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結衣『私、船見結衣十四歳』

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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:30:43.34 ID:iLrlIL420

京子(今日はエイプリルフール!)

京子(転校ネタとかどうかな?)

京子「おおおおおう!創作意欲がわいてきたぁあぁぁ!!!」

・・・


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:34:42.41 ID:iLrlIL420

京子「というわけでお願いします」

結衣「いきなり来てなんだよ」

京子「転校生ネタで今度の同人誌をね」

結衣「転校?」

京子「それで実際にイメージできた方がいいものが描けるから」

結衣「つまり…私にそれをやれと?」

京子「さすが結衣!理解が早い!」

結衣「……」

京子(断られるかな?いや、殴られるか?」

結衣「いいよ」

京子「そうだよねだめだy…えっ!?」

結衣「ただし今日だけな」

京子「エイプリルフール?」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:38:12.95 ID:iLrlIL420

結衣「やめる?」

京子「いや、やります!やらせてください!」

結衣「はぁ…で、どうすればいいの?」

京子「だいたいのスト―リーはできてるんだけど」

京子「思いついたの昨日だから制服用意できなかったんだよね」

結衣「七森中の制服は?」

京子「それじゃなんか転校って感じしないじゃん」

結衣「……あるよ」

京子「何が?」

結衣「別の制服」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:42:21.67 ID:iLrlIL420

京子「ほんと!?なんで?」

結衣「親戚がくれた」

京子「何のために?」

結衣「今船見家では大規模な荷物の整理をやってるから」

京子「へ、へぇー(初耳だ)」

結衣「着ればいいの?」

京子「うん!」

結衣「着替えるから出てけ」

京子「えー?」

結衣「やめる?」

京子「着替え終わったら呼んでください」

・・・


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:47:01.78 ID:iLrlIL420

結衣「いいよー」

京子「おおう!」

結衣「なんだよ?」

京子「セーラー服もいいね!」グッ

結衣「はいはい」

京子「はいっ!これ言って欲しい台詞!」

結衣「うん?」

結衣「これ言うの?」

京子「転校初日の学校に向かってる感じで」

結衣「はぁ……」

京子「ちょっと外出て歩きながらお願い」

結衣「コスプレみたいだ…」

京子「ほら行くぞ」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:50:19.29 ID:iLrlIL420

結衣『私、船見結衣十四歳、この春転校してきました』

結衣『不安はいっぱいだけど、とにかく、がんばるしかないよね』

結衣『うん!転校生船見結衣、がんばっちゃう! 』

京子「うんうん!」

結衣「なぁ京子…」

京子「んー?」

結衣「そろそろこの設定やめてもいいか…」

京子「だめだよ!この初々しい感じがいいんじゃん!」

結衣「うぅ…」

京子「よし!このまま学校に行くぞ!」

結衣「本気か?」

京子「もちのろん!」

結衣「……」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:54:24.66 ID:iLrlIL420

京子(さすがに調子に乗りすぎたかな)

結衣「いいよ、付き合う」

・・・

学校からの帰り道

京子「いやぁ最高でした!」

結衣「死ぬほど恥ずかしかった」

京子「けっこう様になってたよ」

結衣「嬉しくないな」

京子「褒めてるのに」

結衣「いいもの描けそう?」

京子「予想よりいいものが描けそうだよ!」

京子「ありがと、結衣」ニコ

結衣「よかった…」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 00:57:11.93 ID:iLrlIL420

京子「家に帰ったら早速描くから!」

結衣「うん」

京子「できたら1番に見せてあげる!」

結衣「あ、京子」

京子「なに?」

結衣「実はさ…」

京子「?」

結衣「転校するんだ」

京子「……」

結衣「……」

京子「プハッ」

京子「アハハ」

結衣「京子?」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:00:13.84 ID:iLrlIL420

京子「結衣。エイプリルフールのつもり?」

結衣「え?」

京子「二番煎じは受けないぞ!」

京子「嘘つくならもっとひねらないと」

結衣「あ、ああ…」

結衣「悪かったな何のひねりもなくって」

京子「結衣らしいけどねん」ハハ

結衣「はいはい」

京子「じゃ、またなー」

結衣「ばいばい……」



結衣「ばいばい、京子」


・・・


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:03:23.87 ID:iLrlIL420

京子「できたー!!!」

京子「転校生船見結衣(タイトル仮)」

京子「始業式に間に合わせることができたぁ…」

京子「きっと結衣は驚くだろうなぁ」


・・・


京子「!」バッ

京子「9時!?」

京子「ち、遅刻だ」

京子「行ってきまーす!」ダッシュ

京子(なんで結衣の奴迎えに来てくれなかったんだよ)

京子(クラス替えとか色々イベント盛りだくさんなのに遅刻なんて)タタタ


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:06:23.98 ID:iLrlIL420

京子「おっとっと」

京子(危うく去年の下駄箱使うところだった)

京子「あったあった」

京子(とりあえず自分のクラスを確認して…)ダッシュ

京子「歳納京子、遅れました!」

先生「始業式から遅刻とは…」

京子「すいません!」

京子(結衣は同じクラスじゃないのか)

先生「宿題はやってきたか」

京子「あ…」

先生「放課後職員室な」

京子(午前で終わるのに説教とは…)

京子(こんなことならちゃんと朝ご飯を食べてくればよかった)


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:09:49.41 ID:iLrlIL420

先生「お前の席はあそこ」

京子「はーい」

京子(綾乃と千歳は同じクラスか)

京子(初めてだな、結衣と違うクラスって)


・・・

キリーツ レイッ サヨウナラー

京子「ふえー校長の話長すぎ」

綾乃「歳納京子!!始業式から遅刻なんてたるんでるわ!」

綾乃「と言いたいところだけど、今日は見逃してあげるわ」

京子「へ?」

綾乃「そりゃ、船見さんがいないんだから歳納京子といえども多少動揺したって仕方ないわよね」

京子(結衣がいないって…?クラスが違うくらいで何言ってるんだろ)


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:13:01.20 ID:iLrlIL420

京子「明日からは気をつけるよー」

京子「じゃあ職員室に行かなきゃだから」スタ

綾乃「……」

千歳「空元気やろか」

・・・

京子(うぅー…こってりしぼられた)

京子「はぁ…」

京子(お腹空いたし娯楽部にでも行こうかな)

京子「やっほー」

京子「ってあれ?誰もいない」

京子(あ、メモがある)


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:15:12.90 ID:iLrlIL420

「お腹が空いたから先に帰るね。
今日から娯楽部が3人になっちゃうけど
これからも一緒に楽しく過ごそうね
  あかり&ちなつ」

京子「3人…?」

京子(まさかちなつちゃんが辞めちゃうとか?)

京子(いやいやメモにちなつちゃんの名前もあるし)

京子(結衣も帰っちゃったのかな)

京子(まったく…結衣の奴…)

京子「しょうがないから私も帰るか」トタ

京子(おーーーっと)

京子(その前に…)

京子「結衣のクラスを確認しとかなきゃ」

京子(教科書とか借りれないし)


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:18:06.46 ID:iLrlIL420

京子「船見船見船見……」

京子「あれっ?」

京子「船見船見船見……」

京子「なんで?」

京子「なんでないんだよ!?」

京子「……っ」タタ

・・・

ピンポーン

京子「……」

ピンポンピンポン

京子「結衣!」

ピンポンピンポンピンポン

京子「結衣ぃぃ!!」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:21:01.70 ID:iLrlIL420

大家さん「ちょっと静かに…」

京子「あ、あの!」

京子「ここに住んでた…」

大家さん「あぁ結衣ちゃんの友達か」

大家さん「結衣ちゃんなら引っ越したよ」

京子「えっ?」

大家さん「お父さんが東京に転勤になったんだって」

大家さん「いつ戻ってこれるかわからないから家族でって」

大家さん「結衣ちゃんとこもおじいちゃんとおばあちゃんだけになっちゃうから心配だねぇ」

京子「えっ……?」

京子「じゃ、じゃあ結衣は…」

大家さん「さすがに東京とここじゃあね…」

大家さん「一人暮らしのままっていうわけにはいかないからねぇ…」


・・・


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:23:05.85 ID:iLrlIL420


京子(嘘だ!嘘だ!嘘だ!)

京子(そんなことないよね!)

ピンポーン

京子(いるよね?)

京子(お願いだからいてよ!)

ガラッ

結衣祖母「あら、京子ちゃん久しぶり」

京子「あ、あの!結衣は!」

結衣祖母「……結衣ちゃん、京子ちゃんには言わなかったんか」

結衣祖母「東京へ行ったよ…家族3人でなぁ」


・・・


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:25:16.88 ID:iLrlIL420

京子(嘘…?なんで?)

京子「どうして…?」

あかり「京子ちゃん?」

京子「あ、あかり?」

あかり「京子ちゃん!」

京子「あかり…結衣がいなくなっちゃった」

京子「……嘘だよね!こんなの夢だよね!」

京子「結衣ぃ」

あかり「京子ちゃん…」

あかり「あかりの家に行こう?」

・・・


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:27:32.13 ID:iLrlIL420

あかり「はい、お茶だよ。京子ちゃん」

京子「……」

あかり「京子ちゃん……」

京子「なんで結衣の奴…私には何も言わないで……」

あかり「…結衣ちゃん、京子ちゃんのところには行かなかったの?」

京子「え?」

あかり「転校が決まってから結衣ちゃんね、あかりとかちなつちゃんとか…」

あかり「みんなのところに挨拶に回ってたんだよ」

あかり「あかりの所にも来て。急なこと過ぎてあかり、泣いちゃった」

あかり「結衣ちゃんはね」

あかり「そんなあかりの頭をなでて泣くと寂しくなるから泣くなって言ってくれたんだ」

あかり「お別れ会をやろうってあかりは言ったんだけど」

あかり「辛くなるからいいって結衣ちゃんが…」

京子「……」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:30:37.58 ID:iLrlIL420

結衣『あ、京子』

京子『なに?』

結衣『実はさ…』

京子『?』

結衣『転校するんだ』


京子「あかりぃ」

京子「私も言われたのに…言われたのに…」

京子「嘘だと思って…」

京子「結衣が転校するって知らずに転校物の同人誌のモデル頼んだりして…」

あかり「京子ちゃん…」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:31:04.70 ID:iLrlIL420

京子「…うぅう」

京子(耐えなきゃ…あかりに泣き顔なんて…)

あかり「あかり見ないから…だから」

京子「うわあああああん」


・・・


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:33:02.93 ID:iLrlIL420

京子(学校休んじゃった)

京子(結衣がいたら呆れられるんだろうな)

京子「結衣ぃ…」

京子(声に出して泣くなんて何年振りだろう)

京子(昨日あれだけ泣いたのに、なんでまだ涙は止まらないんだろう)

京子母「京子。友達来てるよー」

ガチャ

綾乃「歳納京子…」

綾乃「今日赤座さんから聞いたわ」

綾乃「船見さんの転校知らなかったのね……」

京子(知らなかったんじゃなくて、私が勝手に嘘だって決めつけたんだよ)

綾乃「船見さんに言われたの」

京子「……」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:35:24.94 ID:iLrlIL420

綾乃「私がいなくなったらあなたを頼むって」

結衣『京子は色々周りを振りまわすけど、誰かがついててあげなきゃだめだから』

結衣『今までは私がそうしてたけど、もういなくなっちゃうからさ』

結衣『綾乃……京子をよろしく頼む』

綾乃「だから今日来たのよ」

綾乃「歳納京子がこうやって学校に来ないんじゃ船見さんとの約束を果たせないわ」

京子「結衣は…結衣は他に何て?」

綾乃「……寂しくなるなって」

綾乃「歳納京子に振り回される毎日に慣れてたから、それがなくなると思うと寂しくなるって」

京子「結衣ぃ……」

綾乃「……連絡してみたらどうかしら?」

京子「でも、なんて言えばいいか」

綾乃「今しないときっと後悔するわ…」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:37:34.77 ID:iLrlIL420

京子「……」

綾乃「今日は帰るわ」

綾乃「歳納京子!」

綾乃「明日、学校で待ってるわ」

京子「綾乃……」

京子(結衣に……)

・・・

prrrrrrrrr

京子「電話?」

京子「結衣から……?」

prrrrrrr


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:39:55.84 ID:iLrlIL420

京子「……はい?」

結衣「もしもし京子」

京子「ゆ…結衣ぃ」

結衣「あかりに聞いたよ」

結衣「ごめん、ちゃんと言わなくて」

京子「私もごめん。嘘とか言って」

結衣「そういえばエイプリルフールだったしな」

京子「同人誌のネタ…転校生にしてごめん」

結衣「あぁ。あのときはびっくりしたな」

結衣「知ってるのかと思って」

京子「ごめん」

結衣「いいよ。あのおかげで昨日は自己紹介がスムーズにできたし」

結衣「それより京子!」

京子「な、なに?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:42:02.57 ID:iLrlIL420

結衣「学校に遅刻したり、休んだりしてないだろうな」

京子「ギクリ」

結衣「分かりやすいな、お前は」

結衣「お前はやればどこまででもできるんだから…私がいなくてもしっかりしろよ」

京子「…うん」

結衣「お前が私からちゃんと自立しないと、安心して東京にいられないよ」

京子「帰ってきたドラ○もんかよ」ププ

結衣「やっと笑った」

結衣「京子の声聞けてなんだか落ち着いたよ」

京子「私がいなくて寂しいんだろ?」

結衣「それはお前だろ!」

京子「ふふ」

結衣京子「あはは」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:44:22.38 ID:iLrlIL420

結衣「何かあったらまたいつでも連絡しろよ」

京子「結衣も私の声が聞きたくなったらいつでも電話していいんだぞ!」

結衣「はいはい」

結衣「じゃあそろそろ」

京子「うん……」

結衣「そんな寂しそうにするなよ」

京子「してないよ」

結衣「じゃあ、また今度な」

京子「うん」

結衣「おやすみ、京子」

京子「おやすみ、結衣」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:46:03.64 ID:iLrlIL420

ツーツーツー

京子(電話切りたくなかったな)

京子(もっと話していたかったな)

京子「……」ブンブン

京子「ちゃんとしなきゃ!」

京子(ちゃんとして結衣に安心させなきゃ)


・・・


京子「おはよー!」

綾乃「歳納京子!」

京子「昨日はありがとなー」

綾乃「と、当然のことをしたまでよ」

千歳「ふぼぅっ!」

千歳「あかんあかん」

千歳「自重せな…船見さんに言われててん」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:48:42.75 ID:iLrlIL420

京子「え?結衣に?」

千歳「そうや」

結衣『妄想もほどほどにしとけよ』

結衣『今度から介抱する人がいなくなるんだから』

千歳「って言われたんよ」

京子「結衣って…なんかすごいな」

千歳(ほんまはそれだけじゃないんやけど)

結衣『京子のこともよろしくな』

結衣『千歳は妄想して鼻血ばっかりだけど』

結衣『ほんとは綾乃のこととかよく見てるし』

結衣『妄想はほどほどにしつつも、京子のことも見といてやってくれないか?』

千歳(って言われたんやけど)

千歳(船見さんに歳納さんには言うなって言われてるから内緒やなぁ)


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:50:14.09 ID:iLrlIL420

千歳「ほんま船見さんはよう気がきくなぁ」

千歳(船見さんは千鶴のとこにも来てたんよ…)


千歳『え?千鶴のとこにも船見さん来たん?』

千鶴『うん』

千歳『何て言われたん?』

千鶴『京子のこと苦手かもしれないけどたまには仲良くやってほしいって』

結衣『あいつは小さい頃は泣き虫で、よくいじめられてたんだ』

結衣『今でこそ明るくてちょっとうるさいけど…』

結衣『でも、人に嫌われることを恐れてたりするから』

千鶴『って言われた』

千歳『そうやったんかぁ』

千鶴『姉さん。あの人、本当に歳納なんたらのことを想ってるんだね』

千歳『せやなぁ』


千歳(これも内緒なんやけど)


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:50:55.03 ID:iLrlIL420

京子「ふーん…ちなみに私は自立しろって言われた」

綾乃「それは適切な表現ね」

京子「なんだとー?このハイスペックな京子ちゃんに向かって」



京子(なんとなく…これからやっていける)

京子(そんな気がした)


・・・


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:53:09.28 ID:iLrlIL420

京子「やっほー」

あかり「あー京子ちゃん元気になったんだね」

ちなつ「京子先輩の元気な声がないと娯楽部って感じがしませんよ」

京子「そうかぁ…ちなちゅは私がいなくて寂しかったんだなぁ」

ちなつ「そ、そんなことないです!ひっつかないでください!京子先輩!」

あかり「お、おいこら」

京子「え?」

あかり「ここでは私がちなつちゃんを守るように結衣ちゃんに言われたんだ」

ちなつ「……」

京子「そういえば、ちなつちゃんは結衣に何て言われたんだ?」

ちなつ「……」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:55:23.72 ID:iLrlIL420

結衣『転校するんだ』

ちなつ『えっ?嘘ですよね?』

結衣『ごめんね……』

ちなつ『嫌です!結衣先輩がどこかに行っちゃうなんて』

ちなつ『嫌です!』

結衣『……』

ちなつ『私、私…結衣先輩が好きなんです。大好きなんです』

結衣『……ありがとう』

ちなつ『私は…!』

結衣『でもごめん。ちなつちゃんの気持ちに私は応えられない』

ちなつ『……転校するからですか?それとも…!』

結衣『ちなつちゃんのことは好きだよ。でもちなつちゃんの好きとは違う好きなんだ』


ちなつ「言えません」

あかり「……」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:57:07.49 ID:iLrlIL420

ちなつ「ただ……」

京子「ただ…何?」

ちなつ「私がいなくなっても娯楽部を辞めないでほしいって言われました」

ちなつ「……」

ちなつ『うう……ヒック……グス』

結衣『……』

結衣『ごめんね、ちなつちゃん』

結衣『一つだけわがままを言っていい?』

ちなつ『……』

結衣『娯楽部を辞めないでほしいんだ』

ちなつ『…辞めるつもりなn…』

結衣『ちなつちゃんが辞めると寂しがる奴がいるから……』


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:58:02.13 ID:iLrlIL420

ちなつ『……!』

結衣『厚かましいお願いなんだけど』

ちなつ『…いいですよ』

結衣『よかった』

ちなつ『その代わり…』

ちなつ『最後にキスしてくれませんか?』


京子「そうなんだ」

京子「でもちなつちゃんが辞めると寂しいからなー」

あかり「そうだね」

京子「だからよかったよ」

ちなつ「辞める気なんてありませんでしたよ」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 01:59:19.73 ID:iLrlIL420

ちなつ「私もそれなりにこの部に愛着ありますし」

京子「もちろん私のことも好きなんだろー」

ちなつ「だから!ひっつかないでくださいってば!」

あかり「お、おいこらー」



京子(私はこうやって変わらない世界を誰がもたらしてくれたか知らないで)

京子(結衣のいない生活に慣れていった)


・・・


京子(メールをすることも減った)

京子(電話なんてほとんどしない)

京子(そんな中、結衣のいない最初の夏休みを迎えたある日のことだった)


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:00:41.62 ID:iLrlIL420

京子「おはよー」

京子「ってあれ?誰もいないのかな?」

京子「まぁもうお昼だしなー」

京子(お、テーブルの上にチャーハン発見)

京子(チンしてる間にテレビでも見るか)ピッ

「3年女子100m走の決勝が行われます」

京子(陸上?)

京子(他の番組に回すか…)

「……レーン…番、船見結衣さん」

京子「え?」

京子「結衣?」

京子(カメラちょっと結衣らしき人をもっと映せよ!)

京子(本当に結衣なの?)

「今スタートです!」

・・・


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:01:54.51 ID:iLrlIL420

あかり「もしもし?京子ちゃん?」

あかり「えっ?テレビ?」

あかり「ちなつちゃんテレビ付けてもらっていい?N○K」

ちなつ「うん」ピッ

ちなつ「……結衣先輩?」

あかり「え、ほんとだ」

京子「見た?結衣だろ?」

あかり「びっくりしたよ」

京子「陸上始めてたなんてな」

ちなつ「え?しかもこれ全国?」

あかり「えー!結衣ちゃんすごーい!」

京子「いま思いついたんだけど!」

あかり「何?京子ちゃん」

京子「せっかくの夏休みだし結衣の所に皆で行かない?」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:03:06.36 ID:iLrlIL420

あかり「……」チラ

ちなつ「……」フルフル

あかり「でも京子ちゃん今年受験生だし」

京子「大丈夫だよ!」

あかり「でも……」

ちなつ「……」スッ

ちなつ「京子先輩」

京子「あれ、ちなっちゃんもいたの?」

ちなつ「京子先輩だけで行ってください」

京子「え?二人は結衣に会いたくないの?」

ちなつ「会いたいです!会いたいですよ…」

京子「じゃあ…」

ちなつ「でも!でも京子先輩だけで行ってください」

ちなつ「じゃあ失礼します」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:04:06.64 ID:iLrlIL420

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「ごめんね、あかりちゃん」

あかり「ううん」

ちなつ「でも結衣先輩はちゃんと京子先輩と会うべきなんだと思うの」



ちなつ『最後にキスしてくれませんか?』

結衣『……』

ちなつ『……』

結衣『……ちなつちゃん』スッ

ちなつ『ごめんなさい』

結衣『え?』

ちなつ『冗談です』


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:04:41.63 ID:iLrlIL420

ちなつ『キスは結衣先輩が本当に好きな人としてください』

結衣『え?』

ちなつ『好きなんでしょう?その、私が辞めたら寂しがる人の事』

結衣『……好き、だよ』

結衣『でも、いいんだ』

ちなつ『なんでですか?』

結衣『……遠距離なんて無理だよ』

ちなつ『でも!』

結衣『ちなつちゃん』チュ

ちなつ『!?』

結衣『私はちなつちゃんが思っているより強くないんだ』



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:06:08.46 ID:iLrlIL420

ちなつ「結衣先輩は京子先輩の事好きだった」

あかり「うん」

ちなつ「愛していたって言うべきかもしれない」

ちなつ「あんなに大きな愛に私は敵わないよ」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「私ね、最近思うんだ」

ちなつ「そんな風に人を愛せる人を好きになってよかったって」

ちなつ「ねぇ、あかりちゃん」

あかり「なに?」

ちなつ「私の目に狂いはないでしょ?」ニコ

あかり「うん!」ニコ


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:07:01.56 ID:iLrlIL420

ちなつ「だから結衣先輩と京子先輩だけで会わなくちゃいけないって思うんだ」

あかり「そうだね」

ちなつ「後で二人でこっそり結衣先輩に会いに行こうね」

あかり「うん」


・・・

京子(ちなつちゃんどうしたんだろ?)

京子(何か事情があるのかな)

京子(気になるけど……それ以上に)

京子(結衣に会いたい)


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:08:04.58 ID:iLrlIL420

To:結衣
Sub:
夏休みだし、結衣に会いに行きます。

京子(本当は今すぐにでも行きたいけど)

京子(東京だもんなぁ…お金とかお母さんとかちゃんとしないと)

♪~

To:京子
Sub:
いきなりびっくりした。
いつ来るつもり?


・・・


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:09:11.20 ID:iLrlIL420

京子母「結衣ちゃんのご両親によろしくね」

京子「わかってるよ!」

京子「行ってきます!」

To:結衣
Sub:今から
行くよ!待ってろ結衣!

京子(驚くほど足取りは軽かった)

京子(車窓から見える景色が変わっていき、だんだんと目的地に近付いてきた)

京子(そう思うと心臓がドキドキしてきた)


京子(まぁ気付いたら眠ってたんだけどね)


・・・


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:11:04.77 ID:iLrlIL420

京子(結衣はどこだろう)キョロキョロ

京子(電話かけよ)prrr

結衣「あ、京子!」

京子「結衣!」

結衣「久しぶりだな、京子」

京子「うん!」

「へぇーその人が結衣の幼馴染?」

京子「へ?」

結衣「あぁ…この子は部活仲間なんだ。さっき偶然会ってさ」

「いつも結衣にお世話になっています」

結衣「おい」

「いつも宿題やら試験勉強やら…」

結衣「はいはい。帰って受験勉強でもしとけよ」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:12:51.16 ID:iLrlIL420

「冷たいな結衣は」

「まぁ結衣は陸上で高校行けそうだしね」

結衣「そんなのわかんないって」

「中3から陸上始めて全国出たんだよ?誘いがないわけないじゃん」

京子「……」ポカーン

「あ、ごめんごめん。喋りすぎちゃったね!じゃあまたね、結衣」

結衣「ばいばい」

結衣「ごめん、京子のことほったらかしにしちゃって」

京子「ううん、それより」

京子「陸上始めたんだね」

結衣「あ、あぁ他にやることなかったしさ」

京子「全国、テレビで見たよ」

結衣「負けちゃったけどね」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:14:07.87 ID:iLrlIL420

京子「……髪、伸ばしたんだ」

結衣「あ、うん」

京子「ポニテだったからテレビでもすぐに気付けなかったよ」

結衣「変かな?」

京子「そんなことないよ!似合ってる」

結衣「そっか」

結衣「どこ行こうっか?」

京子「うーん……無難に東京タワー?」

結衣「実は私もまだ行ったことないんだ」

京子「じゃあ決まり!」

結衣「先に荷物置いてくる?」

京子「そうだな」

・・・

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:15:32.90 ID:iLrlIL420

京子「結衣は東京に来ても同じようなことしてるんだね」

結衣「ん?何が?」

京子「さっきの友達」

結衣「ああ宿題とか?」

京子「そうそう」

結衣「本当にやらないんだよね、あいつ」

結衣「でもあいつに誘われて陸上始めたし、憎めないんだよね」ニッ

結衣「宿題とか色々京子に似てるとこあるけど、頭は京子の方がいいな!」ニヤ

京子「まぁ私は天才的な頭脳の持ち主だからな」

結衣「そうだな」

結衣「ここが今住んでるとこ」

結衣「ちょっと狭いけど」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:16:32.80 ID:iLrlIL420

結衣「荷物はこの辺に置いといて」

京子「うん」

結衣「じゃあ行こう」

・・・

京子(娯楽部の事、生徒会の副会長争いの事)

京子(話したいことはたくさんあった)

京子(結衣は私の話にツッコミを交えながら聞いてくれた)

結衣「これが東京タワーか」

京子「本当に赤いんだ」

結衣「階段長っ!」

京子「え、エレベーターで行くんじゃないの?」

結衣「あ、ああ、つい癖で」

京子(どんな癖だよ)


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:17:15.67 ID:iLrlIL420

京子「おおう!」

結衣「どうした?」

京子「ここ床透けてる!」

結衣「うわ…下見えるじゃん」

京子「え、結衣。怖い?怖い?」ニヤニヤ

結衣「えい」ドン

京子「うわわわわわ!」

結衣「お前もビビってんじゃん」ニッ


結衣「大展望台だって」

京子「……」キラキラ

結衣「行くか」

京子「うん!」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:19:09.36 ID:iLrlIL420

京子「ってこれしかないの!?」

結衣「思ったより狭いな」

京子「ぼったくり」

結衣「シッ」

京子「富山はどっち?」

結衣「あっちかな」

京子「うーん…何も見えない」

結衣「さすがにここからは見えないだろ」

京子「ねぇ結衣」

結衣「ん?」

京子「その…ありがとね」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:20:43.76 ID:iLrlIL420

京子「みんなにいろいろと私をよろしくって言って回ったんだって」

結衣「あぁ…そりゃあお前が心配だったし」

京子「だから、ありがとう」

結衣「なんか気恥ずかしいな」

京子「えへへ」

結衣「でもその様子なら大丈夫みたいだな」

結衣「私がいなくても」

・・・

京子「けっこう楽しめたね」

結衣「そうだな」

京子「お土産も買えたし」

結衣「そういえば、あかりとちなつちゃんはこれなかったの?」

京子「うーん。そうみたい」

結衣「ふーん……」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:21:48.60 ID:iLrlIL420

♪~

結衣「あ、お母さんからだ」

京子「なんだって?」

結衣「いつ帰るの?って…」

結衣「そろそろ行く?」

京子「そうだね。結構お金も使っちゃったし」

京子(こうやって二人で歩いてると)

京子(変わらないなって思う)


京子(だけどはっきりと変わったとも感じる)

京子(不思議)

京子(まるで今日のことが夢みたい)


・・・


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:23:14.98 ID:iLrlIL420

京子「お風呂ありがと」

結衣「ん」

京子「さっぱりしたー」

結衣「じゃあ私も入るか」

京子「うん」

京子(あ、写真が飾ってある)

京子(娯楽部の写真と修学旅行の写真)

京子(他は…駅で会った結衣の友達との写真)

京子(これは陸上部の写真なのかな?)

京子(転校先のクラス写真…)

京子(結衣の髪伸びたなぁ…私よりはちょっと短いけど)

京子(京子が泣き虫だったから自分がしっかりしなくちゃって…前言ってたけど)

京子(もう……その必要もないもんね)


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:25:08.80 ID:iLrlIL420

京子(駅で会った結衣の友達も結衣のこと結衣って呼んでたな)

京子(私の知らない結衣が増えてるよ)

京子(この結衣の部屋にはあの日着た制服がかかってて)

京子(トロフィーとか賞状が置いてあって)

京子(ゲーム機は端に追いやられていて少し埃をかぶってる)

京子(全部、私が見たことのない結衣の姿だよ)

京子(変だな)

京子(結衣の転校を知った日は結衣の不在それ自体を嘆いていたのに)

京子(今、結衣と一緒にいるのに…寂しいよ)

結衣「あー気持ちよかった」フロアガリ

京子「あの時に着た制服って転校先のだったんだ」

結衣「あー…うん」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:26:53.32 ID:iLrlIL420

京子「そのとき言ってくれればよかったのに」

結衣「なんとなく言いづらくてさ」

京子「そっか」

京子「でも、本当にあの制服、結衣に似合ってるよ」

結衣「あ、ありがとう」

結衣「…京子、布団どうする?」

京子「え?」

結衣「一緒に寝る?別々に寝る?」

京子「…結衣は私と一緒に寝たいんだな」

結衣「じゃあ別々にするか」

京子「一緒がいいです!一緒でお願いします!」

結衣「なんだよ、京子の方が私と一緒に寝たいんじゃないか」

京子「だって久しぶりだしさ」

結衣「まぁそうだな」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:28:33.38 ID:iLrlIL420

結衣「電気消すよ」

京子「はーい(結衣の匂いがする)」

結衣「なんかさ」

京子「ん?」

結衣「なんか京子があまり変わってなくて安心した」

京子「……私、髪切ろうかな」

結衣「え?何突然」

京子「気分かな」

結衣「切るなよ」

京子「なんで?」

結衣「京子の今の髪似合ってるからさ」

京子「ありがと」

京子「でも……そう言ってくれる人は近くにいないから」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:30:14.75 ID:iLrlIL420

結衣「……」

京子「明日帰ったら、今度はいつ会えるのかな?」

結衣「また、会えるよ」

京子「受験とかで忙しくなってさ、あんまり連絡とらなくなってさ」

京子「結衣と会うのが普通じゃなくて、今日みたいに特別になっちゃうんだろうな」

結衣「京子……?」

京子「……何言ってるんだろ私。」

京子「きっと疲れてるんだね…もう寝よう」

京子「おやs…」

結衣「手、繋いで寝よ」

京子「うん、いいよ」

結衣「おやすみ、京子」

京子「おやすみ、結衣」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:31:49.21 ID:iLrlIL420

京子(結衣と会う事が、一緒にいることが)

京子(特別になっちゃうなんて嫌だよ)

結衣「……」zzzzz

京子(結衣の優しいところも寝顔も変わってないね)

京子(ねぇ、結衣)

京子(私、今わかったよ)

京子「結衣のこと好きだよ」コソ

京子(でも、結衣には結衣の新しい生活があるから)

京子(そこに私はいないから)

京子(……ばいばい、結衣)


・・・


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:33:14.35 ID:iLrlIL420

京子(本当はお昼食べてから帰る予定だったけど)

京子(でも、もういいや)

京子「おばさん、今日これから予定ができたんで帰ります」

結衣母「こんなに早くに?」

京子「急でごめんなさい」

結衣母「結衣はまだ寝てるの?」

京子「あ、気持ちよさそうに寝てるので起こさなくていいです」

結衣母「でも」

京子「いいんです」

結衣母「…そっか。気をつけて帰るんだよ」

京子「はい!昨日今日とお世話になりました」

結衣母「また、いつでもおいで」

京子「はい!じゃあ、失礼します」スタ


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:35:01.77 ID:iLrlIL420

京子(今結衣の顔見たら泣いちゃいそうだし)

京子(そしたら結衣に心配かけちゃうし)

京子(結衣に迷惑かけたくないからさ)

京子(帰るね、結衣)

・・・

京子「……」

京子(あんなに行きの電車では心弾ませてたのにな)

京子(景色がだんだんと変わっていくよ)

京子(やっぱり昨日は特別な気がして仕方なくなっちゃうなぁ)

京子(…寝よう)

京子(結局あまり寝れなかったし)

京子「……」zzzz


・・・


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:36:37.51 ID:iLrlIL420

向日葵「あら?」

京子「……」トコトコ

向日葵「歳納先輩?」

京子「あ、ひまっちゃん」

向日葵「こんにちは」

京子「こんなところで何してるの?」

向日葵「今日の夕飯の買い出しを…歳納先輩は何をしてるんですか?」

向日葵「見たところ沢山荷物を持っていますけど」

京子「あー…そうだ!」

向日葵「なんですの…?」

京子「ひまっちゃんとちっぱいちゃんにお土産」

向日葵「あ、ありがとうございます」

向日葵「どこに行ってたんですか?」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:38:07.45 ID:iLrlIL420

京子「ちょっと東京に」

向日葵「船見先輩ですか?」

京子「うん」

向日葵「船見先輩元気そうでした?」

京子「うん…ちょっと髪とか伸びてたけど…元気そうだったよ」

向日葵(でも歳納先輩は元気がないようですわ…)

京子「あ!そういえば!」

向日葵「え?なんですか?」

京子「ひまっちゃんのとこにも結衣来たの?」

向日葵「ええ」

京子「何か言われた?」

向日葵「櫻子は、歳納先輩のテンションに1番合わせやすいのは櫻子だから」

向日葵「娯楽部にも顔出して一緒に遊んでほしいって言われてましたわ」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:40:04.66 ID:iLrlIL420

京子「なんだよその理由」

京子「で、ひまっちゃんは?」

向日葵「私は…櫻子と歳納先輩がコンビを組んだら私の負担が増えそうで申し訳ないと」

京子「なんだそれー私はひまっちゃんに迷惑かけたりしないのにな」

向日葵「だいたい櫻子のせいですから」

京子「ふーん…みんな色々言われてたんだなぁ」

京子「じゃあ、帰るね!ばいばいひまっちゃん!京さくコンビのツッコミよろしく!」バイバイ

向日葵「え?コンビ組みますの?」

向日葵「ってもういませんわ」

向日葵(本当は……)


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:41:08.85 ID:iLrlIL420

結衣『ほんと色々迷惑かけると思うんだけど』

向日葵『そんなことありませんわ』

結衣『……』

結衣『余計なお世話かもしれないんだけどさ』

結衣『たまにはちゃんと素直になった方がいいと思うよ』

向日葵『な、なんのことですか!?』

結衣『大室さんの事』

向日葵『そ、そんな私は櫻子のことなんて…』

結衣『ずっと一緒にいられるとは限らないから』

結衣『何が起こるかなんてわからないからさ』

向日葵『……あの、先輩は』

向日葵『歳納先輩のこと』


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:42:48.20 ID:iLrlIL420

結衣『いいんだ』

向日葵『……』

結衣『私がしなきゃいけないのは、私がいなくても京子がやっていけるように』

結衣『それだけだよ』

向日葵『でも、船見先輩は歳納先輩の事』

結衣『これが、私なりの愛情表現だから』

向日葵『船見先輩…』


櫻子「ひっまわりー!」

向日葵「櫻子」

櫻子「今日のご飯はなんだ?」

向日葵「食べていく気ですの?」

櫻子「私は松坂牛がいいなぁ」

・・・

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:44:08.02 ID:iLrlIL420

あかり「あ、京子ちゃん」

京子「おーあかり」

ちなつ「思ったより早かったですね」

京子「ちなつちゃんもいるとは…私の帰りを待っていたんだね」

ちなつ「あかりちゃんの部屋に行きますか」

京子「あースルーしないで」

あかり「京子ちゃんおかえり」

京子「ただいま」

京子「これ二人にお土産だよ」

あかり「ありがとう」

ちなつ「ありがとうございます」

ちなつ「で」

京子「で?」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:45:46.60 ID:iLrlIL420

ちなつ「結衣先輩とは話せました?」

京子「うん!あんまり変わってなかったよ」

京子「東京タワーに行ってきた」

京子「だからお土産は東京タワーストラップだよ!」

あかり「京子ちゃん」

京子「んー?」

京子「結衣も二人に会いたがってたよ」

ちなつ「……京子先輩」

京子「何?ちなつちゃん」

京子「なんか怖いよ?」

ちなつ「どうしてこんなに早く帰ってきたんですか?」

ちなつ「この時間にここにいるってことは出発したの朝ですよね?」

京子「え……い、いや」

ちなつ「結衣先輩と本当にちゃんと話をしてきたんですか?」


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:47:01.91 ID:iLrlIL420

京子「……話したよ」

京子「だけど…話してると楽しいんだけど、寂しくなって」

京子「耐えられなくて…帰ってきちゃった」

ちなつ「なんで?」

ちなつ「なんでなんですか?」

ちなつ「なんで二人は…」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「なんで結衣先輩はこんなにも京子先輩のことを愛しているのに…」

あかり「ちなつちゃん」

ちなつ「なんで報われないの!?」

あかり「ちなつちゃん!!」

京子「え?」

あかり「ちなつちゃん、落ち着いて」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:48:27.84 ID:iLrlIL420

ちなつ「……」

京子「それって、どういう」

ちなつ「いいよ、あかりちゃん」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「結衣先輩が転校する前に私のところに来た話をします」

京子「……」

ちなつ「結衣先輩は、京子先輩の事を本当に、本当に…」

ちなつ「愛しているんですよ」

京子「でも……」

京子「私も、みんなが思ってるより強くないよ」

京子「結衣に会って、結衣には結衣の新しい生活ができてて」

京子「私がそこに入り込む余地なんてなかったんだよ」

京子「…どうしろっていうのさ」

あかり「京子ちゃん…」


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:50:07.84 ID:iLrlIL420

京子「どうすることもできないよ」

京子「もう私と結衣には同じ時間は流れていないんだから」

ちなつ「ばか!」

ちなつ「京子先輩のバカ!」

あかり「ちなつちゃん!」

ちなつ「目を覚ました結衣先輩は!」

京子「……」

ちなつ「結衣先輩の気持ちを」

あかり「ちなつちゃん…!落ち着いて」

ちなつ「今頃結衣先輩は…結衣先輩は…」

あかり「京子ちゃん、ごめん」

京子「……ううん」

ちなつ「逃げてるだけです!」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:51:15.60 ID:iLrlIL420

ちなつ「傷付きたくなくて傷付いてるだけですよ!」

京子「こっちこそごめん。」

京子「帰るね」タッ



ちなつ「ごめんね、あかりちゃん」

あかり「ううん」

あかり「でもあとで謝ろうね」

ちなつ「うん」

ちなつ「なんでなのかな…」

ちなつ「どうして両想いなのに…」


・・・


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:52:52.90 ID:iLrlIL420

京子(結衣は今頃…)

京子(考えてなかった)

京子(自分が逃げることしか…考えてなかった)

千歳「歳納さんやん?どうしたん?」

綾乃「え?歳納京子!」

京子「あー二人とも。奇遇だなー」

京子「二人にお土産があるんだ」ハイッ

綾乃「あ、ありがとう」

京子「…?」

綾乃「何かあったの?」

京子「え?」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:54:48.70 ID:iLrlIL420

千歳「歳納さん泣いてる…」

綾乃「はいハンカチ」

京子「……」グシグシ

千歳「公園でも行こか?」トタッ

・・・

京子「…結衣のとこに行ってきたんだ」

千歳「船見さんとこ?」

綾乃「それにしてはあまり嬉しくなさそう…」

京子「結衣と東京タワーに行っていろんな話をしたんだ」

京子「でもお互いのこと話せば話すほど」

京子「私の知らない結衣が出てきて…」

京子「結衣に何も言わないで帰ってきちゃった」

綾乃「……」


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:56:00.28 ID:iLrlIL420

京子「さっきちなつちゃんに怒られた」

京子「結衣の気持ちを無視してるって」

京子「逃げてるだけだって…」

京子「でも」

京子「確かにあのとき逃げることしか考えてなかった」

京子「私は……私は。どうすればいいんだよぅ」

千歳「歳納さん…」

綾乃「歳納京子!」

綾乃「あなたは、あなたの気持ちはどうなの?」

綾乃「どうして寂しくなったの?」

京子「……結衣の事、好き」

京子「やっと気付いた…。一緒にいすぎて気付かなかった」

京子「結衣が好き」

綾乃「……」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 02:57:25.84 ID:iLrlIL420

綾乃「なら……」

京子「でも、結衣の迷惑になりたくないし」

綾乃「確かに身を引くっていう愛の形もあるかもしれないわ」

綾乃「でも私達はまだ中学三年生よ!」

綾乃「もっとわがまましていいのよ」

千歳(綾乃ちゃん…)

京子「……わかんない」

京子「わかんないよ!」タタッ


・・・


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:01:35.48 ID:iLrlIL420

千歳「これでよかったん?」

綾乃「……」

千歳「綾乃ちゃんは歳の…」

綾乃「吉川さんは強いわ」

綾乃「本当に強い」

綾乃「私は……吉川さんほどの強さはないけど」

綾乃「あんな歳納京子は歳納京子じゃないもの」

千歳「綾乃ちゃん」

綾乃「歳納京子を元気にできるのは世界でたった一人だから」

綾乃「それは、私じゃないから」

綾乃「……」ジワ

千歳「綾乃ちゃん…泣いてもええねんで?」

綾乃「…泣けないわよ、まだ」

千歳「綾乃ちゃん…」


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:03:03.94 ID:iLrlIL420



・・・
・・・




103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:09:00.25 ID:iLrlIL420

あかり「あの、京子ちゃんは」

京子母「ごめんね、なんかひきこもってるみたいで」

ちなつ「そうですか」

京子母「心配しないで」

京子母「たまにあることだから」

京子母「絵を描くのに集中すると出てこないのよね」

京子母「今回はちょっと長いけど…でも出てきたら二人に会いに行くように伝えるから」

あかり「は、はい」

ちなつ「お願いします」

あかり「ちなつちゃん…今日もダメだったね」

ちなつ「絵を描いてるなんてきっと嘘だよね」

あかり「たぶん」

ちなつ「私のせいだ…」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:13:53.73 ID:iLrlIL420

あかり「そんなことないよ」

ちなつ「……どうしよう」

あかり「ちなつちゃん」

あかり「京子ちゃんをね、守るのは小さい頃から決まってるんだよ」

ちなつ「うん…」

ちなつ「それしかきっとないもんね」

・・・

京子母「今日もあかりちゃんたち来てくれたわよ?」

京子「うん」

京子母「二人とも心配してるんだからね」

京子「わかってるよ」

京子母「そろそろ引っ張り出すからね?」

京子「それまでには出るよ」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:18:09.55 ID:iLrlIL420

京子(またあかりとちなつちゃんを無視しちゃった)

京子(お母さんは思春期だからねってあかりたちに嘘ついてくれてるけど)

京子(さすがにわかっちゃうだろうな)

京子(でも、どうすればいいのさ)

京子(こんなに苦しむくらいなら…いっそ結衣と出会わなければよかった)

京子(過去を振り返ったって変えられるわけじゃないのに)

京子(こんな気持ちなくなっちゃえばいいのに)


京子母「もしもし」

京子母「わかったわ」

京子母「大丈夫。こないだはこっちがお世話になったしね」


・・・


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:23:06.02 ID:iLrlIL420

京子『結衣』

結衣『誰だっけ』

京子『やだよ』

京子『置いていかないでよ』

京子『寂しいよ』

京子『結衣!』

京子「!」

京子「夢かぁ…」

京子(最近こんな夢ばっかりだ)

京子(だけど起きてても嫌な想像しかしないし…)

京子(どうしようもないな)


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:25:59.47 ID:iLrlIL420

京子(夢見るとすぐ起きちゃうから寝た気しないんだよなぁ)

京子(……)

京子「……」zzz

・・・

京子(ん……)

京子(なんだか懐かしい)

京子(あったかい…)

京子(なんでだろ?)

京子(結衣の匂いがする…)

京子「結衣ぃ…」

結衣「ん?」

京子「結衣がいないと寂しいよ」


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:30:51.67 ID:iLrlIL420

結衣「うん」

京子「この間は…勝手に帰ってごめんね」

京子(久しぶりに穏やかに笑う結衣の夢)

京子(だからかな?素直に言葉が出てくるよ)

京子「私の知らない結衣がいるのがね…怖かったんだ」

京子(結衣…そんな顔しないで)

京子(寂しそうな顔、しないでよ)

京子(結衣…行かないで)

京子「……」zzz

京子「ふぁあ」

京子「最近寝すぎだなぁ」


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:34:36.98 ID:iLrlIL420

京子「でもさっきの夢は…」

結衣「やっと起きた」

京子「……」

結衣「よっ!」

京子「……結衣?」

結衣「うん」

京子「なんで?」

結衣「お盆だからさ」

結衣「ここんとこ引き籠ってたんだって?」

結衣「あかりから聞いたよ」

京子「……夢?」

結衣「……」ギュッ

京子「いふぁい(痛い)」


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 04:39:19.49 ID:iLrlIL420

京子「本当に結衣?」

結衣「そうだよ」

京子「結衣、髪……」

結衣「切ったんだ」

結衣「短い方が楽だし、夏だし…」

結衣「京子はこっちの方が好きかなって」

京子「そうなんだ」

結衣「ほんとは明日帰る予定だったんだけど先に帰ってきたんだ」

結衣「京子の事、心配だったから」

京子「……ごめん。また心配かけて」

結衣「ほんとだよ」


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:16:31.36 ID:iLrlIL420

結衣「起きたら京子がいなかったんだよ」

結衣「転校の時は覚悟があったから大丈夫だったけど」

結衣「あの朝の喪失感は……」

京子「……」

結衣「でもそれでわかった」

結衣「京子が私の転校を知った時もこんな気持ちだったんだって」

結衣「ごめんな、京子」

京子「ううん…私が勝手に」

結衣「あとこれ!」

結衣「読んだよ、転校生船見結衣(タイトル仮)」

京子「え?あれ?」

結衣「鞄からちらって見えてたから」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:22:53.08 ID:iLrlIL420

結衣「京子がお風呂入ってる時にとっちゃった」

京子「……」

結衣「内容もだけど、本がしわしわになってるのも気になってさ…」

京子「そ、それは……」

結衣「気にしなくてよかったのに…」

結衣「私はあそこまでキラキラした転校生生活を送ってはいないけど」

京子「……結衣は、きらきらしてるよ」

結衣「え?」

京子「私を置いていかないでよ…」

結衣「……」

結衣「置いてくつもりはなかったよ」

結衣「でも、引っ越すことになっちゃったから」

京子「……(分かってるよ、それくらい)」


129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:26:20.07 ID:iLrlIL420

結衣「京子…私も京子がいなくて寂しかったよ」

結衣「寂しかったから、陸上に打ち込んで気を紛らわそうとしてたんだ」

結衣「もしかしたらそれが京子を不安にさせたのかもしれないけど」

京子「……」

結衣「……」

京子「……好きだよ」

結衣「私も好きだよ」

京子「でも…」

結衣「うん」


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:31:19.42 ID:iLrlIL420

京子「今は一緒にいられないから」

結衣「うん…好きだよ…京子のこと本当に」

京子「うん…」

結衣「だから、このまま…」

京子「うん。分かってる…わかってるよ」

京子「私も、この気持ち…大切にするから」

結衣「うん」


・・・


133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:35:49.12 ID:iLrlIL420

コンコン

京子母「夕飯だよ」

京子「…うん」

結衣「言ってなかったけど今日は京子んちにお世話になるんだ」

京子「え…そうなの?」

結衣「せっかくだからってお母さんに言われてさ」

京子「……」

結衣「嫌だった?」

京子「そんなわけないじゃん」

京子「いこ?」

京子母「やっぱり結衣ちゃんがいないとだめね、京子は」

結衣「いや、はは」

京子「いいから夕飯!」

・・・


136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:39:45.70 ID:iLrlIL420

結衣「京子の家に泊まるのは本当に久しぶりだな」

京子「そうかもね」

京子母「布団いる?」

京子「どうする?」

結衣「じゃあお願いします」

京子母「じゃあ出しとくから京子運んでね」

京子「ヴぇ」

結衣「いいよ、私が運ぶから」

京子「一緒に寝ないの?」

結衣「一応だよ」


・・・


137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:43:16.03 ID:iLrlIL420

京子「一緒に寝ようよ」

結衣「んー」

京子「いや?」

結衣「ちょっと考えてる」

京子「電気消すよ」

京子「いつもと逆でおもしろいな」

結衣「今回はさ、起きたらいないなんてことないよな?」

京子「あるわけないじゃん」

京子「ここ私の家だし」

結衣「じゃあいいよ」

京子「よかった」モソモソ

結衣「あれは軽くトラウマだから」

京子「ごめん」


139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:47:14.10 ID:iLrlIL420

京子「でも今日はもしいなくなるとしたら結衣の方でしょ?」

結衣「いなくならないよ」

結衣「あんな気持ちは体験しない方がいいし」

京子「……ねぇ、結衣」

結衣「なに?」

京子「もしもさ」

結衣「もしもはなしだよ」

京子「もしも…結衣が引っ越ししてなかったらさ」

京子「私達……」

結衣「もしもはなし」

京子「……」

結衣「離れ離れになっちゃった事実は変わらないから」


141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:50:23.04 ID:iLrlIL420

京子「じゃ、じゃあさ」

結衣「寝よ?」

京子「……うん」

結衣「おやすみ、京子」

京子「おやすみ、結衣」ギュッ

結衣「うん…」

京子(もし私が東京の高校に進学したら)

京子(その時私達の気持ちが変わっていなかったら)

京子(その時、結衣は…)



・・・


143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 05:55:05.11 ID:iLrlIL420

お盆も終わり・・・

結衣「じゃあ、行くね」

京子「みんなは?」

結衣「お盆の間に会える人とは会ったよ」

京子「そっか」

結衣「みんな変わってないな」

京子「うん」

京子「あの」

京子「あの…受験中は行けないけど、受験終わったら、行くから」

結衣「待ってるよ」

京子「結衣さ、陸上部の誘いが来たらどうするの?」

結衣「そんなの来るかもわからないし、考えてないな」


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:06:19.60 ID:iLrlIL420

京子「先に決まりそうだったら教えてよ」

結衣「まさか、お前…」

京子「受験なんて私が本気出せばどこでもいけるから」

結衣「……しょうがないな、京子は」

結衣「先の事なんてわからないし、何が起こるかなんてわかんないけど」

結衣「…待ってるよ、京子」

結衣母「結衣、そろそろ行かないと、電車」

結衣「うん、今行くよ」

京子「またね、結衣」

結衣「うん、またね、京子」


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:12:09.00 ID:iLrlIL420

京子(一緒にいられないからって、私ずっと逃げてたね)

京子(今は一緒にいないけど…未来で一緒にいることはできるよね)

京子(結衣が好き)

京子(だから一緒にいたい)

京子(一緒にいよう)

京子(それまで、ばいばい)



・・・



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:17:03.70 ID:iLrlIL420

京子母「あかりちゃんたち来てるよ」

京子「はーい!」

京子「おおう!」

京子「ちなちゅー、あかりー、久しぶり」

ちなつ「きょ、京子先輩」

あかり「京子ちゃんが元気になってる」

京子「えっへっへ。心配かけたね」

ちなつ「ごめんなさい。あの時わたし」

京子「ううん」

京子「ちなつちゃんたちのおかげで私はいろんなことに気付けたから」

京子「ありがとう」

ちなつ「……」

あかり「……」


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:24:54.45 ID:iLrlIL420

京子「あかり、ちなつちゃん…」

京子「私、来年東京に行くから」

ちなつ「……それは寂しくなりますね」

京子「言葉の割に笑顔だぞ」

あかり「あかりも嬉しいよ」ジワ

京子「私がいなくなるのがそんなに嬉しいのかー」

あかり「そうじゃないよぅ」

京子「わかってるよ」

京子「二人とも本当にありがとう」


・・・


151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:29:35.09 ID:iLrlIL420

綾乃「東京?」

京子「うん」

京子「綾乃の言った通り、少しだけわがまますることにしたんだ」

京子「ありがとう、綾乃、千歳」

千歳「うちは何にもしてへんよ」チラ

綾乃「そんなことは受かってからいいなさい歳納京子」

京子「うぅ…わかってるよぅ」

京子「だから勉強教えてね!」

綾乃「ああああなたがどうしてもって言うなら教えてやらないこともないわ」

千歳「一緒に頑張ろうなぁ」

京子「よろしくな!」


152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:35:10.06 ID:iLrlIL420

綾乃(いいのよ、これで)

綾乃(私はこの人の笑顔を取り戻すことができなかったんだから)

綾乃(せめてこの半年間)

綾乃(それだけで十分)

千歳(綾乃ちゃん……)

千歳(泣きたいときは泣いてええんやで)

千歳(歳納さん、船見さん)

千歳(綾乃ちゃんの気持ち、無駄にしないでや)

千歳(うちにはそれくらいしか願えへんから)


・・・


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:43:35.10 ID:iLrlIL420

京子「私、歳納京子15歳、この春この高校に入学します」

京子「不安はいっぱいだけど、とにかく、がんばるしかないよね」

京子「うん!新入生歳納京子、がんばっちゃう!」

結衣「懐かしいなぁ…ちょうど1年前か?」

京子「実際に喋ると恥ずかしいね、これ」

結衣「人にやらせておいてなにをいまさら」

京子「はは」

結衣「本当に同じ高校に進むなんてな」

京子「頑張ったもん」エッヘン

京子「で…さ」

結衣「うん?」

京子「私は、変わってないよ」

結衣「……私も、変わってないよ」


155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/03(火) 06:49:16.77 ID:iLrlIL420

京子「うん」

結衣「だから、」

結衣「改めて…今日からまたよろしくな」

京子「こちらこそ」


京子(ずいぶん遠回りをした気がする)

京子(いろんな人に迷惑をかけて、支えられて)

京子(ようやく私達はここまできたんだ)

京子(ありがと、みんな)

京子(ありがと、結衣)


京子「好きだよ、結衣」







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