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なでかの 短編

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【ゆるゆり】大室櫻子ちゃん&古谷向日葵ちゃん応援スレ【ひまさく】 からの短編です。


724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:40:46.82 ID:r8c0XZw10

私はにゃでしこさんの飼い主である。名前はまだない(メタ的な意味で)。
って、猫に名前があって私に名前がないってどういうこと!?

……あ。こほん。
氏素性はおよそ平凡そのもの。心身ともに特記事項なし。
かろうじて人様より豊かな胸も、自慢するほど大層なものじゃない。
そんな私がにゃでしこさんと出会ったのは、半月前。
冷たい雨の降りしきる冬の日のことだった。


726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:41:45.77 ID:r8c0XZw10

「ん? あれって……」

下校中、道端に置かれた大きな段ボールを見つけた。
表面には、「お願いしますどうか拾ってください」の文字。
やけに下手に出た文面だな、なんて思いながら中を覗き込む。
申し訳程度に敷き詰められた毛布の中心に、明るい茶色の体毛の猫がいた。
土下座をしていた。

「………………、えぇと……?」

一分の隙もない見事なフォームで土下座する捨て猫に、困惑する私。
けど、この雨の中で見で見ぬフリも気が引ける。

「ねえ、猫さん」
「にゃ?」
「あなた、うち来る?」
「にゃあ、にゃあ」
「……ふへへ、そっか」
「にゃー」

そうして私は、その捨て猫を家まで連れ帰ったのだった。


727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:42:48.84 ID:r8c0XZw10

「――という設定でどうかな、撫子さん!?」
ぐっと握りこぶしで力説する私。

「………………」
を、まるで汚物を見るような目で見据える撫子さん。

「あれ、無反応? なんか言ってよー」
「いや……だって……ごめんなさい、意味が分かりません」
早くも伝家の宝刀(土下座)を繰り出されてしまった。

「えー? これ以上なくシンプルな設定だと思うんだけど……」
「そもそも設定って時点で理解不能だから。分かるように言って」
愛する撫子さんの頼みなら仕方ない。私は改めて説明を始める。

「あのね、前々から思ってたんだけど」
「うん」
「撫子さんってさ、猫っぽいよね」
「……うん?」
「や、だってね? その目つきとか、仕草とか、時々すっごく猫っぽいんだもん!」
「だもんって言われても……」
「それでそれで、私は考えたわけ」
「……」
「「そうだ、猫になってもらおう」って!」
「わけがわからない」


728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:43:29.25 ID:r8c0XZw10

「えー、だめ?」
「駄目」
「にゃでしこさーん」
「にゃでしこさん言うな」
「どうしてもだめ?」
「どうしても駄目」
「この猫なりきりセットに着替えるだけだよ」
「駄ッ……どこで買ったのそれ」
「ジャスコ」
「なら仕方ないか」
「ジャスコはなんでもあるもんね」
「言えてる」

閑話休題。

「肉球としっぽは諦めるから! ネコミミだけ、ネコミミだけでも!」
「しつこいな……絶対にやだったら」
「後で私の胸さわっていいから」
「これに着替えればいいの?」

交渉成立。


730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:45:08.23 ID:r8c0XZw10

で、5分後。

「おおおおおお……!」
私は猛烈に感動していた。

それというのも、
「くっ……これ、思った以上に恥ずかしい……っ」
目の前に、夢にまで見た猫なりきりセットを装備した撫子さん、即ち――
「にゃでしこさんだー!」
――が、いらっしゃるからだ。

「ちょっと、その呼び方やめて」
「人語禁止!」
「は?」
眉をひそめるにゃでしこさん。

「撫子さんは今にゃでしこさんなんだから、「にゃー」以外禁止!」
「………………」
葛藤しているご様子のにゃでしこさん。
「おっぱい」
そこにぼそりと天使のささやき。
「………………………………にゃ、にゃあ」
陥落した。


731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:46:38.82 ID:r8c0XZw10

で、もう5分後。

「ふへへ、にゃでしこさ~ん♪」
「……にゃあ……」

至福。
至福の時間ですよ。
膝に乗せたにゃでしこさんを愛でて愛でて愛でまくる。
にゃでしこさんも抵抗する様子はなく、まさに借りてきた猫状態。
しかも猫なりきりセットに身を包んでるお陰で可愛さ120割増し。たまらん。

「にゃでしこさん、気持ちいい?」
「にゃー」
私から見えるのが真っ赤な耳だけ、っていうのが残念だけどね。

ネコミミさわさわ。
「にゃあ」
茶髪なでなで。
「にゃふぅ」
肉球ふにふに。
「にゃん」
しっぽくりくり。
「にゃっ」
よだれだばぁ。
「ふにゃっ!?」


733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:49:22.64 ID:r8c0XZw10

で、さらに小一時間後。

私とにゃでしこさんは穏やかな休日の午後を満喫していた。
猫コスをすっかり着こなしたにゃでしこさんは私の膝枕でまったり。
にゃでしこさんに寝癖がつかないように丹念に髪を梳く私はほっこり。
大岡越前も有り金ぜんぶ置いて逃げるレベルの両得っぷりである。

「楽しいねーにゃでしこさん」
「……」
「にゃでしこさーん?」
「……にゃー」
「ふへへ」

ああ、幸せだなぁ。
コスプレの上に成り立つ幸せっていうのもどうかと思うけど。
さて。

「にゃでしこさん」
「にゃに?」
「……それイエローカードだよ?」
そっぽを向いてにゃあと鳴くにゃでしこさん。可愛いから許す!


735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:51:41.33 ID:r8c0XZw10

「で、あのさ」
「……?」
にゃでしこさんが私を見る。
「今日って、二人っきりだよね」
「にゃ」
首肯される。器用な猫だなぁ。

「だから、これからも今日みたいな日があったらさ、いつでもこうしていいからね?」
「……、にゃ?」
訳すなら、「どういう意味?」とでも言いたげな「にゃ」だった。

「ほら、撫子さんって甘え下手だからさ」
「っ」
「ここなら人目も気にしなくていいし、これなら言葉もいらないでしょ?」
「……にゃ、にゃあ。にゃー……」
「うん」
もの言いたげなにゃでしこさんから、私はネコミミを取り去る。
「ぁ――」
「だから」
最愛の子猫に、私は優しく微笑んで、

「甘えたくなったら、いつでもこうしてあげるからね?」

今にもなにかを紡ぎかけていた唇を、唇で塞いだ。


736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:53:17.14 ID:r8c0XZw10

数時間後。

「あ」
気付けば、陽はとっぷりと暮れ夜の気配。
にゃでしこさんに夢中になりすぎてた。反省反省……は、しないけど。

「……」
ちらり、視線を下に。
「くー……くー……」
安らかな寝顔の撫子さんがそこにはいた。
普段のクールな素振りからは想像もつかない、あどけない表情で眠る撫子さん。
その髪をひとなですると、くすぐったそうに身をよじる。

「撫子さん、撫子さん」
名残惜しさを感じながらも、心を鬼にして恋人を起こす。
「んにゃ……もう朝……?」
「夜なんだけどね。起きてー」

私の声に素直に従い、もそりと身を起こす撫子さん。
「今日はおうちの夕飯当番なんだよね? じゃあ帰らなきゃ」
「ん……、……ねえ」
「うん?」


737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:56:30.92 ID:r8c0XZw10

帰り支度を手伝う私を、不意に撫子さんが呼び止めた。

「今日は……その、えっと」
「?」

もごもごと口ごもる撫子さん。その頬は心なしか赤い。
私がはてなと訝しんでいると、ついにはそっぽを向いた撫子さん――が、視線だけを私に寄越し、こう言った。

「今日は……あ、ありがと……っ……にゃ」

「――」
だから私は、

撫子さんの反対を押し切って彼女の家まで押し掛けて熱い一夜を過ごした。


738:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 00:56:56.01 ID:r8c0XZw10

私は撫子さんの彼女である。名前はまだない(メタ的な意味で)。
氏素性はおよそ平凡そのもの。心身ともに特記事項なし。
かろうじて人様より豊かな胸も、自慢するほど大層なものじゃない。

ところで、またある日。

「撫子さん撫子さん! 寂しがり屋の撫子さんにはバニーちゃんコスも似合うと思うんだけど!」

「お願いします勘弁してください」

私たちは今日も幸せだった。



740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 01:01:40.98 ID:r8c0XZw10

☆櫻子ちゃんでも出来る! なでかのSSの書き方☆

1.原作を読み込み、撫子さんのキャラクターを自分なりに解釈します
2.出来上がったマイ撫子さん像に相応しい彼女さんのキャラを作ります
3.自分の趣味で味付けを加えると、彼女さんの完成です
4.撫子さんと彼女さんの絡みを妄想します
5.実際に絡ませます

ね、簡単でしょ?



746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 01:12:06.90 ID:r8c0XZw10



1.撫子さんの印象→クール、お茶目、優秀、胸が残念、土下座
2.それに対応した彼女さんのキャラ→ほんわか、ちょっと馬鹿、おっぱい
3.自分好みの味付け→「撫子さん」呼び、「ふへへ」

以上の工程を経て、自分なりの撫子さん像と彼女さん像の出来上がり
あとは要所要所でゲザらせれば完璧☆ミ


747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/30(金) 01:12:49.76 ID:r8c0XZw10

べ、別にさくにゃこちゃんが可愛かったから書いたわけじゃないんだからね!前々から考えてただけなんだからねっ!



【関連】
向日葵「あら、捨て猫ですわ」
なでかの短編

関連記事

■コメント

 [名無しさん]

彼女さんがどんどん変態になってゆく…



が、それもまた良し

 [名無しさん]

いいなこの彼女
撫子さんは土下座可愛い
■コメント


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