なでかの短編

このエントリーをはてなブックマークに追加  
【ゆるゆり】大室櫻子ちゃん&古谷向日葵ちゃん応援スレ【さくひま】 からの短編です。


310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:12:41.10 ID:M2WQlMJy0

彼女さん「撫子さんはさ、どうして私を選んでくれたの?」

撫子さん「………………は?」

彼女さん「いやぁ、ふと気になっちゃって」

撫子さん「……『どうして』、ね」

彼女さん「……」ドキドキ

撫子さん「逆に訊くけど」

彼女さん「へ?」

撫子さん「私が、どうして他の子を選ばないといけないの?」

彼女さん「!」

撫子さん「ていうか、そもそも誰彼の中から選んだとかじゃないし。選択肢とかないから」

彼女さん「撫子さん……」キュンッ

撫子さん「……でも、そっか。今まで私の気持ちってちゃんと伝わってなかったんだね。それなら――」スッ

彼女さん「撫子さん?」

撫子さん「お願いします、これからもずっと私と一緒にいてください」ゲザァ...

彼女さん「撫子さーん!?」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:12:53.91 ID:M2WQlMJy0

これがゲザデレだ!(?)


353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:23:28.98 ID:M2WQlMJy0

じゃあスレの肥やしに>>310の地の文バージョンでも投下しようか
区切り区切りだからちょっぴり長いゾ




356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:27:03.24 ID:M2WQlMJy0

私は撫子さんの彼女である。名前はまだない(メタ的な意味で)。
氏素性はおよそ平凡そのもの。心身ともに特記事項なし。
かろうじて人様より豊かな胸も、自慢するほど大層なものじゃない。
そんなないない尽くしの私には、かねてより疑問に思っていることがある。
今日は、その真相を究明してみようと思う。


357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:27:30.72 ID:M2WQlMJy0

「撫子さんはさ、どうして私を選んでくれたの?」

突撃インタビュー敢行。

二人きりのタイミングで、意を決して訪ねてみた。

「………………は?」

おっと、これには流石のクールビューティーも驚きを隠せないご様子。
まあ、実は撫子さんって結構お茶目さんなんだけど。でもビューティーはガチだよ。

「いやぁ、ふと気になっちゃって」
「ふーん……?」

ごめん、嘘です。
本当は告白された瞬間から、私の脳内はその話題で持ち切りなんです。
あ、そうそう。
そうだ。
そうなのだ。
現在の私たちの関係は、驚くなかれ、なんと撫子さんから告白されたことによって成立したのである。


358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:28:41.88 ID:M2WQlMJy0

半年前。
クラスでも話題の才媛・大室撫子嬢に体育館裏へと呼び出された私は、
「ねぇ、私と付き合わない?」
と出会い頭にぶちかまされ、
「ぇあ、はい!」
と脊髄反射で承諾したところ、
「そ。なら決まりね」
と優しくハグられ、
「ほっホァアーーーーーーーーーー!?」
と吼えた。
以上。


359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:29:49.40 ID:M2WQlMJy0

「……」

うん、胡散臭い。
自覚はあるよ、一応ね。
けれど今にして思えば、「付き合って」からの「はい!」なんて、超ベタな勘違いフラグに他ならない。
撫子さんからすれば、買い物とか下校とか、はたまた話し相手レベルの「付き合って」だったのかもしれない。
……だったとしたらどうしよう、私。涙目どころじゃない。
たしかに告白(?)以来、撫子さんと一緒の時間は増えた。
増えた、けど。
朝は教室で顔を合わせ、世間話を少々。
昼は同じ机でお弁当。のち、おしゃべり。
放課後には図書室で自習。帰りに道草とか。
これって、恋人っぽい? ぽくない?
私たちは同性だ。
この程度のスキンシップ、仲の良い友達同士なら当たり前にやっている。
私にだって覚えはあるし、きっと撫子さんも。
そう思うと、じゃあ恋人らしさとは、なんて考えちゃう。
個人的にはもっとこう……ね。ふへへ。


360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:30:36.10 ID:M2WQlMJy0

「……どうかした? 急に黙って」
「へ? あ、っと」

いけないいけない。
会話の最中でさえ相手そっちのけで考え込んじゃうのは、私の一番悪いクセだ。
見た目ゆるふわな私は、ただでさえ人の話を聞かないマイペース女に見られがちなのに。

「ごめんね撫子さん、ちょっと考え事してた」
「別にいいけど」

私の下手な言い訳を信じてくれたのか、それとも言葉通り気にしていないのか。
撫子さんは微笑み、そのまま頬杖をついて私を見つめる。められる。むずがゆ。
おそるおそる視線を遡れば、彼女の端正な顔立ちとぶつかった。
見つめられる。見つめかえす。見つめあう。
そして、再確認。
私は撫子さんが大好きだ。
けれど、所詮は未熟な新米カップル(仮)。
想っても想っても、『好き』でお腹は膨れない。
現に、ここしばらくの私と撫子さんの関係に目立った進展はない。
今日この場で二人きりになれたのさえ、中々に久しぶりなくらいだし。
この調子で「は? あんたとは遊びだったんだけど」なんて言われた日には、ちょっと立ち直れそうにない。
撫子さんのことは大好きなのに――大好きだから、大好きな分だけ大嫌いが怖い。
いやいや、撫子さんに限ってそんな……でもでも、その撫子さん像が私の勝手なイメージだったら……
いやいや……でもでも……いやでも……うあああ……


361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:31:11.63 ID:M2WQlMJy0

「あのさ」
「へぁ!?」

悩める私を現実に引き戻したのは、愛しの撫子さんの声だった

「「どうして私を選んでくれたの」……だっけ?」
「う、うん」

流石は撫子さん、直球勝負っ。

「……」
「……」

撫子さんの沈黙。
私の沈黙。
やばい、心臓はち切れそう。

「……逆に訊くけど」

逆!? 逆ってなに? なんの逆? 変化球にも程があるよ撫子さん。
あ、申し遅れましたが私、現在進行形ですこぶる緊張してます。
気分はさながら判決待ちの被告人。
裁判長たる撫子さんは、なにやら瞳をサディスティックにギラつかせている。

「――」

そして、息を吸い、私を見据え、ごく高圧的な態度で――


「私が、どうして他の子を選ばないといけないの?」


――そう、言ってのけた。


362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:31:53.16 ID:M2WQlMJy0

「………………はい?」

耳を疑った。
しかしそんな私をよそに、撫子さんは淡々と続ける。

「そもそも、誰彼の中から選んだわけじゃないし」
「断られたら次は誰、なんて話でもないしね」
「選択肢とか元々ないから」

すらすらと、いつになく饒舌な撫子さん。

「……、え――」

私への一途な想いが淀みなく述べられる一方で、脳内ではようやく第一声の処理が終わった。

「――えぇーっ!? ちょ、撫子さんっ!?」
「どうかした?」
「どうもこうも……え、なに? 撫子さん、私のこと大好きなの!?」
「別にそこまで言ってない。けどまあ、告白したのは私の方だし」
「ぁ、そうだ、告白っ! だったら、告白の時にすごいクールで素っ気なかったのは……?」
「……それは……、………………照れくさかった、から」
「~~~っ」
「……ちょっと、なにそのニヤけ顔」
「だ、だって……そっか、撫子さんは私にゾッコン……ふへへ、そっかぁ……」
「話を聞け」


363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:32:37.27 ID:M2WQlMJy0

聞こえません。
だって、やばい。
やばいやばいやばいやばい。
頬が緩む。
頭が回らない。
撫子さんの顔が見れない。
死ぬ。死んでしまいます撫子さん。嬉し恥ずかし悶え死にます。

「……でも、ちょっと残念かな」

ふと、どこか芝居がかった口調で撫子さんが呟く。

「まるで伝わってなかったんだね、私の気持ち」
「う゛」
「私はすっかり付き合ってた気でいたのに、まさかの片思いとか」
「う゛ぅっ」
「傷つくなー(棒)」
「う゛ぅう……っ!?」

謎の罪悪感に押し潰されそうになる。
それでも負けっぱなしは悔しい。反撃を試みる。


364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:33:13.20 ID:M2WQlMJy0

「で、でもでもだって、それは撫子さんの愛情表現の方法に問題があるのでは?」
「……へえ? つまり、私が悪いって言いたいんだ?」
「ぅ……じ、事実ですからっ」

張り合ってはみるものの、こういう時の撫子さんが放つ女王様オーラはかなり怖い。
けど、撫子さんの次の一言は、とても意外なものだった。

「……わかった」
「へ?」
「いいよ、そこまで言うなら」

そう言うや否や、撫子さんは私といくらか距離を開けて床に座り込んだ。
脚は正座、両手はそれぞれ床に添え、そして――


「お願いします、これからもずっと私と一緒にいてください」


深々と、土下座あそばされた。


365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:34:25.45 ID:M2WQlMJy0

「――」

言葉を失う。
私が反応できずに固まっている間も、土下座の姿勢を維持する撫子さん。
その美しさたるや、美人さんは土下座まで綺麗なんだなぁと思わせるほどで――って、

「ぅえええええっ!? ちょ、撫子さんっ!」

撫子さんに土下座させっぱなしの現状に気づいて、大いに慌てふためく。
半ば力尽くに撫子さんの身体を引き起こすと、その拍子に目と目が合った。

その顔は、火がついたように耳まで真っ赤だった。


「っ――」
「……っ」

私が息を呑む。
撫子さんも息を呑む。
重く熱い沈黙が下りる。
撫子さんの目。緊張と不安に潤む少女の目。
それが私を見つめている。さながら、雨に濡れる捨て猫のように。

「――」

だから私は、


抵抗する撫子さんをベッドに引きずり込んで濃密な一夜を過ごした。


366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:35:09.09 ID:M2WQlMJy0

私は撫子さんの彼女である。名前はまだない(メタ的な意味で)。
氏素性はおよそ平凡そのもの。心身ともに特記事項なし。
かろうじて人様より豊かな胸も、自慢するほど大層なものじゃない。
そんなないない尽くしの私にも、人に誇れるものが一つだけある。

私は、私が世界で一番好きな人に、世界で一番愛されている。

それだけ。
でも、それだけで充分。
だよね、撫子さん?


367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:36:47.35 ID:M2WQlMJy0

数日後。
ふとしたことに気が付いた。

「あれ、ファンデーションがないや」

心当たりは一つしかない。
私はケータイを手に取った。


368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:37:32.88 ID:M2WQlMJy0

おわり


最後のなでかのってのは、俺自身が彼女さんを捏造することだ



371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:45:48.31 ID:M2WQlMJy0

       /              \  / 
       , '     /           ヘ/      流
      /    / ./i   |  .ト  l  ヘ   i'   な
    /    ソ ,' |  ソハ  | | ト、 }   |       行
    / ィ  レ'|  | ∟-' `-',ヒノ T 、'i   l   で 
    ソノ |  t-レ⌒      彳斤心ト   '.       れ
   ,r{  ,  {,.イ斤Uミ  ,,.....  いo::ソ |   '.   か
   ノ  ハ  ',v乂oン '''''''''''''   ̄ .'  j  ヘ     よ
   ,'   |.ヘ ∧            /  /    ヽの 
   {/|  i  、 'ゝ          ノイ ノ   トゝ`丶 _
    .|  ,.∧ '\    ゙ `     ノィ. /    ノ
    {  /{ ト`>、ゝ       /´,/| ノ/
    '.ハ |ヽ|ヽ  `> ..   ,. イ '| N ,ノ/
        ` `ーvヽl::::::::::::::'   |
           γ,|::::::::'    ト
           ノ ト       >' 丶
       ,.>- ´|  '、     /   /> 、___
   ∧'´//////∧   \  /    ////////>、


372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:47:43.35 ID:M2WQlMJy0

            , :.:.:.-:.:.:.....、
         ,..ィ'~:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   ごめんなさい口が過ぎました流行って下さい
      ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.     ,イ.:.:.r',ニ、、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    ム-宀― 、、ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
.   〃, '     ヾ!:.:.:./ヘイトイilllll
   f      ヽヽ .!/´   |llllllllllllll
   i f .i  , 、 l.ハ .|ヽ,   .l、`~;ィ''"
   l| | l. i i||.}ノ,ノ`-、 }-'´
.   ゞi、||__レル'レ' ヽ ,,,._ ノ
    `゙^ =- '´  ̄ `´


関連記事

■コメント

 [名無しさん]

めっちゃ良かった

 [名無しさん]

撫子さん大好きだ。正統派の美人だ
原作でも出番増えないかな


でも、原作最新話だと彼女がいるかどうかは匂わせるだけで確定ではないんだっけ?

 [名無しさん]

ああ、何故撫子さんはゲザキャラに…

原作ではまだ疑惑の段階だね

 [名無しさん]

予想以上に良かった…撫子好きだわ

 [名無しさん]

撫子さんマジイケメン

 [名無しさん@ニュース2ちゃん]

撫子さん一回だけしか土下座してないのに
なんで土下座キャラになってるんだ

 [名無しさん]

撫子ちゃんが好きだ
一目惚れだった・・・

 [名無しさん]

めっちゃにやけた
流行れよマジで
■コメント


管理者にだけ表示を許可する

 


他ブログ様更新情報

about

ゆるしゆりしなSSをまとめています。

五月速報について
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow me

リンク

SSサイト様
SS属性
SS深夜VIP完結スレまとめ保管庫
SS倉庫~SuperMilk~
明日につながるSS
SSいぱいまとめブログ
ストライク SS
原っぱの空き缶
SS速報VIPPER
ストーリア速報
魔王と勇者のSS物語
プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
ゆるゆりSS速報
SSウィーバー
百合チャンネル
えすえす・SS
あやめ速報
SS速報VIPまとめ
森きのこ
ひとよにちゃんねる
夜速報VIPSS
えすえすMode
SSジャンキーちゃんねる
かぎまとめ
VIPのSS
SSなSPECIAL
けいおん!SSまとめブログ

ニュースサイト様
=ナンコレ!!=
痛い相談(ノω`)
2ちゃん わらふく
世界は不公平
かがくのちからってすげー!速報
あひる印のシニアニュース
ニューソクロペディア
日本ちゃんねる

VIP系サイト様
人生デフラグ中
ララララ速報
たそがれvip-first-

アニメサイト様
速報 ガンダム売るよ!
ノムケン!!
おたじゅうぶろぐ
ゆりプラス+
みて娯楽

動画サイト様
【閲覧注意】

個人サイト様
個人的なネット小説リンク所

記事紹介サイト様
まとめのまとめ
俺のNEWS
SS徒歩5分

その他のサイト様
メイド速報局
2ch名人
VOCAL NEWS 2CH
こじきちゃんねる
2ちゃんねるアーカイブ

あんてなサイト様
百合ニュース
2chまとめ通信
しぃアンテナ(*゚ー゚)
LogPo!2ch
SSアンテナ
ワロタあんてな
ヌルポあんてな
シャキンあんてな
Googleアンテナ
チラアンテナ
Fast2ch
SSまとめアンテナ
まとめちゃんねる
2chまとめインデックス
SSまとめ倉庫
日刊SS
FC2 Blog Ranking

逆アクセス等

アクセスランキング