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千歳「綾乃ちゃん、今度一緒に遊びに行かへん?」

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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:00:05.45

千歳「歳納さんと」

綾乃「な、なんでよ!?」

千歳「恥ずかしいならうちが誘ってあげるで」

綾乃「えっ」

千歳「……」

綾乃「……」

千歳「……」

綾乃「い、いいわよそんなことしなくても……!」

千歳「ちょっと迷ったな」

綾乃「迷ってない!」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:06:02.09

千歳「綾乃ちゃん、最近ずっと歳納さん誘う練習しとったやろ」

綾乃「し、ししししてないわよそんなこと!」

千歳「ふふっ、うちの目は誤魔化せへんでー」

綾乃「うぅ……」

千歳「歳納さんと一緒に遊びたいやろ?」

綾乃「それは、その……」

千歳「もう……綾乃ちゃんは恥ずかしがり屋なんやからー」

綾乃「だって、その……一緒に遊んだって何すればいいかわからないし……」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:06:46.04

千歳「……」

綾乃「千歳?」

千歳「……綾乃ちゃん、それを歳納さんの前でやったら一発やと思うんやけどなあ」

綾乃「え、えぇ!?」

千歳「綾乃ちゃんは充分可愛いんやから」ニコニコ

綾乃「……そ、そんなこと」カアァッ

千歳「うち、応援しとるから」

綾乃「けどやっぱり無理よ私……」

千歳「うーん……ほなら一度、うちを歳納さんや思て遊んでみる?」

綾乃「えっ?」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:07:23.13

千歳「うち、全然歳納さんに似てへんけど、綾乃ちゃんをリードできる自信はあるで!」

綾乃「リードって……」

千歳「きっと歳納さんはリードうまいから」ダボダボ

綾乃「千歳、鼻血」

千歳「リードのされ方くらいはわかるかもしれんし」

綾乃「……えぇ」

千歳「やってみーひん?」

綾乃「……」

千歳「無理ならええんやけど、うち自身がやってみたいことやから」

綾乃「千歳……」

千歳「お願い、綾乃ちゃん」パンッ

綾乃「……わかったわ。千歳だものね」

千歳「ありがとうな、綾乃ちゃん。けど当日はうちをちゃんと歳納さんや思うてな!」ニッ


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:09:39.18



そんなこんなで、いつのまにか約束の日曜日。
私は落ち着かない気分で千歳の登場を待っていた。
今日は千歳は歳納京子で――そんなことを思ってみても、やっぱりまったく
実感というか千歳と歳納京子を重ねることなんてできない。

それでもこんなに緊張してしまうのは、千歳が「デート」なんて、そうはっきり
言ったからかしら。

綾乃「……寒っ」

もうすぐ冬だ。
悴みそうになる手に息を吹きかけると、突然「ほんまやなあ」と間延びした声が
聞こえた。

千歳「おはようさん、綾乃ちゃん」

綾乃「あ、千歳……おはよう」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:10:14.70

千歳「早かったんやなあ。綾乃ちゃんより先に待っとこうと思て十分前には
   着いたつもりやってんけど」

綾乃「中々眠れなくて早く目覚めちゃったから……」

千歳「歳納さんのことを考えて?」ニヤッ

綾乃「ち、違うわよっ!」

千歳「ほんまにー?」

綾乃「うっ……」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:10:48.36

千歳「なんや凹むわー」

綾乃「えっ?どうして?」

千歳「だって、綾乃ちゃんが別の人のこと考えとるなんて。けどそっか、
   今日はうちが歳納さんになるんやもんなー、今日だけは綾乃ちゃんはうちのもんや」

綾乃「なっ!?」

なんだか今日の千歳はいつもよりよく喋るし(まあそれはもともとかも知れないけど)
それに平気で照れちゃうようなことを言っちゃって。

千歳「あ、効果抜群?」

綾乃「な、何言ってんのよ……」

千歳「歳納さんにこう言われたら嬉しいかなあって」

綾乃「歳納京子に……」

だ、だめよ私!
千歳の前で歳納京子のことなんか考えちゃ!
千歳のことだから全部筒抜けになっちゃう。


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:11:40.24

千歳「あれ?あんまり効き目なかった?」

綾乃「えぇ……」

たぶん。
千歳は「そっかー」と残念そうに言うと、ほな行こかと突然元気を取り戻した。

綾乃「そういえばどこに行くの?」

千歳「一応決めてあるんやけど、綾乃ちゃんはどこか寄りたいとこある?」

綾乃「あ、出来れば参考書を買いに本屋へ……」

千歳「なんかそれやったらいつも遊ぶときと変わらへんなあ」

綾乃「ご、ごめんなさい……」

千歳「ううん、いいんやけど。うち綾乃ちゃんのそういうとこいいと思うよ」

綾乃「そう……?」

千歳「うん、ほんまに」

綾乃「……そう」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:12:20.64

千歳「じゃあ綾乃ちゃんの行きたい本屋は夕方でええ?」

綾乃「えぇ、いつでも」

千歳「ならそろそろ出発や!」

綾乃「出発って」

千歳「まずはあれや!ウインドウショッピング!」

綾乃「……ウインドウショッピング?」

意外と普通、というか定番というか。
もっとこう、過激なものを想像していた私は少し拍子抜けした。

千歳「嫌やった?」

綾乃「全然!」

千歳「なら良かったわー」

綾乃「ほら、行きましょ千歳」

千歳「あ、待ってーや綾乃ちゃん!」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:13:13.51

綾乃「って、私が千歳を引っ張っちゃってる」

千歳「ほんまやなー。歳納さんやったらたぶん綾乃ちゃんを引っ張るやろし」グイッ

綾乃「え、千歳?」

突然、千歳に手を握られた。
私の冷えた手に千歳の冷えた手が重なって、冷たいはずの手がほんのり熱を灯した。
小さい頃から友達づきあいはあまり上手くなくて、スキンシップのとり方も知らない私は
家族以外の誰かと手を繋ぐことなんてなくって少し驚いて、かなりドキッとしてしまった。

千歳「綾乃ちゃん、手ぇ冷たいなあ」

綾乃「さ、寒かったから……」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:13:54.71

千歳「今日はいちだん冷え込む言うてはったしなあ、天気予報」

綾乃「そう……」

千歳「でも大丈夫やで、こうやって手繋いどけばそのうち温かくなってくるから」

そのうち、というより今すでに顔が火照ってきて仕方が無い。
私は出来るだけ千歳に顔を向けないように俯いて歩いた。

千歳「綾乃ちゃんはどんなお店見たい?」

綾乃「なんでもいいわ」

千歳「そういやうちと綾乃ちゃん、一緒に遊びに来てもあんまりこういうお洒落な
   お店って入ったことなかったなあ」

綾乃「そういえば、そうね」

千歳「綾乃ちゃんって結構服とかに詳しそうやけど」

綾乃「そう見える?」

千歳「うん、すごい見えるで。あ、じゃあ歳納さんに似合う服とか探してみたら?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:15:12.21

綾乃「わ、私が歳納京子に?」

千歳「せっかく一緒に買物来たんやし、これも練習や思て」

綾乃「練習って、なんの……」

千歳「ほら、歳納さんと来たとき、『綾乃ー、私何が似合うー?』とか聞いてくる
   かもしれんやん?」

綾乃「千歳、あまり物まね上手くないのね」

千歳「それは言わない約束や」

綾乃「けど、歳納京子本人がいなきゃそんなの……」

千歳「うちを歳納さんや思うんや!」

綾乃「いやだから無理だってば……って、千歳?今度はどうしたの?」

千歳「綾乃ちゃん、あれなんかどうや!?」

千歳が指していた先には、この一角には不釣合いな気がする呉服点の
ショーウインドウがあった。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:16:07.93

綾乃「あの着物?」

千歳「あれなんか、歳納さんに似合うんちゃう!?」

綾乃「いや、どうかしら……」

どちらかというと、着物とか着そうにないタイプだし。
夏に着ていた浴衣はその……似合ってたけど。

家で普段着物を着てそうなのは古谷さんくらい。
あと、千歳も似合いそうだ。
そう思って、私はピンッときた。

綾乃「もしかして千歳って、着物とか好きなの?」

千歳「あ、いやえーっと」

綾乃「だって千歳、すごく似合いそうだし」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:16:53.74

私が言うと、千歳は「ほんま!?」と思い切り目を輝かせた。
頷くと、千歳は「嬉しいわー」と笑った。

千歳「うち、おばあちゃんっ子やから、小さい頃結構着物とか着せてもろてて」

やからああいうの見るとつい、ええなあ思てしまって。
ほら、よく漬物とか漬けてるし、趣味がお祖母ちゃん臭いって言われんねんけど。
千歳はそう言いながら、「もっとナウい趣味もたなあかんなあ」と。

綾乃「ナウいってその言葉もどうかと思うんだけど」

千歳「えっ、そうなん?」

綾乃「千歳は今のままでいいと思うわ。とっても素敵な趣味じゃない」

千歳「……そうやろか」

綾乃「えぇ」

頷くと、千歳はほっとしたような顔をしてくれた。


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:17:33.61

綾乃「あ、あのお店、今なら試着できるって書いてあるわよ」

千歳「えっ、ほんま!?」

綾乃「えぇ、行ってみる?」

千歳「ありがとうな綾乃ちゃん!……って、またうちが綾乃ちゃんにリードされてもうてる」

綾乃「私を誘ったときはあんなに自信満々そうだったのにね」クスッ

千歳「あ、あのときはうちも結構必死で……」

綾乃「うん?」

千歳「……いや、なんもないよ。ほな入ろかー!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:24:51.82

―――――
 ―――――


中に入ると、さすがにこんなところに中学生二人だけが入ってくるのが珍しいのか
店員の人も対応に困っているようだった。
いらっしゃいませ、というお店の人の控えめな挨拶に、千歳は無邪気に「試着したいんですけどー」と
声をかけた。

店員「はあ。あちらの商品で宜しいですか?」

千歳「はいー」

店員「では少々お待ち下さい」

私たちがちゃんとしたお客だとわかったのか、お店の人はきちんとした対応を
見せてくれた。
そっか、どんな相手でも礼儀は忘れない。これはうちの生徒会でも使えるかもしれないわね。

店員「こちらの商品ですね?ではこちらでお着替えどうぞ」

千歳「はーい。ほな、綾乃ちゃん」

綾乃「へ?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:32:48.21

てっきり千歳が着替えるのだと思ってどうでもいいことを考えていた私は、
だから千歳に試着コーナーに引っ張られていくので慌ててしまった。

綾乃「ど、どうして私なのよ!?」

千歳「どうしてって、なんで?」

綾乃「千歳が着たいんじゃないの?」

千歳「うちは今歳納さんやからな。自分で着るより、綾乃ちゃんの着た姿見たいって思うもん」

綾乃「けど……」

千歳「いいからいいから。ほら、行って来ぃ」

結局、千歳に押し切られる形で私は試着室へと入ってしまった。
そういえば浴衣はあるけど、本物の着物は着たことがない。
店員さんにされるがままに数分、もしくは数十分。ようやく店員さんの手が
離れてくれた。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:47:46.30

店員「これでいいかしら」

綾乃「あ、ありがとうございます」

店員「それじゃあお連れの方をお呼びしますね」

綾乃「えっ、は、はい」

鏡に映った自分は似合ってるのか似合ってないのかよくわからない。
似合ってなかったら千歳をがっかりさせちゃう気がするし。
そんなことを思っているうちに、仕切りの向こうから千歳の声が聞こえてきた。

千歳「綾乃ちゃん、でけたー?見てもええ?」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 14:52:16.92

綾乃「えぇ……あ、やっぱだめ!」

千歳「えっ」

綾乃「えーと、その、ほら、髪がちょっと」

店員「お客様、平気ですよ」

綾乃「うぐっ……」

着慣れないものを人に見せることは少しだけ抵抗がある。
普段着るようなものじゃないからよけいにだ。
可愛かったらそれはもちろん嬉しいけど……。

千歳「綾乃ちゃん、大丈夫やってー」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:18:07.60

綾乃「ほんと?」

千歳「やから出て来て欲しいわー」

綾乃「……うっ」

千歳に言われ、私はしかたなく仕切りの向こうに顔を覗かせた。
それを見た千歳が「だいじょぶだいじょぶ」と頷いて、私はようやくちょこちょこと
千歳の前に出た。

綾乃「……変じゃない?」

千歳「……変ちゃう!ほんま可愛いで!」

綾乃「ほんとのほんと?」

千歳「ほんまにほんま!」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:24:11.06

綾乃「って、千歳なに携帯出してるの」

千歳「歳納さんに写メろうかと思て」

綾乃「や、やめて!」

千歳「えー、ええやん」

綾乃「だめだめだめそんなことしたらいくら千歳でも罰金バッキンガムよ!」

店員「……罰金バッキン……?」

千歳「しゃあないなあ……でも写真撮りたかってんけどなあ」

綾乃「だめっ!」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:34:30.09

千歳「……今の可愛かったから許したる!」

綾乃「……は?」

千歳「あー、歳納さんに見せたかったわあ」

綾乃「うぐぐ……」

千歳「まあ今はうちが歳納さんやもんな、歳納さんが綾乃ちゃんの着物姿見たっていう妄想を」

綾乃「いや、やめなさいよ!?」

店員「あのー。そろそろ宜しいでしょうか?」

千歳「あ、はいー」

綾乃「……すみません」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:38:27.86



綾乃「はあ、苦しかった」

千歳「着物は結構重いもんなあ」

綾乃「ほんと。知らなかったわ。昔の人はずっとあんなの着て、大変だったでしょうね」

千歳「そやなあ」

何枚もの布を重ねて着ていたから、肩や首のあたりが痛い。
それに暑いくらいだったから、店を出ると思わず身震いしてしまった。

綾乃「今何時かしら」

千歳「あ、もうお昼やなー、なんか食べよか?」

綾乃「結局呉服屋さんしか見てないわね」

千歳「ごめんなー……」

綾乃「ううん、いいけど千歳は本当に着なくて良かったの?」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:48:32.66

千歳「うん、ええんやって。そら自分で着るのもええけどうちは人の見るのも好きやから」

綾乃「そっか……でも千歳が着たのもちょっと見たかった、かも」

千歳「えぇー、ほんまにー?」

綾乃「私は嘘なんてつかないわよ」

千歳「……」

綾乃「つかない、わよ」

千歳「……まあそやな、綾乃ちゃんは素直じゃないだけやわ」

綾乃「うっ」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 15:54:36.96

千歳「あはは、うそうそ」

綾乃「もう……」

千歳「けど綾乃ちゃんはもっと素直になってもいいと思うんやけどなあ」

綾乃「これでも充分素直よ」

千歳「……」

綾乃「……今のは嘘、かも」

千歳「そやな」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:04:03.70

その返事にがっくり項垂れていると、「あっ」と千歳が声を上げた。
「どうしたの?」と訊ねてすぐ、千歳が声を上げた意味がわかった。

千歳「大室さんたちや」

綾乃「古谷さんたちね」

千歳「ほんまに仲ええなあ、微笑ましいわあ」

綾乃「そうねー」

お互い足を踏み合っているように見えるのは
気のせいということにしておこう。

千歳「声はかけんといてあげよっか」

綾乃「えぇ、そうね。けどあの二人、なに食べてるのかしら?」

千歳「あ、ほんまや。美味しそうやねー」

綾乃「あのお店?」

千歳「お好み焼きのお店みたいや。出店なんて珍しいなあ」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:09:57.50

綾乃「お昼はあそこでいいかも」

千歳「ほならあのお店で買おかー」

そう言いながら近付いたお店のメニューを見てぎょっとした。
でかでかと『カップルンルンお好み焼き』(ハート型)
ネーミングセンスは中々だとは思うけど、こんなの買う人なんて……。

千歳「こりゃすごいわあ……」

綾乃「え?そ、そうね……」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:17:14.35

千歳「おばちゃーん、これちょーだい」

店員「あら可愛いお二人さん。はいはい、これね」

綾乃「えっ」

いやちょっと待って。
きょろきょろ辺りを見回すと、同じものを買ってる人がちらほら。

千歳「ええもん見つけてしもたなー」

綾乃「うんっと……」

千歳「歳納さんと来るときはここ、忘れちゃあかんな綾乃ちゃん!」

綾乃「え、えぇ……」

店員「真ん中にマヨネーズで名前かけるけどあんたらの名前を教えてくれるかい?」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:22:01.69

千歳「綾乃と京子です」キリッ

綾乃「へっ?」

店員「はいはい、あやのちゃんときょうこちゃんね」

綾乃「ちょ、ちょっと千歳……」

千歳「うん?千歳ってどこやー?」

綾乃「……いいの?」

なんというか、千歳は歳納京子じゃないわけで違う名前なんて、
やっぱり嫌じゃないのかなというか。

千歳「綾乃ちゃん、大丈夫、これも練習やで!」

綾乃「練習……」

千歳「本番はちゃんと歳納さんと食べれるから安心しぃや!」

綾乃「いや、そういうことじゃなくって」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:32:35.78

店員「はい、お待ち」

千歳「あ、おおきにー。綾乃ちゃん、適当にそこにあるベンチ座って食べよか」

綾乃「えぇ……」

自分でもよくわからない気分に少しもやもやする。
けど千歳が嬉しそうにしているのでいいのかな、と思う。

千歳「さっき古谷さんと大室さんが食べてたんはこれじゃないみたいやなあ」

綾乃「『ケンカするほど美味しい焼』?」

千歳「すごい名前やけどどれも美味しそうやったし、あのお店名前で損してるんちゃうやろか」

綾乃「本当ねえ」

千歳「はい、お箸」

綾乃「あ、ありがと」

千歳「けどこれどうやって食べるんやろ」

綾乃「ハート割る?」

千歳「縁起悪いな」

綾乃「そうね……」


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:40:43.15

千歳「あ、ここに食べ方書いてあるで」

綾乃「どれどれ……」

『○ッキーゲームのお好み焼版』
入れ物の底に印刷してあった文字はそれだけ。

千歳「……さすがにこれは」

綾乃「え、えぇ……」

千歳「綾乃ちゃん、先食べー」

綾乃「千歳はあとでいいの?」

千歳「ええよ、冷めたらまずいでー、うちお好み焼き食べなれてるしいいんやけど」

その理由付けはかなり無理がある気がするけど、
千歳が譲ってくれるので先に頂くことにする。

綾乃「……熱っ」

千歳「あらら」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 16:46:35.48

「急いで食べるからやん」と千歳は笑うと、自分の割り箸を割って「貸してみ」と私から
お好み焼きの乗ったお皿を取り上げた。

千歳「熱かったらふーふーせんと」

その仕草が思わず可愛くて、私は自分で自分に戸惑ってしまった。
それから千歳は、お好み焼きを切り分けると、「はい」と私の口許にそれを
持ってきた。

綾乃「ふぇ?」

千歳「あーん」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:00:25.48

綾乃「……」

反射的にぱくりと口に入れる。
にこにこと笑いながら「美味しい?」と訊ねてくる千歳に「うん」と頷きながら
猛烈に恥ずかしくなってきた。

千歳「なんやこれ、やるほうもやられるほうも照れんなあ」

けれど、その言葉で千歳を見ると、千歳も私と同じだった。
恥ずかしそうに眼鏡をいじりながら笑っている。
千歳のこういうところを見るのは珍しくてすごく新鮮だ。

千歳「あ、綾乃ちゃん、どうしたん?そんなじっとうちを見て……」

気付かないうちについ千歳を見詰めてしまっていたらしく、私は「なんでもないわ」と
慌てて目を逸らした。


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:18:11.20

相手は千歳なんだから、何も恥ずかしがることは無いのに。
そうは思いながらも、火照った頬は中々冷めてくれなかった。

―――――
 ―――――


千歳「ふう、お腹いっぱいやー」

綾乃「さすがにちょっと大きかったんじゃ……」

千歳「ちょうどええくらいやなかった?」

綾乃「千歳って結構食べるわよね……」

千歳「そうやろか?」

首を傾げながら、千歳は突然「あ、ここやここ」と立ち止まった。
嬉しそうに私を振りかえりながら、千歳が言う。

千歳「綾乃ちゃん、次はここやで!」

綾乃「ゲームセンター?」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:20:58.93

千歳「うん、綾乃ちゃんってあんまりこういうとこ来なさそうなイメージやし」

綾乃「校則でもこういうところに一人で来るのはよくないって……」

千歳「今は一人やなくて二人やからいいやろ?」

綾乃「けど私、生徒会副会長なのよ?」

千歳「今日はそういうのも忘れて、たまにはええと思うよ」

綾乃「そう……?」

千歳「そう!それに歳納さんこういうとこ好きそうやし」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:25:44.50

「な?」と言いながら千歳は私の手を取った。
あまりにも自然だったから、驚く暇もなかった。

千歳「一度綾乃ちゃんと来たかってんなー」

綾乃「ゲームセンターって色々あるのねー……」

千歳「クレーンゲームとかはやったことある?」

綾乃「一応、少しだけならあるわ」

千歳「ほならなんかやろかー。欲しいものは?」

綾乃「ええと……」

可愛いものがいっぱいあって、正直目移りしちゃう。
あれもこれもと考えていると、千歳が「綾乃ちゃん綾乃ちゃん!」と
私の腕をぐいぐい引っ張った。

千歳「あの人形、可愛ない?」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:45:50.13

綾乃「ほんと……!」

千歳が指差すものを見て、揺れていた私の心はばっちり決まった。
可愛い子猫の人形。

千歳「よーし、ほならうちがとるから見とってな!」

綾乃「千歳、頑張って!」

千歳「お金をいれてっと……」

ウィーンとクレーンが動き始める。
千歳は恐々とボタンを押しながら操作する。

千歳「ここをこうして……」

綾乃「あっ、落ちる!」

千歳「うわっ、ほんまや!」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 17:52:57.06

ぽとん。
せっかく掴んだのに、穴に入る前に落ちてしまった。

千歳「うちはこんなもんじゃくじけへんで~。もっかいや!」

もう一度、千歳はお金をいれるとボタンを押していく。
けれど結果は一緒。
「あー、とれへーん!」と言いながら何度も試す千歳が小さな子供みたいで少し
笑ってしまう。

綾乃「千歳、一回私がやってみていい?」

千歳「え、いいけど……」

綾乃「ここにお金いれるのよね」

千歳「うん……綾乃ちゃん、気ぃつけや!これただものやないで!」

綾乃「大袈裟ね」

笑いながら財布から百円玉を取り出すと、私はそれをいれるとボタンに手を
置いた。
クレーンが狙う人形の真上にきたとき、掴みボタンを押す。


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:02:18.71

千歳「あっ、危ないで、綾乃ちゃん!」

綾乃「ううん、大丈夫なはず……」

じっと見守っていると、クレーンは穴の真上に止まり、人形を落とした。
人形が暗い穴へと吸い込まれて下の入口から出て来てくれた。

綾乃「とれた……」ホッ

千歳「あ、あ、綾乃ちゃんすごいっ!」

綾乃「そ、それほどでもないわ。生徒会副会長なら出来て当たり前よ」

千歳「それは関係ないと思うけど、ほんますごい!」

私はしゃがみこむと、取れた人形を手に取った。
もふもふで可愛い。それを私は千歳の手に持たせた。


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:05:53.50

綾乃「はい、千歳」

千歳「えっ?ええのん?」

綾乃「だって千歳、すごく欲しそうだったんだもん」

千歳「あはは……」

綾乃「けど、取れてよかった」

千歳「ほんまはうちが歳納さんみたくかっこよーくとらなきゃいけなかったんやけどなあ」

ありがとうな、綾乃ちゃん。

そう言って千歳があまりにも嬉しそうに笑うから。
私は何も言えなくなってしまった。


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:12:51.95

さっき食べたお好み焼きに千歳の名前じゃなくって歳納京子の名前が書いてあったとしても、
たとえ今千歳が歳納京子みたいにかっこよく人形をとっていたとしても、
千歳は歳納京子じゃないしちゃんとわかっているのに。

つい、ドキッとしちゃって。

千歳「綾乃ちゃん?」

体温上昇。脈拍速度急上昇。
それを隠すために、私は千歳に背を向けた。


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:30:30.44

綾乃「な、なんでもないなんでもない、ないないナイアガラよ……」

千歳「はあ?」

ふうっと息を吐き、自分を落ち着かせる。
大丈夫、どこもおかしくなんてないわ。

千歳「なんかようわからんけど……うち変なこと言うた?」

綾乃「そんなことないわ!ないないナイアガラよ!」

千歳「それさっきも言うてたで」

綾乃「そうだった」

千歳「変な綾乃ちゃんや」

綾乃「……」

けど。
なんだか全部どうでもよくなってきた。千歳が楽しそうなんだから。


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:38:54.81

―――――
 ―――――


ゲームセンターを出ると、もうすぐで日が暮れそうだった。
結構な時間遊んでいたらしい。
それにしても、カーレースのゲームをしていたときの千歳はおかしかったと
一人で思い出し笑いしていると、千歳が缶ジュースを買って戻ってきた。

千歳「なに笑ってるん?」

綾乃「なんでも」

千歳「さては歳納さんのことやな」

綾乃「違うわよ」

千歳「じゃあなんなん?」

きょとんと首を傾げる千歳に、私は「秘密」と缶ジュースを受取った。
ふるふるゼリー(プリン味)は中々美味しい。冷たいから寒いけど。
あまり自販機じゃ売ってるのを見かけないから、もしかして千歳がわざわざコンビニかどこかで
買って来てくれたのかもしれない。


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:44:33.07

千歳「そろそろ暗くなってきたなあ」

綾乃「そうねー」

千歳「あ、そうや綾乃ちゃん!」

綾乃「どうしたの?」

千歳「朝本屋寄る言うてたやんな」

綾乃「あ、そういえば……」

千歳「今から行く?」

綾乃「千歳がいいなら」

千歳「ごめんなあ、忘れてしもてた」

綾乃「私も忘れてたわ、千歳に言われるまで。そのまま帰るとこだった」

千歳「綾乃ちゃんも忘れるときは忘れるんやなあ」

綾乃「どういう意味よ?」


103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 18:56:31.50

千歳「綾乃ちゃん記憶力悪ないから覚えてる思てたわー」

綾乃「そんな万能人間になれたらいいのに」

千歳「そお?」

綾乃「そりゃそうよ、万能人間になれば歳納京子にテストで勝つことだってそれで……」

千歳「ふふっ、うち、綾乃ちゃんのそういうとこ好きやわあ」

いつも聞きなれている言葉なのに、今日は妙にそれがくすぐったく聞こえた。
私も千歳の笑ってる顔好きよって言えればいいのに、口は動いてくれない。
やっぱり、万能人間になれたらいいのに。

千歳「あ、この本屋さん?」

綾乃「あ、えぇ、そう。この辺りでも大きいからよく来るんだけど千歳は来ない?」


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:01:13.33

千歳「うちは家の近所の小さい本屋しか使わんから……あ、あと色々妄想用のは
   ネットで買うてるし」

綾乃「へえ……」

千歳「わあ、ほんま広いなあ、ここ」

綾乃「探しものは大変だけどね」

千歳「綾乃ちゃんの使ってる参考書って、A社のやんね?」

綾乃「そう、使いやすいから……あ、あった!」

千歳「うちも買ってみよかなあ」

綾乃「いいんじゃない?」

千歳「そやなあ、綾乃ちゃんのおすすめなんやったら……」

「よっしゃー!ミラクるん新刊発見!」
「うるさい、もう少し静かにしろ!」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:10:21.49

綾乃「この声……」

千歳「歳納さんと船見さんちゃうかな?」

綾乃「って、千歳!?」

千歳「綾乃ちゃん、行こ!歳納さんに会えんで!」

綾乃「ちょ、ちょっと待ってよ!私は別に……」

千歳「恥ずかしがらんでもええってー、ほらほら」

綾乃「千歳、そうじゃなくって」

京子「あれ?もしかして綾乃たちじゃね?」

結衣「もしかしなくても綾乃と千歳だろ」

京子「やっほー!」

綾乃「!」


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:14:48.10

千歳「えらい偶然やなあ、歳納さん、船見さん」

結衣「ほんとだ、こんなとこで会うなんて」

京子「二人は何しに来たの?ね、綾乃」

綾乃「さ、参考書買いに来ただけよ」プイッ

千歳「あらあら」

綾乃「そういうあなたたちは?」

京子「ミラクるん買いに!」

結衣「近くの本屋に行ったんだけどなくってさ、わざわざここまで来て買いにきたんだ」

千歳「さすがやなあ」

京子「そうだ、ねえねえ、二人ともまだ時間ある?今日結衣ん家泊まるんだけど、
   遊びに来ない?」

綾乃「えっ」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:17:51.12

千歳「おっ、ええなあ」

京子「結衣、いいよね?」

結衣「人数増えた方が楽しいだろうしな。京子が鍋パーティーしようって」

京子「あかりたちも誘ってあるんだけど」

千歳「なら生徒会みんなでお邪魔させてもろてもええ?大室さんや古谷さん、
   赤座さんたちと仲ええやろ?」

結衣「うん、あかりもちなつちゃんも喜ぶと思うよ」

京子「なら決定だ!いいよね、綾乃?」

千歳「もちろんや!」

結衣「なぜ千歳が答える」


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:25:17.54

千歳「あはは、つい」

綾乃「あの……」

京子「ん?」

綾乃「ごめんなさい、私たち今日はいいわ」

結衣「えっ、そう?」

綾乃「行きましょう、千歳」

京子「そっかー、残念だ。また今度、遊びに来いよー、綾乃、千歳」

綾乃「い、言われなくても行ってやるわ!」

千歳「ちょ、ちょっと綾乃ちゃん!あ、ほなまた今度な、歳納さん、船見さん!」

結衣「うん、気をつけて」

タ、タ、タッ

綾乃「……」

ト、ト、トッ

小走りで追いかけてくる足音が聞こえる。
さっき居たところまで戻ると、千歳が「なんで?」と問いかけてきた。


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:29:10.93

千歳「せっかく歳納さんと一つ屋根の下泊まれるチャンスやったのに」

綾乃「だって……」

千歳「今からでも遅くないんちゃう?行かせてもらおうよ」

綾乃「そうじゃなくって……」

千歳「……綾乃ちゃん?」

もちろん、歳納京子に誘われて嬉しかったし正直どうしようか迷ったけど。
でもやっぱり、今日は……。

綾乃「……最後まで、千歳と一緒にいたかったのよ」

千歳「うちと?」


134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 19:58:23.32

綾乃「だ、だってほら、今日一日ずっと一緒だったし、その……」

千歳「……」

綾乃「まだ練習、終わってないんだから!」

千歳「……そやな、いきなり本番は危ないもんな。家へ帰るまでが遠足言うもんな」

綾乃「そうよ、そうなのよ!」

千歳「ふふっ、綾乃ちゃんにそういわれてうち、嬉しいわあ」

綾乃「私はちょっと恥ずかしいんだからね」

千歳「歳納さんの前でもこのくらい素直になれたらええんやけどなあ」

綾乃「それは……千歳の前だから」

千歳「ん?なんか言うた?」

綾乃「ううん、何でもないわ」

千歳「そっか。ほならこの参考書買うて外出よかー」

綾乃「あ、また忘れてた」


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:07:36.23



千歳「今日は楽しかったなあ」

綾乃「えぇ、すごく」

千歳「なら良かったわー、これで練習は終わりやなー」

重たい参考書を入れた袋を足元に置くと、千歳はうーんと大きく伸びをした。
もうすっかり夜になってしまっている。
冬は日が暮れるのが早い。もっと一日が長ければいいのに、と思う。

千歳「次は本物の歳納さんとデートやなあ、楽しみやわあ」

綾乃「うっ。ていうか覗き見でもするつもりなの?」

千歳「ううん、脳内で補完するんや」

綾乃「あ、そうなの……」

千歳「それじゃ、そろそろ帰ろか」


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:12:09.42

千歳は身体を戻すと荷物を持ち上げた。
私も荷物を持ち直す。

綾乃「……えぇ、もう暗いし」

千歳「じゃあ、綾乃ちゃん」

綾乃「あ……あの、千歳」

千歳「ん?どしたん?」

帰りかけた千歳が振り返る。
私はすっと深呼吸。

綾乃「あの……今度は、練習とか、そういうのはなしで」

千歳「……」

綾乃「ちゃんと千歳は千歳として……今日も全然歳納京子に似てなかったけど」

千歳「あはは、それ言われると辛いなあ」

綾乃「それでね、千歳……!」

千歳「なあ綾乃ちゃん、今度一緒に遊びに行かへん?」

綾乃「へ?」

千歳「うちと一緒に」


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 20:23:34.21

暗闇の中でもわかるくらい優しい笑顔で千歳がそう言うから、
私もつい笑顔になる。

綾乃「……もちろん」

千歳「ありがとーな、綾乃ちゃん」

綾乃「え?どうして?」

千歳「今日一日付き合ってくれて」

綾乃「次も散々付き合ってあげるんだから」

千歳「……うん、そやな、すごく楽しみや!」




終わり


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