垣「じゃあ、もし粒子が今と別の状態にあったら?」

撫子「今日、この場この時間にいないということ?」

西垣「そういうことだ。もしかしたら今家でケーキを食べながら紅茶を飲んでいるかもしれないし。実家に帰って来ないで働いているかもしれない」

向日葵「それが本当に……」

西垣「ああ、世界は無数に存在して、今いる世界はその中の一つに過ぎないということだ」

西垣「ここで本題だが、なぜ6年前の公園にタイムマシンがあり、昨日の公園からタイムマシンが消えたのかということについて話そう」

櫻子「おっ!ようやく私の話か!!」

第162話 時をかける櫻子 10 終わり


415:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/09(火) 00:00:54.08 ID:glS1xlI+o

第163話 時をかける櫻子 11

西垣「まず私の時代の背景だ。私の時代ではタイムマシンをつかって過去に戻ることは原則として禁じられている」

向日葵「歴史を変える恐れがあるからですか?違いますよね?だって、タイムマシンが来た時点で世界は分岐するんですもの」

西垣「おお、さすが古谷察しがいいな。その通りだ。なぜ禁止されているかというと渡航者が元の世界に戻ってこれなくなるからなんだ」

向日葵「ああ、なるほど」

撫子「ん?どういういみですか?」

西垣「先ほど話した世界は無数にあるという話があっただろう?」

撫子「はい」

西垣「例えば、6年前にタイムマシンが来なかった世界をAとする。その後、タイムマシンが完成されて6年前にタイムマシンで旅行したとする。すると、その世界はもはやAではなくBという世界であるということだ」

西垣「その後時空旅行者が未来に戻ったらどうなるかな?」

撫子「なるほど、世界Bの未来に行きますね」

西垣「そう。つまり、元いた世界のAには戻れない。タイムマシンで行って帰ってくるぐらいなら周囲の粒子にほとんど影響を及ぼさないであろうから歴史はほとんど世界Aと同じ道を歩む、そんなに違いはないけれど、しかし元いた世界とは別の世界だ」

西垣「しかし、タイムマシンで過去に戻ってそこで歴史が動くほどの重大な事件を起こしてしまったら」

撫子「元の世界とは全く別の未来になってしまうということですか」

西垣「そういうことだな」

西垣「よって、過去に戻るのはタブーとされている」

西垣「しかし、私の勤めていた部署で問題が起こった」

西垣「私の部下が手違いでタイムマシンを過去に送ってしまったのだ」

西垣「急いで私は過去に向かってタイムマシンを回収しようとしたさ」

西垣「すぐ回収すれば元の世界とほとんど変わりのない世界に帰ることができるからね」

西垣「しかし、私が行った時にはもうなかった」

櫻子「私が乗って行っちゃったんだ」

西垣「そう」

櫻子「私がここについてからなくなったのはなんで?」

西垣「あれは、5分間で私の時代に帰るようにセットされていたみたいだ」

櫻子「なるほど、だから誰も目撃者がいなかったのかー」

西垣「なんにせよ。大室が来たことにより」

向日葵「歴史は大きく変わってしまったと」


416:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/09(火) 00:01:19.33 ID:glS1xlI+o

西垣「そういうことだな。特に大室、お前に関わる未来がガラっと変わってしまったんだ」

櫻子「えっ?」

向日葵「?」

西垣「今日から二日後、研究所の人が極秘任務で大室櫻子をさらいに来る」

西垣「そして、30年後の未来から帰ることを許されなくなってしまう」

向日葵「なっ!?」

櫻子「えっ……なんで?」

西垣「タイムマシンに乗ったものの口封じということかな」

西垣「この事実は極秘事項だからな。幸い私は履歴が残らない私のマシンで来たからまだバレていないようだが」

撫子「そんな、また櫻子が……せっかく再会できたのに……」

西垣「そう、だから大室にはあることをしてほしいんだ」

櫻子「あること?」

西垣「私にタイムマシンの開発をさせないようにしてもらいたい。そうすれば未来は変わる」

向日葵「それはどうやって?」

西垣「まずは、6年前に戻れる大室は、私がタイムマシン理論を思いつくきっかけを断ってほしい」

西垣「トイレをしようと思った時にすべって頭を打ったんだが、その時にはっと閃いてしまったんだ。だから、トイレで滑らないように見張っててほしい」

西垣「ちょうど、大室がタイムスリップした3日後ぐらいだな」

櫻子「私は、また6年前に戻ればいいの?」

西垣「そういうことだな」

向日葵「この時代の西垣先生にはどうすればいいんですの?」

西垣「それは私の方から説得してみる」

撫子「ん?6年前に戻って櫻子が西垣先生が頭を打たないように見張っていればこの時代の西垣先生もタイムマシン理論を思いつかないんじゃないんですか?」

西垣「ちがうのだよ。一度確定した世界については変えることができないのだよ」

向日葵「撫子さんはおそらく、6年前に櫻子が変える世界と私達が住んでいる世界は同じもので6年前に櫻子が帰れば、私達の6年間櫻子が居なかったという記憶もなくなり、櫻子と一緒に過ごした6年の記憶が現れると思っていますよね」

撫子「うん」

向日葵「そうじゃないんです」

西垣「相変わらず古谷は察しがいいな。だから、タイムマシンなんて開発しなければよかったんだ」

第163話 時をかける櫻子 11 終わり


420:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 18:03:05.91 ID:W4+TAkZMo

第164話 時をかける櫻子 12

西垣「エヴェレットの多世界理論というのはな、世界が無数にあるというパラレルワールド理論なんだ」

西垣「タイムマシンに乗って過去に行った時点で歴史は分岐して、この世界とは違う道を歩む」

西垣「影響を与えなければ小さい誤差で済むから元の歴史と同じだけれど、影響を与えれば歴史は変わる」

西垣「これはタイムマシンに乗った側の人間から見た世界だ」

西垣「そして、タイムマシンに乗らなかった側の人間。取り残された側の世界はどうなるかというと」

西垣「そのまま現実が続いていく」

撫子「そんな、じゃあ櫻子とはもう一生……」

向日葵「仕方のない事ですわ……」

櫻子「そんな!ねーちゃんと向日葵と!みんなとお別れだなんて嫌だ!!」

向日葵「櫻子にとっては、また向こうで6年前のままの姿で会えるのですわよ」

櫻子「でも、こっちにいる向日葵とねーちゃんは私に会えないんでしょ!?」

櫻子「そんなの……ひどすぎるよ」ウゥ、ポロポロ

向日葵「わたくしは元の居た世界に戻るべきだと思いますわよ」

撫子「うん、櫻子、元いた世界に帰りなさい」

櫻子「えっ?」


421:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 18:03:31.28 ID:W4+TAkZMo

撫子「ここにはアンタの居場所なんてない。もう、大室櫻子はこの世界には存在しないの。だから、帰りなさい」

櫻子「そんな!ねーちゃんひどい!!私がいなくなってもいいのかよ!!」

向日葵「撫子さん、そんな言い方はあまりにも……」

櫻子「もう知らない!!ねーちゃんがそんなにひどく変わってるだなんて思わなかった!!」

櫻子「わかったよ!!もう帰る!!ねーちゃんなんて嫌いだ!!!」

櫻子「先生、タイムマシンを動かしてください!」

西垣「おい、いいのか、大室……」

櫻子「もう、いいです、私がこの世界にいる理由がなくなりましたから!」

西垣「わかったじゃあ、タイムマシンを起動する」

ウィーーン

シューン……

西垣「本当によかったのか……」

向日葵「撫子さん、こんな別れ方で良かったんですか?」

撫子「……」ポロポロ

向日葵「撫子さん!?」

撫子「うわぁぁぁぁぁぁん!!こんなっ!別れ方で!良かった訳!!ないじゃない!!」

撫子「でも!そうでもしないと!!櫻子!!この世界にっヒッグ!残りそうだったから!!」ヒッグヒッグ

撫子「櫻子ぉぉおおおおおおおおお!」

撫子「行かないでえええええええええええええ!!」

撫子「私を!私達を!!置いて行かないでぇええええええ!!」

向日葵「撫子さんっ!!」ギュッ

向日葵「うぅっ、!!私もせっかく会えたのに!!お別れだなんて!!嫌ですわ!!!」

「「うぇぇぇええええええん!!!」」

「「ええええええん!!」」

西垣「やはり、タイムトラベルは……残酷すぎる……」

西垣「こんなことがもうこれ以上起こらないように私は私の仕事をしなければ……」ザッ


第164話 時をかける櫻子 12 終わり


423:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 19:01:48.67 ID:W4+TAkZMo

第165話 時をかける櫻子 13

そして、3日が立った

西垣(若)「なるほど、私のしてしまう発明がこれほどまでに迷惑をかけていたのか。なんというか済まない。タイムマシン理論については破棄する」

西垣(老)「いや、まだ貴女はなにも悪いことをしていない。謝るべきなのは私の方なのだよ」

撫子「いえ、いいんです。気にしないでください。櫻子は本当は6年前に亡くなっているのですから」

向日葵「むしろ、ほんの少しの夢を見させてくれてありがとうございました」

撫子「花子、楓、ごめんね。お別れも言わせてあげられなくて」

花子「うん、私もいずれは櫻子は元の時代に帰らなくちゃいけないと思ってたから大丈夫だよ。」

楓「私も大丈夫、もう謝らないで、撫子お姉さん」

西垣(老)「じゃあ、このタイムマシンを破壊してこの世からタイムマシンを……」

??「ちょっと待ったぁ!!」

全員「!!!!」

??「破壊するタイムマシンはもう一つあるよ!!」

花子「その声は!」

楓「櫻子お姉ちゃん!!!」

櫻子「可愛い女の子だと思った?残念!櫻子ちゃんでした!!」

撫子「な、なんで櫻子が……」

向日葵「しかも、成長した姿で……」

櫻子「西垣ちゃんは老いてもおっちょこちょいだなー私の乗ったタイムマシン。時空転移寸前で爆発しちゃったよ~」

西垣(老)「!!?まさか!!」

櫻子「やっほー久しぶりー100年後の未来からようやく帰ってきました!6年間向こうで過ごしたけどね」

向日葵「6年……」

櫻子「いやー6年は長かったよ~」

櫻子「特にみんなの居ない6年は」

櫻子「というわけでただいま!やっぱり私の帰るところはここだったよ!」

撫子「さくらこぉぉおおおおおおお!!」ガシッ

櫻子「もうーねーちゃん、追い出すときはあんなに冷たかったくせに~」


424:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 19:03:18.36 ID:W4+TAkZMo

櫻子「でーも、成長した櫻子様はもう怒ってませんけどね~」

向日葵「また、会えてうれしいですわぁぁああああ!」ガシッ

櫻子「向日葵!私も会いたかったぞ!!」ガシッ

花子「櫻子、櫻子!!」ガシッ

楓「櫻子お姉ちゃん!」ガシッ

櫻子「花子、楓!もうどこにも行かないからな!」ガシッ

花子「うん!」

西垣(老)「そうか、大室はそういう道を選んだか……100年後の未来についた時、すぐにこの時代から6年前に帰ることもできたんだろう?」

櫻子「まぁね」

西垣(若)「そういう道とは?」

西垣(老)「多世界理論だよ」

西垣(若)「??」

西垣(老)「ほう、この時代の私はまだ知らないのか。勉強不足だな」

西垣(老)「タイムマシンで歴史を変えなくとも、どこかの世界では私が理論を思いつかないことだってあるってことだ」

向日葵「なるほど」

櫻子「そう、そういうこと!私戻る必要なくね!って思っちゃってさ、多世界理論が成り立つなら」

櫻子「どこか別の離れているけれど近い世界では、私はタイムスリップなんてしてないし、今でも中学校に通ってるんじゃないかなーって思ってさ」

櫻子「じゃあ、私はどうしようって考えたら、やっぱりこの時代、この世界に戻るしかなくねってね」

櫻子「こう見えても物理学科の学士様なのだ!」

向日葵「大卒……」

櫻子「100年後は中学で大学レベルの授業やるからな。最初はさっぱりだったけど」

櫻子「この時代の大学受験なんて余裕だ!大検取って大学に入り直すぞー」


425:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 19:03:47.16 ID:W4+TAkZMo

向日葵「まるで別人のよう……」

撫子「櫻子、ごめんね」

櫻子「おっ泣き止んだかねーちゃん、なにが?」

撫子「3日前、いいえ、あなたにとっては6年前ひどいこと言って」

櫻子「だーかーらーもう気にしてないってばー」

撫子「謝ることができて本当によかった!櫻子、おかえり!」

櫻子「ただいま!!」

花子「今日はみんなで歓迎パーティだね!」

楓「3日前にもやったけどね」

向日葵「だから、櫻子にとっては6年ぶりなんですわ」

櫻子「そうだぞーというか、6年間大切な人がいないというのは寂しかったぞー」

花子「私達の気持ちがわかったところで」

楓「家に戻りましょう!!」

西垣(老)「済まないが、行くあてがなくなった。引越し先が見つかるまで居候させてくれないか?」

西垣(若)「自分を泊めるというのも気持ちが悪い気がするけれど、わかった」

西垣(老)「ありがとう」

西垣(若)「とりあえず、今日は」

櫻子「私の家でパーティだぁー!!!」

第165話 時をかける櫻子 13 終わり


426:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 19:12:08.06 ID:W4+TAkZMo

第166話 時をかける櫻子 14 Home World

櫻子「っていう夢を見たんだ~」

向日葵「バカじゃないですの。大体タイムマシンなんてあったら未来からわんさか人がくるじゃないですの」

櫻子「むぅー信じてないなー」

向日葵「大体、授業中の居眠りでよくそんなに長い夢が見れますわね……あきれますわ」

櫻子「あっ、ちょっとトイレ行きたくなったーいってきまーす」タッタッタ

トイレ

西垣「おっ、大室か」

櫻子「先生また実験廃液トイレに流すんですか?」

西垣「これくらい大丈夫さ」

櫻子「あっ、掃除したばかりなので濡れてますよ、足元滑ります!」

西垣「むっ」ツルッ

櫻子「!!」ガシッ

櫻子「大丈夫ですか?」

西垣「ああ、大丈夫だ」

櫻子「もーうしっかりしてくださいよ~」

西垣「ありがとう大室」

櫻子「じゃあ私はこれで」

西垣「ああ」

櫻子「(これでよし……か)」

櫻子「(でも、なんで私だけ覚えているんだろう)」

櫻子「(やっぱり夢なのかなぁ)」

櫻子「(まぁ、いっか。細かいことは、向こうでも幸せに暮らしてるし、こっちでも幸せに暮らしてればいいんだ!)」

櫻子「よっしゃー毎日幸せだぜー!!」

向日葵「全く、櫻子は元気ですわね」

櫻子「元気なのが私の取り柄だからな!」

第166話 時をかける櫻子 14 Home World 終わり


427:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/13(土) 19:12:34.08 ID:W4+TAkZMo

以上で時をかける櫻子編は終わりです


関連記事

■コメント

 [名無しさん]

■コメント


管理者にだけ表示を許可する

 


他ブログ様更新情報

about

ゆるしゆりしなSSをまとめています。

五月速報について
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow me

リンク

SSサイト様
SS属性
SS深夜VIP完結スレまとめ保管庫
SS倉庫~SuperMilk~
明日につながるSS
SSいぱいまとめブログ
ストライク SS
原っぱの空き缶
SS速報VIPPER
ストーリア速報
魔王と勇者のSS物語
プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
ゆるゆりSS速報
SSウィーバー
百合チャンネル
えすえす・SS
あやめ速報
SS速報VIPまとめ
森きのこ
ひとよにちゃんねる
夜速報VIPSS
えすえすMode
SSジャンキーちゃんねる
かぎまとめ
VIPのSS
SSなSPECIAL
けいおん!SSまとめブログ

ニュースサイト様
=ナンコレ!!=
痛い相談(ノω`)
2ちゃん わらふく
世界は不公平
かがくのちからってすげー!速報
あひる印のシニアニュース
ニューソクロペディア
日本ちゃんねる

VIP系サイト様
人生デフラグ中
ララララ速報
たそがれvip-first-

アニメサイト様
速報 ガンダム売るよ!
ノムケン!!
おたじゅうぶろぐ
ゆりプラス+
みて娯楽

動画サイト様
【閲覧注意】

個人サイト様
個人的なネット小説リンク所

記事紹介サイト様
まとめのまとめ
俺のNEWS
SS徒歩5分

その他のサイト様
メイド速報局
2ch名人
VOCAL NEWS 2CH
こじきちゃんねる
2ちゃんねるアーカイブ

あんてなサイト様
百合ニュース
2chまとめ通信
しぃアンテナ(*゚ー゚)
LogPo!2ch
SSアンテナ
ワロタあんてな
ヌルポあんてな
シャキンあんてな
Googleアンテナ
チラアンテナ
Fast2ch
SSまとめアンテナ
まとめちゃんねる
2chまとめインデックス
SSまとめ倉庫
日刊SS
FC2 Blog Ranking

逆アクセス等

アクセスランキング

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。