2013年07月16日
大室家の短編集「ともことデート」
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438:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/18(木) 22:55:18.34 ID:Pakm1Cpzo
なでかの安価です
>>439
439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/04/18(木) 23:02:14.82 ID:T3f8nKNj0
ともこ
441:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/22(月) 19:38:32.04 ID:FDcEg7Zno
第169話 ともことデート 1 出会い
撫子、高校入学式
??「うぅ~、痛い~」
撫子「(同じ制服、転んだのかな?)」
撫子「あの?大丈夫ですか?」
ともこ「はい、大丈夫です!」
撫子「あっ、でも擦りむいてますよ」
ともこ「ああ、これはなんとも」
撫子「これ、使ってください」
バンドエイド
ともこ「わざわざ、ありがとうございます」
撫子「いえいえ、あっ、ちなみに私今日入学してきたんで、敬語使わなくてもいいですよ」
ともこ「あっ、そうだったの?随分大人びているから年上かと思ってしまったわ」
撫子「1年B組の大室撫子です」
ともこ「私は2年C組の吉川ともこよ」
撫子「ともこ先輩ですね」
ともこ「そうだ!よかったら茶道部入らない?人不足で困っているのよ」
撫子「茶道ですか?」
ともこ「やっぱり、お茶には興味ないかしら」ウルウル
撫子「(そんな、泣きそうな目で見られたら入るしかないじゃん)」
撫子「分かりました。検討してみます」
ともこ「よかったぁ」パァ
撫子「(よく表情の変わる人だなぁ)」
ともこ「よろしくね!なにか学校生活でわからないことがあったら相談に乗るから!」
撫子「はい、ありがとうございます」
第169話 ともことデート 1 出会い 終わり
444:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/23(火) 20:30:09.90 ID:+5TumRE5o
第170話 ともことデート 2 茶道部1
放課後 茶道室
ガララ
撫子「お邪魔します」
ともこ「撫子ちゃん!来てくれたのね!」パァ
撫子「な、撫子ちゃん!?」
ともこ「あれ?撫子ちゃんって呼ばれるの嫌?」
撫子「い、いえ、呼ばれ慣れてなくて……」
撫子「というか、名前で呼ぶのってよっぽど親しくなければ違和感ありません?」
ともこ「こういうのは、始めが肝心なのよ。最初から苗字で呼ぶと、仲良くなってもずっと苗字なんだから」
ともこ「だから、勇気出して名前で呼んでみました!緊張したのよ」
撫子「先輩も緊張するんですね」
ともこ「そりゃー緊張ぐらいするわよ。でも、こう呼んでみようと思ったのは撫子ちゃんのお陰なんだからね!」
撫子「私のお陰?」
ともこ「あら?今日の朝の事忘れてるの?」
撫子「今日の朝?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
??「うぅ~、痛い~」
撫子「あの?大丈夫ですか?」
ともこ「はい、大丈夫です!」
撫子「あっ、でも擦りむいてますよ」
ともこ「ああ、これはなんとも」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
445:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/23(火) 20:30:41.06 ID:+5TumRE5o
ともこ「違う違うその回想じゃない!」
ともこ「こっちよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともこ「私は2年C組の吉川ともこよ」
撫子「ともこ先輩ですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
撫子「あっ!」
ともこ「そう、撫子ちゃん、私のこと、ともこって呼んでたのよ」
撫子「無意識の内に」
ともこ「撫子ちゃん、名前は親しくなければ呼ばないって言ってたけど」
撫子「なんだか例外もあるみたいですね。自分でも気がつかない内に」
撫子「親しみやすかったのかも……」
ともこ「すっごく嬉しかったわ!私、あまり名前で呼ばれたことないから」
ともこ「だから、私も撫子ちゃんのこと名前で呼んであげようって。練習してたのよ」
撫子「あ、ありがとうございます(本当に変わった人だ)」
ともこ「じゃあ、お茶でも飲む?」
撫子「はい、頂きます(ほんわかしていて、おっちょこちょいで、でも優しさにあふれている)」
ともこ「今、入れるからね。待ってて」
第170話 ともことデート 2 茶道部1 終わり
446:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/25(木) 00:24:35.11 ID:K3b7lHcro
第171話 ともこ編 3 茶道部2
ともこ「じゃあ、こっちの間で待っててもらえる?」
撫子「はい」
撫子「(広い部屋)」
撫子「(本当に、ともこ先輩しか居ないんだ)」
撫子「(掛け軸とかあって、如何にも茶道部っぽい。七森中にも確かあったけど、あまり、興味なかった。だけど、こういうのもいいかもしれない)」
撫子「(どうせ、他の部活に入るわけでもないし)」
撫子「(ともこ先輩は可愛らしい先輩だし)」
撫子「(可愛らしいは失礼か)」
ともこ「さぁ、準備が出来たわ」
撫子「あれ?和服……」
ともこ「そうよ、茶道部だもん。ちゃんとした格好でやらなきゃ」
撫子「(う、美しい)」
ともこ「じゃあ、お抹茶をたてます」
撫子「はい」
ともこ「ちなみに撫子ちゃんが今座ってるところは上座といって、床の間の飾りの由来とかを聞く席なの」
撫子「えっ?そうなんですか!?私全くわからないんですけど」
ともこ「今は分からなくてもいいわよ。じっくりとおしえてあげるから」
撫子「ありがとうございます」
ともこ「……」スッ
撫子「(すごい、ひとつひとつの動作が綺麗で迷いがない)」
ともこ「……」コトコトコト
撫子「(なんかカッコイイかも)」
ともこ「……」シュッシュッシュッシュ
撫子「(茶筅っていうんだっけ?手際が良い)」
ともこ「はい、どうぞ」
撫子「ありがとうございます、頂きます」クルックル
ともこ「あら、右に2回回すっていうのは知っていたのね」
撫子「はい、母からおそわりました」
ともこ「まぁ、飲んでみて」
撫子「頂きます」ゴクッ
撫子「……」
ともこ「……」
撫子「美味しいです。仄かな甘味と泡のホイップ状のものが」
ともこ「そう?ありがとう。うふふ。美味しいって言ってもらえてうれしいわ」
撫子「ともこ先輩すごいです!私もともこ先輩みたいになりたいです!」
ともこ「そ、そんなにほめられると照れるわ///」
撫子「この部活に正式に入部したいと思います」
ともこ「ホントに!ありがとう!撫子ちゃん、うれしいわ!!」ダキッ
撫子「ちょ、ちょっと、ともこ先輩!?///」
第171話 ともこ編 3 茶道部2 終わり
448:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/27(土) 21:10:50.57 ID:oeAtX027o
第172話 ともこ編 4
キーンコーンカーンコーン
撫子「(今日も茶道部行くか)」
茶道部
撫子「こんにちはー」
ともこ「ああ、撫子ちゃん!いらっしゃい!」
ともこ「ねぇ、撫子ちゃん。和服来てみない?」
撫子「えっ?私がですか?」
ともこ「茶道部に入ったのだから。和服着る機会なんて他にあまりないわよ」
撫子「でも、私和服もっていませんよ」
ともこ「そう、じゃあカタログで見ましょう」
撫子「えっ!?買うんですか?」
ともこ「ええ、部費で買いましょう」
撫子「そんな部費なんてあるんですか?」
ともこ「去年は私を含めて4人いたから、結構部費ももらってたのよ」
ともこ「後、茶道部は抹茶とか和菓子とか買うから結構部費が降りたりするの」
ともこ「その残りがあるから、撫子ちゃんの和服を買うくらいはできるわよ」
撫子「そうなんですか。じゃあ選んでみます」
ともこ「最近はネット通販で買えるから便利よね」
撫子「そうですね」
ともこ「しかも結構安いのよ。予算2万円あればだいたい一式買えるわよ」
撫子「2万円が安いのか高いのかわからないです」
449:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/27(土) 21:11:18.50 ID:oeAtX027o
パラッパラッ
ともこ「決まりそう?」
撫子「う~ん、なかなか決まりませんね。難しいです」
ともこ「茶道は季節感を大事にするから服もその季節にあったものを着るの」
ともこ「でも、そんな何着も買えないし、初めてならオーソドックスなやつを買うのがいいと思うわよ」
撫子「オーソドックスなやつがわかりません」
ともこ「そうね。じゃあ私が何個かえらんだなかで、気に入ったのにする?」
撫子「それがいいです」
ともこ「わかった。じゃあ、私が選んで上げるわね」
撫子「ありがとうございます。」
ともこ「う~ん、これとこれとこれがオーソドックスなタイプね」
ともこ「これなんて撫子ちゃんに似合うと思うけど」
撫子「ああ、じゃあこれで」
ともこ「うん、いいわね。じゃあこれ注文しておくわ」
撫子「ありがとうございます」
数日後
ともこ「撫子ちゃん!着物来たわよ!」
撫子「開けていいですか?」
ともこ「どうぞ!」
撫子「わぁ、すごい……これが私の着物……」
ともこ「早速着てみたら?」
撫子「そうですね」
撫子「どうでしょうか?」
ともこ「やっぱり、似合うわー」パチパチ
ともこ「すごい美人だわ!撫子ちゃん!」
撫子「も、もう、ともこ先輩///」
ともこ「撫子という名前らしい。大和撫子だわ!」
ともこ「すっごいステキ」
撫子「そんなに褒めないでください///恥ずかしいです」
ともこ「撫子ちゃん可愛いー」ギュー
撫子「は、はぅ///」
第172話 ともこ編 4 終わり
450:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 01:54:28.53 ID:mtcpSGl+o
第174話 ともこ編 5
prrrrr
撫子「ん?電話、ともこ先輩からだ」
ピッ
撫子「もしもし」
ともこ『撫子ちゃん!』
撫子「はい(今日も元気だなぁ)」
ともこ『今度の日曜空いてるかしら?』
撫子「あー、大丈夫ですね」
ともこ『じゃあ、遊びに行かない?』
撫子「二人でですか?」
ともこ『ええ』
撫子「いいですよ」
ともこ『やったぁー。時間は何時にする?』
撫子「別に何時でも」
ともこ『じゃあ、10時に駅前集合で』
撫子「どこに行くか決まってるんですか?」
ともこ『ヒ・ミ・ツ。ふふ』
撫子「はぁ、じゃあ楽しみにしてます」
ともこ『うん、楽しみにしててね!』
日曜日
撫子「あー、ともこ先輩もう来ていたんですね。ごめんなさい」
ともこ「いいのよ、いま来たばかりだし。まだ50分なんだから、時間前よ」
撫子「今日は誘ってくれてありがとうございます」
ともこ「いえいえ、こちらこそ。ふふ、撫子ちゃんとデートできてうれしいわ」
撫子「えっ!これ、デートなんですか?///」
ともこ「冗談よ。赤くなって可愛いー」
撫子「そ、そんな。赤くなんてなってません」
ともこ「じゃあ、行きましょうか?」
撫子「はい」
撫子「(どこに行くんだろう……ワクワクするなぁ)」
第174話 ともこ編 5 終わり
451:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 08:16:59.15 ID:T5FKYOtWo
第175話 ともこ編 6 カラオケ
市内
ともこ「さぁ、撫子ちゃん。映画とカラオケとゲームセンターとボウリングのうちどこに行きたい?」
撫子「う~ん、カラオケとゲーセンは苦手ですね」
ともこ「カラオケ苦手なの?」
撫子「はい、あまり歌がうまくなくて」
ともこ「曲を知らないわけじゃない?」
撫子「歌はよく聞くんですが……」
ともこ「じゃあ、カラオケにしましょう」
撫子「えっ!?」
ともこ「うまくなるのは意外と慣れの部分があるわよ」
ともこ「それに下手なことを恥じる必要はないわ」
ともこ「カラオケは楽しむものだから」
撫子「分かりました。ともこ先輩がそこまで言うなら行ってみます」
ともこ「うん。その調子よ」
カラオケ
店員「お二人様ですか?」
ともこ「はい」
店員「何時間でしょうか?」
ともこ「じゃあ、2時間で」
撫子「長くないですか?」
ともこ「二人で2時間なんてあっという間よ」
撫子「そ、そうなんですか」
店員「ドリンクバーはあちらにあります」
ともこ「はい」
撫子「えっ、ドリンクバーってドリンク飲み放題なんですか?」
ともこ「あらあら、撫子ちゃんあまりカラオケ来たことないのね」
撫子「はい。昔家族で来たきり来たことないですね」
ともこ「高校生とカラオケは切っても切れない関係よ」
撫子「そうですね。いつまでも避けてはいられないですものね」
ともこ「じゃあ、部屋に入りましょう」
撫子「はい」
ガチャ
452:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 08:17:28.14 ID:T5FKYOtWo
ぼけ~
撫子「結構隣の人の声聞こえるんですね」
ともこ「まぁ、防音とかしっかりされてないから仕方ないわよ」
撫子「私の声も聞こえるのかな……」
ともこ「大丈夫よ、歌ってテンション高くなればそんなこと気にならなくなるから」
ともこ「撫子ちゃんの知ってる歌はある?」
撫子「これとかですね」
ともこ「じゃあ、入れちゃえ」ピッ
撫子「えっ!?私から歌うんですか?」
ともこ「そうよ~頑張ってねー」
撫子「ええ!?」
撫子「~~♪」
ともこ「えっ!うまいじゃない!」
撫子「そ、そうですか?」
ともこ「うん、普通にうまいわ。お世辞じゃなく」
ともこ「歌さえ知ってて音程取れればカラオケなんて怖くないのよ」
撫子「確かに、そうですね。私は今まで臆病過ぎたのかもしれません」
ともこ「じゃあ、次は私の番ね」
ともこ「~~♪」
撫子「(ともこ先輩うまい。まるで透き通るような声)」
撫子「(バラードっていう選曲もいい)」
撫子「(癒される)」
ともこ「ふぅ」
パチパチ
ともこ「えっ!」
撫子「すばらしいです。綺麗な声でした」
ともこ「もう、そんなこと言わないでよ。照れるわ///」
撫子「はは、さっきのお返しです」
ともこ「もう」
第175話 ともこ編 6 カラオケ 終わり
454:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 01:35:31.36 ID:9UTisXayo
第176話 ともこ編 7 ファーストフード店にて
ともこ「さて、2時間そろそろたつわね」
撫子「えっ!もうそんなに経つんですか?」
ともこ「だから、2時間なんてあっという間なのよ」
撫子「確かにそうですね」
ともこ「撫子ちゃん。もう、すっかりカラオケに慣れたわね」
撫子「ええ、お陰様で」
ともこ「じゃあ、出ましょうか?」
撫子「はい」
店員「会計は1200円になります」
撫子「1時間300円なんですね。安いです」
ともこ「平日だと30分70円なんだけどね」
撫子「そんなに安いんですか?」
ともこ「まぁそんなもんよ」
撫子「今日は、カラオケに連れてきてくれてありがとうございました」
ともこ「ふふ、喜んでもらえたならよかったわ。無理やりにでも連れてきた甲斐があった」
撫子「ともこ先輩って結構強引なところあるんですね」
ともこ「うん。それじゃあ、次のとこへ行くわよ!」
撫子「はい」
ともこ「あ、その前にお腹減らない?」
撫子「もう12時過ぎましたからね。そろそろ減りますね」
ともこ「じゃあ、お昼にしましょう」
455:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 01:36:02.45 ID:9UTisXayo
マクドナルド
店員「いらっしゃいませ~って撫子じゃん!?」
撫子「めぐみ」
ともこ「あらー、お友達?」
撫子「はい、同じクラスの」
めぐみ「園川めぐみです。撫子から聞いてます吉川先輩ですよね」
ともこ「そうよ~」
めぐみ「今日はお二人でデート?」
撫子「もう、違うってば。速く接客してよ」
めぐみ「はい、ご注文は決まりましたか?」
撫子「私はダブルチーズバーガーセットで」
撫子「ともこ先輩は?」
ともこ「えーと私は~」
めぐみ「(へぇ、二人のときはともこ先輩って呼んでるんだね)」
ともこ「ダブルクォーターパウンダー・チーズのセットで」
めぐみ「飲み物は何にしますか?」
ともこ「コーラで」
めぐみ「お待たせしました。では、2人ともごゆっくり」
撫子「うん、ありがと」
ともこ「ありがとね~」
撫子「ともこ先輩、ダブルクォーターパウンダー・チーズなんですね」
ともこ「私こう見えても結構食べる方なのよ」
撫子「でも、それ食べるの難しくないですか?途中で崩れるというか……」
ともこ「そう?」
撫子「って、もう半分も食べてる!しかも、全く形が崩れていない!ダブルクォーターパウンダー・チーズをここまで崩さず食べる人はじめて見た!」
撫子「すごいよ、ともこ先輩!」
ともこ「もう、そんな褒めないでよ」
撫子「(あれ?私より量おおいはずなのにもう食べ終わってる……)」
撫子「食べ終わりました」
ともこ「うん、じゃあ行こうか?」
撫子「はい」
撫子「じゃあ、またね。めぐみ」
めぐみ「ありがとうございましたー。ごゆっくりー」
第176話 ともこ編 7 ファーストフード店にて 終わり
456:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 19:52:25.84 ID:JyNFGPMPo
第177話 ともこ編 8 プリクラ
撫子「次はどこに行くんですか?」
ともこ「ゲーセンに行きましょう」
撫子「ゲーセンですか?できるゲームないんですが……」
ともこ「じゃあ、プリクラだけ」
撫子「プリクラもあまり撮ったことないですね」
ともこ「じゃあ、いい機会だから撮ろう撮ろう」
プリクラ
撫子「入る前に設定なんてあるんですか?」
ともこ「うん、美人系か、肌白系か」
撫子「私達二人とも元から白いので、美人系にしましょう」
ともこ「そうね」
「中央に集まってね!」
ともこ「撫子ちゃん!」ギュッ
撫子「と、ともこ先輩!?」
ともこ「ふふ」
パシャ
「次は、面白いポーズをしていてね」
ともこ「べー」
撫子「ぷっ、ははは。面白いですその顔」
パシャ
457:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 19:52:53.35 ID:JyNFGPMPo
「最後は、好きなポーズで」
ともこ「撫子ちゃん、チュー」
撫子「ええ!?チューするんですか!?」
ともこ「最近友達同士でチューするなんて普通よ」
撫子「ええ!?普通なんですか?それ?」
ともこ「それとも、私とチューするの嫌かしら?」
撫子「い、いやじゃないです……」
ともこ「じゃあ、時間ないからホラホラ!」
撫子「あ、あぅ……」
チュッ
パシャ
撫子「(これじゃあまるで恋人みたい……)」
「終わったので、落書きコーナーに移動してね」
ともこ「この写真は~」
撫子「(ともこ先輩とキスしちゃった……)///」
ともこ「ねー撫子ちゃんも落書きしてもいいよー」グッ
撫子「はっ、えっ!?」ドキドキ
ともこ「もー聞いてなかったのー?撫子ちゃんも落書きしてよー」
撫子「は、あひ!(ともこ先輩のこと意識してしまう)」ドキドキ
撫子「こ、これでいいですか?」
ともこ「うん、良い感じ」
ともこ「最後にこの写真だね!」
撫子「こ、これは……」
ともこ「撫子ちゃん、顔赤くて可愛い~」
撫子「あ、あの……ともこ先輩、こういうの私の他にもやってるんですか?」
ともこ「ん?撫子ちゃんが初めてだよ」
撫子「えっ!?そうなんですか?さっき、友達同士では普通だって」
ともこ「あはは、あれはね。ウソだよ!」
撫子「えっ!?じゃあ?」
ともこ「私のファーストキスは撫子ちゃんのものよ!」
撫子「そ、そうなんだ///(なんだかちょっとうれしい)」
撫子「(でもなんでうれしいんだろう……)」
ともこ「この写真大事に持っておいてね」
撫子「はい、これは人には見せられませんから」
ともこ「ふふ、そうね」
第177話 ともこ編 8 プリクラ 終わり
459:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/07(火) 23:07:56.89 ID:H4jU1Gc8o
第178話 ともこ編 9 夕方
ともこ「そろそろ夕方ね」
撫子「そうですね」
ともこ「公園でも寄って行きましょ」
撫子「はい」
公園
撫子「この公園花が咲いていて綺麗ですね」
ともこ「これなんの花か知ってる?」
撫子「さぁ、私お花は全く知らなくて」
ともこ「撫子って名前なのにね。ふふ」
撫子「そうですね」
ともこ「これ、藤の花なの。今の時期に咲いてるのよ。綺麗でしょ」
撫子「はい、すだれ桜みたいで綺麗ですね」
ともこ「桜と違ってお花見するような花じゃないけれど、だからこそゆっくりと見られるいいお花だと思うのよね」
撫子「確かに、綺麗ですね」
撫子「(紫色に咲き誇るフジの下にいるともこ先輩はいつにもまして可憐に見える)」
サァー
風が吹き花が揺れると共にともこ先輩の髪も揺れる。いつの間にか三つ編み状態にしていたらしい
撫子「」ドキッ
ともこ「やっぱり、夕方はまだ冷え込むわね」
ともこ「もう、十分見たし帰りましょうか」
撫子「はい」
電車にて
ガタンゴトン、ガタンゴトン
ともこ「」スゥスゥ
460:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/07(火) 23:08:29.62 ID:H4jU1Gc8o
撫子「ともこさん寝ちゃったか、今日一日はしゃいで疲れたのかな?」
撫子「それにしても」
撫子「(今日はともこ先輩のいろいろな表情を見れてよかったな)」
ガタンッ
ともこ「」カク
撫子「うっ(ともこ先輩の頭が私の肩に)」
ともこ「」スゥスゥ
撫子「(唇綺麗……)」
ともこ「」スゥスゥ
撫子「(今日、ともこ先輩とキスしちゃったんだな……ともこ先輩はどんなつもりで私にキスしたんだろう……)」
撫子「(少なくとも、私はともこ先輩のことが好きだ。先輩としてでなく、友達としてでなく、恋人になりたいの好きだ)」
撫子「(でも、ダメだ。私からは切り出せない……もし違ったら拒絶されてしまうのが怖い……少なくとも今まで通りなんてことはない)」
撫子「(はぁ、つくづく弱気な女だな、私は……)」
撫子「(卑怯だけど、ともこ先輩にその気にさせてみよう)」
キュー、ピンポーン
撫子「つきましたよ」チュッ
ともこ「ん?撫子ちゃん。あれ?今なにしたの?」
撫子「さぁ、なんでしょう?」
撫子「さっきのお返しですよ。ふふ」
ともこ「もう~撫子ちゃんったら~」
撫子「じゃあ、今日はここで」
ともこ「送っていかなくても大丈夫?」
撫子「大丈夫ですよ。ともこ先輩も気をつけてくださいね。それでは」タッタッタ
撫子「ふぅ、緊張した……我ながら大胆な行動してしまった」
撫子「でも、少しは気にかけてくれるだろうか……」
撫子「気にしてくれるといいな」
第178話 ともこ編 9 夕方 終わり
461:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/09(木) 05:07:16.03 ID:jN0Fof/Ko
第179話 ともこ編 10 こんなにも簡単に
それから、ともこ先輩からのスキンシップは前より増して多くなった
撫子「……」
ともこ「撫子ちゃ~ん!」
撫子「あっ、ともこ先輩おはようございます」
ともこ「ふふ」ギュッ
撫子「あう、いきなりどうしたんですか?」
ともこ「おはようの抱きつき」
撫子「は、恥ずかしいです……」
ともこ「ふふ、可愛い」
対して、私はあの日より積極的にはなれていなかった
撫子「こんにちはー」ガラ
ともこ「撫子ちゃん!会いたかったよ!」
撫子「会いたかったってさっきあったばかりじゃないですか」
ともこ「それでもよ!」
どうしても、恥ずかしさの方が上回ってしまう
そして、ある日のこと
撫子「(はぁ、ともこ先輩から積極的に来てくれるのに私はなんで積極的に成れないんだろう……)」
ともこ「撫子ちゃん!ギューっ」ギュッ
撫子「あぅ……///」
ともこ「ふふ、恥ずかしがってる。可愛い」
撫子「(今ここで私から積極的になれば……)」
撫子「あ、あの!ずっとともこ先輩に言おうと思ってたんですけど」
ともこ「なに?あっ、もしかしてこういうのいや?」
撫子「違います!むしろ好きです(あっ、言っちゃった……)」
ともこ「ふふ、私も好きよ」
462:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/09(木) 05:07:47.73 ID:jN0Fof/Ko
撫子「えっ!?好きなんですか?」
ともこ「うん、好きだよ。こういうスキンシップ」
撫子「あっ、そっちですよね……はは、何勘違いしちゃったんだろ……」
ともこ「そっちじゃなくても撫子ちゃんのこと好きだよ」
撫子「それは、どういう好きですか?(ここまで来たらもう聞くしか無い)」
ともこ「たぶん、撫子ちゃんと同じ好き」
撫子「わ、私の好きはともこ先輩と、こ、恋人になりたいの方ですよ(もう、どうにでもなれ!)」
ともこ「うん、見てればわかるよ。私も撫子ちゃんと恋人になりたいわ」
撫子「えっ!!もしかして(両思い)」
ともこ「そうよ、両思いだったのよ。私たちは」
撫子「ほ、ホントですか?」
ともこ「ウソはつかないわ。大好きよ撫子ちゃん」
撫子「こ、こんな簡単に……でも、どうして好きって言ってくれなかったんですか?」
ともこ「私達の間に好きって言って恋人になるなんて契約みたいなもの必要ないって思ったからよ」
ともこ「だって、もう恋人みたいなものじゃない。毎日抱きついてるんだもの。校内でも噂になるぐらい」
撫子「あ、あぅ……」
ともこ「ふふ、可愛い」ギュッ
撫子「やっぱり、そういうのは、2人だけの時にしてください」
ともこ「うん、わかったわ」
撫子「でも、両思いだったなんて、うれしいです。ともこ先輩大好きです!」
ともこ「私もよ!」
撫子「あ、あの……キスしてもいいですか?」
ともこ「もちろん」
チュッ
このように、私たちはあまりにも簡単に恋人関係になっていた。
いや、恋人だと思っていなかったのは私の方だけだったのかも。
この日を私は一生忘れないだろう。私の大好きな人と結ばれた日なのだから
第179話 ともこ編 10 こんなにも簡単に 終わり
438:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/18(木) 22:55:18.34 ID:Pakm1Cpzo
なでかの安価です
>>439
439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/04/18(木) 23:02:14.82 ID:T3f8nKNj0
ともこ
441:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/22(月) 19:38:32.04 ID:FDcEg7Zno
第169話 ともことデート 1 出会い
撫子、高校入学式
??「うぅ~、痛い~」
撫子「(同じ制服、転んだのかな?)」
撫子「あの?大丈夫ですか?」
ともこ「はい、大丈夫です!」
撫子「あっ、でも擦りむいてますよ」
ともこ「ああ、これはなんとも」
撫子「これ、使ってください」
バンドエイド
ともこ「わざわざ、ありがとうございます」
撫子「いえいえ、あっ、ちなみに私今日入学してきたんで、敬語使わなくてもいいですよ」
ともこ「あっ、そうだったの?随分大人びているから年上かと思ってしまったわ」
撫子「1年B組の大室撫子です」
ともこ「私は2年C組の吉川ともこよ」
撫子「ともこ先輩ですね」
ともこ「そうだ!よかったら茶道部入らない?人不足で困っているのよ」
撫子「茶道ですか?」
ともこ「やっぱり、お茶には興味ないかしら」ウルウル
撫子「(そんな、泣きそうな目で見られたら入るしかないじゃん)」
撫子「分かりました。検討してみます」
ともこ「よかったぁ」パァ
撫子「(よく表情の変わる人だなぁ)」
ともこ「よろしくね!なにか学校生活でわからないことがあったら相談に乗るから!」
撫子「はい、ありがとうございます」
第169話 ともことデート 1 出会い 終わり
444:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/23(火) 20:30:09.90 ID:+5TumRE5o
第170話 ともことデート 2 茶道部1
放課後 茶道室
ガララ
撫子「お邪魔します」
ともこ「撫子ちゃん!来てくれたのね!」パァ
撫子「な、撫子ちゃん!?」
ともこ「あれ?撫子ちゃんって呼ばれるの嫌?」
撫子「い、いえ、呼ばれ慣れてなくて……」
撫子「というか、名前で呼ぶのってよっぽど親しくなければ違和感ありません?」
ともこ「こういうのは、始めが肝心なのよ。最初から苗字で呼ぶと、仲良くなってもずっと苗字なんだから」
ともこ「だから、勇気出して名前で呼んでみました!緊張したのよ」
撫子「先輩も緊張するんですね」
ともこ「そりゃー緊張ぐらいするわよ。でも、こう呼んでみようと思ったのは撫子ちゃんのお陰なんだからね!」
撫子「私のお陰?」
ともこ「あら?今日の朝の事忘れてるの?」
撫子「今日の朝?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
??「うぅ~、痛い~」
撫子「あの?大丈夫ですか?」
ともこ「はい、大丈夫です!」
撫子「あっ、でも擦りむいてますよ」
ともこ「ああ、これはなんとも」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
445:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/23(火) 20:30:41.06 ID:+5TumRE5o
ともこ「違う違うその回想じゃない!」
ともこ「こっちよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともこ「私は2年C組の吉川ともこよ」
撫子「ともこ先輩ですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
撫子「あっ!」
ともこ「そう、撫子ちゃん、私のこと、ともこって呼んでたのよ」
撫子「無意識の内に」
ともこ「撫子ちゃん、名前は親しくなければ呼ばないって言ってたけど」
撫子「なんだか例外もあるみたいですね。自分でも気がつかない内に」
撫子「親しみやすかったのかも……」
ともこ「すっごく嬉しかったわ!私、あまり名前で呼ばれたことないから」
ともこ「だから、私も撫子ちゃんのこと名前で呼んであげようって。練習してたのよ」
撫子「あ、ありがとうございます(本当に変わった人だ)」
ともこ「じゃあ、お茶でも飲む?」
撫子「はい、頂きます(ほんわかしていて、おっちょこちょいで、でも優しさにあふれている)」
ともこ「今、入れるからね。待ってて」
第170話 ともことデート 2 茶道部1 終わり
446:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/25(木) 00:24:35.11 ID:K3b7lHcro
第171話 ともこ編 3 茶道部2
ともこ「じゃあ、こっちの間で待っててもらえる?」
撫子「はい」
撫子「(広い部屋)」
撫子「(本当に、ともこ先輩しか居ないんだ)」
撫子「(掛け軸とかあって、如何にも茶道部っぽい。七森中にも確かあったけど、あまり、興味なかった。だけど、こういうのもいいかもしれない)」
撫子「(どうせ、他の部活に入るわけでもないし)」
撫子「(ともこ先輩は可愛らしい先輩だし)」
撫子「(可愛らしいは失礼か)」
ともこ「さぁ、準備が出来たわ」
撫子「あれ?和服……」
ともこ「そうよ、茶道部だもん。ちゃんとした格好でやらなきゃ」
撫子「(う、美しい)」
ともこ「じゃあ、お抹茶をたてます」
撫子「はい」
ともこ「ちなみに撫子ちゃんが今座ってるところは上座といって、床の間の飾りの由来とかを聞く席なの」
撫子「えっ?そうなんですか!?私全くわからないんですけど」
ともこ「今は分からなくてもいいわよ。じっくりとおしえてあげるから」
撫子「ありがとうございます」
ともこ「……」スッ
撫子「(すごい、ひとつひとつの動作が綺麗で迷いがない)」
ともこ「……」コトコトコト
撫子「(なんかカッコイイかも)」
ともこ「……」シュッシュッシュッシュ
撫子「(茶筅っていうんだっけ?手際が良い)」
ともこ「はい、どうぞ」
撫子「ありがとうございます、頂きます」クルックル
ともこ「あら、右に2回回すっていうのは知っていたのね」
撫子「はい、母からおそわりました」
ともこ「まぁ、飲んでみて」
撫子「頂きます」ゴクッ
撫子「……」
ともこ「……」
撫子「美味しいです。仄かな甘味と泡のホイップ状のものが」
ともこ「そう?ありがとう。うふふ。美味しいって言ってもらえてうれしいわ」
撫子「ともこ先輩すごいです!私もともこ先輩みたいになりたいです!」
ともこ「そ、そんなにほめられると照れるわ///」
撫子「この部活に正式に入部したいと思います」
ともこ「ホントに!ありがとう!撫子ちゃん、うれしいわ!!」ダキッ
撫子「ちょ、ちょっと、ともこ先輩!?///」
第171話 ともこ編 3 茶道部2 終わり
448:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/27(土) 21:10:50.57 ID:oeAtX027o
第172話 ともこ編 4
キーンコーンカーンコーン
撫子「(今日も茶道部行くか)」
茶道部
撫子「こんにちはー」
ともこ「ああ、撫子ちゃん!いらっしゃい!」
ともこ「ねぇ、撫子ちゃん。和服来てみない?」
撫子「えっ?私がですか?」
ともこ「茶道部に入ったのだから。和服着る機会なんて他にあまりないわよ」
撫子「でも、私和服もっていませんよ」
ともこ「そう、じゃあカタログで見ましょう」
撫子「えっ!?買うんですか?」
ともこ「ええ、部費で買いましょう」
撫子「そんな部費なんてあるんですか?」
ともこ「去年は私を含めて4人いたから、結構部費ももらってたのよ」
ともこ「後、茶道部は抹茶とか和菓子とか買うから結構部費が降りたりするの」
ともこ「その残りがあるから、撫子ちゃんの和服を買うくらいはできるわよ」
撫子「そうなんですか。じゃあ選んでみます」
ともこ「最近はネット通販で買えるから便利よね」
撫子「そうですね」
ともこ「しかも結構安いのよ。予算2万円あればだいたい一式買えるわよ」
撫子「2万円が安いのか高いのかわからないです」
449:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/04/27(土) 21:11:18.50 ID:oeAtX027o
パラッパラッ
ともこ「決まりそう?」
撫子「う~ん、なかなか決まりませんね。難しいです」
ともこ「茶道は季節感を大事にするから服もその季節にあったものを着るの」
ともこ「でも、そんな何着も買えないし、初めてならオーソドックスなやつを買うのがいいと思うわよ」
撫子「オーソドックスなやつがわかりません」
ともこ「そうね。じゃあ私が何個かえらんだなかで、気に入ったのにする?」
撫子「それがいいです」
ともこ「わかった。じゃあ、私が選んで上げるわね」
撫子「ありがとうございます。」
ともこ「う~ん、これとこれとこれがオーソドックスなタイプね」
ともこ「これなんて撫子ちゃんに似合うと思うけど」
撫子「ああ、じゃあこれで」
ともこ「うん、いいわね。じゃあこれ注文しておくわ」
撫子「ありがとうございます」
数日後
ともこ「撫子ちゃん!着物来たわよ!」
撫子「開けていいですか?」
ともこ「どうぞ!」
撫子「わぁ、すごい……これが私の着物……」
ともこ「早速着てみたら?」
撫子「そうですね」
撫子「どうでしょうか?」
ともこ「やっぱり、似合うわー」パチパチ
ともこ「すごい美人だわ!撫子ちゃん!」
撫子「も、もう、ともこ先輩///」
ともこ「撫子という名前らしい。大和撫子だわ!」
ともこ「すっごいステキ」
撫子「そんなに褒めないでください///恥ずかしいです」
ともこ「撫子ちゃん可愛いー」ギュー
撫子「は、はぅ///」
第172話 ともこ編 4 終わり
450:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 01:54:28.53 ID:mtcpSGl+o
第174話 ともこ編 5
prrrrr
撫子「ん?電話、ともこ先輩からだ」
ピッ
撫子「もしもし」
ともこ『撫子ちゃん!』
撫子「はい(今日も元気だなぁ)」
ともこ『今度の日曜空いてるかしら?』
撫子「あー、大丈夫ですね」
ともこ『じゃあ、遊びに行かない?』
撫子「二人でですか?」
ともこ『ええ』
撫子「いいですよ」
ともこ『やったぁー。時間は何時にする?』
撫子「別に何時でも」
ともこ『じゃあ、10時に駅前集合で』
撫子「どこに行くか決まってるんですか?」
ともこ『ヒ・ミ・ツ。ふふ』
撫子「はぁ、じゃあ楽しみにしてます」
ともこ『うん、楽しみにしててね!』
日曜日
撫子「あー、ともこ先輩もう来ていたんですね。ごめんなさい」
ともこ「いいのよ、いま来たばかりだし。まだ50分なんだから、時間前よ」
撫子「今日は誘ってくれてありがとうございます」
ともこ「いえいえ、こちらこそ。ふふ、撫子ちゃんとデートできてうれしいわ」
撫子「えっ!これ、デートなんですか?///」
ともこ「冗談よ。赤くなって可愛いー」
撫子「そ、そんな。赤くなんてなってません」
ともこ「じゃあ、行きましょうか?」
撫子「はい」
撫子「(どこに行くんだろう……ワクワクするなぁ)」
第174話 ともこ編 5 終わり
451:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 08:16:59.15 ID:T5FKYOtWo
第175話 ともこ編 6 カラオケ
市内
ともこ「さぁ、撫子ちゃん。映画とカラオケとゲームセンターとボウリングのうちどこに行きたい?」
撫子「う~ん、カラオケとゲーセンは苦手ですね」
ともこ「カラオケ苦手なの?」
撫子「はい、あまり歌がうまくなくて」
ともこ「曲を知らないわけじゃない?」
撫子「歌はよく聞くんですが……」
ともこ「じゃあ、カラオケにしましょう」
撫子「えっ!?」
ともこ「うまくなるのは意外と慣れの部分があるわよ」
ともこ「それに下手なことを恥じる必要はないわ」
ともこ「カラオケは楽しむものだから」
撫子「分かりました。ともこ先輩がそこまで言うなら行ってみます」
ともこ「うん。その調子よ」
カラオケ
店員「お二人様ですか?」
ともこ「はい」
店員「何時間でしょうか?」
ともこ「じゃあ、2時間で」
撫子「長くないですか?」
ともこ「二人で2時間なんてあっという間よ」
撫子「そ、そうなんですか」
店員「ドリンクバーはあちらにあります」
ともこ「はい」
撫子「えっ、ドリンクバーってドリンク飲み放題なんですか?」
ともこ「あらあら、撫子ちゃんあまりカラオケ来たことないのね」
撫子「はい。昔家族で来たきり来たことないですね」
ともこ「高校生とカラオケは切っても切れない関係よ」
撫子「そうですね。いつまでも避けてはいられないですものね」
ともこ「じゃあ、部屋に入りましょう」
撫子「はい」
ガチャ
452:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/01(水) 08:17:28.14 ID:T5FKYOtWo
ぼけ~
撫子「結構隣の人の声聞こえるんですね」
ともこ「まぁ、防音とかしっかりされてないから仕方ないわよ」
撫子「私の声も聞こえるのかな……」
ともこ「大丈夫よ、歌ってテンション高くなればそんなこと気にならなくなるから」
ともこ「撫子ちゃんの知ってる歌はある?」
撫子「これとかですね」
ともこ「じゃあ、入れちゃえ」ピッ
撫子「えっ!?私から歌うんですか?」
ともこ「そうよ~頑張ってねー」
撫子「ええ!?」
撫子「~~♪」
ともこ「えっ!うまいじゃない!」
撫子「そ、そうですか?」
ともこ「うん、普通にうまいわ。お世辞じゃなく」
ともこ「歌さえ知ってて音程取れればカラオケなんて怖くないのよ」
撫子「確かに、そうですね。私は今まで臆病過ぎたのかもしれません」
ともこ「じゃあ、次は私の番ね」
ともこ「~~♪」
撫子「(ともこ先輩うまい。まるで透き通るような声)」
撫子「(バラードっていう選曲もいい)」
撫子「(癒される)」
ともこ「ふぅ」
パチパチ
ともこ「えっ!」
撫子「すばらしいです。綺麗な声でした」
ともこ「もう、そんなこと言わないでよ。照れるわ///」
撫子「はは、さっきのお返しです」
ともこ「もう」
第175話 ともこ編 6 カラオケ 終わり
454:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 01:35:31.36 ID:9UTisXayo
第176話 ともこ編 7 ファーストフード店にて
ともこ「さて、2時間そろそろたつわね」
撫子「えっ!もうそんなに経つんですか?」
ともこ「だから、2時間なんてあっという間なのよ」
撫子「確かにそうですね」
ともこ「撫子ちゃん。もう、すっかりカラオケに慣れたわね」
撫子「ええ、お陰様で」
ともこ「じゃあ、出ましょうか?」
撫子「はい」
店員「会計は1200円になります」
撫子「1時間300円なんですね。安いです」
ともこ「平日だと30分70円なんだけどね」
撫子「そんなに安いんですか?」
ともこ「まぁそんなもんよ」
撫子「今日は、カラオケに連れてきてくれてありがとうございました」
ともこ「ふふ、喜んでもらえたならよかったわ。無理やりにでも連れてきた甲斐があった」
撫子「ともこ先輩って結構強引なところあるんですね」
ともこ「うん。それじゃあ、次のとこへ行くわよ!」
撫子「はい」
ともこ「あ、その前にお腹減らない?」
撫子「もう12時過ぎましたからね。そろそろ減りますね」
ともこ「じゃあ、お昼にしましょう」
455:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 01:36:02.45 ID:9UTisXayo
マクドナルド
店員「いらっしゃいませ~って撫子じゃん!?」
撫子「めぐみ」
ともこ「あらー、お友達?」
撫子「はい、同じクラスの」
めぐみ「園川めぐみです。撫子から聞いてます吉川先輩ですよね」
ともこ「そうよ~」
めぐみ「今日はお二人でデート?」
撫子「もう、違うってば。速く接客してよ」
めぐみ「はい、ご注文は決まりましたか?」
撫子「私はダブルチーズバーガーセットで」
撫子「ともこ先輩は?」
ともこ「えーと私は~」
めぐみ「(へぇ、二人のときはともこ先輩って呼んでるんだね)」
ともこ「ダブルクォーターパウンダー・チーズのセットで」
めぐみ「飲み物は何にしますか?」
ともこ「コーラで」
めぐみ「お待たせしました。では、2人ともごゆっくり」
撫子「うん、ありがと」
ともこ「ありがとね~」
撫子「ともこ先輩、ダブルクォーターパウンダー・チーズなんですね」
ともこ「私こう見えても結構食べる方なのよ」
撫子「でも、それ食べるの難しくないですか?途中で崩れるというか……」
ともこ「そう?」
撫子「って、もう半分も食べてる!しかも、全く形が崩れていない!ダブルクォーターパウンダー・チーズをここまで崩さず食べる人はじめて見た!」
撫子「すごいよ、ともこ先輩!」
ともこ「もう、そんな褒めないでよ」
撫子「(あれ?私より量おおいはずなのにもう食べ終わってる……)」
撫子「食べ終わりました」
ともこ「うん、じゃあ行こうか?」
撫子「はい」
撫子「じゃあ、またね。めぐみ」
めぐみ「ありがとうございましたー。ごゆっくりー」
第176話 ともこ編 7 ファーストフード店にて 終わり
456:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 19:52:25.84 ID:JyNFGPMPo
第177話 ともこ編 8 プリクラ
撫子「次はどこに行くんですか?」
ともこ「ゲーセンに行きましょう」
撫子「ゲーセンですか?できるゲームないんですが……」
ともこ「じゃあ、プリクラだけ」
撫子「プリクラもあまり撮ったことないですね」
ともこ「じゃあ、いい機会だから撮ろう撮ろう」
プリクラ
撫子「入る前に設定なんてあるんですか?」
ともこ「うん、美人系か、肌白系か」
撫子「私達二人とも元から白いので、美人系にしましょう」
ともこ「そうね」
「中央に集まってね!」
ともこ「撫子ちゃん!」ギュッ
撫子「と、ともこ先輩!?」
ともこ「ふふ」
パシャ
「次は、面白いポーズをしていてね」
ともこ「べー」
撫子「ぷっ、ははは。面白いですその顔」
パシャ
457:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/02(木) 19:52:53.35 ID:JyNFGPMPo
「最後は、好きなポーズで」
ともこ「撫子ちゃん、チュー」
撫子「ええ!?チューするんですか!?」
ともこ「最近友達同士でチューするなんて普通よ」
撫子「ええ!?普通なんですか?それ?」
ともこ「それとも、私とチューするの嫌かしら?」
撫子「い、いやじゃないです……」
ともこ「じゃあ、時間ないからホラホラ!」
撫子「あ、あぅ……」
チュッ
パシャ
撫子「(これじゃあまるで恋人みたい……)」
「終わったので、落書きコーナーに移動してね」
ともこ「この写真は~」
撫子「(ともこ先輩とキスしちゃった……)///」
ともこ「ねー撫子ちゃんも落書きしてもいいよー」グッ
撫子「はっ、えっ!?」ドキドキ
ともこ「もー聞いてなかったのー?撫子ちゃんも落書きしてよー」
撫子「は、あひ!(ともこ先輩のこと意識してしまう)」ドキドキ
撫子「こ、これでいいですか?」
ともこ「うん、良い感じ」
ともこ「最後にこの写真だね!」
撫子「こ、これは……」
ともこ「撫子ちゃん、顔赤くて可愛い~」
撫子「あ、あの……ともこ先輩、こういうの私の他にもやってるんですか?」
ともこ「ん?撫子ちゃんが初めてだよ」
撫子「えっ!?そうなんですか?さっき、友達同士では普通だって」
ともこ「あはは、あれはね。ウソだよ!」
撫子「えっ!?じゃあ?」
ともこ「私のファーストキスは撫子ちゃんのものよ!」
撫子「そ、そうなんだ///(なんだかちょっとうれしい)」
撫子「(でもなんでうれしいんだろう……)」
ともこ「この写真大事に持っておいてね」
撫子「はい、これは人には見せられませんから」
ともこ「ふふ、そうね」
第177話 ともこ編 8 プリクラ 終わり
459:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/07(火) 23:07:56.89 ID:H4jU1Gc8o
第178話 ともこ編 9 夕方
ともこ「そろそろ夕方ね」
撫子「そうですね」
ともこ「公園でも寄って行きましょ」
撫子「はい」
公園
撫子「この公園花が咲いていて綺麗ですね」
ともこ「これなんの花か知ってる?」
撫子「さぁ、私お花は全く知らなくて」
ともこ「撫子って名前なのにね。ふふ」
撫子「そうですね」
ともこ「これ、藤の花なの。今の時期に咲いてるのよ。綺麗でしょ」
撫子「はい、すだれ桜みたいで綺麗ですね」
ともこ「桜と違ってお花見するような花じゃないけれど、だからこそゆっくりと見られるいいお花だと思うのよね」
撫子「確かに、綺麗ですね」
撫子「(紫色に咲き誇るフジの下にいるともこ先輩はいつにもまして可憐に見える)」
サァー
風が吹き花が揺れると共にともこ先輩の髪も揺れる。いつの間にか三つ編み状態にしていたらしい
撫子「」ドキッ
ともこ「やっぱり、夕方はまだ冷え込むわね」
ともこ「もう、十分見たし帰りましょうか」
撫子「はい」
電車にて
ガタンゴトン、ガタンゴトン
ともこ「」スゥスゥ
460:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/07(火) 23:08:29.62 ID:H4jU1Gc8o
撫子「ともこさん寝ちゃったか、今日一日はしゃいで疲れたのかな?」
撫子「それにしても」
撫子「(今日はともこ先輩のいろいろな表情を見れてよかったな)」
ガタンッ
ともこ「」カク
撫子「うっ(ともこ先輩の頭が私の肩に)」
ともこ「」スゥスゥ
撫子「(唇綺麗……)」
ともこ「」スゥスゥ
撫子「(今日、ともこ先輩とキスしちゃったんだな……ともこ先輩はどんなつもりで私にキスしたんだろう……)」
撫子「(少なくとも、私はともこ先輩のことが好きだ。先輩としてでなく、友達としてでなく、恋人になりたいの好きだ)」
撫子「(でも、ダメだ。私からは切り出せない……もし違ったら拒絶されてしまうのが怖い……少なくとも今まで通りなんてことはない)」
撫子「(はぁ、つくづく弱気な女だな、私は……)」
撫子「(卑怯だけど、ともこ先輩にその気にさせてみよう)」
キュー、ピンポーン
撫子「つきましたよ」チュッ
ともこ「ん?撫子ちゃん。あれ?今なにしたの?」
撫子「さぁ、なんでしょう?」
撫子「さっきのお返しですよ。ふふ」
ともこ「もう~撫子ちゃんったら~」
撫子「じゃあ、今日はここで」
ともこ「送っていかなくても大丈夫?」
撫子「大丈夫ですよ。ともこ先輩も気をつけてくださいね。それでは」タッタッタ
撫子「ふぅ、緊張した……我ながら大胆な行動してしまった」
撫子「でも、少しは気にかけてくれるだろうか……」
撫子「気にしてくれるといいな」
第178話 ともこ編 9 夕方 終わり
461:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/09(木) 05:07:16.03 ID:jN0Fof/Ko
第179話 ともこ編 10 こんなにも簡単に
それから、ともこ先輩からのスキンシップは前より増して多くなった
撫子「……」
ともこ「撫子ちゃ~ん!」
撫子「あっ、ともこ先輩おはようございます」
ともこ「ふふ」ギュッ
撫子「あう、いきなりどうしたんですか?」
ともこ「おはようの抱きつき」
撫子「は、恥ずかしいです……」
ともこ「ふふ、可愛い」
対して、私はあの日より積極的にはなれていなかった
撫子「こんにちはー」ガラ
ともこ「撫子ちゃん!会いたかったよ!」
撫子「会いたかったってさっきあったばかりじゃないですか」
ともこ「それでもよ!」
どうしても、恥ずかしさの方が上回ってしまう
そして、ある日のこと
撫子「(はぁ、ともこ先輩から積極的に来てくれるのに私はなんで積極的に成れないんだろう……)」
ともこ「撫子ちゃん!ギューっ」ギュッ
撫子「あぅ……///」
ともこ「ふふ、恥ずかしがってる。可愛い」
撫子「(今ここで私から積極的になれば……)」
撫子「あ、あの!ずっとともこ先輩に言おうと思ってたんですけど」
ともこ「なに?あっ、もしかしてこういうのいや?」
撫子「違います!むしろ好きです(あっ、言っちゃった……)」
ともこ「ふふ、私も好きよ」
462:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/05/09(木) 05:07:47.73 ID:jN0Fof/Ko
撫子「えっ!?好きなんですか?」
ともこ「うん、好きだよ。こういうスキンシップ」
撫子「あっ、そっちですよね……はは、何勘違いしちゃったんだろ……」
ともこ「そっちじゃなくても撫子ちゃんのこと好きだよ」
撫子「それは、どういう好きですか?(ここまで来たらもう聞くしか無い)」
ともこ「たぶん、撫子ちゃんと同じ好き」
撫子「わ、私の好きはともこ先輩と、こ、恋人になりたいの方ですよ(もう、どうにでもなれ!)」
ともこ「うん、見てればわかるよ。私も撫子ちゃんと恋人になりたいわ」
撫子「えっ!!もしかして(両思い)」
ともこ「そうよ、両思いだったのよ。私たちは」
撫子「ほ、ホントですか?」
ともこ「ウソはつかないわ。大好きよ撫子ちゃん」
撫子「こ、こんな簡単に……でも、どうして好きって言ってくれなかったんですか?」
ともこ「私達の間に好きって言って恋人になるなんて契約みたいなもの必要ないって思ったからよ」
ともこ「だって、もう恋人みたいなものじゃない。毎日抱きついてるんだもの。校内でも噂になるぐらい」
撫子「あ、あぅ……」
ともこ「ふふ、可愛い」ギュッ
撫子「やっぱり、そういうのは、2人だけの時にしてください」
ともこ「うん、わかったわ」
撫子「でも、両思いだったなんて、うれしいです。ともこ先輩大好きです!」
ともこ「私もよ!」
撫子「あ、あの……キスしてもいいですか?」
ともこ「もちろん」
チュッ
このように、私たちはあまりにも簡単に恋人関係になっていた。
いや、恋人だと思っていなかったのは私の方だけだったのかも。
この日を私は一生忘れないだろう。私の大好きな人と結ばれた日なのだから
第179話 ともこ編 10 こんなにも簡単に 終わり
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