2011年12月24日
櫻子「聖夜の向日葵」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:01:24.95 ID:RGySiYMO0
櫻子「ねー!向日葵!クリスマスイヴだよ!」
向日葵「ええ そうですわね」
櫻子「向日葵、全然ワクワク感ないよ… なにかしないの?」
向日葵「楓もいますし、ちょっと良いお肉くらいは食べるつもりですけど… 特には?」
櫻子「ちょっといい肉…」ジュルリ
向日葵「逆に櫻子は何かしないんですの?」
櫻子「ねーちゃんは「別にいいでしょ」って言ってたし… 多分やんない」
向日葵「そう…」
櫻子「ちょっといい肉いいなー」
向日葵「…ま、まぁ 今から買いに行くから 手伝ってくれるのなら食べに来てもいいですわよ…」
櫻子「マジで! 手伝うー!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:07:24.95 ID:RGySiYMO0
-店-
向日葵「えーと… フライドチキン…?」
櫻子「うぉ、こういうの買うんだ! すごい!」
向日葵「いえ言ってみただけですけど… ローストビーフ…?」
櫻子「向日葵んち金もちだなー!」
向日葵「だから言ってみただけですわ」
櫻子「じゃあどれ買うんだよー」
あかり「あっ、櫻子ちゃん向日葵ちゃん! クリスマスのお祝いするの?」
櫻子「あ、あかりちゃんだー! お祝いってほどじゃないけど、向日葵とご飯食べる!」
向日葵「赤座さんもパーティでもするんですか?」
あかり「うん、本当はみんなで集まって何かしたかったんだけど… お姉ちゃんとちなつちゃんと、ちなつちゃんのお姉ちゃんでパーティするんだって」
向日葵「ああ…さすがにそのメンバーに私たちが行くのはアウェーですわね…」
櫻子「あかりちゃんたちも一緒がよかったなー」
向日葵「…私とが嫌なら今から頼めば? 櫻子ならお姉さんたちとも仲良くなれるでしょう」
櫻子「別に嫌なんて言ってないだろ」
あかり「ま、まぁまぁ…」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:12:42.95 ID:RGySiYMO0
櫻子「向日葵は妹と2人で可哀そうにお肉食べるらしいから私も参加してやるのだー」
あかり「へ、へえ よかったね向日葵ちゃん」
向日葵「よかったね、って赤座さん…」
あかり「じゃあ、あかり食べ物の用意手伝わないといけないから帰るね ばいばい!」
櫻子「ばいばーい! 楽しんでねー」
向日葵「さて… フライドチキンとローストビーフどっちがいい?」
櫻子「えっ 選んでいいの?」
向日葵「あ……(なんで聞いたのかしら)」
櫻子「じゃあ… フライドチキン! って言いたいけど 向日葵がカロリー気にするからローストビーフで」
向日葵「そ、そう 必要ない心遣い感謝ですわ」イラッ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:18:00.21 ID:RGySiYMO0
櫻子「シャンパンかわないの?」
向日葵「お酒はダメに決まってるでしょう…?」
櫻子「炭酸だけのやつあるじゃん お酒じゃないやつ」
向日葵「ああ…でも楓は飲めないんですけど…」
櫻子「そっか… じゃあ…いいや…」
向日葵「…1本だけですわよ…」
櫻子「そ、そうこなくっちゃ!」
向日葵「ふう あとはケーキですわね」
櫻子「えっ お肉だけじゃないの?」
向日葵「どうせケーキも食べたいんでしょう?」
櫻子「向日葵ふとっぱら! これでデブってもふとっぱらだね(?)」
向日葵「うっ…」グサッ
櫻子「冗談だよ?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:22:40.37 ID:RGySiYMO0
向日葵「こんな感じですわね」
櫻子「ねー ちょいその店も寄りたい」
向日葵「ええ、まあいいですけど」
櫻子「よーし」
櫻子(クリスマスくらいは、なにかプレゼントしよう)
向日葵(ああ、楓へのプレゼント買うのにちょうどいいですわ ついでに櫻子の)
櫻子「ねー ちょっと別行動」
向日葵「え? ええ、いいですわよ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:25:14.35 ID:RGySiYMO0
櫻子(うーん 何買えば喜ぶんだ?)
櫻子「ぬいぐるみ? いやいや向日葵はそんな子じゃないし…」
櫻子「うーむ… 歳納先輩は自分が貰ったら嬉しいものって言ってたなぁ」
櫻子(食べ物…じゃダメか 服とかアクセサリーとかなら使ってくれるかな)
櫻子「あっ 向日葵ブレスレットとか絶対似合う」
櫻子「お小遣いで買ってやるかぁ… ?」
櫻子(たかい)
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:33:31.21 ID:RGySiYMO0
向日葵「楓は…おままごとセットとかかしら」
向日葵「いえ、でも普通に家事手伝ってくれてるし 今更って感じもしますわ…」
向日葵(シンプルにぬいぐるみがいいですわよね)
向日葵(問題は櫻子ですわ…色々欲しがってて何をあげればいいのか)
向日葵「あ… あの子、スカートが切れたとか言ってましたわね」
向日葵「といいつつ縫ってはあげたけど 新しいのでも買ってあげようかしら」
向日葵「ま、まぁ長くは使えないかもしれないけど… いいですわよね」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:39:52.49 ID:RGySiYMO0
櫻子「終わったー」
向日葵「ええ 私も」
櫻子「じゃあ帰ろうぜー 楓家にいるんでしょ?」
向日葵「ですわ? 留守番をさせたらあなたより優秀ですから」
櫻子「なんでそこでその余計なセリフいれるかな」
向日葵「な… 櫻子こそ毎度毎度一言多いですわ」
櫻子「…イヴにまでケンカしてても仕方ないか 帰ろうよ」
向日葵「え? ああ…そうですわね…」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:44:19.06 ID:RGySiYMO0
-古谷家-
向日葵「ただいま、楓 長く待たせてしまってごめんね?」
楓「大丈夫なの 櫻子お姉ちゃんも一緒?」
向日葵「ええ どうしてもお肉食べたいらしいですわ」
櫻子「ふん どうしてもお肉食べたいし」
向日葵「じゃあ準備しますわよ 手伝って」
櫻子「はいはい」
楓「テーブルの上、片付けてるね」
向日葵「ええ ありがとう」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:47:27.52 ID:RGySiYMO0
向日葵「切っていくから 綺麗に並べて」トントン
櫻子「わかった」モグモグ
向日葵「なにいきなりつまみ食いしていますの… しかもタレをかけないで」
櫻子「あっ どーりでそんなにおいしくないと思った…」
向日葵「ところで 結構出前とか取ってるみたいですし お肉くらい撫子さんに頼めば食べられるんじゃ?」
櫻子「…だってねーちゃんたちと食っても楽しくないし」
向日葵「…え、それって…」
櫻子「それなら向日葵と食べたい」
向日葵「そう…」ドキッ
櫻子「デブるって言いまくって向日葵の分も貰えるし」
向日葵「先ほど一言多いと言ったばかりでしょう…?」
櫻子「すんません」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:52:12.28 ID:RGySiYMO0
ピンポーン
櫻子「あ、きたきた」
向日葵「えっ なにが…?」
櫻子「さっきねーちゃんに頼んでこっちにもピザ1枚たのんだ」
向日葵「そんな… 撫子さんに後でお礼しないと」
櫻子「いいんじゃない? 私がローストビーフとケーキもらうし」
向日葵「意味わかりませんわ」
櫻子「まあいいや 受け取ってくるー」
向日葵「お金はあるんですのー?」
櫻子「ないけどとってくるー」
向日葵「まったく…」
向日葵「まあこれはこれで… 準備するのも楽しいですけど」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:55:38.13 ID:RGySiYMO0
-数分後-
向日葵「これで全部ですわね」
櫻子「あれ? いつの間にか揚げ物が」
向日葵「ついでに買ったんですの 3人であれじゃ足りないと思ったから」
櫻子「ピザいらなかったかぁ…」
向日葵「いえ 大丈夫ですわ」
櫻子「ああ…何もかも向日葵が食べるからなぁ…」
向日葵「ただの大食いみたいな言い方しないでくれます…?」
櫻子「怒るなよー せっかくのクリスマスイヴだぞっ …なんて」
向日葵「…そうですわね」
櫻子「えっ…」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:00:37.16 ID:RGySiYMO0
櫻子「んじゃ食べよう! メリークリスマス!?」
向日葵「ちょっと早い気がしますけど まあいいですわ メリークリスマス」
楓「メリークリスマスなの!」
櫻子「おほっ ローストビーフうまい! わさびが効くねぇ!」
向日葵「なんだかおじさんみたいな言い方ですわね…」
楓「これ、食べていいの?」
櫻子「ピザ? うん、いいよ」
楓「いただきます」
向日葵「それにしても… あと1週間で今年も終わりますのね」
櫻子「まあ私たちの年号は変わんないらしいけどね」
向日葵「まあそうですけど なんだか、1年なにもしないで終わった気がしますわ…」
櫻子「そうかな 私は楽しかったからいいや」
向日葵「簡単ですわね…」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:04:18.07 ID:RGySiYMO0
櫻子「ふいぃ うまかった!」
向日葵「結局普通の食事になってしまいましたわね」
櫻子「…いいんじゃね いつも通りってことで」
向日葵「…まぁ、そうですわね」
櫻子「ふぅ 眠くなってきた」
向日葵「本当に寝ないでよ…?」
楓「お片づけする?」
向日葵「ええ 楓は働き者ですわね」
楓「えへへ」
向日葵「えーと 櫻子、この箱は小さくしてゴミ箱」
櫻子「うーん めんどくさい…」
向日葵「やりなさいよ…」
櫻子「イヴなのに怒った」
向日葵「それ何度も効くと思わないほうがいいですわよ…?」
櫻子「すんません」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:08:29.99 ID:RGySiYMO0
向日葵「やることやった感じですわね」
櫻子「結局クリスマスって大したことしないよね」
向日葵「そうは言っても…恋人同士とかでないと特に意味はありませんし」
櫻子「ふーん…恋人同士だとどういう意味があるの?」
向日葵「…ああ そうですわ 楓にプレゼントあげてこないと」
櫻子「いや無視かよ なにかったの?」
向日葵「ぬいぐるみ シンプルな方がいいでしょう? きっと」
櫻子(あ、私も渡さないと)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:15:08.77 ID:RGySiYMO0
向日葵「もう寝ていましたわ…」
櫻子「早くね!? まだ20時じゃん」
向日葵「いえ普通かと…」
櫻子「ん、そうだ向日葵 こ、これ…プレゼント あげる」
向日葵「え!? あ、あなたがプレゼント…?」
櫻子「中学生になったし そろそろあげた方がいいかなーって」
向日葵「ありがとう… あ、あけていい?」
櫻子「うん よかったら使え!」
向日葵「よかったら なのに命令… これ、ブレス?」ガサゴソ
櫻子「うん… に、似合うかなーって」
向日葵「…どうかしら」チャキッ
櫻子「私の目に狂いはなかった!」
向日葵「…あ、ありがとう 一応大切にはしますわ…」
櫻子「一応って …いいけどさ」
向日葵(家宝ですわ)
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:25:40.13 ID:RGySiYMO0
向日葵「櫻子 わ、私もこれ…」
櫻子「えっ まじで!」
向日葵「たまにはしっかりしたものをって… プレゼントとは言い難いですけど」
櫻子「うん… あけるよ」ガサゴソ
向日葵「ど、どう…?」
櫻子「スカートか! いいかも! はいてみる」ゴソゴソ
向日葵「ちょっと いきなり脱がないでよ…///」
櫻子「おぉ しっくりくる!(?)」
向日葵「ま、まぁ似合いますわ」
櫻子「…ありがとなっ 休みの日のお出かけとか、基本はくようにするよ」
向日葵「そこまでしなくてもいいけど…」
櫻子「プレゼント交換、できたね へへ」
向日葵「…結果的にですけど… そうですわね」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:28:28.51 ID:RGySiYMO0
櫻子「イヴももう終わるのかぁ…」
向日葵「普通にやれることはやりましたわ」
櫻子「うん……」
向日葵「なに?」
櫻子「向日葵、やじゃなかった? イヴに私と2人って」
向日葵「いえ…嫌な理由がありませんけど 楓もいましたし?」
櫻子「そっか じゃあ逆に良かった? 私と2人って」
向日葵「意味わかりませんわ… 嫌じゃないから良いってわけじゃ…」
櫻子「普通なんだ… ふーん…」
向日葵「な、なによ…?」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:38:50.78 ID:RGySiYMO0
櫻子「いや 私はよかったなーって 向日葵と過ごせて」
向日葵「え…///」
櫻子「こういう特別な日はさ ケンカするのやめようよ」
向日葵「あ…あなたが余計なことを言わなければ私だって怒りませんわ」
櫻子「そっか じゃあ余計なこと言わない」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「あ、いえ 少しくらいなら喋っても…」
櫻子「余計なこと言わない」
向日葵「……」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:42:32.48 ID:RGySiYMO0
櫻子「ケンカしたくないから」
向日葵「いいですわよ喋って… …怒りませんわ」
櫻子「……」
向日葵「ふぅ… じゃあいいですわ 特別な日でも私が怒ることを言ってもいいから 1度言ったら今度は私が喜ぶことも言ってください」
櫻子「は…? ど、どういうこと?」
向日葵「マイナスしてプラスするような感じですわ」
櫻子「よくわかんない」
向日葵「ああもういいから わかった?」
櫻子「機嫌を戻すってこと? いいけどさ…」
向日葵「はい じゃあ喋っていいですわ」
櫻子「やべ いつの間にか喋ってた」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:44:29.51 ID:RGySiYMO0
向日葵「そろそろ寝ないと… 櫻子、どうするの?」
櫻子「明日休みだし 別にこんなに早く寝なくても…?」
向日葵「寒い日はつい長く寝てしまいますから 早く寝るのよ」
櫻子「食べてすぐ寝ると太るんだよ」
向日葵「……」イラッ
櫻子「少しくらい太った方がかわいいかもしれないけどね とか言って」
向日葵「えっ…?」
櫻子「えっ」
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:47:21.63 ID:RGySiYMO0
向日葵「今なんて?」
櫻子「いやだから 1回怒らせたら1回喜ばせろっていったじゃん」
向日葵「言ったけど えっ今なんて…?」
櫻子「1回しかいわねーよっ」
向日葵「じゃあ1回怒らせていいからもう1回言って」
櫻子「はあ? な、なにそれ… 向日葵必死すぎるってば」
向日葵「必死すぎる?」
櫻子「あっ… だ、だから 少しくらい太っても向日葵は可愛いって」
向日葵「はぅ」キュン
櫻子「えっ」
向日葵「やっぱり可愛いって言ったんですのね はぁ… か、かわいい…?」
櫻子「可愛い、くらいよく言われるじゃん…」
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:50:08.63 ID:RGySiYMO0
向日葵「櫻子に言われたことはありませんでしたわ… か、かわいい…?」
櫻子「そうだっけ 小さいころ言ったことあるような」
向日葵「最近の話ですわ」
櫻子「ああそういえばないか… ていうかなんで私そんなこと言ったんだ…? 反射?」
向日葵「さ、櫻子も 可愛いですわよ」
櫻子「えっ」
向日葵「はっ!?」
櫻子「な、なんだ どうしたんだ向日葵?」
向日葵「なんでもありませんわ!」
向日葵(何故かしら 私も勝手に…?)
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:53:38.24 ID:RGySiYMO0
櫻子「可愛いって言っただろ!?」
向日葵「い、言いましたわ… 変かしら」
櫻子「変だ… ちなつちゃんとかあかりちゃんに言われたことはあるけど 向日葵に言われたことはない…!」
向日葵「何年一緒にいると思っていますの…? あの2人より私の方が櫻子のこと知っていますから」
櫻子「そ、そりゃ私だってあかりちゃんとちなつちゃんに比べたら 向日葵のこと知ってるけど…」
向日葵「そうですわよね…?」
櫻子「いやまって なんのアピール大会だよこれ」
向日葵「空気…読みなさいよ…」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:01:42.18 ID:RGySiYMO0
櫻子「空気って…?」
向日葵「どうせだから言いますわ…いつもあなたのこと怒ってばかりいるけど 別に嫌いなわけじゃありませんわよ?」
櫻子「ど、どうした急に 知ってるよそのくらい…」
向日葵「あなたはなんでいつも私にベタベタしてきますの?」
櫻子「ベタベタなんてしてないだろ! 向日葵の相手してあげてんの!」
向日葵「頼んでないと言っても?」
櫻子「……近くにいちゃおかしいのかよ…」
向日葵「…いいえ おかしくはないけど」
櫻子「?」
向日葵「私は結構嬉しいんですのよ 櫻子、毎日一緒にいてくれるから」
櫻子「…わ、私も 向日葵と一緒にいるの…楽しいから一緒にいるんだよ…」
向日葵「…!」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:05:50.82 ID:RGySiYMO0
櫻子「おかしくないんでしょ…? だからはっきり言った…」
向日葵「よかった それなら、いいの」
櫻子「え…」
向日葵「嫌われてるわけじゃないんだったらいいの 今のままで…」
櫻子「…私は嫌かな」
向日葵「…?」
櫻子「最近、向日葵が他の子と話してたりするとムカムカする」
向日葵「またやきもち…?」
櫻子「向日葵… 学校で私がそばにいるときは 他の子とばっかり話さないでよ」
向日葵「え… あなた何を…?」
櫻子「嫌なんだよ… 向日葵が他の子を好きになっちゃいそうで… 嫌なの」
向日葵「…櫻子……」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:09:20.09 ID:RGySiYMO0
櫻子「別に私を好きになってとは言わないよ でも他の子を好きにならないでほしい」
向日葵「それって櫻子を好きになれって言ってるようなものだけど… なんであなたにそんなことを」
櫻子「きらいじゃないんでしょ?」
向日葵「あなたこそ きらいじゃないもん、でしょう?」
櫻子「…うぅぅ……」
向日葵「冗談ですわ 心配しなくても 好きだから… 大丈夫ですわ」ボソッ
櫻子「えっ? 今なんて?」
向日葵「さっ、もう0時ですわ クリスマスの夜は冷えますわよ そろそろ帰りなさい」
櫻子「なんて言ったんだよー! よ、よく聞こえなかったし! 教えてよ! 私を1回怒らせていいから!」
向日葵「逆になっていますわよ …何も言っていませんわ なにも…」
櫻子「言うまで帰んないからなー!」
おわり
櫻子「ねー!向日葵!クリスマスイヴだよ!」
向日葵「ええ そうですわね」
櫻子「向日葵、全然ワクワク感ないよ… なにかしないの?」
向日葵「楓もいますし、ちょっと良いお肉くらいは食べるつもりですけど… 特には?」
櫻子「ちょっといい肉…」ジュルリ
向日葵「逆に櫻子は何かしないんですの?」
櫻子「ねーちゃんは「別にいいでしょ」って言ってたし… 多分やんない」
向日葵「そう…」
櫻子「ちょっといい肉いいなー」
向日葵「…ま、まぁ 今から買いに行くから 手伝ってくれるのなら食べに来てもいいですわよ…」
櫻子「マジで! 手伝うー!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:07:24.95 ID:RGySiYMO0
-店-
向日葵「えーと… フライドチキン…?」
櫻子「うぉ、こういうの買うんだ! すごい!」
向日葵「いえ言ってみただけですけど… ローストビーフ…?」
櫻子「向日葵んち金もちだなー!」
向日葵「だから言ってみただけですわ」
櫻子「じゃあどれ買うんだよー」
あかり「あっ、櫻子ちゃん向日葵ちゃん! クリスマスのお祝いするの?」
櫻子「あ、あかりちゃんだー! お祝いってほどじゃないけど、向日葵とご飯食べる!」
向日葵「赤座さんもパーティでもするんですか?」
あかり「うん、本当はみんなで集まって何かしたかったんだけど… お姉ちゃんとちなつちゃんと、ちなつちゃんのお姉ちゃんでパーティするんだって」
向日葵「ああ…さすがにそのメンバーに私たちが行くのはアウェーですわね…」
櫻子「あかりちゃんたちも一緒がよかったなー」
向日葵「…私とが嫌なら今から頼めば? 櫻子ならお姉さんたちとも仲良くなれるでしょう」
櫻子「別に嫌なんて言ってないだろ」
あかり「ま、まぁまぁ…」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:12:42.95 ID:RGySiYMO0
櫻子「向日葵は妹と2人で可哀そうにお肉食べるらしいから私も参加してやるのだー」
あかり「へ、へえ よかったね向日葵ちゃん」
向日葵「よかったね、って赤座さん…」
あかり「じゃあ、あかり食べ物の用意手伝わないといけないから帰るね ばいばい!」
櫻子「ばいばーい! 楽しんでねー」
向日葵「さて… フライドチキンとローストビーフどっちがいい?」
櫻子「えっ 選んでいいの?」
向日葵「あ……(なんで聞いたのかしら)」
櫻子「じゃあ… フライドチキン! って言いたいけど 向日葵がカロリー気にするからローストビーフで」
向日葵「そ、そう 必要ない心遣い感謝ですわ」イラッ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:18:00.21 ID:RGySiYMO0
櫻子「シャンパンかわないの?」
向日葵「お酒はダメに決まってるでしょう…?」
櫻子「炭酸だけのやつあるじゃん お酒じゃないやつ」
向日葵「ああ…でも楓は飲めないんですけど…」
櫻子「そっか… じゃあ…いいや…」
向日葵「…1本だけですわよ…」
櫻子「そ、そうこなくっちゃ!」
向日葵「ふう あとはケーキですわね」
櫻子「えっ お肉だけじゃないの?」
向日葵「どうせケーキも食べたいんでしょう?」
櫻子「向日葵ふとっぱら! これでデブってもふとっぱらだね(?)」
向日葵「うっ…」グサッ
櫻子「冗談だよ?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:22:40.37 ID:RGySiYMO0
向日葵「こんな感じですわね」
櫻子「ねー ちょいその店も寄りたい」
向日葵「ええ、まあいいですけど」
櫻子「よーし」
櫻子(クリスマスくらいは、なにかプレゼントしよう)
向日葵(ああ、楓へのプレゼント買うのにちょうどいいですわ ついでに櫻子の)
櫻子「ねー ちょっと別行動」
向日葵「え? ええ、いいですわよ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:25:14.35 ID:RGySiYMO0
櫻子(うーん 何買えば喜ぶんだ?)
櫻子「ぬいぐるみ? いやいや向日葵はそんな子じゃないし…」
櫻子「うーむ… 歳納先輩は自分が貰ったら嬉しいものって言ってたなぁ」
櫻子(食べ物…じゃダメか 服とかアクセサリーとかなら使ってくれるかな)
櫻子「あっ 向日葵ブレスレットとか絶対似合う」
櫻子「お小遣いで買ってやるかぁ… ?」
櫻子(たかい)
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:33:31.21 ID:RGySiYMO0
向日葵「楓は…おままごとセットとかかしら」
向日葵「いえ、でも普通に家事手伝ってくれてるし 今更って感じもしますわ…」
向日葵(シンプルにぬいぐるみがいいですわよね)
向日葵(問題は櫻子ですわ…色々欲しがってて何をあげればいいのか)
向日葵「あ… あの子、スカートが切れたとか言ってましたわね」
向日葵「といいつつ縫ってはあげたけど 新しいのでも買ってあげようかしら」
向日葵「ま、まぁ長くは使えないかもしれないけど… いいですわよね」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:39:52.49 ID:RGySiYMO0
櫻子「終わったー」
向日葵「ええ 私も」
櫻子「じゃあ帰ろうぜー 楓家にいるんでしょ?」
向日葵「ですわ? 留守番をさせたらあなたより優秀ですから」
櫻子「なんでそこでその余計なセリフいれるかな」
向日葵「な… 櫻子こそ毎度毎度一言多いですわ」
櫻子「…イヴにまでケンカしてても仕方ないか 帰ろうよ」
向日葵「え? ああ…そうですわね…」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:44:19.06 ID:RGySiYMO0
-古谷家-
向日葵「ただいま、楓 長く待たせてしまってごめんね?」
楓「大丈夫なの 櫻子お姉ちゃんも一緒?」
向日葵「ええ どうしてもお肉食べたいらしいですわ」
櫻子「ふん どうしてもお肉食べたいし」
向日葵「じゃあ準備しますわよ 手伝って」
櫻子「はいはい」
楓「テーブルの上、片付けてるね」
向日葵「ええ ありがとう」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:47:27.52 ID:RGySiYMO0
向日葵「切っていくから 綺麗に並べて」トントン
櫻子「わかった」モグモグ
向日葵「なにいきなりつまみ食いしていますの… しかもタレをかけないで」
櫻子「あっ どーりでそんなにおいしくないと思った…」
向日葵「ところで 結構出前とか取ってるみたいですし お肉くらい撫子さんに頼めば食べられるんじゃ?」
櫻子「…だってねーちゃんたちと食っても楽しくないし」
向日葵「…え、それって…」
櫻子「それなら向日葵と食べたい」
向日葵「そう…」ドキッ
櫻子「デブるって言いまくって向日葵の分も貰えるし」
向日葵「先ほど一言多いと言ったばかりでしょう…?」
櫻子「すんません」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:52:12.28 ID:RGySiYMO0
ピンポーン
櫻子「あ、きたきた」
向日葵「えっ なにが…?」
櫻子「さっきねーちゃんに頼んでこっちにもピザ1枚たのんだ」
向日葵「そんな… 撫子さんに後でお礼しないと」
櫻子「いいんじゃない? 私がローストビーフとケーキもらうし」
向日葵「意味わかりませんわ」
櫻子「まあいいや 受け取ってくるー」
向日葵「お金はあるんですのー?」
櫻子「ないけどとってくるー」
向日葵「まったく…」
向日葵「まあこれはこれで… 準備するのも楽しいですけど」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 13:55:38.13 ID:RGySiYMO0
-数分後-
向日葵「これで全部ですわね」
櫻子「あれ? いつの間にか揚げ物が」
向日葵「ついでに買ったんですの 3人であれじゃ足りないと思ったから」
櫻子「ピザいらなかったかぁ…」
向日葵「いえ 大丈夫ですわ」
櫻子「ああ…何もかも向日葵が食べるからなぁ…」
向日葵「ただの大食いみたいな言い方しないでくれます…?」
櫻子「怒るなよー せっかくのクリスマスイヴだぞっ …なんて」
向日葵「…そうですわね」
櫻子「えっ…」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:00:37.16 ID:RGySiYMO0
櫻子「んじゃ食べよう! メリークリスマス!?」
向日葵「ちょっと早い気がしますけど まあいいですわ メリークリスマス」
楓「メリークリスマスなの!」
櫻子「おほっ ローストビーフうまい! わさびが効くねぇ!」
向日葵「なんだかおじさんみたいな言い方ですわね…」
楓「これ、食べていいの?」
櫻子「ピザ? うん、いいよ」
楓「いただきます」
向日葵「それにしても… あと1週間で今年も終わりますのね」
櫻子「まあ私たちの年号は変わんないらしいけどね」
向日葵「まあそうですけど なんだか、1年なにもしないで終わった気がしますわ…」
櫻子「そうかな 私は楽しかったからいいや」
向日葵「簡単ですわね…」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:04:18.07 ID:RGySiYMO0
櫻子「ふいぃ うまかった!」
向日葵「結局普通の食事になってしまいましたわね」
櫻子「…いいんじゃね いつも通りってことで」
向日葵「…まぁ、そうですわね」
櫻子「ふぅ 眠くなってきた」
向日葵「本当に寝ないでよ…?」
楓「お片づけする?」
向日葵「ええ 楓は働き者ですわね」
楓「えへへ」
向日葵「えーと 櫻子、この箱は小さくしてゴミ箱」
櫻子「うーん めんどくさい…」
向日葵「やりなさいよ…」
櫻子「イヴなのに怒った」
向日葵「それ何度も効くと思わないほうがいいですわよ…?」
櫻子「すんません」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:08:29.99 ID:RGySiYMO0
向日葵「やることやった感じですわね」
櫻子「結局クリスマスって大したことしないよね」
向日葵「そうは言っても…恋人同士とかでないと特に意味はありませんし」
櫻子「ふーん…恋人同士だとどういう意味があるの?」
向日葵「…ああ そうですわ 楓にプレゼントあげてこないと」
櫻子「いや無視かよ なにかったの?」
向日葵「ぬいぐるみ シンプルな方がいいでしょう? きっと」
櫻子(あ、私も渡さないと)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:15:08.77 ID:RGySiYMO0
向日葵「もう寝ていましたわ…」
櫻子「早くね!? まだ20時じゃん」
向日葵「いえ普通かと…」
櫻子「ん、そうだ向日葵 こ、これ…プレゼント あげる」
向日葵「え!? あ、あなたがプレゼント…?」
櫻子「中学生になったし そろそろあげた方がいいかなーって」
向日葵「ありがとう… あ、あけていい?」
櫻子「うん よかったら使え!」
向日葵「よかったら なのに命令… これ、ブレス?」ガサゴソ
櫻子「うん… に、似合うかなーって」
向日葵「…どうかしら」チャキッ
櫻子「私の目に狂いはなかった!」
向日葵「…あ、ありがとう 一応大切にはしますわ…」
櫻子「一応って …いいけどさ」
向日葵(家宝ですわ)
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/24(土) 14:25:40.13 ID:RGySiYMO0
向日葵「櫻子 わ、私もこれ…」
櫻子「えっ まじで!」
向日葵「たまにはしっかりしたものをって… プレゼントとは言い難いですけど」
櫻子「うん… あけるよ」ガサゴソ
向日葵「ど、どう…?」
櫻子「スカートか! いいかも! はいてみる」ゴソゴソ
向日葵「ちょっと いきなり脱がないでよ…///」
櫻子「おぉ しっくりくる!(?)」
向日葵「ま、まぁ似合いますわ」
櫻子「…ありがとなっ 休みの日のお出かけとか、基本はくようにするよ」
向日葵「そこまでしなくてもいいけど…」
櫻子「プレゼント交換、できたね へへ」
向日葵「…結果的にですけど… そうですわね」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:28:28.51 ID:RGySiYMO0
櫻子「イヴももう終わるのかぁ…」
向日葵「普通にやれることはやりましたわ」
櫻子「うん……」
向日葵「なに?」
櫻子「向日葵、やじゃなかった? イヴに私と2人って」
向日葵「いえ…嫌な理由がありませんけど 楓もいましたし?」
櫻子「そっか じゃあ逆に良かった? 私と2人って」
向日葵「意味わかりませんわ… 嫌じゃないから良いってわけじゃ…」
櫻子「普通なんだ… ふーん…」
向日葵「な、なによ…?」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:38:50.78 ID:RGySiYMO0
櫻子「いや 私はよかったなーって 向日葵と過ごせて」
向日葵「え…///」
櫻子「こういう特別な日はさ ケンカするのやめようよ」
向日葵「あ…あなたが余計なことを言わなければ私だって怒りませんわ」
櫻子「そっか じゃあ余計なこと言わない」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「あ、いえ 少しくらいなら喋っても…」
櫻子「余計なこと言わない」
向日葵「……」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:42:32.48 ID:RGySiYMO0
櫻子「ケンカしたくないから」
向日葵「いいですわよ喋って… …怒りませんわ」
櫻子「……」
向日葵「ふぅ… じゃあいいですわ 特別な日でも私が怒ることを言ってもいいから 1度言ったら今度は私が喜ぶことも言ってください」
櫻子「は…? ど、どういうこと?」
向日葵「マイナスしてプラスするような感じですわ」
櫻子「よくわかんない」
向日葵「ああもういいから わかった?」
櫻子「機嫌を戻すってこと? いいけどさ…」
向日葵「はい じゃあ喋っていいですわ」
櫻子「やべ いつの間にか喋ってた」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:44:29.51 ID:RGySiYMO0
向日葵「そろそろ寝ないと… 櫻子、どうするの?」
櫻子「明日休みだし 別にこんなに早く寝なくても…?」
向日葵「寒い日はつい長く寝てしまいますから 早く寝るのよ」
櫻子「食べてすぐ寝ると太るんだよ」
向日葵「……」イラッ
櫻子「少しくらい太った方がかわいいかもしれないけどね とか言って」
向日葵「えっ…?」
櫻子「えっ」
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:47:21.63 ID:RGySiYMO0
向日葵「今なんて?」
櫻子「いやだから 1回怒らせたら1回喜ばせろっていったじゃん」
向日葵「言ったけど えっ今なんて…?」
櫻子「1回しかいわねーよっ」
向日葵「じゃあ1回怒らせていいからもう1回言って」
櫻子「はあ? な、なにそれ… 向日葵必死すぎるってば」
向日葵「必死すぎる?」
櫻子「あっ… だ、だから 少しくらい太っても向日葵は可愛いって」
向日葵「はぅ」キュン
櫻子「えっ」
向日葵「やっぱり可愛いって言ったんですのね はぁ… か、かわいい…?」
櫻子「可愛い、くらいよく言われるじゃん…」
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:50:08.63 ID:RGySiYMO0
向日葵「櫻子に言われたことはありませんでしたわ… か、かわいい…?」
櫻子「そうだっけ 小さいころ言ったことあるような」
向日葵「最近の話ですわ」
櫻子「ああそういえばないか… ていうかなんで私そんなこと言ったんだ…? 反射?」
向日葵「さ、櫻子も 可愛いですわよ」
櫻子「えっ」
向日葵「はっ!?」
櫻子「な、なんだ どうしたんだ向日葵?」
向日葵「なんでもありませんわ!」
向日葵(何故かしら 私も勝手に…?)
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 14:53:38.24 ID:RGySiYMO0
櫻子「可愛いって言っただろ!?」
向日葵「い、言いましたわ… 変かしら」
櫻子「変だ… ちなつちゃんとかあかりちゃんに言われたことはあるけど 向日葵に言われたことはない…!」
向日葵「何年一緒にいると思っていますの…? あの2人より私の方が櫻子のこと知っていますから」
櫻子「そ、そりゃ私だってあかりちゃんとちなつちゃんに比べたら 向日葵のこと知ってるけど…」
向日葵「そうですわよね…?」
櫻子「いやまって なんのアピール大会だよこれ」
向日葵「空気…読みなさいよ…」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:01:42.18 ID:RGySiYMO0
櫻子「空気って…?」
向日葵「どうせだから言いますわ…いつもあなたのこと怒ってばかりいるけど 別に嫌いなわけじゃありませんわよ?」
櫻子「ど、どうした急に 知ってるよそのくらい…」
向日葵「あなたはなんでいつも私にベタベタしてきますの?」
櫻子「ベタベタなんてしてないだろ! 向日葵の相手してあげてんの!」
向日葵「頼んでないと言っても?」
櫻子「……近くにいちゃおかしいのかよ…」
向日葵「…いいえ おかしくはないけど」
櫻子「?」
向日葵「私は結構嬉しいんですのよ 櫻子、毎日一緒にいてくれるから」
櫻子「…わ、私も 向日葵と一緒にいるの…楽しいから一緒にいるんだよ…」
向日葵「…!」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:05:50.82 ID:RGySiYMO0
櫻子「おかしくないんでしょ…? だからはっきり言った…」
向日葵「よかった それなら、いいの」
櫻子「え…」
向日葵「嫌われてるわけじゃないんだったらいいの 今のままで…」
櫻子「…私は嫌かな」
向日葵「…?」
櫻子「最近、向日葵が他の子と話してたりするとムカムカする」
向日葵「またやきもち…?」
櫻子「向日葵… 学校で私がそばにいるときは 他の子とばっかり話さないでよ」
向日葵「え… あなた何を…?」
櫻子「嫌なんだよ… 向日葵が他の子を好きになっちゃいそうで… 嫌なの」
向日葵「…櫻子……」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 15:09:20.09 ID:RGySiYMO0
櫻子「別に私を好きになってとは言わないよ でも他の子を好きにならないでほしい」
向日葵「それって櫻子を好きになれって言ってるようなものだけど… なんであなたにそんなことを」
櫻子「きらいじゃないんでしょ?」
向日葵「あなたこそ きらいじゃないもん、でしょう?」
櫻子「…うぅぅ……」
向日葵「冗談ですわ 心配しなくても 好きだから… 大丈夫ですわ」ボソッ
櫻子「えっ? 今なんて?」
向日葵「さっ、もう0時ですわ クリスマスの夜は冷えますわよ そろそろ帰りなさい」
櫻子「なんて言ったんだよー! よ、よく聞こえなかったし! 教えてよ! 私を1回怒らせていいから!」
向日葵「逆になっていますわよ …何も言っていませんわ なにも…」
櫻子「言うまで帰んないからなー!」
おわり
■コメント
[名無しさん]
よくやったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
[サムライ]
チィ、イブになんてものを見せやがるッ‥
ツラさが消えたぜありがとう!
ツラさが消えたぜありがとう!
[名無しさん]
こういう日に書いてくれるサンタ精神素晴らしい
ありがてえ…
ありがてえ…
[名無しさん]
サンタさん素敵なプレゼントありがとう
[名無しさん]
優勝
[名無し]
非モテと
[名無し]
ミス
非モテでもさくひまさくがあれば辛くない!
非モテでもさくひまさくがあれば辛くない!
[名無しさん]
やっぱさくひまは至高だぜ!もやもや気分吹っ飛んだ!
[名無しさん]
電車の中で読むものじゃないな
ニヤニヤが止まらない
ニヤニヤが止まらない
■コメント
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