2011年02月13日
律「中野ー!」 #1
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:44:48.89
がら
律「おいすー」
梓「たー」
律「そーす……って何言わすんじゃい」
ぽけ
梓「あ痛」
律「今日は来るのがはやいな」
梓「帰りのHRがさっさと終わったので。先輩方は?」
律「ああ、なんか数学でわからんところを教えてもらいに職員室に寄るって」
梓「……律先輩は行かなくていいんですかそれ」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:49:57.93
律「?あー私はいいんだよ。わざわざそんなことせんでも」
梓「え?で、でも律先輩は勉強あんまり」
律「おう?中野ォ、お前私をみくびっとるな」
梓「あれ、ひょっとして数学は得意だったんですか?なんだか意外……」
律「たとい教わっても理解できる自信がないから、聞きに行っても時間の無駄なんだよ」
梓「……」
律「どーよ、こういう型にはまらない思考ってすげーと思わん?」
梓「……まあ、ある意味」
律「中野ォ!!」
がば
梓「ひぃ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:55:19.72
律「このこの」
うりうり
梓「わ、ちょ、苦しいです先輩」
律「躾のなってない後輩には教育が必要だよなぁーきょ・う・い・く」
うりうり
梓「むぐぐ」
律「このこの……すん……お。あれ、梓シャンプー変えた?」
梓「むぐぐ……あ、はいそういえば。よくわかりましたね」
律「そりゃこんだけくっついてりゃな」
梓「それもそうですね」
律「……」
梓「……」
律&梓「ド キ ド キ し て き た」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:59:57.22
ばばっ
律「い、いやそれにしても遅いなーあいつら」
梓「そ、そうですね」
律(……まずった)
梓(……おかしいよね)
律(……そりゃ、あんだけ抱き着いてたら髪の毛からシャンプーの匂いくらいは嗅ぎ取れる)
梓(……でも、なんで"シャンプー変えた"ってわかるかっていうと……)
律(……以前の梓の髪の匂いを知っているからだ)
梓(……た、たしかにさいきんの律先輩は、唯先輩と同じくらい抱き着いてくるけど)
律(……あちゃー失敗した。抱き着きを日課にし過ぎて気が緩んだか)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:04:35.95
律(……キューティクルの話題はタブーだな)
梓(……話題を変えないと)
律&梓「「あ」」
律「な、なんだ梓っ?」
梓「り、律先輩こそどうしましたっ」
律「い、いやあどうってわけじゃないんだ。ただ……」
梓「……ただ?」
律「……えーと」
梓「?」
律(……うーん、話題が出てこない)
梓「……話すこと考えてないのに話し掛けてきたんですか」
律「……め、めんぼくない」
梓「しょうがない人ですね」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:09:26.03
律「む。そういう梓は何を言おうとしたんだ」
梓「……えーと」
律「中野ォ!」
梓「わぁっ」
律(……と、ここでは飛び掛かるフリだけにしとこう)
梓「……?」ちら
律「……そんなにおびえるなよ。りっちゃんショック☆」
梓「……」
律「おいそんなクサイ臭いかいだネコみたいなカオをするな」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:14:53.08
梓「律先輩はぶりっ子なんですか?」
律「ちげーよぉ!今のはあーいうキャラなんだよぉ!」
梓「だから、ぶりっ子キャラってことですよね?」
律「ちっがーう!ボケキャラだよぉボ・ケ・キャ・ラ!」
梓「ぼ・きゃ・ぶ・ら」
律「天国……ってだからやめんかー!」
梓「はいナイスボケでしたー」
律「うわっ重ねてボケづらいなそのリアクション」
梓「ごめんなさい、つまんないボケって相手してて疲れるんです」
律「は、はうぅっ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:22:36.76
律「……梓はそんなに私のことが嫌いか」
梓「えっ」
律「……」
梓(……こ、答えづらい質問するなぁ)
律「……そうか、口には出せないくらいのバリゾーゴンを私に浴びせたいくらいには嫌いかぁ……よよよ」
梓(あ、なんかネタで流してくれた。助かった)
律(……っぶねー。勢いに任せてあの質問はやばかった)
梓「……それにしても、みんな来ませんね」
律(な、ナイス話題切り替えだ中野ォ!)
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:31:36.55
律「ほ、ほんとになー。たかが数学にどんだけ時間くってんだか」
梓「私たちだけでできる練習っていっても限られてますよね」
律「っていうか、完全に個人練習になるだろうな。リズム隊揃わなきゃ合わせらんねー」
梓「まあ、私は個人練習でもいいんですけどね」
律「つれないこと言うなよん」
梓「なんですかその最初っから練習しないのが前提みたいな駄々のこねかた」
律「私は、みんながいないなら、ドラムは叩かない」きり
梓「凛々しい表情でおキレイな言葉並べても本音が透けてますよー」
律「チラリズムやな!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:43:47.32
律「ままま梓ちゃんよ。これは、今日はもうお茶でも飲んでノンビリしようぜぇという神のお告げだよ」
梓「……はあ。仕方ないですね。実は私も今日あんまり乗り気じゃなくて」
律「今日唯一いる先輩がこんなだからなー」
梓「自覚があるならちゃんとしてください」
律「むーりーしんじゃうー」
梓「ある意味唯先輩よりやっかいだ」
律「私紅茶の入れ方なんか毛ほどもしらんから午後ティーあっためるだけなー」
梓「ああはい、お構いなく」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:51:28.82
ずず
律「ん。美味しゅうございますわね」
梓「なんですかそれ」
律「いやさ、紅茶って淑女の嗜むもの、みたいなイメージあるじゃん」
梓「昔は、ですよね」
律「五限が世界史だったんだよ。産業革命あたりのエゲレス」
梓「って、そんな風に脚くんで片肘椅子の背もたれにひっかけてる姿のなにが淑女ですか」
律「ぬっ。じゃあ梓がやってみろよ、淑女っぽい午後ティーの飲み方」
梓「私だって知りませんよ、そんなの……」
律「じゃああんがい私の姿勢が正しかったり」
梓「それはないです」ずず
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:02:59.22
律「だんだん日が暮れてきたな」
梓「きませんね、先輩方」
律「今日はもう帰るか?たぶん来ないぞあいつらも」
梓「なんだかそんな気がしてきました」
律「うっし、ほんじゃ帰ろう」
梓「あ、待ってください律先輩。ティーカップ出しっぱなしです」
律「ああ、そうだったな。どれ、ちゃちゃっと洗いますか」
かちゃ
梓「わ、律先輩そんな乱暴な持ち方」
律「ん?そうかあ?」
梓「律先輩危なかっかしいです。ムギ先輩のティーカップ、高いんですよ?」
律「知ってるよ。これはこれで注意してるから大丈夫だって」
梓「その油断が命取りです」
律「斎藤かおまえは」
梓「は?」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:09:44.95
律「じゃーこうしよう。私が洗うから梓はダスターで水気を拭いてくれ」
梓「あ、はいわかりました」
じゃー
律「すっすい~だしゅんかん~」
梓「きゅきゅっとおちてる~」
かちゃかちゃ
きゅ
律「ま、二人分のソーサーとカップなんか瞬殺だわな」
梓「じゃあ私、これ棚に戻してきますね」
てくてく
律「おうー」
梓「あ」
つるっ
律「!あ、梓!!」
がしゃん
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:20:46.08
梓「いたた……」
律「おい梓!!大丈夫か?!ケガしてないか?!」
梓「り、律先輩、私よりムギ先輩のカップが……」
律「そんなもんあとでいくらでも弁償するからいい!!……ってお前、指から血ィ出てるじゃねーか!!」
梓「うあ、ホントだ……」
律「あー、もぉ」
ちゅう
梓「~~~~~~っ?!」
律「こら、じっとしてろ」
ちゅう
梓「り、律先輩……」
律「染みるか?」
梓「い、いえ大丈夫ですが……」
律「そうか。絆創膏貼るぞ」
ぴた
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:26:27.65
まきまき
律「ほい、これでどうだ」
梓「あ、ありがとうございます……っ?!」
ぎゅう
律「……ばか」
梓「……あ、あぅ」
ぎゅうう
梓(近い近い近い近い近い近い)
律「寿命縮んだぞ、このやろう」
梓「……はい。ごめんなさい、心配かけて」
律「……気をつけてくれよぉ。お前に何かあったら私は……」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:45:51.08
梓「律先輩は……」
律「ん?」
梓「私のこと、どう思ってるんですか?」
律「……大切な存在だよ。大切な……後輩」
梓「……後輩、ですか」
律「そうだよ。後輩だ。……ははっ、不満気なカオしやがって。欲張りかおまえ」
梓「……私は、律先輩のこと、先輩よりももっと別の存在にしたいです」
律「欲張りだなーホント。……今は、これくらいじゃダメか?」
梓「今、は……」ぎゅ
律「そう、今は」ぎゅ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:00:02.62
梓「なんだか歯痒いです。こんなに近くにいるのに」
律「掴みきれない感じな。手の届くところに欲しいものがあるのに、取らせてもらえない」
梓「……律先輩、もしかしてSですか?」
律「ばーか、歯痒いのはお互い様だ」
梓「……どうして」
律「そうだな。例えばこのけいおん部が、私と梓の二人だけならこうはならないんだけど」
梓「それ、その前に部として成立しませんよね。部員数的に」
律「うわっ野暮言いやがる」
梓「……まぁ言いたいことは分かりました。私たちは、」
律「二人じゃない。五人で一つだからな」
梓「……ですね」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:19:19.26
梓「私、律先輩のこと好きです。大好きです」
律「……やめろばか。禁句だよそれ」
梓「唯先輩も」
梓「澪先輩も」
梓「ムギ先輩も」
梓「みんな、大好きです」
律「……はぁ。ずるいなぁ、その言い方」
梓「だから、私もう少し待ちますね」
律「うん。……梓」
梓「はい」
律「おまえばっかりずるいぞ。……私だって梓が大好きだ。そりゃもうシャンプーの違いがわかるくらいには大好きだっ」
梓「ふふっ」
律「でもって、唯も澪もムギもさわちゃんも和も憂ちゃんも純ちゃんもみーんな大好きだっ!!」
律「どうだっ!!」ふんす
梓「い、いや張り合われても」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:44:56.63
梓「……とりあえず」
律「今やるべきことは、」
がちゃ
澪「悪い二人とも!待たせたな!」
紬「なかなか理解しきれなくて何度も説明受けてたの。ごめんね」
唯「もぉ頭の中が数字でいっぱいだよぉ~」
梓&律「「ごめんなさいっ!!」」どげざ
澪「……へ?」
律「ごめんムギ!私の不注意で、ティーカップ落として割っちゃっんだた!!」
梓「なっ?!ち、違いますよ!!私です!!私が滑って転んで割ったんです!!」
律「ちがーう!!梓のせいじゃねー、私が悪いんだっ!!なぁムギ、弁償するよいくらアレ?!」
梓「だから違いますってば!!私です!!私がやったんです!!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 11:54:36.57
紬「……ふふっ。いいのよ、二人とも」
律「いや、でも……」
紬「いいから、顔をあげて。一緒に片付けましょう」
梓「あぅ……」
澪「ほうき持ってきたぞ」
唯「チリトリスタンバイおっけーです!」ふんす
紬「ほら」
梓「……は、はい」
律「じ、じゃあさ。せめて後片付けは、私たち二人にやらせてくれないか」
紬「はい♪」
律「ありがとう、ムギ。……よっし、やるかー梓」
梓「はいっ。やってやるです」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 12:14:23.74
律「よし、ざっとこんなもんかな」
梓「はい。もう破片も落ちてませんね」
唯「あ、あずにゃん指きってる」
梓「ああ、ちょっと切っちゃいました。でも大丈夫ですよ」
澪「……」ガクガクブルブル
律「弱っ!澪、弱っ!!」
紬「ふふふ。それじゃ、そろそろ帰りましょうか」
律「ああ。重ね重ねごめんな、ムギ」
梓「すいませんでした」
紬「いいのよ。ティーカップなんか、まだまだ家に有り余ってるんだから。それより二人のほうが私には大事」
律「へへ。……ありがと」
唯「おーし、ほんじゃかえろう!」
梓「はいですっ!」
律「おらいつまで怖がってんだ澪。おいてくぞ」
澪「っ?!やだ!!一人ぼっちやだ!!」だだだ
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:19:51.96
~~~~いえじ!~~~~
唯「あっ!」
律「どしたー、唯」
唯「……数学の問題集、教室に忘れてきちゃった」
紬「あらあら」
梓「取りに行きますか?……あ、でももう閉まっちゃってるかなあ」
唯「んー、じゃあ明日で」
澪「よくない」ずい
唯「えぇっ」
澪「その日のうちに復習しとかないと、またすぐ忘れちゃうだろ。唯の悪いクセだ」
梓「ああ、テスト開けたらコード忘れちゃったりしてたんでしたっけ」
律「しょーがないな、みんなで取りにいくかぁ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:28:22.12
~~~~もんぜん!~~~~
紬「閉まっちゃってるわね」
澪「うーん、これじゃ仕方ないか」
唯「あ、待ってみんな。さわちゃんに電話してあけてもらう」ぴぽぱぴ
澪「……あ!私も弁当箱忘れてたっ!!」
律「あー、あれってさぁ、明日あさっての土日挟んで月曜日に開けると、この世のものとは思えないなんやかんやが……」
澪「ひぃっ?!……と、取りに行く!私もぜったい行く!!」
梓(相変わらずだなぁ、このひと)
紬「あ~!私も忘れ物しちゃった~」
梓「え、ムギ先輩もですか。珍しいですね」
律「ははっ。……じゃ、私と梓はここで待ってるから、ちゃちゃっと済ませてきな」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:36:25.87
さわ子「もぉ、仕事増やさないでよねー」
唯「ごめんごめんさわちゃん」
澪「忘れ物取ったらすぐ帰りますから」
さわ子「あら?今日はあとの二人はいないのね」
紬「山中先生、野暮は言っちゃダメですよ~」
さわ子「えっ?」
澪「?……そういえば、ムギは何を忘れたんだ?」
唯「あはは、澪ちゃんも野暮はナシだってば。……でもでもムギちゃん、あれは流石にわざとらしくなかった?」
紬「ふふ、りっちゃんにはばれてるかもね。でもまぁ、ばれてるならばれてるなりのお気遣いもアリかなあって」
澪&さわ子「「……???」」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:40:15.05
律「あ、メールだ……なになに、『探すのに手間取っちゃって時間かかるそうだから、先に帰ってていいよ』……」
梓「はぁ。わかってましたけど、唯先輩ははやっぱりずぼらですね」
律「……あーもぉ。あいつらー」くしゃ
梓「?」
律「ほら、そういうことだから、いこうぜ梓」
梓「?はい」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:57:10.07
てくてく
律「梓、寒くないかー?」
梓「律先輩こそ、そんなにおでこ出して寒くないんですか」
律「こりゃ私のあいでんてぃてぃーだ」
梓「……私、律先輩が髪おろしたところって、全然見たことない気がします」
律「まぁそうだろうな。学校じゃはずさんし」
梓「……」じぃっ
律「やん梓ちゃん、せっきょくてきィ」
梓「……茶化さないでくださいよぅ」
律「ははは、悪い悪い。ま・そのうち、な」
梓「そのうち、見せてくださいよ……へくちっ」
律「やっぱ寒いんだろ」
梓「……まぁ、多少」
律「風邪引いちゃコトだしたなぁ。ほれ、梓」ぎゅ
梓「……」ぎゅ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 19:01:12.63
律「あずさ」
梓「はい」
律「梓あずさ」
梓「はいってば」
律「……あああああ梓あずさあずさ梓中野梓あああああー!!」
梓「うわっ、な、なんですか一体」
律「あずさー!!好きだー!!大好き大大大大っっっっっ好きだああああぁー!!」
梓「えっ、うわ、ちょ」
律「このっ」ぎゅう
梓「ひゃ」
律「……」
梓「……いいんですか。みんなに、」
律「おう。みんなに、背中押してもらったからな。だから、いいんだ」
梓「……嬉しいです。すごく。すごく、嬉しい」
律「私もだ。ついきわまって叫んじゃうくらい嬉しい」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 20:59:40.47
律「……道のど真ん中で何してんだろうなー私ら」
梓「抱き着いてます。抱き着かれてます」
律「やーねー、さいきんの若者は恥じらいってものがないのかしら」
梓「律先輩がしてるんですよー一方的に」
律「んふふ、確かにそうだけど。梓だってヤじゃないくせに」
梓「そういうおやじくさいのは嫌いですよ」
律「はいはい。じゃ離れるぞ」
梓「……べつに離れなくてもいいです」
律「……にやにや」
梓「……もぉ」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 21:27:53.03
~~~~よくじつ!~~~~
がちゃ
律「おっすー」
梓「あ、律先輩」
律「よー梓。……そんなロコツに嬉しそうな顔されるとりっちゃん嬉し泣きしちゃうぞ」
梓「えへへ」
律(くぅ、なんだちきしょうかわいいなこいつ)
梓「律先輩」
律「おう。なんだ?」
梓「呼んでみただけです」
律「うわ、お約束」
律(しかしお約束だけあって、すごい効くじゃないの……)
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:13:49.59
律「梓ー、こっち(ソファ)おいで」
梓「はい」
ちょこん
律「よしよし」なで
梓「えへへ」ころん
律「わ。ひざ枕っておまえ……タガが外れたみたいに甘えてくるなぁ」
梓「いけませんか?」
律「いけなくないです」なで
梓「んに」ごろごろ
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:40:51.41
うとうと
梓「はっ」
梓(……いつの間にか寝ちゃってた)
律「Zzz」
梓「律先輩も……寝てる……」
梓(カチューシャ取っても……だいじょぶかな)
そそそ
ふぁさ
梓「わぁ……」
梓「きれい……」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:24:47.55
梓「律先輩……かっこいい」
梓「かわいい」
梓「きれい……」
梓「……素敵」
梓「き、キスとか……しても……」
梓「はぁっ」
梓(いやいやいやなに考えてんだ私)
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:48:35.79
梓(とか考えときながら、もう律先輩の顔がすぐそこにある……)
梓(やっぱり素敵だなぁ、律先輩)
梓(髪の毛、まっすぐですごく綺麗)
梓(安心したような寝顔はかわいいくて)
梓(でも顔立ちは凛々しくて、世界中の誰よりかっこいい)
梓「……ごくり」
すすす
梓「……あ」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:28:07.56
梓「この匂い……」
律「……んあ」
梓「あっ」
梓(やば、起きた)
律「あれ……私、寝ちゃってたのか……って、何やってんだ中野ォー」
梓「あっ、いや、これは」
律「前髪がうざったい。カチューシャかえせ」しょぼしょぼ
梓「す、すいません」
律「うむむ。眠たくて怒る気にもなれん」
梓「あ、あの律先輩」
律「あん?」
梓「シャンプー……変えました?」
律「あ?……あー、ああ」
梓「ふふ、やっぱり」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:12:46.43
律「梓が使ってるのと同じやつ、探すのけっこう苦労したんだぜー?」
梓「……私たち、一緒、ですね」
律「ああ。一緒、だ」
梓「んぅー……律先輩りつせんぱいっ」ぎゅう
律「梓ぁー……大好きだぞぉー」ぎゅう
梓「私も好きです大好きです大好きですっ」
律「くあーっ。一生こうしててぇーっ」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:23:56.30
梓「髪おろした律先輩も素敵ですけど」
律「うん」
梓「やっぱりおでこ律先輩もかわいいです」
律「ありがと……おでこ律先輩ってなんだよ」
梓「私、ふと思ったんですけど」
律「あん?」
梓「律先輩がおでこ出してるのって……こういうことするためなのかなぁって」
ちゅ
律「」
梓「えへへ……しちゃった」
律「」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:32:37.94
律「……むむむむ」
梓「そ、そういえば昔『おでこにキッス』なんて歌もありましたよねぇ」
律「うがーっ!!こらぁー!!中野ぉー!!!」
がばっ
梓「ふわあっ」
律「おかえしだこのやろーっ!!」
おしまい
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/10(木) 02:05:33.07
あした、のこってたらまたやります。
こんどはバカ百合を
関連:律「中野ー!」 #2
がら
律「おいすー」
梓「たー」
律「そーす……って何言わすんじゃい」
ぽけ
梓「あ痛」
律「今日は来るのがはやいな」
梓「帰りのHRがさっさと終わったので。先輩方は?」
律「ああ、なんか数学でわからんところを教えてもらいに職員室に寄るって」
梓「……律先輩は行かなくていいんですかそれ」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:49:57.93
律「?あー私はいいんだよ。わざわざそんなことせんでも」
梓「え?で、でも律先輩は勉強あんまり」
律「おう?中野ォ、お前私をみくびっとるな」
梓「あれ、ひょっとして数学は得意だったんですか?なんだか意外……」
律「たとい教わっても理解できる自信がないから、聞きに行っても時間の無駄なんだよ」
梓「……」
律「どーよ、こういう型にはまらない思考ってすげーと思わん?」
梓「……まあ、ある意味」
律「中野ォ!!」
がば
梓「ひぃ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:55:19.72
律「このこの」
うりうり
梓「わ、ちょ、苦しいです先輩」
律「躾のなってない後輩には教育が必要だよなぁーきょ・う・い・く」
うりうり
梓「むぐぐ」
律「このこの……すん……お。あれ、梓シャンプー変えた?」
梓「むぐぐ……あ、はいそういえば。よくわかりましたね」
律「そりゃこんだけくっついてりゃな」
梓「それもそうですね」
律「……」
梓「……」
律&梓「ド キ ド キ し て き た」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:59:57.22
ばばっ
律「い、いやそれにしても遅いなーあいつら」
梓「そ、そうですね」
律(……まずった)
梓(……おかしいよね)
律(……そりゃ、あんだけ抱き着いてたら髪の毛からシャンプーの匂いくらいは嗅ぎ取れる)
梓(……でも、なんで"シャンプー変えた"ってわかるかっていうと……)
律(……以前の梓の髪の匂いを知っているからだ)
梓(……た、たしかにさいきんの律先輩は、唯先輩と同じくらい抱き着いてくるけど)
律(……あちゃー失敗した。抱き着きを日課にし過ぎて気が緩んだか)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:04:35.95
律(……キューティクルの話題はタブーだな)
梓(……話題を変えないと)
律&梓「「あ」」
律「な、なんだ梓っ?」
梓「り、律先輩こそどうしましたっ」
律「い、いやあどうってわけじゃないんだ。ただ……」
梓「……ただ?」
律「……えーと」
梓「?」
律(……うーん、話題が出てこない)
梓「……話すこと考えてないのに話し掛けてきたんですか」
律「……め、めんぼくない」
梓「しょうがない人ですね」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:09:26.03
律「む。そういう梓は何を言おうとしたんだ」
梓「……えーと」
律「中野ォ!」
梓「わぁっ」
律(……と、ここでは飛び掛かるフリだけにしとこう)
梓「……?」ちら
律「……そんなにおびえるなよ。りっちゃんショック☆」
梓「……」
律「おいそんなクサイ臭いかいだネコみたいなカオをするな」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:14:53.08
梓「律先輩はぶりっ子なんですか?」
律「ちげーよぉ!今のはあーいうキャラなんだよぉ!」
梓「だから、ぶりっ子キャラってことですよね?」
律「ちっがーう!ボケキャラだよぉボ・ケ・キャ・ラ!」
梓「ぼ・きゃ・ぶ・ら」
律「天国……ってだからやめんかー!」
梓「はいナイスボケでしたー」
律「うわっ重ねてボケづらいなそのリアクション」
梓「ごめんなさい、つまんないボケって相手してて疲れるんです」
律「は、はうぅっ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:22:36.76
律「……梓はそんなに私のことが嫌いか」
梓「えっ」
律「……」
梓(……こ、答えづらい質問するなぁ)
律「……そうか、口には出せないくらいのバリゾーゴンを私に浴びせたいくらいには嫌いかぁ……よよよ」
梓(あ、なんかネタで流してくれた。助かった)
律(……っぶねー。勢いに任せてあの質問はやばかった)
梓「……それにしても、みんな来ませんね」
律(な、ナイス話題切り替えだ中野ォ!)
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:31:36.55
律「ほ、ほんとになー。たかが数学にどんだけ時間くってんだか」
梓「私たちだけでできる練習っていっても限られてますよね」
律「っていうか、完全に個人練習になるだろうな。リズム隊揃わなきゃ合わせらんねー」
梓「まあ、私は個人練習でもいいんですけどね」
律「つれないこと言うなよん」
梓「なんですかその最初っから練習しないのが前提みたいな駄々のこねかた」
律「私は、みんながいないなら、ドラムは叩かない」きり
梓「凛々しい表情でおキレイな言葉並べても本音が透けてますよー」
律「チラリズムやな!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:43:47.32
律「ままま梓ちゃんよ。これは、今日はもうお茶でも飲んでノンビリしようぜぇという神のお告げだよ」
梓「……はあ。仕方ないですね。実は私も今日あんまり乗り気じゃなくて」
律「今日唯一いる先輩がこんなだからなー」
梓「自覚があるならちゃんとしてください」
律「むーりーしんじゃうー」
梓「ある意味唯先輩よりやっかいだ」
律「私紅茶の入れ方なんか毛ほどもしらんから午後ティーあっためるだけなー」
梓「ああはい、お構いなく」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:51:28.82
ずず
律「ん。美味しゅうございますわね」
梓「なんですかそれ」
律「いやさ、紅茶って淑女の嗜むもの、みたいなイメージあるじゃん」
梓「昔は、ですよね」
律「五限が世界史だったんだよ。産業革命あたりのエゲレス」
梓「って、そんな風に脚くんで片肘椅子の背もたれにひっかけてる姿のなにが淑女ですか」
律「ぬっ。じゃあ梓がやってみろよ、淑女っぽい午後ティーの飲み方」
梓「私だって知りませんよ、そんなの……」
律「じゃああんがい私の姿勢が正しかったり」
梓「それはないです」ずず
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:02:59.22
律「だんだん日が暮れてきたな」
梓「きませんね、先輩方」
律「今日はもう帰るか?たぶん来ないぞあいつらも」
梓「なんだかそんな気がしてきました」
律「うっし、ほんじゃ帰ろう」
梓「あ、待ってください律先輩。ティーカップ出しっぱなしです」
律「ああ、そうだったな。どれ、ちゃちゃっと洗いますか」
かちゃ
梓「わ、律先輩そんな乱暴な持ち方」
律「ん?そうかあ?」
梓「律先輩危なかっかしいです。ムギ先輩のティーカップ、高いんですよ?」
律「知ってるよ。これはこれで注意してるから大丈夫だって」
梓「その油断が命取りです」
律「斎藤かおまえは」
梓「は?」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:09:44.95
律「じゃーこうしよう。私が洗うから梓はダスターで水気を拭いてくれ」
梓「あ、はいわかりました」
じゃー
律「すっすい~だしゅんかん~」
梓「きゅきゅっとおちてる~」
かちゃかちゃ
きゅ
律「ま、二人分のソーサーとカップなんか瞬殺だわな」
梓「じゃあ私、これ棚に戻してきますね」
てくてく
律「おうー」
梓「あ」
つるっ
律「!あ、梓!!」
がしゃん
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:20:46.08
梓「いたた……」
律「おい梓!!大丈夫か?!ケガしてないか?!」
梓「り、律先輩、私よりムギ先輩のカップが……」
律「そんなもんあとでいくらでも弁償するからいい!!……ってお前、指から血ィ出てるじゃねーか!!」
梓「うあ、ホントだ……」
律「あー、もぉ」
ちゅう
梓「~~~~~~っ?!」
律「こら、じっとしてろ」
ちゅう
梓「り、律先輩……」
律「染みるか?」
梓「い、いえ大丈夫ですが……」
律「そうか。絆創膏貼るぞ」
ぴた
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:26:27.65
まきまき
律「ほい、これでどうだ」
梓「あ、ありがとうございます……っ?!」
ぎゅう
律「……ばか」
梓「……あ、あぅ」
ぎゅうう
梓(近い近い近い近い近い近い)
律「寿命縮んだぞ、このやろう」
梓「……はい。ごめんなさい、心配かけて」
律「……気をつけてくれよぉ。お前に何かあったら私は……」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:45:51.08
梓「律先輩は……」
律「ん?」
梓「私のこと、どう思ってるんですか?」
律「……大切な存在だよ。大切な……後輩」
梓「……後輩、ですか」
律「そうだよ。後輩だ。……ははっ、不満気なカオしやがって。欲張りかおまえ」
梓「……私は、律先輩のこと、先輩よりももっと別の存在にしたいです」
律「欲張りだなーホント。……今は、これくらいじゃダメか?」
梓「今、は……」ぎゅ
律「そう、今は」ぎゅ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:00:02.62
梓「なんだか歯痒いです。こんなに近くにいるのに」
律「掴みきれない感じな。手の届くところに欲しいものがあるのに、取らせてもらえない」
梓「……律先輩、もしかしてSですか?」
律「ばーか、歯痒いのはお互い様だ」
梓「……どうして」
律「そうだな。例えばこのけいおん部が、私と梓の二人だけならこうはならないんだけど」
梓「それ、その前に部として成立しませんよね。部員数的に」
律「うわっ野暮言いやがる」
梓「……まぁ言いたいことは分かりました。私たちは、」
律「二人じゃない。五人で一つだからな」
梓「……ですね」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:19:19.26
梓「私、律先輩のこと好きです。大好きです」
律「……やめろばか。禁句だよそれ」
梓「唯先輩も」
梓「澪先輩も」
梓「ムギ先輩も」
梓「みんな、大好きです」
律「……はぁ。ずるいなぁ、その言い方」
梓「だから、私もう少し待ちますね」
律「うん。……梓」
梓「はい」
律「おまえばっかりずるいぞ。……私だって梓が大好きだ。そりゃもうシャンプーの違いがわかるくらいには大好きだっ」
梓「ふふっ」
律「でもって、唯も澪もムギもさわちゃんも和も憂ちゃんも純ちゃんもみーんな大好きだっ!!」
律「どうだっ!!」ふんす
梓「い、いや張り合われても」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:44:56.63
梓「……とりあえず」
律「今やるべきことは、」
がちゃ
澪「悪い二人とも!待たせたな!」
紬「なかなか理解しきれなくて何度も説明受けてたの。ごめんね」
唯「もぉ頭の中が数字でいっぱいだよぉ~」
梓&律「「ごめんなさいっ!!」」どげざ
澪「……へ?」
律「ごめんムギ!私の不注意で、ティーカップ落として割っちゃっんだた!!」
梓「なっ?!ち、違いますよ!!私です!!私が滑って転んで割ったんです!!」
律「ちがーう!!梓のせいじゃねー、私が悪いんだっ!!なぁムギ、弁償するよいくらアレ?!」
梓「だから違いますってば!!私です!!私がやったんです!!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 11:54:36.57
紬「……ふふっ。いいのよ、二人とも」
律「いや、でも……」
紬「いいから、顔をあげて。一緒に片付けましょう」
梓「あぅ……」
澪「ほうき持ってきたぞ」
唯「チリトリスタンバイおっけーです!」ふんす
紬「ほら」
梓「……は、はい」
律「じ、じゃあさ。せめて後片付けは、私たち二人にやらせてくれないか」
紬「はい♪」
律「ありがとう、ムギ。……よっし、やるかー梓」
梓「はいっ。やってやるです」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 12:14:23.74
律「よし、ざっとこんなもんかな」
梓「はい。もう破片も落ちてませんね」
唯「あ、あずにゃん指きってる」
梓「ああ、ちょっと切っちゃいました。でも大丈夫ですよ」
澪「……」ガクガクブルブル
律「弱っ!澪、弱っ!!」
紬「ふふふ。それじゃ、そろそろ帰りましょうか」
律「ああ。重ね重ねごめんな、ムギ」
梓「すいませんでした」
紬「いいのよ。ティーカップなんか、まだまだ家に有り余ってるんだから。それより二人のほうが私には大事」
律「へへ。……ありがと」
唯「おーし、ほんじゃかえろう!」
梓「はいですっ!」
律「おらいつまで怖がってんだ澪。おいてくぞ」
澪「っ?!やだ!!一人ぼっちやだ!!」だだだ
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:19:51.96
~~~~いえじ!~~~~
唯「あっ!」
律「どしたー、唯」
唯「……数学の問題集、教室に忘れてきちゃった」
紬「あらあら」
梓「取りに行きますか?……あ、でももう閉まっちゃってるかなあ」
唯「んー、じゃあ明日で」
澪「よくない」ずい
唯「えぇっ」
澪「その日のうちに復習しとかないと、またすぐ忘れちゃうだろ。唯の悪いクセだ」
梓「ああ、テスト開けたらコード忘れちゃったりしてたんでしたっけ」
律「しょーがないな、みんなで取りにいくかぁ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:28:22.12
~~~~もんぜん!~~~~
紬「閉まっちゃってるわね」
澪「うーん、これじゃ仕方ないか」
唯「あ、待ってみんな。さわちゃんに電話してあけてもらう」ぴぽぱぴ
澪「……あ!私も弁当箱忘れてたっ!!」
律「あー、あれってさぁ、明日あさっての土日挟んで月曜日に開けると、この世のものとは思えないなんやかんやが……」
澪「ひぃっ?!……と、取りに行く!私もぜったい行く!!」
梓(相変わらずだなぁ、このひと)
紬「あ~!私も忘れ物しちゃった~」
梓「え、ムギ先輩もですか。珍しいですね」
律「ははっ。……じゃ、私と梓はここで待ってるから、ちゃちゃっと済ませてきな」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:36:25.87
さわ子「もぉ、仕事増やさないでよねー」
唯「ごめんごめんさわちゃん」
澪「忘れ物取ったらすぐ帰りますから」
さわ子「あら?今日はあとの二人はいないのね」
紬「山中先生、野暮は言っちゃダメですよ~」
さわ子「えっ?」
澪「?……そういえば、ムギは何を忘れたんだ?」
唯「あはは、澪ちゃんも野暮はナシだってば。……でもでもムギちゃん、あれは流石にわざとらしくなかった?」
紬「ふふ、りっちゃんにはばれてるかもね。でもまぁ、ばれてるならばれてるなりのお気遣いもアリかなあって」
澪&さわ子「「……???」」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:40:15.05
律「あ、メールだ……なになに、『探すのに手間取っちゃって時間かかるそうだから、先に帰ってていいよ』……」
梓「はぁ。わかってましたけど、唯先輩ははやっぱりずぼらですね」
律「……あーもぉ。あいつらー」くしゃ
梓「?」
律「ほら、そういうことだから、いこうぜ梓」
梓「?はい」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 14:57:10.07
てくてく
律「梓、寒くないかー?」
梓「律先輩こそ、そんなにおでこ出して寒くないんですか」
律「こりゃ私のあいでんてぃてぃーだ」
梓「……私、律先輩が髪おろしたところって、全然見たことない気がします」
律「まぁそうだろうな。学校じゃはずさんし」
梓「……」じぃっ
律「やん梓ちゃん、せっきょくてきィ」
梓「……茶化さないでくださいよぅ」
律「ははは、悪い悪い。ま・そのうち、な」
梓「そのうち、見せてくださいよ……へくちっ」
律「やっぱ寒いんだろ」
梓「……まぁ、多少」
律「風邪引いちゃコトだしたなぁ。ほれ、梓」ぎゅ
梓「……」ぎゅ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 19:01:12.63
律「あずさ」
梓「はい」
律「梓あずさ」
梓「はいってば」
律「……あああああ梓あずさあずさ梓中野梓あああああー!!」
梓「うわっ、な、なんですか一体」
律「あずさー!!好きだー!!大好き大大大大っっっっっ好きだああああぁー!!」
梓「えっ、うわ、ちょ」
律「このっ」ぎゅう
梓「ひゃ」
律「……」
梓「……いいんですか。みんなに、」
律「おう。みんなに、背中押してもらったからな。だから、いいんだ」
梓「……嬉しいです。すごく。すごく、嬉しい」
律「私もだ。ついきわまって叫んじゃうくらい嬉しい」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 20:59:40.47
律「……道のど真ん中で何してんだろうなー私ら」
梓「抱き着いてます。抱き着かれてます」
律「やーねー、さいきんの若者は恥じらいってものがないのかしら」
梓「律先輩がしてるんですよー一方的に」
律「んふふ、確かにそうだけど。梓だってヤじゃないくせに」
梓「そういうおやじくさいのは嫌いですよ」
律「はいはい。じゃ離れるぞ」
梓「……べつに離れなくてもいいです」
律「……にやにや」
梓「……もぉ」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 21:27:53.03
~~~~よくじつ!~~~~
がちゃ
律「おっすー」
梓「あ、律先輩」
律「よー梓。……そんなロコツに嬉しそうな顔されるとりっちゃん嬉し泣きしちゃうぞ」
梓「えへへ」
律(くぅ、なんだちきしょうかわいいなこいつ)
梓「律先輩」
律「おう。なんだ?」
梓「呼んでみただけです」
律「うわ、お約束」
律(しかしお約束だけあって、すごい効くじゃないの……)
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:13:49.59
律「梓ー、こっち(ソファ)おいで」
梓「はい」
ちょこん
律「よしよし」なで
梓「えへへ」ころん
律「わ。ひざ枕っておまえ……タガが外れたみたいに甘えてくるなぁ」
梓「いけませんか?」
律「いけなくないです」なで
梓「んに」ごろごろ
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:40:51.41
うとうと
梓「はっ」
梓(……いつの間にか寝ちゃってた)
律「Zzz」
梓「律先輩も……寝てる……」
梓(カチューシャ取っても……だいじょぶかな)
そそそ
ふぁさ
梓「わぁ……」
梓「きれい……」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:24:47.55
梓「律先輩……かっこいい」
梓「かわいい」
梓「きれい……」
梓「……素敵」
梓「き、キスとか……しても……」
梓「はぁっ」
梓(いやいやいやなに考えてんだ私)
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:48:35.79
梓(とか考えときながら、もう律先輩の顔がすぐそこにある……)
梓(やっぱり素敵だなぁ、律先輩)
梓(髪の毛、まっすぐですごく綺麗)
梓(安心したような寝顔はかわいいくて)
梓(でも顔立ちは凛々しくて、世界中の誰よりかっこいい)
梓「……ごくり」
すすす
梓「……あ」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:28:07.56
梓「この匂い……」
律「……んあ」
梓「あっ」
梓(やば、起きた)
律「あれ……私、寝ちゃってたのか……って、何やってんだ中野ォー」
梓「あっ、いや、これは」
律「前髪がうざったい。カチューシャかえせ」しょぼしょぼ
梓「す、すいません」
律「うむむ。眠たくて怒る気にもなれん」
梓「あ、あの律先輩」
律「あん?」
梓「シャンプー……変えました?」
律「あ?……あー、ああ」
梓「ふふ、やっぱり」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:12:46.43
律「梓が使ってるのと同じやつ、探すのけっこう苦労したんだぜー?」
梓「……私たち、一緒、ですね」
律「ああ。一緒、だ」
梓「んぅー……律先輩りつせんぱいっ」ぎゅう
律「梓ぁー……大好きだぞぉー」ぎゅう
梓「私も好きです大好きです大好きですっ」
律「くあーっ。一生こうしててぇーっ」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:23:56.30
梓「髪おろした律先輩も素敵ですけど」
律「うん」
梓「やっぱりおでこ律先輩もかわいいです」
律「ありがと……おでこ律先輩ってなんだよ」
梓「私、ふと思ったんですけど」
律「あん?」
梓「律先輩がおでこ出してるのって……こういうことするためなのかなぁって」
ちゅ
律「」
梓「えへへ……しちゃった」
律「」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:32:37.94
律「……むむむむ」
梓「そ、そういえば昔『おでこにキッス』なんて歌もありましたよねぇ」
律「うがーっ!!こらぁー!!中野ぉー!!!」
がばっ
梓「ふわあっ」
律「おかえしだこのやろーっ!!」
おしまい
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/10(木) 02:05:33.07
あした、のこってたらまたやります。
こんどはバカ百合を
関連:律「中野ー!」 #2
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