2013年09月27日

陽子「ねえ綾」綾「……」

1 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:37:18.09 ID:pBYhf4qk0

※一年時のクラスで書いています

7 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:39:24.93 ID:pBYhf4qk0

～教室～

陽子「おっはよー！」

忍「おはようございます！」

綾「陽子、今日はテンション高いわね」

陽子「昨日でテスト終わったから、気持ちが晴れ晴れしてるんだよ」

アリス「その気持ちすごい分かるよー」

カレン「昨日は家でたーっぷり遊んだデス！」

陽子「ずっと勉強した後、我慢してた分遊ぶのってすごい気分が晴れるよね」

8 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:42:37.80 ID:pBYhf4qk0

カレン「夏の体育の後に水を飲むのも気持ちいいデース！」

陽子「あっ、それも同じだね！」

アリス「我慢したあとは喜びもひとしお、だねー」

忍「皆で今日一日、何か我慢してみましょう」

陽子「たまにはそういうのもいいか……」

カレン「ハイハイ！　私授業中寝るのを我慢するデース！」

陽子「真面目に授業受けろよ！」

忍「じゃあ、私アリスを我慢します」

アリス「そ、それなら私もしのを我慢するよ」

忍「今日一日何も話さないようにしましょう」

アリス「う、うん……」

9 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:46:01.38 ID:pBYhf4qk0

忍（アリス……）

アリス（しの……）

忍「ああ、やっぱり私耐えられません！　アリスー！」

アリス「しのー！」ﾊﾞｯ

陽子「早っ！」

11 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:48:30.32 ID:pBYhf4qk0

陽子「私はどうしよっかな」

陽子「そうだ！　早弁我慢しよう！」

綾「普通しないと思うけど……」

陽子「育ち盛りなんだよ」

綾「そ、それ以上育たれても……困るわ」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

陽子「どこ見てんのよ」

12 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:50:59.26 ID:pBYhf4qk0

陽子「綾は何我慢するの」

綾「そ、そうね……」

陽子「そうだ！　今日一日語尾にナスを付けるとか」

綾「もう、そのことはいいでしょ！」ﾑｶﾑｶ

綾「……」

陽子「ごめん、調子乗った」

綾「ふん、いいわよ別に」

綾「私は普段通りに過ごすわ」

陽子「なんだよ、つれないなあ」

14 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:53:10.13 ID:pBYhf4qk0

カレン「そろそろ朝のホームルームデス！　それじゃ！」

忍「また後でー」

陽子「綾、席替えで席隣になれてよかったな」

綾「……」

15 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:56:18.08 ID:pBYhf4qk0

～英語の授業～

綾「……」ｶﾘｶﾘ

綾「……」ﾎﾟﾛｯ

綾（あっ、ペン落とした……）

綾（陽子のほうが近いし、取ってもらお……）

綾（……）ﾌﾙﾌﾙ

陽子「ん？」

陽子（ペン落としたのならそう言えよ、拾ってあげるのに）

17 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 21:59:12.49 ID:pBYhf4qk0

烏丸「じゃあこのページを隣の人と交互に読んでください」

陽子「よし綾、読むぞー」

綾「……」

陽子「おい、どうした？」

綾「……」ﾌﾟｲｯ

陽子（ん？）

18 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:02:04.37 ID:pBYhf4qk0

～休み時間～

陽子「ああっもう駄目だ！　弁当食べる！」

アリス「ええっ！　まだ昼休みまで２時間あるよ！？」

陽子「無理に我慢するのは体に悪い！」

陽子「というかしのとアリスはもうギブアップしただろ」

アリス「そうだったよ……」

忍「意識して我慢するのって、意外と難しいですね―」

アリス「そうだねー」

３人「あはははー」

綾「……」

19 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:05:12.40 ID:pBYhf4qk0

～数学の授業～

陽子（全然わからん……）

陽子（そうだ、綾にちょっと教えてもらお）

陽子（紙に書いて……と）ｶｷｶｷ

陽子「……」ﾁｮｲﾁｮｲ

綾「……」ﾁﾗｯ

ここ教えて　わからん

綾「……」ﾌﾟｲｯ

21 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:08:21.11 ID:pBYhf4qk0

陽子（あれ？）ｶｷｶｷ

陽子「……」ﾁｮｲﾁｮｲ

綾「……」ﾁﾗｯ

なんか悪いことあった？

綾「……」ﾌﾟｲｯ

陽子（駄目か）

陽子（もしかして綾、怒ってる？）

陽子（私なにかしたかなあ……。ナスがまずかったか）

陽子（結構根に持つタイプだからなあ）

22 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:11:33.07 ID:pBYhf4qk0

～昼休み～

アリス「あれ、ヨーコお弁当はどうしたの？

陽子「もうないんだよぉ。くそぉー」

忍「わ、私の卵焼きひとつあげますよ」

陽子「わーい、ありがと」ﾊﾟｸｯ

アリス「じゃあ私もあげるよ」

カレン「あんまり食べると太るから私はやめといてあげるデス」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

陽子「余計な御世話だよ！」

23 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:14:52.94 ID:pBYhf4qk0

カレン「仕方がないデスねー」

カレン「はい、あーんして下サイ」

陽子「わーい。あーん」ﾊﾟｸｯ

綾「……」ｼﾞｰ

陽子「なんだよ」

綾「……」ﾌﾟｲｯ

忍「綾ちゃんも陽子ちゃんにあげたらどうです？」

綾「……私、今日いつもよりお腹空いてるの」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

陽子（だいぶ怒ってんな……）

24 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:17:01.86 ID:pBYhf4qk0

～放課後～

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

カレン「む、無念でゴザル……」

忍「ど、どうしたんですか？」

カレン「５限目に眠ってしまったデス」

カレン「恐るべし、午後の眠気……」

忍「ああ、カレンも駄目でしたかー」

27 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:21:02.08 ID:pBYhf4qk0

アリス「これで全滅だね」

陽子「ううむ、我慢って難しいな」

忍「もうちょっと我慢強くならなきゃダメかもですねー」

アリス「そうだねー」

４人「あはははー」

綾「……」

28 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:24:10.12 ID:pBYhf4qk0

忍「綾ちゃん今日は元気なかったですね」

綾「そ、そんなことないよ」

アリス「今日はヨーコと全然しゃべってないよね」

綾「そんなことないったら！」

陽子（そんなことあるだろ……）

30 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:27:33.03 ID:pBYhf4qk0

～帰り道～

陽子「じゃあねー」

アリス「うん、ばいばい」

カレン「サヨーナラー」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

綾「ばいばい」

陽子「じゃあ綾、行こっか」

31 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:30:57.51 ID:pBYhf4qk0

陽子「……」

綾「……」

陽子「……ごめん！」

綾「え？」

陽子「ごめん、私綾を怒らせちゃって」

綾（……え？）

32 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:32:56.68 ID:pBYhf4qk0

陽子「私なにか嫌なことしてるでしょ？」

陽子「直してほしいところあったら言って。ホントにごめん」

綾「……ううん、何もないわ」

陽子「じゃ、じゃあどうして今日私を避けてたんだよ！」

綾（あれ？）

綾（私、陽子に気を遣わせちゃった？）

綾「ごめん……」

33 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:35:20.01 ID:pBYhf4qk0

綾（こ、これは理由説明しなきゃだよね……）

綾（陽子すっごいこっち見てるよ）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

綾「違うの。私今日なにも我慢しないって言ったけど、実は……」

陽子「実は？」

34 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:38:22.79 ID:pBYhf4qk0

綾（恥ずかしい……）

綾「実は、陽子とお話するのを、我慢してたの……///」

綾「陽子とお話するの、楽しいから……」

綾「我慢したら、もっと楽しくなるかなぁって……」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

陽子「……」

36 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:41:31.32 ID:pBYhf4qk0

陽子「あははははは！」

綾「な、なによ！」

陽子「なんだよそんなことだったのか、あははは！」

綾「そ、そんなに笑わなくてもいいじゃない！」

38 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:43:40.85 ID:pBYhf4qk0

陽子「いやー、そんな理由で一日振り回されるとは」

陽子「私も綾と話するの楽しいよー？　綾ちゃんそんなに私のこと好きなんですねぇ」ﾆﾔﾆﾔ

綾「す、好き……///」

陽子「えへへ、ありがとね。私のこと気に入ってくれて」

綾「あ、当たり前じゃない！　私たち中学校の頃から友達なんだから///」

40 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2013/09/26(木) 22:46:07.52 ID:pBYhf4qk0

陽子「それもそうだねー」

綾「ふん！」

陽子「これからも、いっぱいお話しようね」

綾「う、うん///」

陽子「じゃあ今日一日私を振り回した罰な」

綾「ば、罰……？」

陽子「買い物についてきなさい」

おわり

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