2012年02月04日
西垣「わたしの人魚姫」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:05:24.95 ID:2l9nTN8dO
櫻子「私、会長は実は人魚なんじゃないかって思ってるんですよ……」
綾乃「え?」
千歳「ほう……」
向日葵「はぁ?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:06:31.11 ID:2l9nTN8dO
~生徒会室~
向日葵「いきなり何を言い出すかと思えば……このメルヘンおバカは……」ハァー
櫻子「な、なんだとぉー!このおっぱい魔神!おっぱい擦ると願いを叶えてくれんだろっ!ほらほらっ!」サワサワッ
向日葵「ひゃあ!!///……いい加減にしなさいよっ!!」ドスン
櫻子「うげふっ!!ないす……みぞおち……」ガクッ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:07:18.89 ID:2l9nTN8dO
綾乃「……で、なんで会長が人魚なの?」スルー
櫻子「あ、それはですねぇ……」ケロリ
千歳「人魚姫……やろ?」
櫻子「おお!さすが池田先輩!どこかのおっぱいとはえらい違いだ!」
向日葵「だまらっしゃい!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:08:55.01 ID:2l9nTN8dO
綾乃「……未だに話が見えてこないのだけれど……会長と人魚姫がどう繋がるというの?」
櫻子「チッチッチッ、先輩……『人魚姫』のお話、知らないんですかー?」ニヤリ
綾乃「そ、そのくらい知ってるわよっ!えっと、人魚のお姫様が人間に恋をして……魔女に人間にしてもらうんだけど、結局恋は叶わずに泡になって消えてしまう……だったかしら?」
櫻子「大事なとこが抜け落ちてます!魔女は人魚姫を人間にする時に、交換条件を出したんです……それは……」
向日葵「人魚姫の美しい声、ですわね」
櫻子「おい!大事なとこを取るなよ!今私が説明してるんだからー!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:11:00.88 ID:2l9nTN8dO
向日葵「……人魚姫は、溺れたところを助けてあげた王子に恋をしてしまい、王子に会いに行くために、魔女に声を引き換えに人間にしてもらうんですわ」
千歳「それで王子に近づくんやけど、声が出えへんから気持ちを伝えられへんねん……しかも王子は命の恩人を別の人と勘違いしてて、その人と結婚するんよね……」
向日葵「人魚姫は、王子と結婚できなかったら消えてしまう呪いもかけられていて、その呪いを解くためには王子を殺さなければいけないんですわ……」
千歳「愛しの王子を殺すことはできなかった人魚姫は、悲恋に涙しながら海に飛びこみ……泡となって消えるんや……まるで綾乃ちゃんと歳納さんのように……」タラー
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:12:17.96 ID:2l9nTN8dO
綾乃「ちょっ、なんでそこで私たちが出てくるのよっ!?///」
千歳「……そうやな、綾乃ちゃんと歳納さんは悲恋なんかやないもんなぁ……」ダラー
綾乃「だからぁ、そんなんじゃ……///」
向日葵「……で、なんで会長と人魚姫がつながりますの?」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:13:31.67 ID:2l9nTN8dO
櫻子「だって、会長も声出ないじゃん?」
向日葵「……あれは声が出てないんじゃなくて、出てるけど聞き取れないくらい小さいんですわ」
櫻子「まぁ、似たようなもんだろ!あと、西垣先生っていう王子様がいる!」
向日葵「西垣先生は……女性ですわよ?」
櫻子「あったりまえだろ!……けど、西垣先生は王子様で決定!」
櫻子「あと魔女は……まぁ悪そうなキャラだし向日葵でいっか」
向日葵「なんで悪そうな役が私なのよ!?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:14:25.58 ID:2l9nTN8dO
櫻子「……で、人魚姫の姉妹が杉浦先輩と池田先輩でー……私は王子と結婚する娘役!!」
向日葵「自分だけ幸せなキャラをキャスティングするんじゃないわよっ!」
千歳「さくなな……胸が熱くなるなぁ……」
綾乃「ないから」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:16:09.24 ID:2l9nTN8dO
櫻子「この配役で劇やりましょうよ!劇!」ルンルン
綾乃「そ、そんなことをやる余裕は生徒会には有馬温泉よっ!」
櫻子「えー……楽しそうなのにぃ……」
ガラッ
西垣「み、みんな!聞いてくれっ!!」ダッ
綾乃「うわっ!?ど、どうしたんですか急に……?」
西垣「あのっ、そのっ、あれだ!あれあれっ!」アセアセ
千歳「まぁまぁ、まずは落ち着いて……」タラー
向日葵「先輩もまず落ち着いてメガネかけてください……」
櫻子「……王子だ」ボソリ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:16:56.66 ID:2l9nTN8dO
西垣「私っ!……結婚することになった!!」バーン
一同「「えええええ~っ!!??」」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:17:51.42 ID:2l9nTN8dO
~生徒会室前の廊下~
西垣『結婚することになった!!』
パサッ……
りせ「………!?」
りせ「……」ジワッ
りせ「……っ!」ダッ
タッタッタッ……
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:19:05.85 ID:2l9nTN8dO
西垣「どどど、どうしよう……私結婚しなきゃあ……!」ワタワタ
綾乃「せ、先生!話がよくわからないんですがっ!」
千歳「結婚せなあかんって……強制的に結婚させられるっちゅうことですかぁ?」
西垣「いや、その……校長からお見合いしないかって言われて……///」グスン
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:20:24.13 ID:2l9nTN8dO
櫻子「おみ……あい……?」
向日葵「お見合いって……お見合いしたから結婚、とはいかないんじゃないですの?普通は」
西垣「え……そうなのか……?」シクシク
千歳「まぁ、お見合いが嫌なら断ってもええと思いますし、お見合いしても結婚せえへんかったらええだけちゃいますかぁ?」
西垣「……知らなかった……///」
綾乃「小学生だってそれくらい知ってますよ……それくらい」ハァー
向日葵「はぁ……心配して損しましたわ……」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:22:03.67 ID:2l9nTN8dO
西垣「なーんだ!そうだったのかー!あー、結婚させられるのかと思って気が動転していたようだなっ!」アッハッハッ
綾乃「……けど、せっかく校長先生からいただいた縁談を断っちゃうんですか?」
西垣「まぁ、できるとわかればすぐにでもお断りするかな」
千歳「もったいないんとちゃいます……?一度会ってみるとかしてから決めたほうが……」
西垣「一度会ってしまったら断りにくくなってしまうし、やはり顔を合わせる前にお断りするべきだと思うよ……嫁ならもう既にいるってな」
櫻子「嫁?夫じゃなくて?」
向日葵「先生に彼氏がいたなんて、初耳ですわ……!」
西垣「……何を言っているんだ、私の嫁って言ったら一人だけだろう……?」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:23:13.24 ID:2l9nTN8dO
綾乃「先生の嫁……まさか……!」ゴクリ…
千歳「……」ドクドクドク…
西垣「松本だよ」キリッ
綾乃「……はい、撤収ー」
櫻子「なーんだ、ただのノロケか、つまんないのー」
向日葵「わかってたことですけど……もっと捻ったオチを期待してましたわ……」ハァー
千歳「ななりせは……えたーなるやぁ……」ダクダク
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:24:30.94 ID:2l9nTN8dO
西垣「おいおい、なんだよ皆して……ビックリしただろう?」
綾乃「はいはい、ビックリしましたよー……っと」
西垣「おざなり!?」
向日葵「あの、ノロケに来ただけでしたら帰っていただけませんか?仕事がありますので……」
西垣「あれ?私、教員だよな……?」
櫻子「最終的に私と結ばれないような王子なんて、こっちからお断りだよっ!」
西垣「なんかよくわからないが、大室にまで嫌われた……」ガックリ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:26:37.75 ID:2l9nTN8dO
西垣「……ちくしょー!わかったよ!私は別の場所で松本とイチャイチャしてればいいんだろ!」ダッ
ガラッ
西垣「うわあああああん!!」タッタッタッ
綾乃「ふぅ……やっと帰ったか……」
ガラッ
西垣「……」
綾乃「帰ってくるの早っ!?」
西垣「いや、廊下にこんな物が落ちてたものでな」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:29:22.41 ID:2l9nTN8dO
綾乃「これは……たしか会長が集めに行っていたアンケート……」
千歳「なんでこんなもんが廊下に……?」
西垣「……まさかっ!!」ハッ
タッタッタッ
綾乃「あっ、先生!」
千歳「……会長になんかあったんかな……?」
櫻子「先生を追いましょう!」ダッ
向日葵「ちょっ、待ちなさい!櫻子!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:30:08.97 ID:2l9nTN8dO
タッタッタッ…
西垣(どこだ……どこへ行った……?)ハァッ…ハァッ…
西垣(どこにいるんだ……松本……っ!)ハァッ…ハァッ…
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:31:26.54 ID:2l9nTN8dO
~屋上~
りせ「……」
西垣「はぁっ……はぁっ……ここに……いたか……」
西垣「ふぅ、やっと落ち着いた……」
りせ「…………」
西垣「ん?いや、これでも色々と探し回ったんだぞ……焼却炉や靴箱の中とか」
りせ「……」
西垣「はははっ、冗談だよ冗談」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:32:48.04 ID:2l9nTN8dO
りせ「………、……」ムスッ
西垣「……やっぱり、聞いていたんだな」
りせ「……」ウルッ
西垣「それは……私の勘違いだった……すまん!」ゲザァ
りせ「……!?」
りせ「……………」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:34:14.54 ID:2l9nTN8dO
…………………
カクカクシカジカ…
りせ『……どうして奈々さんはいつもいつも……』ハァー
西垣「だからぁ、ごめんなさいしただろ~?もう言ってくれるなよ……」
りせ『……ふふっ、お見合いを結婚と勘違いするなんて……奈々さんらしくってかわいい』ニコッ
西垣「こ、こらっ、大人をからかうなよ///」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:34:58.39 ID:2l9nTN8dO
りせ『けど……本当によかったんですか?せっかく校長先生から頂いたお話なのに……』
西垣「まぁ、美味いものがタダで食べれるのは魅力的だが……私にお見合いは向かないよ」
西垣「それに……私にはお前がいるからな」キリッ
りせ『……ふふっ、そうですね、私にはあなたしかいませんものね……』ニコッ
西垣「……///」カァー
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:36:12.20 ID:2l9nTN8dO
りせ『……ねぇ、奈々さん』
西垣「どうした?」
りせ『……私、あなたと出会えて本当によかった……』
西垣「……」
りせ『……もし、あなたと出会えていなかったなら……私は……』ウルウル
西垣「もう昔のことを思い出すのはよせ……」ギュッ
りせ『奈々さん……///』
西垣「これからもずっと……一緒にいるから……お前も、ずっと私の側にいてくれ……!」
りせ『……はい』ニコッ
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:37:37.60 ID:2l9nTN8dO
…………………
りせ「…………///」
西垣「えっ!?ぷぷぷ、プロポーズ!?///」
西垣「……もう、どう取ってもらってもかまわないさ」フッ
西垣「……ただ!正式なプロポーズはもっとちゃんとした場所でさせてくれっ!!///」カァー
りせ「……………///」クスッ
チュッ
りせ『……約束のキス///』
西垣「……///」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:40:41.26 ID:2l9nTN8dO
~屋上の入口付近~
綾乃「うわぁ……うわぁ……何話してるかイマイチわかんないけど……うわぁ……///」ドキドキ
向日葵「……か、会長もやりますわね……///」ドキドキ
櫻子「……やっぱり会長は人魚姫だったんだよ」ウンウン
千歳「死ぬ……うちが泡んなって死んでまう……」ブバーッ
りせ『……私はもう……あなただけのもの……』
幸せな人魚姫
おしまい
櫻子「私、会長は実は人魚なんじゃないかって思ってるんですよ……」
綾乃「え?」
千歳「ほう……」
向日葵「はぁ?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:06:31.11 ID:2l9nTN8dO
~生徒会室~
向日葵「いきなり何を言い出すかと思えば……このメルヘンおバカは……」ハァー
櫻子「な、なんだとぉー!このおっぱい魔神!おっぱい擦ると願いを叶えてくれんだろっ!ほらほらっ!」サワサワッ
向日葵「ひゃあ!!///……いい加減にしなさいよっ!!」ドスン
櫻子「うげふっ!!ないす……みぞおち……」ガクッ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:07:18.89 ID:2l9nTN8dO
綾乃「……で、なんで会長が人魚なの?」スルー
櫻子「あ、それはですねぇ……」ケロリ
千歳「人魚姫……やろ?」
櫻子「おお!さすが池田先輩!どこかのおっぱいとはえらい違いだ!」
向日葵「だまらっしゃい!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:08:55.01 ID:2l9nTN8dO
綾乃「……未だに話が見えてこないのだけれど……会長と人魚姫がどう繋がるというの?」
櫻子「チッチッチッ、先輩……『人魚姫』のお話、知らないんですかー?」ニヤリ
綾乃「そ、そのくらい知ってるわよっ!えっと、人魚のお姫様が人間に恋をして……魔女に人間にしてもらうんだけど、結局恋は叶わずに泡になって消えてしまう……だったかしら?」
櫻子「大事なとこが抜け落ちてます!魔女は人魚姫を人間にする時に、交換条件を出したんです……それは……」
向日葵「人魚姫の美しい声、ですわね」
櫻子「おい!大事なとこを取るなよ!今私が説明してるんだからー!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:11:00.88 ID:2l9nTN8dO
向日葵「……人魚姫は、溺れたところを助けてあげた王子に恋をしてしまい、王子に会いに行くために、魔女に声を引き換えに人間にしてもらうんですわ」
千歳「それで王子に近づくんやけど、声が出えへんから気持ちを伝えられへんねん……しかも王子は命の恩人を別の人と勘違いしてて、その人と結婚するんよね……」
向日葵「人魚姫は、王子と結婚できなかったら消えてしまう呪いもかけられていて、その呪いを解くためには王子を殺さなければいけないんですわ……」
千歳「愛しの王子を殺すことはできなかった人魚姫は、悲恋に涙しながら海に飛びこみ……泡となって消えるんや……まるで綾乃ちゃんと歳納さんのように……」タラー
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:12:17.96 ID:2l9nTN8dO
綾乃「ちょっ、なんでそこで私たちが出てくるのよっ!?///」
千歳「……そうやな、綾乃ちゃんと歳納さんは悲恋なんかやないもんなぁ……」ダラー
綾乃「だからぁ、そんなんじゃ……///」
向日葵「……で、なんで会長と人魚姫がつながりますの?」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:13:31.67 ID:2l9nTN8dO
櫻子「だって、会長も声出ないじゃん?」
向日葵「……あれは声が出てないんじゃなくて、出てるけど聞き取れないくらい小さいんですわ」
櫻子「まぁ、似たようなもんだろ!あと、西垣先生っていう王子様がいる!」
向日葵「西垣先生は……女性ですわよ?」
櫻子「あったりまえだろ!……けど、西垣先生は王子様で決定!」
櫻子「あと魔女は……まぁ悪そうなキャラだし向日葵でいっか」
向日葵「なんで悪そうな役が私なのよ!?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:14:25.58 ID:2l9nTN8dO
櫻子「……で、人魚姫の姉妹が杉浦先輩と池田先輩でー……私は王子と結婚する娘役!!」
向日葵「自分だけ幸せなキャラをキャスティングするんじゃないわよっ!」
千歳「さくなな……胸が熱くなるなぁ……」
綾乃「ないから」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:16:09.24 ID:2l9nTN8dO
櫻子「この配役で劇やりましょうよ!劇!」ルンルン
綾乃「そ、そんなことをやる余裕は生徒会には有馬温泉よっ!」
櫻子「えー……楽しそうなのにぃ……」
ガラッ
西垣「み、みんな!聞いてくれっ!!」ダッ
綾乃「うわっ!?ど、どうしたんですか急に……?」
西垣「あのっ、そのっ、あれだ!あれあれっ!」アセアセ
千歳「まぁまぁ、まずは落ち着いて……」タラー
向日葵「先輩もまず落ち着いてメガネかけてください……」
櫻子「……王子だ」ボソリ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:16:56.66 ID:2l9nTN8dO
西垣「私っ!……結婚することになった!!」バーン
一同「「えええええ~っ!!??」」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:17:51.42 ID:2l9nTN8dO
~生徒会室前の廊下~
西垣『結婚することになった!!』
パサッ……
りせ「………!?」
りせ「……」ジワッ
りせ「……っ!」ダッ
タッタッタッ……
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:19:05.85 ID:2l9nTN8dO
西垣「どどど、どうしよう……私結婚しなきゃあ……!」ワタワタ
綾乃「せ、先生!話がよくわからないんですがっ!」
千歳「結婚せなあかんって……強制的に結婚させられるっちゅうことですかぁ?」
西垣「いや、その……校長からお見合いしないかって言われて……///」グスン
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:20:24.13 ID:2l9nTN8dO
櫻子「おみ……あい……?」
向日葵「お見合いって……お見合いしたから結婚、とはいかないんじゃないですの?普通は」
西垣「え……そうなのか……?」シクシク
千歳「まぁ、お見合いが嫌なら断ってもええと思いますし、お見合いしても結婚せえへんかったらええだけちゃいますかぁ?」
西垣「……知らなかった……///」
綾乃「小学生だってそれくらい知ってますよ……それくらい」ハァー
向日葵「はぁ……心配して損しましたわ……」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:22:03.67 ID:2l9nTN8dO
西垣「なーんだ!そうだったのかー!あー、結婚させられるのかと思って気が動転していたようだなっ!」アッハッハッ
綾乃「……けど、せっかく校長先生からいただいた縁談を断っちゃうんですか?」
西垣「まぁ、できるとわかればすぐにでもお断りするかな」
千歳「もったいないんとちゃいます……?一度会ってみるとかしてから決めたほうが……」
西垣「一度会ってしまったら断りにくくなってしまうし、やはり顔を合わせる前にお断りするべきだと思うよ……嫁ならもう既にいるってな」
櫻子「嫁?夫じゃなくて?」
向日葵「先生に彼氏がいたなんて、初耳ですわ……!」
西垣「……何を言っているんだ、私の嫁って言ったら一人だけだろう……?」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:23:13.24 ID:2l9nTN8dO
綾乃「先生の嫁……まさか……!」ゴクリ…
千歳「……」ドクドクドク…
西垣「松本だよ」キリッ
綾乃「……はい、撤収ー」
櫻子「なーんだ、ただのノロケか、つまんないのー」
向日葵「わかってたことですけど……もっと捻ったオチを期待してましたわ……」ハァー
千歳「ななりせは……えたーなるやぁ……」ダクダク
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:24:30.94 ID:2l9nTN8dO
西垣「おいおい、なんだよ皆して……ビックリしただろう?」
綾乃「はいはい、ビックリしましたよー……っと」
西垣「おざなり!?」
向日葵「あの、ノロケに来ただけでしたら帰っていただけませんか?仕事がありますので……」
西垣「あれ?私、教員だよな……?」
櫻子「最終的に私と結ばれないような王子なんて、こっちからお断りだよっ!」
西垣「なんかよくわからないが、大室にまで嫌われた……」ガックリ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:26:37.75 ID:2l9nTN8dO
西垣「……ちくしょー!わかったよ!私は別の場所で松本とイチャイチャしてればいいんだろ!」ダッ
ガラッ
西垣「うわあああああん!!」タッタッタッ
綾乃「ふぅ……やっと帰ったか……」
ガラッ
西垣「……」
綾乃「帰ってくるの早っ!?」
西垣「いや、廊下にこんな物が落ちてたものでな」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:29:22.41 ID:2l9nTN8dO
綾乃「これは……たしか会長が集めに行っていたアンケート……」
千歳「なんでこんなもんが廊下に……?」
西垣「……まさかっ!!」ハッ
タッタッタッ
綾乃「あっ、先生!」
千歳「……会長になんかあったんかな……?」
櫻子「先生を追いましょう!」ダッ
向日葵「ちょっ、待ちなさい!櫻子!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:30:08.97 ID:2l9nTN8dO
タッタッタッ…
西垣(どこだ……どこへ行った……?)ハァッ…ハァッ…
西垣(どこにいるんだ……松本……っ!)ハァッ…ハァッ…
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:31:26.54 ID:2l9nTN8dO
~屋上~
りせ「……」
西垣「はぁっ……はぁっ……ここに……いたか……」
西垣「ふぅ、やっと落ち着いた……」
りせ「…………」
西垣「ん?いや、これでも色々と探し回ったんだぞ……焼却炉や靴箱の中とか」
りせ「……」
西垣「はははっ、冗談だよ冗談」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:32:48.04 ID:2l9nTN8dO
りせ「………、……」ムスッ
西垣「……やっぱり、聞いていたんだな」
りせ「……」ウルッ
西垣「それは……私の勘違いだった……すまん!」ゲザァ
りせ「……!?」
りせ「……………」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:34:14.54 ID:2l9nTN8dO
…………………
カクカクシカジカ…
りせ『……どうして奈々さんはいつもいつも……』ハァー
西垣「だからぁ、ごめんなさいしただろ~?もう言ってくれるなよ……」
りせ『……ふふっ、お見合いを結婚と勘違いするなんて……奈々さんらしくってかわいい』ニコッ
西垣「こ、こらっ、大人をからかうなよ///」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:34:58.39 ID:2l9nTN8dO
りせ『けど……本当によかったんですか?せっかく校長先生から頂いたお話なのに……』
西垣「まぁ、美味いものがタダで食べれるのは魅力的だが……私にお見合いは向かないよ」
西垣「それに……私にはお前がいるからな」キリッ
りせ『……ふふっ、そうですね、私にはあなたしかいませんものね……』ニコッ
西垣「……///」カァー
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:36:12.20 ID:2l9nTN8dO
りせ『……ねぇ、奈々さん』
西垣「どうした?」
りせ『……私、あなたと出会えて本当によかった……』
西垣「……」
りせ『……もし、あなたと出会えていなかったなら……私は……』ウルウル
西垣「もう昔のことを思い出すのはよせ……」ギュッ
りせ『奈々さん……///』
西垣「これからもずっと……一緒にいるから……お前も、ずっと私の側にいてくれ……!」
りせ『……はい』ニコッ
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:37:37.60 ID:2l9nTN8dO
…………………
りせ「…………///」
西垣「えっ!?ぷぷぷ、プロポーズ!?///」
西垣「……もう、どう取ってもらってもかまわないさ」フッ
西垣「……ただ!正式なプロポーズはもっとちゃんとした場所でさせてくれっ!!///」カァー
りせ「……………///」クスッ
チュッ
りせ『……約束のキス///』
西垣「……///」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 23:40:41.26 ID:2l9nTN8dO
~屋上の入口付近~
綾乃「うわぁ……うわぁ……何話してるかイマイチわかんないけど……うわぁ……///」ドキドキ
向日葵「……か、会長もやりますわね……///」ドキドキ
櫻子「……やっぱり会長は人魚姫だったんだよ」ウンウン
千歳「死ぬ……うちが泡んなって死んでまう……」ブバーッ
りせ『……私はもう……あなただけのもの……』
幸せな人魚姫
おしまい
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■コメント
[いつもの名無し]
シャベッタアアァァアアアアアアァァアァ
[名無しさん]
エンダァアアアアアアアアアアアアアアアアアア
[名無しさん]
千歳「西松屋」
[名無しさん]
ブシャアアアア
[名無しさん]
おいコメント欄の方が人間の言葉を忘れてるぞ
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