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大室家の短編集「綾乃とデート」

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http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
520:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/11(火) 21:41:32.28 ID:/dOJwxdlo

撫子の彼女編
彼女安価>>521


521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/11(火) 21:42:03.35 ID:voiMOv5/0

LINEとかすぐに充電がないないナイアガラになるからな


522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/11(火) 21:44:52.85 ID:voiMOv5/0

あ、綾乃で


524:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/12(水) 19:24:04.02 ID:W4W5kKLGo

第210話 綾乃とデート 1 出会い

撫子がまだ中学生のとき

撫子「ふぅー今日も生徒会疲れたな」

公園

綾乃「……」キーコキーコ

夕暮れ時の公園のブランコに少女が1人で座っていた。

撫子「(どうしたのかな? 見たところ櫻子と同じくらいだから小学3年生ぐらいかな?)」

撫子「(もう、6時近いし、1人でいるなんて危ないな……ちょっと声掛けてみるか)」

撫子「ねぇ。そこの君」

綾乃「!!」

撫子「こんな遅くまで何してるの? お母さんが心配してるんじゃない?」

綾乃「わ! ご、ごごごめんなさい」タッタッタッタ

撫子「怒ってるわけじゃないって。あっ、行っちゃったか」

次の日も彼女はそこに居た。

撫子「あっ、昨日の子だ。またこんな時間まで、なにしてるんだろう」

撫子「ねぇ、昨日もそこに居たよね? なにしてるの?」

綾乃「あ、あぅ……と、友達と」

撫子「友達と?」

綾乃「遊びたかった……」

撫子「もう、お友達は帰っちゃったんじゃないの?」

綾乃「きょ、今日も、お話できなかった……」

撫子「落ち込んでるの?」

綾乃「う、うん」

撫子「でもだからってこんな時間まで外にいるのは危ないよ」

綾乃「そうだね。昨日は逃げてごめんなさい」

撫子「うん。別にきにしてないからいいよ。君お名前は?」

綾乃「杉浦綾乃、10歳です」

撫子「うちの妹の1つ年上か」

綾乃「お姉さんは?」

撫子「私は大室撫子、七森中の中学2年」

綾乃「そうですか……」

綾乃「……」

綾乃「あの……そろそろ私帰ります」

撫子「そっか、うん、帰ったほうがいいよ。じゃあね」

綾乃「……」

綾乃「(やっぱりダメだ……人見知りしちゃう。でも、あのお姉さんとはしばらく会話が続いたよ)」

綾乃「(明日も今日みたいに待ってれば、来てくれるかな?)」

第210話 綾乃とデート 1 出会い 終わり


526:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/14(金) 19:21:00.63 ID:bwrBmwtx0

第211話 綾乃編2 相談

綾乃「(今日も来てくれるかな)」

撫子「また、居たんだね」

綾乃「あっ! 撫子さん!!」

撫子「今日はこの公園誰もいないよ」

綾乃「あ、あの。わ、私撫子さんを待ってたんです」

撫子「そっか。今日はまだ早いし、じゃあ一緒にお話しよっか?」

綾乃「はい!」

撫子「綾乃ちゃんは、七森小学校だよね?」

綾乃「はい」

撫子「4年生になるとクラブが始まるよね。綾乃ちゃん何にしたの?」

綾乃「園芸クラブです」

撫子「お花が好きなんだ」

綾乃「人と話すのが苦手だから、お花は何も言わないし……」

撫子「そっか、私も人見知りするほうだったけどなぁ」

綾乃「えっ!? 撫子さんもだったんですか?」

撫子「というより、今でも結構人見知り、初対面の人だと私が怖い顔してるって思うみたい」

綾乃「た、確かに撫子さんはかっこいい! というか、クールというか……」

撫子「あー、やっぱり私の印象ってそうなんだ……まぁこればっかりはどうしようもない」

撫子「綾乃ちゃんはかわいいし、乙女だからもっと活発に話しかければ友達なんてすぐできると思うんだけどな」

綾乃「か、かわいい///」

綾乃「あの、撫子さんは何やってるんですか? 中学に入ると部活があるんですよね?」

撫子「あー、私は生徒会だから部活はやってないかな」

綾乃「生徒会……なんかかっこいい」

撫子「それこそ、人前で話すこととか。人と関わる仕事が多いよ」

綾乃「あの、さっき人見知りって言ってましたよね? なんでそんな人と関わるところに入ったんですか?」

撫子「まぁ人見知りだからこそかな」

綾乃「人見知りだからこそ……」

撫子「うん、初対面の人でも悪い印象を与えないようにって思ってね。できるだけ人と関わるところに行って訓練しようって思ってね」

撫子「でも、綾乃ちゃんの場合は、内面的な問題だからなぁ。どうすればいいんだろう、やっぱり積極的になるしかないのかな」

綾乃「わ、私も! 中学に入ったら生徒会入ります!!」

撫子「えっ!?」

綾乃「私も撫子さんみたいになりたいです」

撫子「そっか。でも、その積極性があれば今からでも友達できると思うよ。明日、隣に座ってる子に声かけてみるとか、遊びに誘ってみるとかしてみたら?」

綾乃「はい、そうしてみます。なんだか撫子さんから勇気もらっちゃいました。えへへ」

撫子「うん。それはよかった。(話そうと思えば、話せる子だ)」

綾乃「また、明日も来てくれますか?」

撫子「うん、明日も今日ぐらいの時間に来れそうかな」

綾乃「じゃあ待ってます。結果楽しみにしていてください!」

第211話 綾乃編2 相談 終わり


529:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/14(金) 23:55:04.79 ID:3WVN6J8lo

第212話 綾乃編3 短慮

公園

綾乃「……」キーコキーコ

撫子「あっ、綾乃ちゃん。やぁ、今日もここに居てくれたんだね」

綾乃「……」

撫子「どうだった?」

綾乃「……」

撫子「じゃあ、今日のこと聞かせてもらえる?」

~~~回想~~~

七森小

「ねぇーこれおもしろいよねー」

「ねぇー、リリィの中でもこれが好きー」

綾乃「(さり気なく、明るく明るく)」ブツブツ

綾乃「あ、ああの!! それ私も知ってる!!」

「……」

「……えっ?」

綾乃「あ、あぅ……な、なんでもないです……」

「でねー」

「うんうん」

~~~~~~~~~~~~

綾乃「やっぱり、私が話しかけても!」

綾乃「うぅ……」

綾乃「ヒッグヒッグ、私、友達できないのかなぁ……」


530:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/14(金) 23:57:34.34 ID:3WVN6J8lo

撫子「そ、そんなことない! 」

撫子「頑張れば絶対できるって! 綾乃ちゃんが友達になりたいって思いがあれば伝わるはず」

綾乃「そうですか?」ヒグ

撫子「うん。次は大丈夫だから、頑張って!」

綾乃「はい……明日また話しかけてみます」

翌日

綾乃「おはよう!」

「お、おはよう」

「おはよう」

綾乃に向けられた目線はいつもあなたと話してないよね?
なんでいきなり話しかけてくるの? 私達別に友達じゃなくない?
というような目線であった。

「……」

「……」

「で、でさー」

「うんうん」

そして、何事もなかったように話し続ける二人組、まるで綾乃の存在を無視しているような気すらするが
彼女たちも悪気があって無視したわけではない。ただ自分たちのコミュニティに綾乃が入ってくることに戸惑いを感じたのだ。

綾乃「……(やっぱり、ダメだった……撫子さん……)」

七森中授業中

撫子「(綾乃ちゃん、うまくやってるかな)」

撫子「(でも……昨日は頑張れば友達ができるって言ったけど、浅はかな考えだったかもしれない)」

撫子「(綾乃ちゃんは今まで友達を作ろうと頑張ってたはずだ。それでもできなかったんだから、今までと同じ方向で頑張っても無駄かもしれない)」

撫子「(どのようにすれば綾乃ちゃんに友達ができるかなんて、そういう方法については全く考えてなかった……悪い結果にならないといいけど)」

第212話 綾乃編3 短慮 終わり


531:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/15(土) 12:52:55.27 ID:205/0WWgo

第213話 綾乃編4 落涙

公園

撫子「(大丈夫かな……)」

綾乃「……」ポツーン

撫子「綾乃ちゃん」

綾乃「な、撫子さん……うぅ……うわああああああん!!」ガシッ

撫子「綾乃ちゃん!?」

綾乃「わ、私、ひっぐ、が、がんばったけど、ひっぐ!やっぱり!やっぱりだめだった!!」エーン

撫子「……」ガシッ

綾乃「うわあああああああああああああああん!!」

撫子「(やっぱり、ダメだった……私のせいだ……私が浅はかなアドバイスなんてしたから!!)」

撫子「(頑張ればできるなんて言ったせいで、綾乃ちゃんは無理を! こんなになるまで)」ツー

綾乃「うぅう……」ポロポロ

撫子「ごめん! ごめんね!! 綾乃ちゃん!!」ガシッ、ポロポロ

綾乃「な、なんで謝るんですか? それになんで撫子さんが泣いてるんですか?」グスッグス

撫子「私のせいで、綾乃ちゃんが惨めな思いしちゃったんだよね。ごめん」

綾乃「な、撫子さんのせいじゃないですよぉぉおおおお!!」エーン

撫子「……(私がしっかりしていないと)」






綾乃「」グズグズ

撫子「落ち着いた?」

綾乃「はい」

撫子「そっか、あのさ、こんなこと聞いて悪いんだけどさ、綾乃ちゃんは3年生のときまではお友達いた?」

綾乃「はい、でも、4年のときのクラス替えで友達だった子はみんな他のクラスに行っちゃって」

撫子「なるほど(つまり、綾乃ちゃんは別に友達を作れない子ってわけじゃないんだ)」

撫子「(運悪く、クラス替えで仲のいい友達は他のクラスへ、そして4年生になってからもう前のクラスでの友達関係が成立していてそこに入れないって状況だったんだ)」

撫子「(もう、学年が上がってから2ヶ月、友達関係は固定化してきてる時期。たぶんその固定化してきた友達の輪にいきなり入ろうとしたからそうなったんだ)」

撫子「もう1つ聞くけどさ、綾乃ちゃん、なにか得意なことってある?」

綾乃「得意なこと? 勉強は得意ですけど」

撫子「勉強が得意……うん! 今度はうまくいくかもしれない!」

綾乃「本当ですか!?」

第213話 綾乃編4 落涙 終わり


532:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/17(月) 23:56:20.83 ID:jIAOEbERo

第214話 綾乃編5 思案

撫子「綾乃ちゃん、友達を作りたいっていうけど、どういう子と友だちになりたい?」

綾乃「? それはちょっと考えたことなかったです」

綾乃「でも、できればみんなの輪に入りたいなって」

撫子「みんなって誰? それは休み時間になると教室で集まってる子のこと?」

綾乃「はい、そういう子たちと仲良くなりたいです」

撫子「綾乃ちゃん、酷いことをいうようだけどちゃんと聞いてくれる?」

綾乃「えっ、はい」

撫子「そういう集まってる子ってもう既にコミュニティが出来上がってる子たちなの」

撫子「その中に入っていくのはすごい難しいこと。努力すればするほど空回りするかもしれない」

綾乃「あっ、やっぱりそうなんですね。つまり、私は友達ができないってこ――」

撫子「私が言ったのは、”休み時間で集まってる時”に友達になるのが難しいっていうだけ」

撫子「クラスにはいろいろな子がいるの。例えば、勉強がわからなくて授業中暇そうにしてる子とか」

綾乃「た、確かに授業聞いてなさそうな子なら居ます」

撫子「綾乃ちゃん、さっき勉強得意って言ってたよね?」

綾乃「は、はい。元々得意な方ではなかったんですが、毎日復習してたんで」

撫子「! なるほど、それはいい。その子が授業中困ってたりしたときに手助けとかできないかな?」

綾乃「授業中は立ち歩き禁止なんでその子のところに行くのは難しいです……」

撫子「確かにそうだね。でも、そういう子は休み時間まで勉強したいって思わないだろうしな」

綾乃「あっ! そういえばその子、いつも放課後先生に居残りさせられています」

撫子「それだ! その時に綾乃ちゃんが一緒に残って教えてあげれば」

綾乃「うーん、できるかな」

撫子「結構な確率で勉強の出来ない子は先生の教え方が悪いからできない事が多いよ」

撫子「でも、綾乃ちゃんにならできる」

綾乃「なんでですか!?」

撫子「できない子の辛さを知ってるから、努力して勉強できるようになったんならできない子に教えることもできると思う」

綾乃「なるほど、自信ないですけどやってみます」

撫子「次はうまくいくと思うよ。うまく行かなかったらごめんね」

綾乃「いえ、わざわざ私のために考えてくれてありがとうございます。うまくいかなくても、撫子さんがこうやって話してくれるだけで大分うれしいです」ニコッ

撫子「そっか(よかった。元気になってくれて。でも、本当に次うまくいかなかったら私の責任だ)」

撫子「頑張ってね」ギュッ

綾乃「は、はい///」

第214話 綾乃編5 思案 終わり


533:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/18(火) 21:24:25.69 ID:fHBMvXhdo

第215話 綾乃編6 成功

便宜上綾乃の友達候補をA子ちゃんとします。

学校

ワイワイ、ガヤガヤ

A子「でねー、~~はまるまるなんだってー」

「えぇー! ホントにー!!」

綾乃「(あの子だ、いつも残ってる子。でも、撫子さんの言ってたもうコミュニティが出来上がってるところにいる子なんだよね……)」

授業中

A子「ぐーすかぴーすか」

綾乃「(今日は寝てる……)」

先生「じゃあこの問題をA子!」

A子「は、はえ?」

先生「なんだ、また寝てたのか。今日も居残りだな」

A子「えー、嫌だよー!」

「あはは、A子また居残り組なんだー」

「まぁ、頭悪いからねー」

A子「うるさいなぁ」

綾乃「(あ、あんな活発な子が私の相手してくれるのかな……正直言って話しかけるのがすごく怖い)」

放課後

A子「さってと、帰ろーっと」

先生「おい、ちょっと待て」ガシッ

A子「えっ? やっぱり残らないとダメ?」

先生「当たり前の前田さんだ」

綾乃「あの、先生……私も残ります」

先生「なんだ、杉浦は別に授業ちゃんと受けてるじゃないか」

綾乃「そ、その……A子さんに教えてあげようかなと思って……」モジモジ

A子「えっ……」

綾乃「(あっ、やっぱり引かれた。ダメだった……)」

A子「ホントにー!? 助かったよ!!」ガシッ

綾乃「えっ!?」

A子「えっと、杉浦あや」

綾乃「す、杉浦綾乃です!」

A子「ありがとう! 綾乃ちゃん! 私独りでいつも残らされるの辛かったんだよ!」

綾乃「えっ、えぇー!!(こんなにもあっさりと……)」

先生「全く、まぁ、直接答えは教えちゃいけないないナイアガラだからな!」

綾乃「はい、ちゃんと自分で考えさせます。教えま千手観音です」

先生「おっ、杉浦はなかなかギャグセンスが光るな」


534:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/18(火) 21:25:35.05 ID:fHBMvXhdo

A子「それじゃあ、先生と同じじゃーん。つまんないぞー」

綾乃「だ、大丈夫です。分かるまで丁寧に教えてあげますから」

A子「まぁ、居残りが独りじゃないっていうのはありがたいかなー。ああそれと、同い年なんだから敬語使わなくてもいいよー。」

綾乃「そうだね。わかった」

A子「ありがとうね。綾乃ちゃん」ニコッ

綾乃「こちらこそ」

綾乃の教え方はなかなかすばらしく。勉強が苦手なA子ちゃんもすんなりと分かるような説明をした。
そのお陰か、その日はA子ちゃんの課題は早く終わり、先生にも褒められた。なによりも嬉しかったのは
A子ちゃんが、綾乃に

A子「また私が残ってるときがあったら手伝ってね」

と言ってくれたことであった。

公園

綾乃「と、いうことなんです」

撫子「よかった。やっぱり、綾乃ちゃんはすごいよ。わずか1日でそこまで仲良くなれるなんて、よっぽど教え方がうまかったんだろうね。今度家の櫻子にも教えて貰いたいぐらいだわ」

綾乃「そんな……これもすべて撫子さんのお陰です。私一人じゃ絶対こんな案思いつかなかっただろうし。思いついてもどうせ無理だって思ってやらなかっただろうし、背中を押してくれた撫子さんのお陰ですよ!」

撫子「私はなにも出来てないよ。正直一回失敗してしまったし、綾乃ちゃんを深く傷つけてしまった。今回だって私の思いつきでうまくいくかどうか分からなかった」

綾乃「でもうまくいったじゃないですか! やっぱり撫子さんはすごいです!」

撫子「いやいや、立ち直った綾乃ちゃんの方こそすごい」

綾乃「そんなことないないナイアガラです」

撫子「なにそれ?」

綾乃「はっ! 先生の口癖が移ってしまった……」

撫子「プッ、あっはっは。面白いこと言うんだね」ハハハ

綾乃「うぅ……///」

撫子「仲良くなれたら今度遊び誘ってみたら?」

綾乃「はい、そうします」

綾乃「撫子さん!」

撫子「ん?」

綾乃「ありがとうございました!」

撫子「うん。よかったよかった」

第215話 綾乃編6 成功 終わり


535:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/19(水) 17:01:13.56 ID:gSNQ9Ma5o

第216話 綾乃編7 交換

綾乃「今日は休み時間にA子ちゃんが向こうから話しかけてくれて、A子ちゃんの友達とも話せるようになりました!」

撫子「うんうん、順調みたいで本当によかった」

綾乃「はい! ありがとうございます撫子さん!!」

撫子「明るくなったね(もう、綾乃ちゃんは大丈夫そうだな)」

綾乃「そ、そうですか!? えへへ、うれしいな」

撫子「うんうん」

綾乃「でも」モジモジ

撫子「?」

綾乃「これもすべて撫子さんのお陰です!」

撫子「綾乃ちゃんのがんばりが一番すごいけどね。ポテンシャル持ってたんだよきっと」

綾乃「いやいや、撫子さんの助言が無ければ無理でした」

撫子「いやいやいや」

綾乃「いやいや、ってこれ以上はまた繰り返しになっちゃいますね」フフ

撫子「そうだね。あっ、そろそろ夕方だ。じゃあもう帰ろっか?」

綾乃「そうですね」

撫子「ねぇ、綾乃ちゃん」

綾乃「なんでしょう?」

撫子「綾乃ちゃんに友達が出来たから、もう私の役割は終わりかな」

綾乃「そ、そんなことないですよぉ」

綾乃「そんな悲しいこと言わないでください! また今日みたいに会ってくれますよね?」

撫子「でもそれだと綾乃ちゃん、お友達と遊べないよ」

綾乃「お友達も大切ですけど、撫子さんも大切なんです!」

撫子「そっか、ありがとう」

綾乃「それに、私これからも撫子さんと会いたいんです!」

撫子「それなら、連絡先交換する?」

綾乃「えっ!? 本当ですか!?」

撫子「この公園以外でもいろいろと遊ぶ場所あるし、都合がつけば休日でもいいよ」

綾乃「あ、ありがとうございます!!」

撫子「う、うん(そんなに綾乃ちゃんは私のメアド知りたかったのか……)」

撫子「そういえば、私達まだメアドすら交換してなかったんだね」ピッ

綾乃「そうですね(やった! 撫子さんのメールアドレスゲット!)」ピッ

撫子「じゃあ、また今度」

綾乃「はい!」

第216話 綾乃編7 交換 終わり


537:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/22(土) 22:01:02.61 ID:Qi0xJlBqo

第217話 綾乃編8 訪問

綾乃「(撫子さんのメールアドレス……)」

綾乃「(今度の休日に会いませんかって送ってみようかな?)」ドキドキ

To:撫子さん

今度の日曜日会いませんか?

綾乃「(なんか緊張する。送るのやめよっかな)」ドキドキ

ポチ

綾乃「あっ! 押しちゃった」

綾乃「断られたらどうしよう……」

From:撫子さん

いいよ。どこで会う?

綾乃「やったぁ!」

綾乃「どこにしよう」

綾乃「そうだ! 撫子さんの家に行きたいかも」

To:撫子さん

撫子さんの家に行きたいです

From:撫子さん

家? いいよ。じゃあ、あの公園で待ち合わせにしよっか?

日曜日 公園

綾乃「約束の時間の30分も前に来ちゃった。撫子さん待たせるのは悪いからね」ソワソワ

撫子「あれ? 綾乃ちゃんもう来てたの? 早いね」

綾乃「撫子さん! 会いたかったです!」ギュッ

撫子「おっと、よしよし」ナデナデ

綾乃「あっ! ごめんなさい!!」

撫子「別にいいよ(すっかり懐かれちゃったな)」

撫子「じゃあ、家に案内するよ」

綾乃「はい!」

大室家

綾乃「ここが撫子さんの家」

撫子「上がって」

綾乃「お邪魔します」

櫻子「あれ? ねーちゃんが女の子連れてきた。でも小さいぞ」

綾乃「あわわ、私は杉浦綾乃って言います!」

撫子「別に敬語使わなくてもいいよ。櫻子は綾乃ちゃんの1個下だし」

櫻子「えっ!? 私の1個上なの? でもなんでねーちゃんが小学生連れてきてんの?」

撫子「まぁ、公園で知り合ったんだよ(説明がめんどくさいな)」

綾乃「櫻子ちゃん、よろしくね!」

櫻子「うん、よろしく!」

第217話 綾乃編8 訪問 終わり


539:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/23(日) 20:56:36.54 ID:6AHhNwOno

第218話 綾乃編9 撫子さんのお部屋

櫻子「そっかー綾乃さんは私と小学校違うのかー」

綾乃「うん、なんか学区制とか……?」

櫻子「あっ! やばい向日葵と約束してたんだった! それじゃあ行ってきまーす」

撫子「全く、櫻子は落ち着きが無いな」

綾乃「でも、いい妹さんですね」

撫子「まぁね」

撫子「あっ、私の部屋に来る?」

綾乃「はい! お邪魔します!」

撫子の部屋

綾乃「わぁー撫子さんの部屋だぁ」

撫子「なにか持ってるくよ。お茶でいいかな?」

綾乃「あっ、ありがとうございます!」

綾乃「(撫子さんのお部屋……撫子さんのベッド)」

綾乃「(ここで毎日撫子さんは寝てる……)」

綾乃「(枕……って何考えてるのよ! 私は!!)」カァー

綾乃「(でも、やっぱり嗅いでみたい……)」

バサッ

綾乃「んっ」スーハースーハー

綾乃「撫子さんの匂い、撫子さんの匂い……」ハァハァ

ガタッ

綾乃「(まずい! 見られた!!?)」バサッ

撫子「ん? どうしたの? 綾乃ちゃん、なんか顔赤いけど」

綾乃「な、なんでもないでひゅ!(よかった見られてないわ)」

撫子「そう? もしかして熱あるの?」ピトッ

綾乃「あっ」カァー

撫子「熱は無さそうね。でも更に赤くなってるけど大丈夫?」

綾乃「うぅ、はいぃ」

撫子「はい、これお茶」

綾乃「ありがとうございます」ゴクゴク

綾乃「(ふぅー、危ないところだった。枕の匂い嗅いでた所見られたら一環の終わりだわ)」

綾乃「(そして、勝手に嗅いでごめんなさい)」

第218話 綾乃編9 撫子さんのお部屋 終わり


540:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/23(日) 22:48:36.46 ID:6AHhNwOno

第219話 綾乃編10 恋心

撫子「花子って妹もいるんだけど、今日はお昼寝してるみたい」

綾乃「そ、そうなんですか」ドキドキ

綾乃「(撫子さんを見てるだけでもドキドキしてくる)」

綾乃「いいなー撫子さんの妹さんたちは毎日撫子さんと居られて」ボソッ

撫子「えっ?」

綾乃「いや、なななんでもないです!(やばい、つい本音が漏れてしまった)」

撫子「あはは、本当だよ」

綾乃「えっ!?(まさか撫子さんも私と……)」ドキドキ

撫子「綾乃ちゃんが櫻子の代わりの妹だったらどんなによかったことか」

綾乃「……(そっか、妹としてか)」

綾乃「あはは、ダメですよ、撫子さん櫻子ちゃんがかわいそうです」

撫子「まぁ、櫻子も可愛い妹ではあるんだけどね。もうちょっと賢かったら」

綾乃「私ももう少し撫子さんと居られたら」

撫子「ん? いつでも来てもいいんだよ?」

綾乃「ありがとうございます」

綾乃「撫子さん……(好きです)」

撫子「ん?」

綾乃「な、なんでもないです」

撫子「そっか」

綾乃「あの……? 撫子さんは私のこと好きですか?(な、何聞いてるのよ! 私は)」

撫子「うん、好きだよ。綾乃ちゃんは?」

綾乃「す、好きです(撫子さんの好きと私の好きは違うんだけど)」カァ

撫子「赤くなってて可愛い。ひょっとして照れてるの?」

綾乃「えっ!? 照れてなんかいないです」

綾乃「そ、そろそろ帰ります!」

撫子「もう帰るの?」

綾乃「お、おじゃましました!」

タタッタ

撫子「じゃあ、送って行こっか?」

綾乃「だ、大丈夫です」


綾乃「はぁはぁ、逃げてきちゃった。撫子さんに悪いことしちゃったな」

綾乃「でも、意識しちゃったからにはもうあの場には居られなかった」

綾乃「はぁ……私の屁たれ……」

第219話 綾乃編10 恋心 終わり


541:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/24(月) 21:46:55.62 ID:2cqYVOuWo

第220話 綾乃編11 決意

それから私は何度も撫子さんの家に行った。
私は中学に上がり、撫子さんは高校に上がった。4歳違いなので、同じ学校に入ることはないのだ。
本当は、一緒に登校とかしたかったんだけど
中学に上がってからも何度も行った。撫子さんはその度に温かく迎えてくれて
両親も温かく迎えてくれた。櫻子ちゃんや花子ちゃんとも友達になった。
私が生徒会に入るという話をしたら、櫻子ちゃんも七森中を目指すと言って
七森中に入ったら生徒会に入るんだと意気込んでいた。

綾乃「でも撫子さんが私の気持ちに気づくことはなかったわ」

綾乃「そもそも、女同士だし、年も離れてるし。撫子さんは私と付き合えるわけなんてないよね」

そして、あっという間に一年がすぎる。

大室家

綾乃「撫子さん、N大合格おめでとうございます!」

撫子「ありがとう綾乃ちゃん」

花子「撫子お姉ちゃんはすごいし、それに比べて櫻子は大学にも行けるのか怪しいし」

櫻子「なんだとぉー! バカにしたなぁ」

綾乃「でも、N大だとここから通えないから一人暮らしになりますね」

撫子「そだね。寂しい?」

綾乃「寂しいです……」

櫻子「私は寂しくないけどな」

花子「」ゲシッ

櫻子「痛っ! 何すんだよ花子!」

花子「撫子お姉ちゃんに謝れし」

撫子「ははは、全く呑気な妹だ」

綾乃「そうですね……」

撫子「……」

生徒会室

櫻子「ふぅー、寒い寒い」

綾乃「はぁ……」

櫻子「綾乃さんどうしたんですか? ため息なんてついちゃって」

綾乃「撫子さんに会えなくなるって考えたらつい……」

櫻子「綾乃さん、もう告っちゃいなよ」

綾乃「えっ!! どうしてそれを!?」カァー

櫻子「誰が見ても分かるって、綾乃さんがねーちゃんのこと好きなのは」

櫻子「あんまりさ、ねーちゃんとその手の話をしたことないけどさ、ねーちゃん今まで一度も恋人とか作らなかったんだ」

櫻子「それは、たぶん綾乃さんがいるから。綾乃さんの気持ちに気づいてると思うよ」

櫻子「ねーちゃんも待ってるんじゃないかな?」

綾乃「えぇ、う、うん。そうなのかしら……」

綾乃「よし! 今度告白してみよう!! 私の4年間の思いを」

To:撫子さん

撫子さん、今日の18時にあの公園に来られますか? 大事なお話があります。

第220話 綾乃編11 決意 終わり


542:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/06/24(月) 23:43:44.77 ID:2cqYVOuWo

第221話 綾乃編12 告白

公園

3月上旬の夕方はまだ肌寒いなか撫子さんは来てくれた。

撫子「綾乃ちゃん?」

綾乃「撫子さん……」

私は覚悟を決める。長年の思いを伝えるために

撫子「うん」

綾乃「私と……私と」

撫子「うん」

綾乃「私と!!付き合ってください!!」

撫子「……」

綾乃「……」ドキドキ

その沈黙がまるで数十分にも感じられた。

撫子「私は、綾乃ちゃんと4歳離れてるの」

綾乃「(そう……ダメだ……4つも上の私なんかと付き合ってもらえるはずがない……)」

撫子「そして、これからはこの街を離れる」

綾乃「はい」

撫子「それでもいいの? ほとんど会えないんだよ?」

綾乃「えっ!? それって肯定的に考えてくれるってことですか!?」

撫子「そろそろこの関係にも終止符を付けなきゃいけないからね」

撫子「昔は綾乃ちゃんは可愛い妹みたいなものだったけど、今はもう違う」

撫子「私と付き合ったら大変だよ。年齢も違うし、遠距離になるし」

撫子「それでもよかったら付き合ってください」

綾乃「もももももちろんです!! どんな困難があっても撫子さんのことを愛してます!!」

撫子「あはは、どもりすぎだよ。まるで昔の綾乃ちゃんみたい」ハハハ

綾乃「それを変えたのも撫子さんです」

撫子「ありがとう。じゃあこれからもよろしくね」

3月上旬の夕方、まだ風は肌寒いけど、私の心は温かかった。

第221話 綾乃編12 告白 終わり


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